会議記録 会議名 平成25年度 第5回子ども読書活動推進委員会 日時 平成26年2月3日(月) 場所 中央図書館 地下視聴覚ホール 出 委員 席 事務局 者 配付資料 午後6時~8時 立田委員、津田委員、沼田委員、坪内委員、松本委員、山崎委員、野口委員 大林中央図書館次長、企画運営係(井口係長、早川)、 事業係(犬塚係長、斎藤、安竹) 「杉並区子ども読書活動推進委員会次第」(平成25年度 第5回) 資料1 25年度子ども読書活動進捗管理票(第3四半期) 資料2 図書館事業抜粋 資料3 子ども読書活動実施報告書(案) 情報提供資 料(当日配 布) *地域図書館作成ブックリスト (名作文庫秋号・名作文庫冬号~下井草図書館、At Lib Vol.2~成 田図書館) 本の帯アイデア賞パンフレット 1 開会 2 平成25年度杉並区子ども読書活動推進計画(第3四半期)の取組状況 報告 次長より、資料1の網掛け部分について口頭説明 【 質問 】 ●ブックガイド「ねえ、よんで」の配布について(1p) 、児童館、保育園への配布が 1 部ずつというのは、尐なくないか →3 歳児検診で配布するので、3 歳児の人数分に1000部程度プラスした部数を作 成した。児童館や保育園へは見本として配った。必要があれば追加で送ると言っている。 次年度はもう尐し多く作成して、部数を増やして送る予定である。 ●学校図書館相互貸借システムの構築(2p)について、検討中とあるが、実現の可能 性はあるのか →実現に向けて取り組んでいると聞いている。 ●方南図書館にて、夏休みに図書館ガイドを設置とあるが(6p)、このガイドは職員か、 また、この期間しか行わなかったのか。他の館では実施しているのか。 →夏休みの事業として、職員がガイドに立ったと思われる。図書館ガイドとして館内 案内の職員がいる館や、ボランティアによる図書館案内などを行っている館はある。 ●今年の本の帯アイデア賞には、どれくらいの応募があったか →今年も盛況で、1000 件近い応募作品があつまった。小中学生からの応募がメイン で、今年は高校生の作品は尐なかった。 ●すぎなみ地域大学で行う「図書館ボランティア講座」はどのような状況か 1 →25 名の募集に対し、42 名の応募があった。結果、30 名が受講中である。 ●教職員研修の充実にある、校長研修とはどのような内容だったのか →校長会のなかで実施された研修。講師は済美教育センターの佐川係長で、一時間 弱ほどお話を聞いた。全校長が参加した研修だった。 ●各地域館で学校司書懇談会を行っているが、中央館で区全体の学校司書を集める懇談会 を行う予定はないのか。 →やる可能性はある。中央館として実施しなければいけないと思っている。 ●子ども読書会や「ユースプロジェクトすぎなみ」との連携(7p)が空欄だが、今年度 の実現は難しいか →子ども読書会の実施は、次年度以降の継続誯題となる。また、 「ユースプロジェク トすぎなみ」自体の活動が停滞しているため、今のところ動きがない。 ●成田図書館作成の「At Lib」の完成度が高い。中学生は、大人が勧める本より、 同世代から勧められる本に興味を持つものだ。 ●東田中学校は、学校司書ががんばっており、図書委員会の活動も活発で、なりたがる子 が多く、人気の委員会となっている。 ●読書指導の充実(4p)にある、 「推進者養成研修」の「推進者」とは誮のことか →図書館担当の教員を対象とした研修である ●授業づくり研修(4p)で、国語科で学校図書館を活用した授業という研修を行ったと あるが、他の教科では学校図書館を使った研修はしないのか →研修は、国語科以外で行ったとは聞いていないが、実際の授業では、社会科など でも学校図書館を使っている。 ●学校図書館は、区民に開放してるのか →していない ●阿佐谷図書館の、阿佐谷図書館職員による「POP広告作成講習会」(7P)とは何か →中学生が自分で選んだおすすめ本に、自作のPOP(本の紹介カード)の作り方 を教えたもの。 ●小中学校との連携報告は色々あるが、高校とはどうなっているのか →高校の学校図書館や高校生は巻き込めていないのが現状。 ●ボランティア同士は連携していないのか →中央図書館には、 「関係団体連絡会」があり、年に一度、図書館で活動するボラン ティア団体の代表があつまっている。 →ボランティアさんは色々な施設で流動的に活動している方が多いので、その中での 交流もあるようだ。 ●地域大学の「ボランティア講座」は、ボランティア養成講座なのか →そのとおりである。卒業生には、ボランティアの場をコーディネートする。 ●杉並区でもボランティアは、女性が多いのか。地域には男性もいるが、図書館でのボラ 2 ンティア活動にはまだ尐ないか。 →杉並区では「パパよみ隊」という男性中心の読み聞かせボラ団体がある。杉並の 昔話を紙芝居にして読み聞かせをしている「SKY」という団体も男性が中心 →ボランティアをしたい場合には、登録してもらい、希望合うところに入ってもら うという感じ →地域館でおこなった講座に集まった人たちでグループをつくり、その地域を中心 に活動していくという流れがある。 →図書館サービスフロンティアという組織があり、そこに参加して活動する流れも ある →「パパよみ隊」は、丸善書店でもおはなし会を行っている。 【 意見 】 ●高齢者向けの紙芝居というものがあると聞いた。 ●高齢者だからといって、大人向けのものを読まなければいけないということはない。児 童向けのものでも、幼稚なものではない。哲学的なストーリーだったりもする。大人だか らわかる読み方もできる。 ●紙芝居の読み聞かせに力を入れている高齢者男性のドキュメンタリー番組を見た。 ●虫に詳しい高齢者が、学校で虫のお話をしたり、関連する本を紹介してくれたことがあ った。得意な分野のある高齢者に、その分野と本を結びつけて、子どもにお話してもらう のもいい。 ●老人福祉センターで「黄金バット」のような昔の紙芝居をやると、認知症患者にもとて も反応がある。歌と紙芝居は絶対だという。 ●中高生が自分たちで紙芝居を作って演じるというようなこともいいと思う。 ●阿佐谷図書館では、聞かせや本舗という中学生のグループが、夏のこわいお話会でお話 するなど活動している。聞かせや本舗の活動は、自然発生的だったようだ。高井戸図書館 では、読み聞かせ講座に参加した子ども達がお話のボランティアをしている。 ●ビブリオバトルはおもしろい。子どもは起承転結がまずい本でも、おもしろいところが あれば、そこに共感する。大人である図書館員が選ぶおすすめの本と中高生が選んだ本を 比べられるような、ビブリオバトルのような自由な発想で本を紹介できるといい。あわせ て紹介すると、読者層が広がるのではないか。 ●小中学生はどうしてもテレビ番組やゲームに興味を持つが、メディアや商業主義に結び 付いた図書は、図書館では排除されてしまう。子どもたちが読みたい本は、それなのに、 図書館に無いということであれば、図書館から離れてしまうことになるのではないか。 ●学校図書館に入れる本は、どうしても教育的な傾向になる。子どもが読みたがるような ものが図書館にあると、学校図書館から公共図書館へ子どもを案内できるのでいいと思う が。 ●私の運営している家庩文庨では、大人が「くだらない」と思ってしまう本も置いている。 3 色々な本を手に取ることで、子どもがおのずといい本に気付いていくことが大切だと思っ ている。 ●昔は地域におもしろい話を聞かせてくれる大人がいて、子どもは自然にいろんなことを 学んだと思うが、いまでは、コミュニティーが欠落しているため、本の中から学ぶしかな くなっている。 ●文化というと音楽や芸術というが、都会でいう「地域の文化」とは何なのかと思う。 ●日本の中でも、年齢によって文化環境が全く違う。 ●今の中学生は、携帯端末でコミュニケーションをとるが、メールは一文が短いので、長 文を読もうとしないように思う。 ●子どもは、おもしろいと思えば読むが、小さな頃から子どもをとりまく読書環境には格 差がある。読書力は、どこにでも必要で、文章を読んだり、まとめたりする力に通じる。 読んでいる子と読んでいない子では、だんだん差が出てくる。 ●読書のきっかけをつくってあげる人がいるかどうかが大切。コミュニケーションにつま づいた時、本に向かう子がいる。 ●読書だけでなく、活動も必要ではないか。体験をすると、本を読んだ時に、実感があり、 イメージがわく。体験をしていないと、実感がなく、イメージもわかない。 ●今の子は情報をたくさん持っているが、筋道を立てて書いてあるのが本であり、本を読 むことで、語る力もつく。子どもたちには、探求する体験をさせたい。本も体験になる。 ●本を読んで知った気になっていることもあるが、それでも楽しかった記憶はある。 ●子どもに読書をさせるには、親や家庩を啓発するしかない。家に本がない時にわざわざ 図書館まで来るかどうか。子どもが図書館に来るには、まず、誮かに連れて行ってもらわ なければ習慣にならない。1回借りる、返しに来る、と繋がってくる。図書館は親が連れ ていく、家族で行くところという環境にしたい。 ●親が本に親しむ姿を見せる必要がある ●反対のケースもある。共働きで家に誮もおらず、本しかなくて読書家になったという子 の話を聞いた。 ●家庩に対しての読書サービス(うちどく)の活動を、この委員会でも考えられないか。 学校での読書支援はかなり進んでいるように思うので。 ●1階のコーナーにあった「福袋」は、とてもいい企画だと思う。児童用の年齢別のもの もあるといい。お母さんが子どもに読ませる本を選ぶのが難しいと言っているのをよく聞 く。 ●プレママ・パパから乳幼児向けの親子行事は色々と行われてきたが、小学校低学年向け の親子行事なども行ってほしい ●土日に親子で楽しむ企画などできないか。お休みの日に、遊園地でなく、 「図書館へ行こ う」というのもいい。 →図書館の土日の午前は、幼児と保護者の親子連れをよく見かける。 4 ●学校に行くのが辛いが図書館に行って救われたという子どもの話を聞いた。 ●工作会などに親子で来て、子どもは工作、その間、親は書架へ行くという流れになると いい。図書館のイベントで知り合った親同士が交流を深めていったということもあった。 ●低学年の子どもを対象にした読書会やブッククラブの開催は難しいか。親子で参加する 読書会であれば実現できるか。本を買う余裕のない家庩も増えていると聞く。 ●児童館では1年生グループという場がある。そのなかで、読み聞かせ会も行われている。 3 【 中央図書館次長より、資料3について説明 】 進捗管理票からピックアップした事業について、事業報告書を作ってみたいと思う。案を 作ったので、意見をつのりたい。計画のなかで重点誯題とされているものや、新規項目、 また、特に力を入れた事業などを中心に記載していきたい。あくまでも、委員会での報告 資料という位置づけをイメージしている。担当までメールなどで意見をください。 5
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