ザ・デーリーオーストラリアン 2014年05月 構成を一新したザ・デーリーオーストラリアン (TDA)へようこそ。新しいTDAはコン パクトで読みやすく、 しかもこれまで通りの多彩な内容を取り上げながら、皆さまに 豪州酪農乳業の最新情報をお届けします。 豪州酪農乳業にとって最近の数ヶ月 は、貿易交渉などで非常に慌ただしい 日々となりました。 まず、韓国との自由 貿易協定(FTA)への署名がありまし た。 これに関し、酪農分野では以下の 点が注目されます: 合意に至りました。 デーリー・オーストラリアはアジア、中 東、欧州で非常に精力的な活動を展 開しており、豪州酪農を紹介するセミ ナーの数回におよぶ開催や、市場概 レードミッションへの参加などを行っ 協定発効と同時に適用される関税割 酪農に目を向けると、地方によって生 乳児用粉乳、バターの関税がゼロに ます。14年3月単月の生乳生産は、速 当(CSQ)により、一定数量のチーズ、 なる。 次のステップは協定の批准と実施で す。 先ごろ、 日本、韓国、中国の歴訪を終え たアボット首相率いるトレード・ミッシ ョンは、 日本との二国間協議交渉でも 報告されています。 新しいTDAも、引き続きご愛顧のほど よろしくお願いいたします。 況や需給問題に関する会合およびト 大半の乳製品の関税(タリフラインベ ース)が一定期間内に撤廃される。 ら13/14年度は9%減の490,820トンと ています。 産ペースに差が出ている様子が伺え 報値で前年同月から3.8%(6億4250万 リットル)伸びましたが、 これは南東 部主産地の健闘によるものです。一 方、13年7月から14年3月までの累計 は、前年と比べ1.4%減の72億リットル に留まっています。7月から2月までの 輸出量は、12/13年度の540,821トンか 目次 2. 豪州酪農乳業、海外主要市場で 精力的な動き 3. 製造分野の未来を担う科学者・ エンジニアの育成への取り組み 4. 新卒就職先として酪農の人気が 急上昇 5. 豪州の生産概況 6. 国際市場概況 ザ・デーリーオーストラリアン – 2014年05月02 豪州酪農乳業、 海外主要市場 で精力的な動き 写真:オーストラリア・ウィーク (中国) でDA、MLA、 ワイン・オーストラリア共催 セミナーに出席のロブ連邦貿易投資大臣 豪州酪農乳業の関係者は最近まで日本、 中 オーストラリア・ウィークではDAの国際市 市場の顧客や政府関係者の間で常にトップ り、 オーストレード、豪州食肉家畜生産者事 歴訪の大きな目的は、 中国との自由貿易協 織との共催セミナーなどさまざまプログラ 国、 中東の各地を歴訪し、 豪州の存在が主要 に位置付けられるよう、 全力を尽くした。 この 定 (FTA) 締結に向けた協議を再び軌道に乗 せることである。 先月、 一週間に及んだアボ ット首相率いるトレード・ミッションは、 日本、 韓国とともに中国も訪問した。 デーリー・オ ーストラリア (DA) のハリデー社長もこの訪 中団に加わった。 オーストラリア・ウィークと 時期が重なったこともあり、 重要な顧客に豪 州酪農乳業を紹介する機会ともなった。 「中国において豪州酪農乳業の評価が高 まり、中国との関係が強化される中、 トレー ド・ミッションの一員に加わることは非常 に意義深いと思います」 (ハリデー社長) 「私たちが参加することで、中国との貿易 交渉において酪農乳業分野を議題の中心 に据えることができました。 これは、乳製品 の輸出拡大を通じて豪州酪農乳業が成長 していくために、極めて重要です」 (同) 場マネージャー、 セーラ・スー氏が先頭にな 業団(MLA) 、 ワイン・オーストラリアの各組 ムが行われた。 スー氏はこの機会を活用し、 定評のある豪州酪農乳業の食品安全性や バリューチェーン全体におよぶトレーサビ リティ体制について、詳しい説明を行った。 「食品の安全・品質に関し、豪州酪農乳業 は最高レベルの体制をとっています。 これ は中国のユーザーにとって非常に重要な点 です」 (セーラ・スー国際市場マネージャー) 「安全で質の良い乳食品づくりの点で、豪 州酪農乳業は輝かしい実績を誇る産業で あり、それは実証できる事柄のひとつだと 思います」 (同) 業界のサプライチェーン全体がフレキシブ ルだという点だ。高付加価値商品、機能性 乳素材、乳児用粉乳、小売向け包装品など さまざまなニーズに対応できる点も、主要 顧客に再認識してもらうことにも成功した。 DAは今回の歴訪に合わせ、国際市況に関 する毎年好例のセミナーを日本で開催し、 日本側からは商社、チーズ製造、食品製造 の関係者など主要顧客が参加した。 DAの国際貿易開発マネージャー、ピータ ー・マイヤーズ氏と市場調査・分析マネー ジャー、 ノーマン・レパチョーリ氏は、東京 と関西でセミナーを行い、業界の動向、国 際市場や国際乳製品価格など豪州酪農乳 業の最新情報を紹介した。 DAの会長ジェフ・エイカーズ氏は、連邦農 業大臣バーナビー・ジョイス氏の中東向け 各地で開かれたさまざまな会合やディナー トレードミッションに参加し、食肉、家畜、 信することができた。 それは、豪州酪農乳業 ウジアラビアを訪問した。サウジアラビア るだけでなく得意分野も多様であるなど、 見学する機会を得た。 の席では、ほかにも重要なメッセージを発 には製造・加工・処理を行う業者が数多くい 穀物産業の関係者とともにバーレーンとサ のリャドでは、中東で最大規模の酪農場を ベガチーズが中間決算を 発表 ビクトリア州に粉乳工場が 新設 中国の乳製品需要が一段 と拡大 ベガチーズの中間決算が発表され、上 ビクトリア州南西部の食肉加工業者ミッド ラボバンクは、国際乳製品価格に影響 製造工場を同州ワーナンブールに建設す を示している。中国国内の生乳生産量 ループのマネージング・ディレクター、 コリ 製品買い入れをさらに推し進めるとラ 半期の利益は18%増の1,870万ドルと フィールド・グループが、輸出向け粉乳の ーズアンドバター株(全体の18.8%)の る計画を進めている。 ミッドフィールド・グ き後利益4,400万ドルとして計上する見 ン・マッケンナ氏は、乳製品加工事業への 億1,060万ドル、支払利息税引前利益は まれることを期待しているという。 なった。同社保有のワーナンブール・チ 売却益9,890万ドルは、本決算時に税引 通し。 グループ全体の収益は4%増の5 15%増の3,002万ドルとなった。 展開によって地域農業に新たな変化が生 する最大要因は中国の需要だとの見方 が減少した反動で、2014年の中国は乳 ボバンクは予想する。 また、ニュージー ランドはサプリメントの使用により搾乳 期間を伸ばすことで生産量が増大する 結果、今シーズンの生産量は8%の伸び が予想されるという。 ザ・デーリーオーストラリアン – 2014年05月03 製造分野の未 来を担う科学 者・エンジニア の育成への取り 組み 写真:DIALの製品挙動・特性化プロジェクトに取り組む学生バケーションプログラムの参加者たち 豪州は、乳製品製造・加工分野において、 研究スタッフとして企業のプロジェクトに エンジニアを数多く育成することにより、製 という仕組みです」 (同) 高いスキルや豊富な経験を持つ科学者と 品・素材・工程のイノベーションに関するワ ールドクラスの水準を今後も維持していく 方針だ。 デーリー・イノベーション・オーストラリア・ 参加し、企業側は学生に奨学金を給付する よる乳製品の特性化」 「食品の質」 「ホエイ 参加する学生は、食品製造分野の加工エン DIALは大学の最終学年で学ぶ海外留学生 を対象に、酪農乳業関連のケーススタディ の加工・処理技術を身に付けることができ 留学生3人が、廃棄物の変形処理や乳質指 る。 これまでに130人の学生が、 「プラント 金提供に加え、乳製品製造のスキルや能力 特性化」 「微生物検査」などをテーマとする の開発に役立つさまざまプログラムや機 会を提供している。 そのひとつであるDIAL主催の学生バケー 性能」 「新技術の応用」 「製品の挙動および さまざまなプロジェクトに取り組んだ。 「プロジェクトの結果として学生が行った 提案により、水や電力、 ガスの使用量が抑 ションプログラム(SVP)は、大学の学部生、 えられ、工場や工程の効率性が大幅に改 大学での研修機会を与えるものだ。学生は りました」 (マクロード博士) 卒業生と大学院生に対し、DIALと提携する DIAL所属の共同スーパーバイザーの指導 のもと、乳業の現場と直接関連するプロジ ェクトに取り組む。DIALは年間を通じてワ ークショップも開催し、乳製品の製造・加工 善されたということも、 これまでに何度もあ いており、 また最も成功しているのがSVP いる。 こうした活動には、食品に関する科学 プとの共同研究活動も戦略的に展開して だという。 系、工学系、技術系、微生物学系の博士課 毎年提供している。 「現場の人には、 こうした課題等に取り組 む時間がありませんし、 また知識が不足し ている場合もあります」 (マクロード博士) 「 (このプログラムは)DIALが紹介する技 術系または科学系の学生が、夏の3ヶ月間 に、個別の課題に取り組むワークショップ も開催している。 その狙いは、UHT処理、 粉乳製造技術、機械操作訓練モジュール、 効率的なリソース活用のモデリングなど、 主要技術に関する必須の知識や新しい研 究、現場の経験を参加者に提供することで ある。 「製造に携わる人たちが、 より優れた価値 高経営責任者(CEO)マクロード博士によ けていくために、豪州の15の研究機関やフ ると、DIALのプログラムの中で最も長く続 が必要な課題や問題に取り組める機会を DIALでは乳製品製造部門で働く人を対象 の学生がDIALが共同出資するプロジェクト ンで働いている。 ランス、オランダおよび中国の研究グルー や食品のメーカーに対し、専門能力や技術 標の診断などのテーマに取り組んだ。 程などに学ぶ学生が参加することも珍しく で希望の職種に就いたり、有給のインター DIALは組織としての自らの能力を高め続 1999年にスタートして以来SVPは、乳製品 への参加も認めている。昨年はブラジル人 「製造分野全体のスキルや 能力を底上げし、専門能力 を備えた若い人材を酪農乳 業に呼びこむことは、DIALの 重要な役割の一つです。豪 州の乳製品製造・加工技術 が国際競争力を維持するに は、 こうした努力が必要です」 (マクロード博士) そうした学生の多くは、卒業後に乳業分野 に特化したテーマで乳業メーカーの技術 スタッフへの講義を行っている。DIALの最 への価値付加方法」などさまざまだ。 ジニアリングや食品技術を現場で体験す ることで、ユニットオペレーションや乳製品 リミテッド (通称「DIAL(ダイアル)」) では、 製法と製品開発に関する科学技術への資 マは、 「組織構造および風味の機器分析に ない。昨年は修士課程7人、博士課程23人 に参加した。 こうして、豪州食品産業が抱え と品質、 イノベーションを主要輸出市場の を増すようになる。 またDIALが提携する大 対し最新の科学技術とイノベーションを提 る高いスキルを持った戦力は、一段と厚み 顧客に提供できるよう、私たちから彼らに 学から集まった約17人の博士研究員が酪 供し支援することは、 とても重要です」 (同) 農乳業に関する科学技術の進歩に向けて 協力しながら、未来の食品科学者を目指し て研鑽を積んでいる。 プロジェクトのテー ザ・デーリーオーストラリアン – 2014年05月04 写真:メルボルン大学の学生と酪農について話すロングワリーの酪農家ジョン・バースデン氏 新卒就職先とし て酪農の人気 が急上昇 学講師(農業科学)のブレンダン・カレン博 士は、 こうした志望者増加の傾向にはいく つかの要因があると述べた。 「ここ4、5年、 (希望者数が) 毎年大幅に増えています」 ( カレン博士) 「学生の間では、食料安全保障や気候変 動などに対する関心が高まっています。 ま た、キャリアとしての農業の可能性にひか れる若者も多いようです」 (同) 卒業後は農業の未来を担いたいと考える 特にアジアへの輸出で大きな発展が期待 できる酪農乳業については、かつてないほ なのです」 (同) メルボルン大学の学生50人の見学を受け 入れたロングワリーの酪農家ジョン・バー スデン氏は、職業としての農業に関心を抱 く若者が増えることは、酪農乳業にとって 極めて重要だと力説する。 「農業を自分の仕事にしたいという若い 人がいるというのは、 とても大切なことで す・・・・極めて重要だと言ってよいでしょう」 (バースデン氏) 「若い人をそういう気持ちにさせるのは、 食の安全保障に関心があるからかもしれ ません。 クリーンでヘルシーな食べ物があ 学生が近ごろ増加する中で、豪州酪農乳業 ど将来性が高い分野だと農業系学部の卒 ることは重要であり、 そういう食べ物があ と、進学希望の若者の間では将来の就職 ると、今後数年はスキルの高い労働者や高 とても大事なことなのです」 (同) り、 それに役立つ資格を取得したいと考え ようになり、業界全体の製品開発能力や効 ることはもちろん、良い質問をしてくれるこ の人気が高まっている。大学関係者による 先として食品分野の人気が急上昇してお る人が増加していることから、農業系学部 の志望者も急激に増えているようだ。 豪州酪農乳業では43,000人を酪農生産あ るいは製造加工部門で直接雇用するほか、 関連産業でも10万人を超える雇用を生み 出している。 ウェスト・ギブスランドの酪農場を見学す る学生グループを引率中のメルボルン大 業生は考えているようだ。 カレン博士によ 学歴層が数多く酪農乳業を就職先に選ぶ 率性の向上につながるものと見られる。 「農業分野全体に注目が集まる中、酪農乳 業にも高い関心が寄せられています」 (カ レン博士) 「当大学の学生は、将来どのような仕事に 就くかを常に考えており、何が有望かを見 極めようとしています。彼らにとって酪農乳 業は、 スキルの高い人材にふさわしい市場 るのは当たり前だと思わないことも、 また 学生たちが酪農乳業に関心を向けてくれ とがとても嬉しい、 とバースデン氏は語る。 「これだけ多くの学生が来てくれた上に、 なかなか鋭い質問をしてくれたり楽しい話 ができたりと、 とても良かったと思います」 (バースデン氏) 「今度は職業体験で来るよう、ひとりの学 生とさっそく話がまとまりました」 (同) ザ・デーリーオーストラリアン – 2014年05月05 チーズ需要が世界的に 拡大 米国乳価は底堅い見通し ラボバンクのグローバル・デーリー・スト ラテジスト、 ティム・ハント氏は米国酪農に ついて、 2014年後半に生乳生産の伸びが やや弱まるものの、 年内に生産者乳価が 急激に落ち込むことはない、 と予想する。 世界のチーズ需要は、2013年から2019 年に収益ベースで年平均7.3%の成長が 見込まれている。 トランスペアレンシー・マーケティング・ カリフォルニア州で開かれた世界農業エ キスポでのスピーチの中で、 同氏は (米 国) 生産者乳価は今後も堅調だと述べ、 その理由として乳価の暴落につながるほ ど世界経済の成長スピードは速くなく、 ま た2014年前半における米国の在庫量は 例年より低い水準にあることを上げた。 リサーチ社のレポートによると、売上高 は2012年の724.5億米ドルから1184.4 億米ドルに伸びた。 その主な要因は、 フ ァストフード産業の成長とチーズの高 栄養価に対する認識の広まりと見られ、 今後はアジア太平洋地域市場の拡大が 最も急速に進む、 と同レポートは予想し ハント氏は、 生乳生産の増大による余剰分に ついて、 その大半は中国が買い入れることに なり、 またベトナム、 フィリピンなどの経済状 況の改善が需要増につながると見ている。 ている。 豪州の生産概 況 3月時点の豪州生乳生産データによると、 乳製品の製造量(速報値)は、原料乳の生 況は一段と改善されている。南東部の生産 ではチーズの減少が最も影響しており (7 ア州(16.6%増)が生産量を伸ばしており、 粉乳、ホエイパウダーがこれに続く。一方、 昨年12月に生産量が上昇に転じて以来、状 産減を反映し4.6%の低下となった。種類別 地域ではビクトリア州(5.3%増) 、 タスマニ -2月累計で前年同期比11.7%減) 、脱脂 他地域の不振ぶりをカバーする状況が続 全脂粉乳は15%増と大きく伸びた。 こうし く。 これにより、豪州全体でほぼ前年度並み たデータからは、粉乳の国際価格が上昇 まで生産量を引き上げている形だ。南東部 を続ける中、利益につながる全脂粉乳に で望ましい季節的条件が今後も続くとの前 シフトしたいというメーカーの意図がうか 提だが、デーリー・オーストラリア (DA)は、 がえる。 今年度の生産量を90億~92億リットルと する予想を維持する。 豪州の月別生乳生産量 単位:百万リットル 2012/13 1,200 -4.8% 1,000 800 2013/14 -2.9% -3.5% +1.5% +3.1% -4.6% -3.3% +1.5% 600 400 200 0 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月 6月 ザ・デーリーオーストラリアン – 2014年05月06 国際市場概況 原料乳製品価格は、過去数週間に主要品 国でこれから迎える生産シーズンに明るい 割り込んだ。供給量が伸びる一方、季節的 た需要の過熱ぶりは、最近になり徐々に冷 目の大半がトンあたり5,000米ドルを再び 兆しが見える中、2013年後半の相場を支え に需要が鈍化したことが原因とみられる。 南半球で秋が深まり、北半球では春が到来 する中、世界四大輸出地域の三つで生乳 生産は順調な拡大を続けている。生産者 めつつある。中国は今後数ヶ月間に一段と 活発な買い入れを再開すると予想される が、当面は他の国々 (2013年のほぼ全体を 通じて価格高騰により取引を手控えていた 乳価が高値で安定し、生産コストが比較的 国々)がこのタイミングを有効に活用しそ 落ち着いていることが追い風となっている うな気配だ。現在の供給ペースが当面続く ようだ。 可能性もあるが、需要が再び回復するのは そう遠いことではないとみられる。 一方、在庫が健全な水準に向かい、 また中 国際乳製品価格の推移 バター SMP WMP チェダー 6,000 US$/tonne FOB 5,000 4,000 3,000 2,000 1,000 Mar-1 Dec-13 Sep-13 Mar-1 Jun-13 Dec-12 Jun-12 Sep-12 Mar-1 Dec-11 Sep-11 Mar-1 Jun-11 Dec-10 Jun-10 Sep-10 Mar-1 Dec-09 Sep-09 Mar-0 Jun-09 0 ISSN 1839-8812 Published by Dairy Australia Limited. 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