浮くっちゃボトル

応急用 救命代用具
「浮くっちゃボトル」
H27.8月
若松海上保安部
「浮くっちゃボトル」の作り方
①硬めのペット
ボトル(2ℓ容
器)を4本用意
し、3本が浮き、
1本が引き寄せ
ロープ入れで
す。
②3本をロープ
などで固定し、
引き寄せ用
ロープをつなぐ
金具などを取
り付けます。
若松海上保安部のホームページをご参考くださ
③投入時
の安定の
ため、中に
錘となる少
量の砂や
水などを入
④1本に引き
寄せ用ロー
プを収納し、
底、キャップ
の内側に結
び目を作りま
1.使用済みペットボトルを用意。
・ 2リットルタイプの角型(堅めのタイプが良い)
・ 浮き部に3本、ロープ収納用に1本 合計4本
⑤浮きとロープ
入れをつないで
出来上がりです。
内部に色を塗っ
て目立たせると
良いと思います。
あくまで、若松海上保安部として検
討した作成法であり、確立されたも
のではありません。
2.浮き用のペットボトル3本をロープで固縛。
・ あらかじめ、セロハンテープで仮押さえをして、キャップ部、下部、中央部の順に固縛。
3.ペットボトル投下時に安定して飛ぶように、錘になるものを入れる。
・ 例として、乾燥させた砂を200グラム/1本 程度。
・ 応急的には水を入れることも有効であるが、長期間使用を考え、避けた方がいいかも。
・ キャップの締め付けには、瞬間接着剤を使用して固定する手段もあり。
4.ロープ収納用のペットボトル1本の底部とキャップ部分に5~10ミリメートルの穴をあける。
・ キャップが固いことと損傷を避けるため、半田コテを利用する手段あり。
5.ペットボトル内部にロープを収納します。
・ あらかじめロープ端から約20センチメートルのところに、1か所結び目を作る。
・ 底の穴から挿入した針金などの先にロープ端をテープ止めし、ロープを内部に引き込む。
6.ペットボトルの底に抜いたロープのストッパー用にロープ端に結び目を作る。
・ このとき5で作った結び目がペットボトルの中に位置し、この結び目は底部から抜けない
ためのストッパーとなる。
7.ペットボトル内部にロープを収納。
・ ロープに「キンク」(ほころび)ができないよう、ロープの「撚り」をとって収納する。
8.ペットボトルのキャップから出たロープのストッパー用にキャップの内側に結び目を作る。
9.ロープ収容部のペットボトルの完成。
※ この収納方法は平成12年東京都水道局朝霞浄水管理事務所技術課の加藤賢一氏、山田清人氏、
杉本雄喜氏、滝島幸夫氏が提案した方法を参考にしています。
10.浮き部とロープ収容部を結合して、『浮くっちゃボトル』の完成。
応急用 救命代用具
「浮くっちゃボトル」
「浮くっちゃボトル」の使い方
1.ロープ収納用ボトルのキャップをはずし、ロープがボトルからスルスルと出るように準備する。
(場合によっては、予めロープをボトルから全量引き出し、地面にそっと置く手段もある)
2.投げる準備として、次のことを確認する。 ( あくまで、一例です! )
・ ロープ収納ボトルを、体の脇(左右どちらか)で、しっかりはさんで固定する。
(ロープが絡まったり、ロープが伸びきった時、収納ボトルごと海に飛んでいかないために!)
※ 周囲の状況には十分注意が必要!
3.投げる!
・ 両足をしっかり踏ん張って、投げる体勢を作る。
・ ボトルのキャップ付近、または、ロープを持ち、反動を付けて海へ投げる!
※ ボトルと一緒に、身体が海に投げ出されないように!
※ ロープが伸びきった時に、収納ボトルごと飛んで行かないよう注意!
飛距離例
15~20m