平成26年度 学校通信 第35号 平成27年2月16日発行 北九州市立すがお小学校 校長 毛 利 伸 二 キリン・ライオン・ワニ・馬・鳥・亀・・・今、校内で「すがお動物園」が開園しています。牛乳 パック、トイレットペーパーの芯、ティッシュペーパーの箱、紙コップ等、いろいろな空き箱や紙を 切ったり貼ったりして組み合わせ、カラーペンやクレヨンで仕上げられた動物が、校長室から事務室 の前を通り、教室棟に行く1階の廊下が右に直角に曲がった突き当たり、ちょうど階段がある辺りに 鎮座しています。1年生が図画工作の時間に作った作品(動物)です。つい作品に触りたくなって作 品を壊してしまったり、出来心で悪戯されたりすることがありますが、この1年生の作品は飾られて から随分時間が経ちますが、壊されたり悪戯されたりしていません。これも、〝すがお〟らしさ、す がおの〝素晴らしさ〟です。すがおっ子達の心の育ちを感じます。嬉しいことです。ご来校の折は、 ぜひ「すがお動物園」にもご来園ください。ほのぼのした気分が味わえることをお約束します。 先週9日(月)3・4校時、小雪の舞う中、3年生がます渕ダムの見学に行きました。学校の直 ぐ近くの山本にお住まいの●●●●様にゲストティーチャーとして、同行して頂きました。 今回、見学のために訪れた施設の正式名称は、「北九州県土整備事務所 ます渕ダム管理出張所」 です。まず、出張所の玄関を入り、階段を上がって、大型コンピュータが並ぶ部屋に通されました。 その部屋の東側の壁は一面のガラス張りで、ます渕ダムが一望できました。机上にはパソコンがあ り、ダムの様子がリアルタイムで映し出されるモニターが天井から吊り下げられていました。 実際のダムの説明は、出張所のお二人の方が対応してくださいました。ます渕ダムは、昭和43 年から建設が始められ、6年を掛けて、昭和49年に完成し、工事費は約35億円だったそうです。 また、ます渕ダムの長さは 205m、高さは 60m で、貯水量は 13,600,000 ㎥ (ヤフオクドームの 約8杯分)だそうです。他には、ます渕ダムの働きについても説明して頂きました。 また、出張所の役割は、ます渕ダムに異常がないかを監視することだそうです。出張所の建物の 中には、観測施設から送られてくるダムの状態を確認するためのさまざまなデータを集計するコン ピュータや、紫川やダム湖の安全を点検するためのパトロール車や巡視船がありました。 次に、●●さんに、ます渕ダムができる前の頂吉や鱒渕について、話をして頂きました。ダムが 建設されることに伴って、29戸の家が頂吉小学校と一緒にダムに水没したそうです。その当時は、 1年生から4年生までは頂吉小学校、5~6年生は道原小学校、 その後は菅生中学校に通い、炭焼きや林業・農業で生計を立て ていたそうです。鱒渕にダムが建設されるようになった理由は、 門司港が貿易港として発展し、門司市では飲料水不足が深刻化 していたため、その水不足を解消するためということでした。 最後に、エレベーターでダムの堰堤の内部に下りて、ダムを 管理する「監査廊」というトンネルを見学させてもらいました。 先週12日(木)3・4校時、山本福寿会・高津尾友和会の方々とスクールヘルパーの方々をゲス トティーチャーとしてお招きして、2年生が会の計画・準備をし、1年生と昔遊びを楽しみました。 3校時、私が体育館に行くと、体育館の前方にホワイトボードが準備されていて、そのホワイトボ ードにはプログラムが貼られていました。2年生の●●さんと●●君の司会で、会が進められました。 「はじめのことば」は、同じく2年生の●●さんが担当でしたが、落ち着いた態度で大人顔負けの内 容の「はじめのことば」でした。私が挨拶とゲストティーチャーの方々の紹介をした後は、●●さん が「めあて」(地域の方に教えてもらって、みんないっしょになかよく昔遊びをしょう)の確認、● ●さんと●●さんが「あそびのせつめい」をしました。その後、昔遊びが始まりました。 この日の3校時は、6年生の学年行事と重なっていたので、昔遊びが始まったところで、私は6年 生の教室に移動して、教頭先生が代わりに体育館に来てくれました。教頭先生の話では、昔遊びが終 わった後のふり返りでは、●●君が、 「来年は、1年生が新1年生を楽しませてあげてください。」と 発言したことが素晴らしかったと話されていました。6年生の学年行事が終わって、私が体育館に戻 ると、2年生が昔遊びの道具やテーブル等を生活科室に運んでいました。2年生が運ぶには大きくて 重い物もありましたが、協力し合って片付けをしていました。2人の上手な司会ぶり、「はじめのこ とば」 「めあて」 「あそびのせつめい」を担当した子ども達の立派な仕事ぶり、そして、一生懸命に片 付けをしている姿を見て、2年生もこの1年間で心も体も大きく成長したなあと嬉しくなりました。 「学級紹介第5弾」は、4年生です。4年生は、男子10名、女子9名、学級担任は本年度本校に 赴任した●●先生です。先週13日(金)2校時に教室に行くと、総合的な学習の時間でした。 1学期から継続して取り組んできた「おぶね保育園交流」についての話合いをしていました。本時 のめあては、 「おぶね保育園との最後の交流で、何をするか(内容)と役割分担を決めよう」でした。 話合いでは、 「クイズ」 「宝さがし」 「読み聞かせ」 「魚つりゲーム」 「トントンずもう」 「歌とおどり」 「鬼ごっこ」 「こま回し」 「しりとり」等とさまざまな意見が出ました。 意見が出終わったところで、●●先生から、「おぶね保育園の園児の人達とは、1学期と2学期も 交流してきました。今回の最後の3学期の交流のキーワードは、 『まとめ』と『感謝』です。 」という 話がありました。この「まとめ」と「感謝」という2つのキーワードを基に、出されたたくさんの意 見を整理していきました。話合いの結果、交流会では「クイズ」「宝さがし」「読み聞かせ」「魚つり ゲーム」 「歌とおどり」をすることになり、それ以外に、4年生全員での「リコーダー演奏」 、感謝の 言葉を添えた折り紙の「プレゼント」を贈ることに決まりました。 おぶね保育園を始め、春吉園や企救特別支援学校との異年齢・異世代・異校種交流が、4年生の子 ども達にとって、一人一人の違いを認め、自分の持ち味や友達のよさを見つめるよい機会になってい ます。4年生の子ども達に、相手を思いやる気持ちや感謝の気持ちが育ってきていることを感じます。
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