お客様事例 I European Communications Provider 欧州の大手通信サービス企業による、 顧客対応サービスのリニューアル プロジェクト アバナードは統合プラットフォームを構築し、4か所のコールセンターで働く 全2500名のオペレーター業務を支援。 会社の業況 ある欧州の大手通信事業会社は、メデ ィア業界にありがちな問題に直面し ていましたー「コールセンターに寄せ られる問合せに対し、もっと効率的な 顧客対応サービスを提供したい。オペ レータが多種多様なサービスパッケー ジをアップセル・クロスセルできるよ う、必要な情報を瞬時に提供できるよ うにしたい。」 この事業会社は買収を通じて、ケーブ ルテレビ、ブロードバンド、携帯電 話、固定電話サービスと、欧州での事 業を拡大して来ました。その結果、次 のような重要課題に直面しました。 顧客サービスの品質低下 問題解決までに、顧客はたいてい2回 以上電話をかけなければなりませんで した。当然、顧客満足度は低下しま す。セルフサービス機能を導入して通 話料削減を実現し、顧客満足度指標は 若干改 善しましたが、電話照会によ る問題解決率の向上や、他担当者への 電話の転送回数の削減には効果があり ませんでした。 レガシーシステムとの非連携 顧客からの問合せを一度で解決できな い理由は、数々の買収を重ねた結果分 断されたレガシーシステムに関係し ていました。システムが相互連携して いないため、コールセンターのオペレ ーターは顧客への対応中や顧客の問合 せを他のオペレーターにつなぐ際に、 複数のアプリケーションを切り替えな くてはなりませんでした(切替のたび にユーザー認証が必要)。直近の技術 問題への対応に時間をとられ、レガシ ーシステムを新しいインフラへ置き換 えるなどの効率化まで手が回りません でした。 提案することができませ んでした。結果として、顧客のサービ ス購入量の増加という包括的な目標 を達成することはできませんでした。 業務の仕組みを再設計する: コールセンターのオペレーター業務 に、顧客満足度を大幅に改善するツー ルおよびベストプラクティスが導入さ れました。 柔軟なプロセス 協業と モバイル クロスセル・アップセルサービスがで きない システムの連携がなく顧客情報がサー ビス別に分断されていたため、オペレ ーターは十分な情報を得られずに積極 的なアップセルやクロスセルを顧客に 顧客主義 経験を通じた エンゲージ From Accenture and Microsoft お客様事例 I European Communications Provider アバナードのソリュ ーション Work Redesigned がもたらし た変化 サービス全般で顧客対応サービスが 改善 • 1度の電話で問題が全て解決され るようになり、顧客満足度が向上 しました。 • オペレーターは、顧客からの問合 せを解決するだけでなく、電話 対応中にサービスをクロスセル・ アップセルできるようになりま した。 • 社長や取締役などは、より効果 的な統合顧客対応サービスを作 り上げ、結果として会社を成長 させる“強固な基盤”を手に入れま した。 実現した結果 アバナードは、大幅な業績改善につな がる数々の成果をもたらしました: サービス間で統一した顧客サー ビスの提供 単一プラットフォームの導入により、 サイロ化されていたコールセンターの オペレーター業務を統合しました。イ ギリスおよびインドに点在する4 か所 のコールセンターには2500名のオペ レーターがいましたが、顧客からど のサービスに関して問合せがきても1 度目の電話で解決することができるよ うになりました。オペレーターは顧客 に関するあらゆる情報を瞬時に確認 することができ、サービスに関する照 会も的確な回答を提供できるようにな り、問題解決スピードが格段に向上し ました。 クロスセル・アップセルサービ ス サービスに対する評価点の全体的な 向上がこれまでの第一優先事項でし たが、新システムの導入により、オペ レーターはクロスセル・アップセルの 包括サービス提案を徐々に考慮でき るようになりました。 成功を測定できる包括的データ 直感的に使用できるダッシュボードの 入により、顧客満足度、応答時間、応 答数に対する新CRMソリューション の業務改善効果が測定可能になりま した。こうしたツールはまだ使い始め たばかりですが、将来的にはこれらの 情報を有効活用し、顧客対応サービス の更なる改善が期待されています。 変化のシナリオ アバナードはまず、この通信事業会社 のバックエンドインフラを評価しまし た。その結果、全てのレガシーソリュ ーションに対しシングルアクセスが可 能となるよう、既存システム上にフレ ームワークを再設計・構築することを 勧めました。このアプローチは2つの ビジネス目標を達成しました:技術的 な複雑性を削減しコールセンターの機 能を適性化する、しかしコストの大幅 な増加は伴わない。実現に向けてマイ クロソフト社のDynamics CRMがフ レームワークとして採用されました。 通信事業会社では当初、目標達成のた めに、既存の課金システムソリューシ ョンを応用しようと考えました。しか し、アバナードが提案した技術的な概 念実証により、異なるアプローチの方 が低コストでより効果的な成果を得ら れることが判明しました。 アバナードの提案した マイクロソフ ト社のDynamics CRMと統合カスタ マー・ケア・アクセレレーターを活用 するソリューションでは、オペレータ ーが使用するコールセンターアプリケ ーションの適正化と、顧客サービスに 関するベストプラクティスの導入を目 指していました。アバナードの顧客対 応サービス設計チームは、多数のオペ レーターへの適用が可能なコールセン ター業務を検討し、ワークフローとユ ーザビリティーを設計しました。 顧客対応サービスをより効果的なもの とするため、アバナードは単一のラン ディングページを設計・構築しまし た。バックエンドで作動する複数の分 散システムから顧客の主要データを取 得し、オペレーター用ダッシュボード に表示するものです。2回のパイロッ トフェーズを通じて、このソリューシ ョンの導入が企業の目標を達成すると 確認されました。パイロット終了後す ぐに、ソリューションの全面展開が実 施されました。 さらにアバナードは、顧客からの問合 せ内容をシステムに登録し、修正・閲 覧・完了を管理する一連のプロセス、 また特別な状況ではコールバックを設 定するプロセスについて、改定を行 いました。コールセンターのマネジャ ーによる進捗管理が可能となるよう に、業務の遂行結果は一連のレポート やダッシュボード内に取りまとめられ ました。 From Accenture and Microsoft お客様事例 I European Communications Provider 今後の展開 通信事業会社は次に、顧客満足度改善 を目指す5年計画に設定されている他 のイニシアティブに着目しています。 次のステップは、特殊な問い合わせや 技術的な問合せを担当する他のコール センターオペレーターやオフショア のコールセンターオペレーターにプラ ットフォームを展開することです。当 初のフェーズには含まれていない要 件です。 コールセンター対しては、今もなお進 化的かつ革新的な変化が期待されてい ます。開始当初はプロセスの改善とい う簡単な目標でしたが、今では広範囲 にわたる改善まで検討対象とされるよ うになっています。 詳細はこちら: www.avanade.com/workredesigned アバナードとは? アバナードの業務 • • • • 2000年にシアトルにて設立された、米国ア クセンチュアとマイクロソフトの共同出資合 弁会社 アバナード株式会社は、アバナード・グロー バルの100%子会社として2005年にビジネ スを開始 マイクロソフトのエンタープライズ基盤を専 門とする、唯一のグローバル ITソリューショ ンカンパニー アバナード株式会社 〒106-0032 www.avanade.com/ja-jp/ • • IT戦略立案からシステムの設計・構築、アプ リケー ション保守までの幅広い業務を遂行 製品を軸とせず、クライアントのビジネス やワークスタイルを軸としたソリューショ ンを提供 高度な専門知識や経験による、テクノロジー ビジョンの実現 東京都港区六本木1-8-7 アーク八木ヒルズ 6F Phone: 03 6234 0150 Avanadeの名称及びロゴは、Avanade Inc.の登録商標です。その他、記載されている会社名および製品名、サービス名、ロゴ等は、各社の商標または登録商標です。
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