態 オープングレーチング橋の試験施工について 金沢工事事務所 工務第二課 工務係長 宮川 実 工務係 ○村井 寛昌 1,はじめに ’ オープングレーチング床版は、これまで通水性が良いことから船のデッキ部、港湾の施設(船着き 場)、長大橋の床版部や路肩部分に使用されているほか、地方部(山地部)の小さな吊り橋の橋面な どでも使用されている。しかし、近年の橋梁建設では経済的で合理的な橋梁の設計が必要とされてお り、死荷重の軽減によるコスト縮減、強風時の安定性(耐風性)を確保する観点から、車両走行面の 、 構造をオープングレーチングにする事が検討されている。 金沢工事:では、国土技術政策総合研究所(旧建設省土木研究所以下「国総研ゴという)の指導のも とにオープングレーチング床版を一般道路橋においても、上記目的以外の効果(除雪障害区間の解消、 桁下空間の緑化)も考えられることから、一般道路橋への適用に向けて検討を行い、金沢東部環状道 路金沢市堅田町地先深谷川側道橋において、試験施工を実施した。 2。実験に用いたオーブングレーチングの設置状況 2.1試験内容 ①すべり摩擦試験(話すべり、横すべり) ②走行感覚試験(直進走行、制動性、車線変更) 走行試験は図・1∼図・2に示すように国総研のテストコース上にグレーチングを布設し、試験を行った。 、 噺穿一腰裡診 マぐり 〃芦川 三一1 試験走路実験場所 35m , ア篤フアルも路衡 嵐賑 、一 ‡ 9,引 声 ’ 嫌構韓団プンケレ吊争シ輔置解題 図一2 オープングレーチング設置場所拡大図 一449一 35m 30節 175m 2.2オープングレーチンゲの設置状況 礁試体は・r勲噸飾示すよう・国総三三に設臥輔等走緬lr雨天時の状況 になるように’オーラングレーチシグ内部より散水するよう施工した。 _蕪面嫌畷 写真ごi 散水状況(全体) 1す・ミ.り摩擦試験結果 ①写すべり摩擦係数 嗣・蹴オープングレ」チング敵アスラア暦 路面謹路職歴の飛騨示峠ものである・ 速度60km/h時の値を見るとオープングレーチン ﹁ートー1−I﹂1−rIL O 3. 切偲α3㏄師幡購侃戯加蟻。 走行性試験の結果 縦亥勾摩擦採数︹5 3・. 写真一2 散水状海幽(拡大) 〕こごこζ∫ 昆。 4。‘. 60 鋤 グ面0.45、アスファルト路面0.63、道路構造令採 速度(kT鳴!h) ■アスアアル屑雑面σオープングレーチング面κ道路構造令採用{ 用値0:33となっており、道路構造令の採用値より .図ら3,’速度と縦すべり摩擦係数 高嘩とやている・叉・欝綿地域において もオープングレーチングを利用ずる方向で、零下 し 路面0.49となっており’、、冬期路面の走行性に対し』 ・ . ・ =o リブタイヤ最大値 ● スフアルト路面の最大値:となるステア魚9。.の値 0 2 .3 騨の横すべ擦蘇数を示したものである・ア・・ Qり︸ 図・4は、オ毒プングし一チング面∼アスフナルト 召角 。 5 7ア 6ス 3 テ 1 スタッドレスタイヤ最大値 遮 0 £ σρ ②横すべり摩擦係数 ム A ム ては、安全側にあ’ると考えられる、. ゆ と、オープングレーチング面0.54、アスファルト 横ナベリ摩瞭係鍛︵f︶ すべ’り摩擦係数はζ速度60k卑/hの値で坪較する’ 9 呂 界 6 5 堅 32 0 手 窺 q a α q4軌 a 田 列ヤ’(紹ッドレス舛ヤ)1鞭用.したときの 4 ● り7タイヤ(アスフアル臼 ム事プタイヤ(オープングレーチンタ} じスタツドレスタデヤ’アスファルト) 《スタ蜂レ病タイヤ(オープングシーチング) 5 図一4 速度と横すべり摩擦係数 で比較すると、リプタイヤでは0.85に対しオープ ングセーチング面は。・68≧値は低いカ・・搬醜働ら見るとかな娘弱な値を示している・一方・ スタッドレスタイヤでは・.7.嘩で1ヒ鱒ることに・嫡魁アスファルト踊でQ・62に対確オ ープングレーチン.グ面はα54と値の差は、リラタイヤよ・b・小さいがk一般的.な値と考えられる。, ’一 S5◎一 31.2卸性能試騨果 ∫ ’.■’ ・ 走行性能実験については、四輪車どム般道路において最も多く使用される二輪車系の内から原動機 付き自転車(原付二輪車50cc)の走行感覚試験牽行い、結果は下表のとおり’となった。 1 ,, アスファルト路面と比較した試験結果 四輪車 原付二輪車 ・路面とタイヤから受ける抵抗が少ないの ・全体的にハンドルが軽くなる。・ 直進走行 ・速度が増加するに従って、音や振動が減少 で多少木安がある、 する傾向にある。一 レ視から入る路面形状に不安がある。 ・減速中の安定性は良く.、すべる二一じはほと ・ハンドルが軽くなるような感じをうける が、制動(ブレーキ)性能には影響はな 制動性 んどない。 .・ い。 、 1 ・オープングレ7チング面に入ってから車 両の安定性が多少低下するが、通常の車線 グ面へ入ったとき、体感的に多少ハンドル操 車線変更 ・アスファル,ト路面からオープングレーチン 1 変更に問題はない。 L I 脚下が軽’くなる傾向にある。 (※試験結果.は、運転者アンヶLトによる。唱) 以上の謙結早から温憎憎で多少の齢感はあるも・の四割鍬の大き四壁はな’く・二・ 般道蹄への適弔につレ}て当該箇所で1ま障害なしと:判断された・. 4.一般道路橋への適用 走行性試験等の結果に基づき、試験走路では出来ない地域特性を持った現場実験(道路利用者によ 、 る走行実贔、冬期雪氷路に関する調査、騒音、構造及び路面性状等)を行うため深谷川則道橋に、オ ープングレニチング床版を採用し、一般道路橋への適用を行った。’ ○オヴングレプヅの細(下顎・3参照)、 オープングレーチングの諦に読って・以下に外・て灘師つ窄一 1− ①主桁とグレーチングの取付部の構造 主桁とグレ藁チングはこ非合成とし、・、グ三レーチング部材を2,000mm X1,000mmとして、将来の 試験等により、’グレーチングのイくターンめ変更が出来る構造とした。 ②防鱗方法について”. クレ」チ詫グ面の耐久性を比較するため、メ・ヅキ年様く付着量600g!㎡)、’と焼付塗装仕様(下塗∫ :工描樹聯粉体劉上塗:箭形無騨弓台塗)解種辮行うζととした・ ③主桁部の防蝕対策について グレーチング上から主桁部へ直接泥や雨水の影響があるため、主極部もメッキ仕様とする。また、 主桁部に雨水9越らない構靴レたみ ④雪荷重について グレーチング面一の鱈状況が棚趨り・凍緯はり馳が預る事も考えられるため設響 荷重は除雪される橋梁と同様のLokNノ㎡どした. ⑤伸縮継手について. 伸縮継手については、本橋梁のスパンが短いことと、グレーヂング面のづタいンにあきがあるこ とかち今回は設けないこととした。また、支承部についても主桁同様に雨氷のたまらない構造とし た。 一童51一 Y轟 6呂曾。 ノ、 .ψ 側面図\ 断面図 博 憂 L52祀 55 3 ・ゆ o ,皿EQag藍 40胆 り 撃 嘩呂 臼 O 舅 § 一− ’ 的 oo 450・ 墨恥塾 o口。 鑓堕‘90. 1 嘱)円騨1塞営咤蝋学・ 葉舐圃 98 10 9路 fσ 975 1。 9拓 70 細 O﹂ よ一こh 篭 ハ H に・ 繕垂 警憲 怩奄奄戟c…1………灘…iii…1盤…i…;………1…iii灘i 侃. 一 呼掬恥四国Oq塊頃Ob働﹁蓑糖 q㎏博ΨOヒ陶↓め奮闘マOL健嶋−嵩熟罵^附 や φ・や 申 や ∼a「50尾訪舘69距 1凹岬5属ロ席画25 . L. 図一5 ・深谷川側道橋橋梁一般図 −顎綿かプングレーチげ設聯了図. 5,『今後の課題 幽, … 、 , .’.. ・・. ∫ ・ 「. 国内においては、オープングレーチングを走行面(車道、自歩道等)た使用した実緯は非常に少な いため・オプン尾月チングに関連した資榊ほとんど榊の罪状であるや 今後オープン妙「チシグ床版の二道略糠膳及のためにも澗題三等を明らかにし・改良 を加える必要があう。本禰剰こおいて関係機関と協力し、試験走路では出来ない地域特性を持った現 幽揚実験を行’ Dう予定である。 参考文献 社:団怯人月本道路協会:道路構造令の解説.と運用,1飽3.2 砺薫挫騨之・路面の麹とその腺技糖院」99τ3 −452一
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