平成26年11月28日 矢崎小だより 10号 教育目標 学び考える力 思いやる心 明るく元気 心を育てるスクラム-トライ ! http://www.fuchu16s.fuchu-tokyo.ed.jp あいさつしよう・つながりをもとう 府中市立矢崎小学校 校 長 坂田 悦郎 実るほど頭を垂れる稲穂かな =高倉健の最敬礼= 校長 坂田 悦郎 し わ す 今年も早いもので、「12月=師走=」を迎えました。「師走」の由来は、「僧侶(師は僧侶の意)が仏 事で走り回る忙しさ(平安後期編『色葉字類抄』)」からという平安期からの説が定説です。そのようなこ とから「師走」と聞くと、なおさら12月が忙しく感じます。学校では様々な行事を終えて、2学期の学習 のまとめを行う点で忙しい月です。12月の別称は「極月(ごくげつ)」「春待月(はるまちつき)」など 様々あります。12月が忙しいのは(いつでも忙しいのですが)当たり前のことですから、「春待月」とい う別称が私は好きです。 さて、11月10日に俳優の高倉健さんが亡くなられました。各界から死を惜しむ声が後を絶ちません。 私が小学6年生の頃、近所にあった3本立て100円の映画館に高倉健さんの映画を友達とよく見に行った ものです。当時はどれも任侠映画でした。見終わって映画館を出ると、肩を怒らせて歩いていたことをつい この間のことのように思い出します。実にかっこよく、よく真似をしたものです。その後私も成長し、高倉 健さん主演の様々な映画を見ました。言葉少なく、表情や背中で演技をする姿に、男性としての魅力、憧れ を感じました。 生前の高倉健さんの人柄を伝える報道が毎日のように流れていますが、その中で、次のようなエピソード がありました。ある方が若かりし頃、テレビ局でアルバイトをしていたときの話です。「ある番組のロケが 始まった日『高倉さんをホテルまで迎えに行ってくれ』と上司から命令された。『えっ、ひとりじゃ嫌だな あ、周りにお付きの人がたくさんいるだろうし、無作法をして怒られたらどうしよう…』そんな思いでホテ ルに行き、1階のエレベーター前で待っていたんです。ドアが開いたら、あの大スターの高倉健がたったひ とりでエレベーターに乗っていたんです。呆然としていた私のそばに来て『高倉です。よろしくお願いしま す。』腰を直角に曲げたお辞儀です。あわてて、私がなんとなく頭を下げたら、高倉さんは不動の姿勢で頭 を下げたままでした。びっくりしました。『こういう人が本当の大人だ』と感じました。マネージャーも付 き人もいなかった。たったひとりで博多にやって来て、ホテルもひとり、ロケの間も椅子に座らずひとりで 立っていました。絶対に腰を下ろさない。何の文句も言わない。僕たちアルバイトには気を配って、飲み物 とか食べ物をくれる…。衝撃でした。世の中にはこんな立派な大人がいるんだと思いました。二十歳かそこ らの何もわからない私に対して、最敬礼して、ちゃんと尊重してくれる。そんな人はいないです。アルバイ ト仲間とはあの頃『大人になったら高倉健みたいになりたい』とよく話をしました。いつの日か、立派な大 人になるんだ、と」。高倉健さんを語る多くの人は、同様な話をします。『実るほど頭を垂れる稲穂かな』 を、身をもって体現された方、人として大切な生き方をされた方だと思います。私もこうありたい…と強く 感じました。 2学期も残りひと月となりました。子供たちがまとめの学習やよりよい学校生活のために頑張れるよう、 教職員一同、力を合わせてまいります。ご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。 「言語能力向上拠点校」研究発表会にぜひお越しください! 7月の学校だよりでもお知らせいたしましたが、本校は平成24年度から3年間、東京都教育委員会 より指定をいただき「言語能力向上推進校・拠点校」としての研究を進めてまいりました。今年はその 3年間のまとめの年として、研究の成果を学校関係者だけでなく、保護者の皆様や地域の皆様に広くお 伝えいたします。 この研究発表会を来年1月23日(金)に実施します。授業公開は5校時、その後、研究成果の発表、 研究をご指導くださった講師の帆足文宏先生による講演を予定しています。授業公開はもちろん、ぜひ 研究発表、講演にもご参会くださいますようお願い申し上げます。言葉の大切さを、学校、家庭、地域 との響き合いで育ててまいりましょう! 学芸会 1年 初めての学芸会は、「さるかに合戦」。練習は、みんなで台本を読むところから始めました。 「ぼくは、こがにがいいな。」「わたしは、おかあさんがに。」「さるは、だれになるかな。」など、 自分のやりたい役に挑戦しながら、役を決めていきました。広い体育館で劇をやるのだから、口を大き く開けみんなに聞こえる声で台詞を言うことをめあてに、頑張ってきました。練習中からみんなで劇を 楽しみ、友達の台詞も覚えた子供たちです。64人みんなで元気に歌を歌い、劇を創り上げることがで きました。一人一人が、本当によく頑張り輝いていました。「はじめのあいさつ」も元気にできました。 衣装の準備などご協力いただき、ありがとうございました。 2年 初めての学芸会。体育館の大きな舞台で、たくさんのお客さんの前で台詞を言ったり、歌を 歌ったりできるかな…と思いながら練習がスタートしました。初めのうちは教室の練習も後ろまで声が 届かなかったり、動作の付け方もよく分からなかったりでしたが、練習一発目からとても上手な歌を、 褒めながら指導していくうちに、台詞や動作の方も少しずつ自信を付けていきました。本番では見てい たお客さんから笑い声が上がると、とても嬉しそうに演技を楽しんでいる様子でした。2日目は音が出 なかったり、大道具の場所がいつもと違ったりというハプニングもありましたが、自分たちだけで練習 通りいつもの劇ができました。2年生のパワーを改めて知った学芸会、ステキな劇をありがとう!! 3年 3年生は「浦島太郎」をミュージカル風に演じました。場面に合った台詞の抑揚や身振り、 手振りを自分で考えて練習に取り組みました。本番では、練習以上に大きな声ではっきりと台詞を言え、 ミュージカルさながらに楽しく歌い踊ることができました。演技をする前の緊張感や、演技が終わった 後の達成感といった日頃感じる事ができない感覚を体験し、子供たちにとって、充実した学芸会となり ました。仲間と協力して、一つのことをやり遂げる中で様々なことを学びました。学んだことをこれか らの生活に生かしていけるように、指導していきます。衣装の準備やご家庭での練習など、お家の方々 にもたくさんご協力いただき、素晴らしい学芸会となりました。ありがとうございました。 4年 今年の4年生の演目は『西遊記』。子供たちは練習を始めた時から、どういう風に台詞を 言おうか、体を動かそうかと想像を膨らませ、積極的に取り組んでいました。休み時間等には廊下を歩 きながら劇中の歌「♪さるるる ぶたたた かっぱっぱ…」と口ずさんだり、一部の台詞を言い合って いたりする姿を目にしました。また、お互いの演技を見合うことで、友達の表現から学び、自分自身の 表現の幅を広げたり、友達の良さを見付けたりすることができたと思います。本番では、最後の『さぁ、 天じくへ』を歌っている子供たちの豊かな表情から、大きな達成感や充実感が伝わってきました。劇で 学んだ様々なことを、これからの生活に生かしていこうと思います。 5年 5年生は「夢から醒めた夢」を演じました。高学年としての学芸会は演技だけでなく、小 道具、背景画作り、楽器の演奏、照明係、大道具係、踊りの振り付け、とすべて自分たちで行い、自分 たちで作り上げた劇となりました。演技が終わり、教室に戻ってきたときの子どもたちの達成感あふれ る顔、そしてちょっと残念そうな顔が印象的でした。力を合わせてひな壇や、楽器、パイプいすなど会 場の片付けも力を合わせて頑張っている姿にも成長を感じました。今後の生活にも生かしていきたいと 思います。温かい言葉もたくさんいただきありがとうございました。 6年 子供たちの「よし!良い劇を創るぞ!」というパワーがひしひしと伝わってくる練習。一 人一人ができることを必死でやり切って終われた良い学芸会になりました。子供たち一人一人の努力に 拍手を送りたいと思います。子供でも大人でも、自分の存在がちっぽけに感じられたとき、将来のこと を考えたとき、「自分の中にある良いものって何だろう・・・?」と疑問に思い不安を抱くことがあると思 います。卒業まで百日を切った6年生にとって、この『エルコスの祈り』という劇は、自分自身と対話 し、少し先の自分を想像するきっかけになったのではないでしょうか。この劇を通じて、仲間を信じる ことだけでなく、自分自身の可能性を信じる大切さも学びました。仲間を大切に、自分自身も大切にし、 夢をもって卒業式を迎えられるように過ごさせていきたいと思います。 学芸会 保護者の皆様のご感想 ○ 皆がちゃんと台詞を覚えびっくり!感心しました。裏方の仕事も子供たちで行い、てきぱきと動 き、高学年になるとしっかりしてきて、ちゃんと仕事ができるんだと成長を感じました。また、次 回の学芸会を期待しています。 ○ 幼稚園に通っている息子も身を乗り出して、食い入るように見ていました。きっと皆さんの一生 懸命さや情熱が伝わるのですね。息子にとってもとてもいい経験をさせていただいたと思っていま す。本当にすてきな時間をありがとうございました。 ○ 多くの観衆の前で、堂々と演技する姿に感動しました。皆で一つのものを完成させる事でさらに 成長したと思います。完成に向けてひたすら頑張る努力、多くの人の前でも物怖じしない心を、こ れからも忘れずにいてほしいと思いました。 他にも多くの皆様から子供たちの頑張りにお褒めのお言葉をいただきました。また、会場の割り振 り等で改善が必要であるというご意見もいただきました。次回に向けて検討させていただきます。 10月28日(木)に社会科見学がありました。主な見学場所 は、浅間山、生涯学習センター、都立府中の森公園、大国魂神社、 府中崖線(ハケ)でした。浅間山や府中崖線では、教室で学んだ 府中市の土地の高低や自然の特徴を実際に体感することができま した。様々な設備がある生涯学習センターを興味深く見学し、広々 とした府中の森公園でおいしくお弁当をいただきました。歴史的 な建物の大国魂神社では、宝物殿に納められている、荘厳な御輿 や日本一大きい太鼓を熱心に眺めていました。 自分たちが住んでいる府中市について、改めて知ることがで き、充実した一日でした。 11月3日(土)に府中市民陸上競技場で府中市小学生 タグラグビー大会「フォーリスカップ」が開催されました。 矢崎小からは4チームが参加しました。選手は10月から 朝練習に取り組む中で、チームワークを高めてきました。 試合でも声を掛け合い、励まし合いチーム一体となったプ レーを見せてくれました。 さらに11月24日(月)に郷土の森サッカー場で開催 された、小学生タグラグビー選手権大会『サントリーカップ』にも1チームが参加しました。大会3週 間前から朝練習を始め、寒い中頑張って毎日練習してきた成果を大会で見せてくれました。 実力を存分に発揮し、フェアプレーと全力プレーで最後まで戦った選手たちの頑張りに心を打たれま した。 11月3日(月)の文化の日に芸術の森劇場で府中 市民芸術文化祭「太鼓の響」が行われ、和太鼓クラブ の児童が参加しました。児童はこの演奏会に向けて、 日頃の練習だけでなく休み時間も繰り返し練習を行い ました。発表会では新しく挑戦した「くらやみ太鼓」 は鐘や金棒を使って演奏しました。 11月5日(水)5校時に1年2組 菱倉学級で国語科「くじ らぐも」の研究授業を行いました。 この学習では子供たちは「自分だけの『○○ぐも』のお話を作 る」という学習のめあてを立てました。自分で考えたお話を書く ために、子供たちは、「くじらぐも」を読み、一人一人の中に雲 に対する様々な想像を広げていきました。 この日の学習では雲に乗ってしたいことや行きたいところ、人 物の台詞を想像して、意欲的にお話を書くことができました。 矢崎っ子の活躍 第19回 第 2 回 日 曜 時 朝 程 1 月 朝 会 2 火 読 書 3 水 V 算 数 4 木 5 金 集 会 国 語 府中市小・中学生 人権作文発表会 優良賞 5年 6年 小学生の税の書道展 府中市教育長賞 4年 銀賞 4年 プリマハム出前授業(6年) 学校公開5校時(126年) 保護者会(126年)14:45~ 矢崎幼稚園東芝府中楽団コンサート 7 日 人権作文発表会 8 月 朝 会 学校公開5校時(345年) 保護者会(345年)14:45~ 9 火 読 書 避難訓練 10 水 算 数 4時間授業 12 金 集 会 P連卓球大会 15 月 朝 会 16 火 読 書 17 水 V 算 数 20 土 クラブ⑯ クラブ写真(6年) 雑多堀用水清掃 おはなしぶんぶん 14 日 19 金 集 会 国 語 クラブ⑲ オーケストラ鑑賞教室PM(4年) 給食終了 矢崎タイム にじのいろ保育園太鼓演奏会 21 日 22 月 B 給食 楽しく会食しよう。 保健 教室の空気をきれい にしよう。 清掃 汚れているところを見つ けて清掃しよう。 学校公開・保護者会 学校公開を行います、多数の参観を お待ちしています。その後保護者会を 予定しています。よろしくお願いします。 国 語 13 土 18 木 物を大切にしよう。 安全指導 委員会⑧ 委員会写真(6年) 6 土 11 木 生活 大掃除(4校時) 4時間授業 23 火 24 水 B 4時間授業 25 木 B 終業式 4時間授業 26 金 冬季休業日始 ○ 12月5日(金)・・・1、2、6年生 5校時(1:40~2:25)学校公開 保護者会2:45~ ○ 12月8日(月)・・・3、4、5年生 5校時(1:40~2:25)学校公開 保護者会2:45~ ※授業の参観中は子供たちが学習に 集中できるよう、ご協力をよろしくお願い します。 学校評価 今年度も保護者の皆さまに矢崎小学校 の教育活動についてご意見をいただき、来 年度の計画に参考にさせていただきたいと 思います。12月1日(月)にアンケート用紙 を配布しますので、ご回答の上、担任に提 出してください。 1 1 月 1 6 日( 土 )に 郷 土 の 森 博 物 館 で 行 わ れ た 農 業 まつりのステージで矢崎小の5年生が野菜栽培の発 ステージで発表 表 と 販 売 を 行 い ま し た 。保 護 者 や 地 域 の 皆 様 に は 、開 始 前 か ら 会 場 に お 集 ま り い た だ き ま し て 、あ り が と う ご ざ い ま し た 。お 陰 様 で 子 供 た ち は 自 信 を も っ て 堂 々 と 発 表 を す る こ と が で き ま し た 。ま た 、野 菜 の 販 売 で も 子 供 た ち は 丁 寧 に 対 応 す る こ と が で き ま し た 。多 く 方 々 に 購 入 し て た だ き 、短 時 間 の 内 に 完 売 と な り ま し た 。発 表 と 販 売 が 終 わ り 、ス テ ー ジ で お 礼 を 言 う 子 供 たちの顔はやり遂げた達成感で輝いていました。 この農業まつりに向けて、5年生は4月から総合の時 間に畑作りをし、ナス、キュウリ、枝豆、ピーマン等の 野菜を育ててきました。6月には、田植えをしました。 植え方が浅くて苗が倒れないように、慎重に植えました。 今年は天候にも恵まれ、子供たちが植えた稲は、元気に 育ち、10月、無事に収穫することができました。大根 は9月に種をまき、10月に間引きを行い、農業まつり の前日に収穫しました。リヤカーにあふれるほどの大量 の大根が収穫できました。s 5年生がこのように作物を植え、収穫できるのは、快 畑で収穫 く畑を貸してくださる方やお仕事の時間を割いて農業指 導 を し て く だ さ る 方 が い ら っ し ゃ る か ら で す 。そ こ で 、日 頃 御 世 話 に な っ て い る 地 域 の 皆 様 に 感 謝 の 気 持 ち を 伝 え る た め に 、育 て た 大 根 を プ レ ゼ ン ト し ま し た 。大 根 に は 手 紙 と 大 根 を 使 っ た 料 理 の レ シ ピ も そ え ま し た 。手 紙 の 封 筒 は 子 供 た ち が 手 作 り し ま し た 。レ シ ピ は 本 や イ ン タ ー ネ ッ ト で 調 べ ま し た 。お 届 け し た 地 域 の 方 か ら は 御 礼 の お 手 紙 や 言 葉 を い た だ き ま し た 。作 物 作 り を 通 し て 、子 供 た ち は 、作 物 作 り の 大 変 さ や 収 穫 の 喜 び を 学 ぶ だ けでなく、地域の方のご協力への感謝の気持ちを学びました。 さ ら に 、子 供 た ち の 感 謝 の 気 持 ち を 、さ ら に 多 く の 方 々 に お 伝 え す る た め に 、農 業 ま つ りで大根を販売して得た収益を「日本赤十字社」に寄付いたします。
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