平成24年度 第1回八千代市青尐年センター運営協議会会議録 会議名

平成24年度
第1回八千代市青尐年センター運営協議会会議録
会議名
八千代市青尐年センター運営協議会
日
時
平成24年7月4日(水)
開
始
午前10時00分
場
所
八千代市教育委員会
出席者名
委 員
執行部
2階
大会議室
海 野 鉄多郎(欠席)
麻 生 秀 樹
山 科 史 男
中 村 暢 宏(欠席)
石 塚 三 男
佐久間 福 司
櫻 井 和 彦
佐 藤
正
杉 元 加奈江(欠席)
片 山 矩 子
立 石 圭 一(欠席)
加賀谷教育長
太田教育次長 (欠席)
淺見指導課長
仁井山青尐年センター所長
設楽青尐年センター指導員
齋藤青尐年センター主査補
公開・非公開の別 / 公開
傍聴人定数及び傍聴人数
/
定数5名
傍聴人数1名
執行部
教育長
各委員の皆様には,ご多忙のところ,お集まりいただきましてありがと
うございます。はじめにご報告いたします。
本協議会は,八千代市青尐年センター設置条例施行規則第5条2の規定
により,委員長は協議会の会議を招集し,その議長となるとあります。
武森委員長におかれましては,平成24年3月31日付で委員長を辞任
されました。その際,「委員長の職務代理者は,八千代市校長会が推薦す
る委員の,学校警察連絡委員会の委員長をあてる。」と事務局に連絡があ
りましたので,学警連委員長の海野校長先生のお名前で本協議会を招集い
たしました。
本日は7名の委員の皆様にご出席いただいております。委員の過半数以
上のご出席をいただいておりますので,平成24年度第 1 回八千代市青尐
年センター運営協議会を開会いたします。
会議に先立ちまして,資料の訂正がございます。センター関係資料の7
ページの学識者別相談内容に間違いがありましたので,お配りしたものと
差し替えをお願いします。また,皆様にご了承をいただきたいことがござ
います。情報公開制度の一環といたしまして,本運営協議会も公開の対象
となっており,傍聴することができるようになっております。また,審議
会が終了後,会議録も公開するようになっておりますので,発言を録音さ
せていただきます。ご了解をいただきたいと思います。
それでは,はじめに,加賀谷教育長よりご挨拶申し上げます。
加賀谷教育長挨拶
執行部
委員の皆様のご紹介を,仁井山所長よりさせていただきます。よろしく
お願いいたします。
執行部
○八千代市立米本南小学校長
海野 鉄多郎(うんの てつたろう)
本日,校務のため欠席されております。
○八千代市立阿蘇中学校長
麻生 秀樹(あそう ひでき)
○千葉県立八千代西高等学校長
山科 史男(やましな ふみお)
○千葉県中央児童相談所主席児童福祉司
中村 暢宏(なかむら のぶひろ)
本日,欠席されております。
○八千代市子ども部長
石塚 三男(いしづか みつお)
○八千代市民生委員児童委員協議会連合会会長
佐久間 福司(さくま ふくじ)
○八千代地区保護司
櫻井 和彦(さくらい かずひこ)
○八千代警察署 生活安全課長
佐藤
正(さとう ただし)
○八千代市青尐年相談員連絡協議会副会長
杉元 加奈江(すぎもと かなえ)
本日,欠席されております。
○八千代市青尐年センター補導委員連絡協議会長
片山 矩子(かたやま のりこ)
○八千代市立阿蘇小学校PTA会長
立石 圭一(たていし けいいち)
本日,欠席されております。以上でございます。
続きまして,執行部の職員を紹介させていただきます。
加賀谷 孝(かがや たかし)教育長
太田 公昭(おおた きみあき)教育次長
本日,公務のため欠席しております。
淺見 幸彦(あさみ ゆきひこ)指導課長
設楽 憲一(したら けんいち)青尐年センター指導員
齋藤 照代(さいとう てるよ)青尐年センター主査補
最後に,青尐年センター所長 仁井山 久夫です。
どうぞよろしくお願いいたします。
執行部
それでは,報告・協議に入る前にお手元に配布してございます,本日の
資料の確認をさせていただきます。
配付資料の確認
運営協議会資料・八千代市青尐年センター関係資料(青)
・かけはし・夏休みのしおり
以上、配布物の漏れはございませんか。
次に,委員長の選出についてでございますが,仮議長の進行により委員長
の選出をお願いいたしたいと思いますが,いかがでしょうか。
石塚委員
「異議なし」
執行部
「異議なし」ということでございますので,仮議長につきましては,委
員長職務代理者の海野委員から,麻生委員にお願いしたいとの申し出があ
りましたので,麻生委員にお願いいたします。
仮議長
○ただいま,仮議長ということで,ご指名がありましたので,委員長が選
出されるまでの間,仮議長を務めさせていただきます。よろしくお願いい
たします。
八千代市青尐年センター設置条例施行規則第5条の規定によりますと,
委員長は委員の互選によると定められています。選出方法でございます
が,委員の皆様からの推薦により決めたいと思います。どなたかご推薦を
お願いいたします。
片山委員
○麻生委員にお願いします。
仮議長
○ただいま,私,麻生を委員長にというご意見がございましたが,他にござ
いますでしょうか。よろしければ拍手でご承認いただきたいと思います。
私,麻生が委員長に決定しました。これで仮議長の役目を終わらせてい
ただきます。ご協力ありがとうございました。
執行部
麻生委員,どうもありがとうございました。委員長に麻生委員が決定いた
しましたので,麻生委員,前の議長席にお願いいたします。
議長
○ただいま,皆様方の互選により,委員長に選ばれましたので,これから
の会議を進めるにあたり,進行役を務めさせていただきますので,委員の
皆様のご協力のほど,よろしくお願いいたします。
報告・協議に入る前に,八千代市青尐年センター設置条例施行規則第5
条3の規定に基づき,委員長の職務代理の指名を行いたいと思います。
海野委員を委員長職務代理者に指名します。
それでは,本日の議題である報告・協議に入らせていただきます。最初
に(1)平成23年度活動報告を執行部からお願いします。
平成23年度活動報告
所長
○本日は,お忙しいなか,当センター運営協議会にご出席いただき,誠に
ありがとうございます。
私から平成23年度の活動についてご報告いたします。お手元の薄青色
表紙の関係資料1,2ページをご覧ください。
青尐年センターの業務は,補導活動,青尐年相談など,5つございます。
活動といたしましては,2ページの下段から3ページにあります「青尐年
センター補導委員連絡協議会」と「学校警察連絡委員会」の2つの組織で
の活動が主となります。「青尐年センター補導委員連絡協議会」は,本日
出席いただいております片山会長をはじめ,市内に127名の補導委員の
方々が八千代市教育委員会から委嘱され,市内10地区で,地域青尐年の
健全育成に寄与することを目的として,活動していただいております。任
期は2年で,本年度5月に第18期の委嘱を行い,活動がスタートしてお
ります。
「学校警察連絡委員会」は,市内の小・中・高校の校長及び生徒指導主事
が参加し,八千代警察署と学校が,児童・生徒の非行防止と交通安全につ
いて連携・協議し,青尐年の健全育成を期することを目的として活動して
おります。具体的な活動について説明いたします。資料の4ページをご覧
ください。はじめに,「青尐年センター補導委員連絡協議会」の主な活動
をご報告いたします。
常時活動としまして,街頭補導があります。街頭補導には,中央補導・
地区補導・センター補導の3つがあります。中央補導とは,補導委員・青
尐年センター所員合同で行う補導で,年間59回実施しました。地区補導
とは,市内10地区に分かれた補導委員による補導で,年間149回実施
し,「愛の一声」をかけ続けていただきました。
センター補導とは,青尐年センター職員による補導で,年間143回
実施しました。その他,防犯,警察,中高パト等26回実施しました。9
月には,「地域懇談会」を実施しました。地域懇談会とは,地区補導委員
と地区の小中学校の生徒指導主事と警察署員との連携の強化及び情報交
換を通して,地区の児童・生徒の非行防止や健全育成を図ることを目的と
し,10地区で実施しました。
また,9月と3月にお手元にあります機関紙「かけはし」を発行してお
ります。補導委員の広報部の皆様の工夫で,好評であります。11月には,
広域列車補導として,京成線・東葉高速鉄道線を中心として,近隣地域を
センター職員と補導委員合同で実施しました。17名参加しました。12
月には,県下一斉の合同パトロールを行いました。このパトロールは昨年
度から始まった事業で,補導委員の活動をアピールすることを目的に,県
下各市の補導委員が同じ日に各市で行うもので,イオン,ヨーカドー周辺
の2か所で,59名参加して実施しました。また,補導委員の代表10名
の方にお集まりいただき,代議員会を7回実施しました。
次に,「学校警察連絡委員会」の主な活動についてご報告いたします。
4月を始め,年間4回,「学校警察連絡委員会」を開催し,小・中・高校
の校長及び生徒指導主事,八千代警察署が参加し,情報交換や外部講師を
招いての講話等の研修を行いました。6月と11月には,「地区学校警察
連絡委員会」を実施しました。市内7地区において,小学校・中学校・高
校の生徒指導主事及び八千代警察,青尐年センターが参加し,地区の情報
交換を中心に話し合いを行いました。
7月,12月,3月には,「中高合同パトロール」を実施しました。中・
高の生徒指導主事・八千代警察・青尐年センターが参加し,大型店舗周辺
のパトロールを実施しました。
また,昨年度より,地域で善い行いをしている青尐年を紹介する文書を
作成し,7月と12月に教育委員会のHPに掲載するとともに,市内全自
治会に回覧する取り組みを始めました。昨年度は,延べ32校,72件の
善行を紹介いたしました。善行を広めるとともに地域の方々に見守ってい
ただく意識を高められたと感じております。
8月には,「八千代ふるさと親子祭りパトロール」を夜7時~8時30
分まで,PTAの方々にも参加していただき94名で実施しました。
その他の活動としまして,京葉地区尐年センター,八千代警察署,青尐
年センター合同のパトロールを7月,12月,3月の3回実施しました。
また,近隣の市の児童生徒とのつながりを把握するため,千葉市・習志
野市,佐倉市との生徒指導連絡協議会を年間2回実施し,情報交換を行い
ました。
○続きまして,昨年度の青尐年センターの活動状況についてご報告いたし
ます。資料の5ページをご覧ください。昨年度の補導尐年数は,332名
で,22年度と比較しますと,+43人と増加しております。増加の要因
として,センター単独でのパトロールを昨年度より増やし,143回実施
したためと思われます。補導の内訳では,非行行為のワースト3が,自転
車の二人乗り,怠学,たむろですが,自転車の二人乗りは全体の48%を
占めております。昨年度より,センター,警察,高校が連携して自転車の
二人乗りについて,通報により各高校でペナルティーを科すという取り組
みを行っていますが,22年度比で,1%の減尐にとどまっています。
怠学については,全体の14%で,4月から7月までが多く,大型店舗
のフードコート,公園を中心にパトロールを行いました。たむろについて
は,13%で,大型店舗のフードコート,ゲームセンターでの,市内中学
校の卒業生を中心としたグループの迷惑行為が目立ちました。学識別では
高校生が47%,中学生が32%,小学生が10%で,中学生男子と高校
生の女子の補導数が増加しているのが特徴です。
そのほかに,補導の数値に表れていませんが,補導委員や警察からの情
報で,夜間のたむろ,火遊び,喫煙といった非行行為を行っている中高生
が多数いるということ,万引きの低年齢化という報告がありました。
また,中学校での窓ガラスの破壊行為が21件発生しました。これらに
つきましては,学校警察連絡委員会やセンターが発行する機関紙で各校に
指導をお願いしました。
最近の傾向として,携帯によるプロフや掲示板への非行行為の書き込
み,友達への誹謗中傷によるトラブル,他市の非行尐年とのトラブルなど
がありました。ここ数年の課題でもあります,家庭での教育力の低下,規
範意識の低下による非行行為について,その防止・抑止に向け,学校と,
家庭,地域,警察とが連携をさらに,密に行う必要があると考えておりま
す。青尐年相談及び通報運動につきましては,7,8ページに掲載してお
ります。件数としましては,増加傾向にあります。
以上で,平成23年度の活動報告を終わります。
議長
○只今,執行部から報告がありましたが,各委員の皆様からご質問等があ
りましたらお願いいたします。
質疑
○続きまして(2)平成24年度活動計画について執行部提案をお願いい
たします。
平成24年度の活動計画
所長
○平成24年度の活動計画についてご説明いたします。資料の9ページを
ご覧ください。23年度の補導結果と2月に行われました運営協議会でい
ただいたご意見をもとに,平成24年度の活動計画を立案し,現在取り組
んでいるところです。運営の基本方針として,
①情報を生かした補導活動の充実を図り,青尐年の非行防止に努める。
②関係諸機関との情報共有や行動連携を通して,青尐年の非行防止及び
抑止に努める。
③地域との連携を密にし,共に青尐年の非行防止活動と健全育成に努め
る。
以上のの3点を掲げ,重点目標を3点,具体的方策を7点設定しました。
また,本年度の重要課題として,3点あげ取り組んでいるところです。
自転車の二人乗り(特に女子高生)を更に減尐させるため,高校との連
携を図り,パトロールを強化してまいります。中学生の動向につきまして
は,中学校との情報交換を密にして,学校外での非行行為,他校とのつな
がりについて,生徒指導主事,教頭とケース会議を行ったり,他市とのつ
ながりについては,近隣市のセンターとの情報交換で,集団化の阻止に対
応しております。携帯によるプロフや通信型のゲーム機等の利用につきま
しては,センターから各学校に情報提供と保護者への注意喚起を依頼して
おります。また,プロフのチェックのほかに,県のネットパトロールから
の情報提供,近隣市のセンターとの情報交換を行い,該当校に連絡して早
期対応により,非行を防止することに努めてまいります。
最後に,本年度は,関東甲信越静地区の青尐年補導センター連絡協議会
の研修大会が10月に,船橋市で開催されることになっております。講演
会や分科会等で,補導委員の方々とともに,情報交換と研修を行ってまい
ります。その他の具体的な活動につきましては,資料10ページにありま
すように,昨年同様,実施する予定です。以上でございます。
議長
○ただいま、執行部から報告がありましたが、各委員からご質問等が
ございますか。
石塚委員
○ネットパトロールのシステムについて教えていただきたい。
所長
○ネットパトロールについては、昨年度から県の県民生活課の青尐年
対策室が担当しております。そこに専従の係員が2名おり,県下全域
を各地区ごとに分けて,小中学校のプロフ、高校のプロフと,2段階
に分けてチェックを実施しています。そこでヒットした当該市のセン
ターに資料提供があり,センターの方から当該校に連絡し指導してい
ただくか,あるいは立ち会う取り組みを昨年度から行っております。
センターのパソコンでもパトロールを行っていますが,最近はパスワ
ードがかかっていたり会員制のサイトに入っている関係で,なかなか
私どもの方で全体を把握することができていないので,ネットパトロ
ールが有効な手段になっています。
石塚委員
○連絡があったときは資料提供があり,特定の生徒が割り出されるこ
とになるのですか。その場合は指導が入るのですか。
所長
○各学校でも指導していただいているが,子どもたちが作っているプ
ロフには本人の写真だけではなく,本名や学校名,友達の実名を載せ
ていますので,いくつかのホルダーをクリックすると,だいたいどこ
のだれかがわかることが多いです。それで八千代市の□□中学校の□
□とわかり,センターの方に連絡が入り,現物の資料を持って学校に
行き確認しています。
議
○次に(3)「青尐年の非行防止と健全育成のために,学校・地域・
関係機関ができること」の意見交換にうつります。最初に執行部より
今回のテーマについての説明をお願いいたします。
長
所長
○昨年度,「青尐年の非行防止と健全育成のための,家庭・地域・関
係機関との連携の深め方」についてご意見をいただきました。最近の
子どもたちの様子を見ていますと,一つには家庭に大きな問題があり
ます。昨年度の2月の運営協議会では,具体的なそれぞれの取り組み
について,話し合いを進めた方がよいとのご意見をいただきましたの
で,今年度は「青尐年の非行防止と健全育成のために,学校・地域・
関係機関ができること」のテーマについて,それぞれの立場から,非
行防止や健全育成のために取り組まれていることや,課題としてあげ
られることについて,ご意見をいただき,センターの活動に生かして
いきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
議長
○それでは、今までの資料を参考に,われわれがそれぞれの立場から
考え,どう対応していけばいいのか,ご意見をいただきたいと思いま
す。まず始めに,高校生を指導されている立場の山科委員よろしくお
願いします。
山科委員
○学警連の副委員長という立場で参加させていただいています。先ほ
ども,今年度の重点課題にもありましたが,自転車の二人乗りについ
て,高校現場でも多数の生徒が自転車を利用しているわけですが,生
徒たちの命を守るという意味では,とても大事に感じています。実際
には,青尐年センターと連絡を取りながら二人乗りを減らしていこう
と取り組んでいるところでございます。私どもの学校でも7割近くの
生徒が自転車を利用しておりますので,とても大事な部分だと感じて
おります。
議長
○自転車の二人乗りについて,私がセンターの所長をしていたときに
各高校と連絡を取りながら,ペナルティーを与えることはできないの
だろうかと高校側と協議を進めてきました。そして,二人乗りの生徒
には,保護者に連絡をしていただいて,自転車の通学を一時停止する
という措置ををしていただき,命は一つしかないという認識で対応し
てきました。
自転車の二人乗りの現状については,八千代警察署の生活安全課の
佐藤課長さんいかがでしょうか。
佐藤委員
○今年度の資料にも若干載っていますが,自転車の二人乗りについて
は,2万円以下の罰金が科せられます。実際にはどれだけ取り締まっ
ているかというと,八千代市内では警告が先なので,取り締まりの罰
則はあまり行っていません。千葉県下でもほとんど行っていない状況
ですが,罰則はあり,罰金対象になり得ます。ただし,尐年の場合は
罰金までは行かず警告です。最近は自転車の事故が多いので,警察と
しても,警告をして指導しています。
議長
○他市ではイエローカードを渡すと聞いたことがありますが,片山委
員そのあたりはいかがでしょうか。
片山委員
○船橋市さんが行っています。詳しくは知らないのですが,自転車の
乗り方の違反している生徒には,名前を聞きイエローカードを渡しま
す。何回か続いた生徒には,学校なり家庭なりに連絡するということ
です。私たちもよくパトロールをしていると,二人乗りの生徒を見か
けて声をかけますが,「はい」と返事はするがなかなか降りない状況
です。そこで「もし警察官に見つかったら2万円以下の罰金だよ」と
話すと,「嘘でしょう」と答えます。条例が変わって携帯電話をかけ
ながら運転したり、走ってはいけない歩道を通れば5万円以下の罰金
だよ」と話をすると,びっくりして降ります。今回広報紙の「かけは
し」の紙面を使って自転車の安全な乗り方について特集しています。
見ていただいた小学校の先生が,コピーして使いたいとの問い合わせ
があったそうですが,ただ「二人乗りをしてはいけない」だけではな
く、罰則等を教えながら取り組めば尐しはなくなっていくのではない
でしょうか。前回は広報紙を600部発行しましたが,今回はもう尐
し増刷していく予定です。
議長
○とても素晴らしい資料ですが,所長,今後増刷して配布していくよ
うなことはあるのでしょうか。
所長
○お金の発生することですので対応が難しいのですが,片山委員の方
からお話がありましたが,「かけはし」を配布した直後から,コピー
して使用したい,拡大して掲示し注意喚起を促したいなど,数校から
問い合わせがありました。非常にありがたいと感じています。
今回自転車の二人乗りを取り上げたきっかけは,補導の半数を占め
ていることと,昨年度は中高生に限らず,自転車の二人乗りの交通事
故も発生しておりますので,命を最優先に守らなければならないこと
から,補導委員の方にお願いして特集を作っていただきました。
また,昨年度から行っている取り組みの成果の一つとして,八千代
西高校さんをはじめ市内の高校に通報した後に,先生方が現場に出て
くれるようになっていることです。特に八千代西高校さんについては
通報の次の日にパトロールに行くと,先生方が通学路に立って指導し
ている姿をよく見かけます。先生方も一生懸命取り組まれていること
を感じ,嬉しくなります。また,生徒自身も学校で何度も指導されて
おり,注意をすると素直に自転車から降りてくれます。
片山委員
○先日も高校生の2人乗り(男女)を注意したとき,「はい」と返事
をして女子がすぐに降りてくれました。男の子に「あなたは幸せよね、
こんなに素直なガールフレンドがいるんだから」とほめたら、男の子
が「ありがとうございます」と言いました。「もう乗らないでね」と
話したら,「はいわかりました」と言っていました。
議長
○学校の先生方の努力,青尐年センターとの連携,補導委員の方々の
地道な努力の成果だと思います。続いて石塚委員お願いします。
石塚委員
○私どもの方としては,業務,事業としてやっているものがございま
す。みなさんご承知だと思いますが,子ども部にはこども相談センタ
ーがございます。0歳から18歳までの,すべてのお子さんを対象に
した総合相談窓口として子ども相談センターを置いています。ここで
は子ども自身からの相談から,子育て家庭が抱えている虐待を含めた
あらゆる相談に応じています。そのうち非行に類別される相談につい
ては,22年度子ども相談センターが取り扱った全相談件数692件
のうち5件(0.7%),23年度は654件のうち6件(0.9%)
でした。これらのケースにつきましては,児童相談所,青尐年センタ
ー,学校と連携し対処していると報告を受けています。
平成16年度からは,子どもの意見表明の場を保障するということ
で,市内の東京成徳大学と共同で学生をボランティア電話相談員に市
長が委嘱しています。専用の電話回線によって「おにいさん、おねえ
さん子ども電話相談事業」を実施しています。ここでは子ども自身か
らの電話相談があります。いたずら電話も含め,年間150~180
件程度あります。そのうち,いじめに関する相談が22年度は8件,
23年度は5件の実績がありました。そのほとんどは学生が話を聞く
ことによって気持ちが晴れ,終わっているのがほとんどですが,中に
は深刻なケースもございます。その際は市の相談センターの職員が介
入し,相談を引き継いで学校につなげたというケースもあったと報告
をうけております。子ども部についての活動については以上でござい
ます。
議長
○具体的な数字とわかりやすく説明していただきありがとうござい
ました。続きまして民生児童委員の立場から佐久間委員お願いいたし
ます。
佐久間委員
○学校との対応は,主任児童委員が行っていますので,私たち民生児
童委員の方にはあまり情報が入ってこないのが現実です。ただ,昨年
から,地区の会長の理事会に,年に二回,主任児童委員を呼んで情報提
供をしてもらっていますが、補導に関しての情報はあまりないです。
ただ虐待についての情報は多尐はあります。
私の個人的な意見として申し上げますが,テレビ新聞等で,学校の
先生・警察官等の職にある方が,新聞紙上に載ったりテレビに出るこ
とが,果たして青尐年センターの活動に対して,子どもたちが信頼し
ているのかどうか。そのあたりが個人的には疑問に思っています。や
はり指導する先生方が盗撮等の問題を起こすことがまず大問題であ
ります。われわれ民生児童委員は,あまりテレビや新聞紙上に出てく
る問題点は,今のところありません。もう尐し自制といいますか,自
分の立場をきちんとしてもらわないと困ります。今の状況では,これ
から大人になっていく子どもたちが,本当の意味で良い成長をしてい
くのだろうかと疑問に思います。あまりにもこのような問題が多すぎ
る気がします。大人の社会が建前論ではなく,もう尐し直していかな
いといけないのではないかと思います。
議長
○大人が見本を見せることは大切だと思います。本校では先週主任児
童委員の方と民生児童委員の方,12名に来ていただきまして,年間
1~2回授業を全部見ていただき,毎年意見交換を行いました。この
ような取り組みは,地区によって違うのでしょうか。
佐久間委員
○地区で問題が起これば理事会にあがってきます。今のところ青尐年
のことについてはあまりあがってきません。むしろ今言ったように,
虐待のこととか高齢者のことが8割を占めています。この会議には主
任児童委員は委員として参加できないのでしょうか。
所長
○入れないことはないのですが、佐久間様の団体からは,お一人とい
うことで参加いただいています。
佐久間委員
○むしろ主任児童委員の方がいろいろな意味で現状を把握していま
す。私は2年前からこの会議に代表として来なければいけない立場に
ありますが,あえて私共の会の本間さんに出席していただきました。
会長になると,15以上の会議に出席しなくてはいけなくなり,参加
しきれないので理事の方に役割分担をしています。本間さんの方から
は青尐年センターの運営についての問題点は報告がなかったです。
私は20数年前に補導委員をやっていたのですが、そのときに資料
に載っていた「シンナー」などの文言がいまだに使われているのが不
思議で仕方がありません。今はどんな状況になっているのですか。
所長
○この分類の用語としてシンナー等とあるのですが,一般的には薬物
乱用ということでやっています。県の統計の関係でこのかたちをとら
せていただいているのですが,ここ数年,八千代市内ではシンナーを
含めた薬物乱用は件数としてはゼロでございます。
佐久間委員
○そういう意味では遅れていると思います。薬物という名称にしたほ
うがいいと思います。
議長
○運営協議会に参加される立場の方も,今後考えていかなければなら
ないこともあろうかと思いますのでよろしくお願いいたします。続き
まして保護司としての立場から,櫻井委員よろしくお願いいたしま
す。
櫻井委員
○保護司としての意見ですが,今の子どもたちは規範意識が欠けてい
る,または人を思いやる心がないと感じます。そういう人たちが非行
や犯罪をおこなったりしています。先ほど片山委員からも話がありま
したが,罰則を教えることは,ある程度の年齢になると必要なことで
す。しかし,これだけですと,見ていなければ,捕まらなければいい
んだと考える子どももいます。それよりもほめる,人格を認めてあげ
ることも大切です。非行を行う子どもは、自己肯定意識が低い子がほ
とんどです。「自分は生きていく上で大切な存在である」,「生きて
いく価値のある,必要な存在である」と思えないと、悪いことをやっ
てしまう。「規範意識を持ちなさい」といっても,小さい頃から存在
を認めてもらえなかった子どもは人を大切にしません。「人を思いや
りなさい」といってもできないのです。
親から「あなたは生まれてこなければ良かった」「隣の○○ちゃん
のほうがよっぽど良くできる」などと言われ育てられてきた子ども
は、犯罪者になる可能性が高くなります。日本の高校生を対象にした
調査で,「自分は生きていく価値がある」と,自分を肯定した高校生は
36.1%でした。アメリカですと89.1%,中国ですと87.7%,
日本と雲泥の差があります。「あなたは家の宝物」と大事に育てられ
てきた存在と、そうでない存在では大きな差があります。
家庭で出来ないことは出来るだけ学校で世話をしてほしいです。あ
る学校では,手のかかる子どもを別室で指導するようであるが、学校
に来られる生徒だったら,一人だけ別にするのではなく、みんなと一
緒に同じように指導してあげた方がいいのではないかと思います。補
導したときでも、だめな部分だけ指摘をするだけでなく、良いところ
を見つけてあげて指導していくことも大切ではないでしょうか。
議長
○良い行いについては、ちょうど皆様の手元に配付してある資料の
「地域の中で輝く青尐年に」のP3~P5まで載せてあります。この
広報紙は,センター運営協議会の委員からいただいた意見をもとに,
青尐年センターが実現した広報紙になります。ちょうど私が青尐年セ
ンターの所長をしておりましたので、次の仁井山所長に引き継ぐとい
うかたちで,良い行いを広めていくことが健全育成,非行防止につな
がっていくのではないかと実施しております。先ほど櫻井委員からも
ありましたが,ほめる,良いところを見つけていくことはとても大切
ではないかなと思います。この広報紙は継続して年間2回発行してお
ります。続きまして,生活安全課長の立場で,佐藤委員お願いいたし
ます。
佐藤委員
○私の方は警察ということなので,青尐年の健全育成はもちろんであ
りますが,主は取り締まり,補導活動になります。健全育成について
ですが,つい最近窃盗で逮捕した尐年に「将来どうするの」と聞いた
ところ,このままいけば鑑別所に入る尐年が,「鑑別出てきたら8月
いっぱいは遊んで9月から働く」と答えていました。「おまえそれじ
ゃ働けないだろう」話しました。その尐年は親が放任とか,いろいろ
問題はあるのですが,家族の絆が欠如しているのではないかと感じま
した。
警察としてもこのままではいけないということで,家族の絆を醸成
しようと立ち直り支援策を行っています。今年度はある尐年に田植え
の実演をやってもらいました。9月には収穫ということで稲刈りを手
伝ってもらうことになっています。体験的な取り組みを行っています
ので,ぜひ参加してみたいという生徒がいましたら,声をかけていた
だき参加してもらいたいと思っています。
警察にお世話になる尐年は,学校でも手を焼いている生徒だと思い
ます。警察では矯正施設に入れるなりの対応をしています。現在13
歳の尐年を施設に入れていますが,施設を何回も抜け出し,警察の方
でも手を焼いている状態です。尐年法で定められている以上,14歳
になってしまえば今以上の矯正施設,鍵のかかってしまう矯正施設に
入ることになってしまいます。そうなる前に本人を立ち直らせること
が出来ればいいのですが,なかなかそうもいかない現状があります。
警察としてもみなさんと協力しながら,一人でも多くの尐年を立ち直
らせたいのでご協力いただきたいと思います。
もう一つは資料の9ページに,花火火遊びがゼロということです
が,最近の110番通報では団地内での花火が多いようです。例えば
花火が他に引火するなどした場合は,他の犯罪を誘発してしまいま
す。家の近くではやらないように指導はしています。今のところ大き
な事件にはなっていませんが,なり得る可能性もありますので注意し
ていただきたいと思います。火遊びの中には,発煙筒に火をつけ投げ
つけたという事実もあります。発煙筒はすぐに消えませんので,火事
になった場合は他の犯罪にもなってしまいますので,合わせて指導し
ていきます。ご承知おきいただきたいと思います
議長
○青尐年センターの関係資料にありますつけ火とは,火遊びと記憶し
ております。平成22年度は82件,平成23年度124件と増えて
います。民生児童委員の方から団地内で花火をしているので危ないと
いう報告を受け,学校でも指導をおこないました。今,子どもたちの
花火をする場所がなくなっています。学校で指導したのは迷惑をかけ
ない,火事になるような場所でやらない,後片付けをしっかりするこ
とです。これから夏休みに入ります。青尐年センターの方から各学校
に連絡していただき,花火や火遊びについて地域の方に迷惑をかけな
いように,危険な行為がないように連絡をお願いします。それによっ
て,学校と警察との連携も深まっていきますのでよろしくお願いしま
す。仁井山センター所長よろしいでしょうか
所長
○はい,わかりました。
議長
○田植えの体験はどこでやっているのですか
佐藤委員
○田植えは印西市の方に協力者がいまして,その方に田んぼを貸して
もらい管理までしてもらっています。そこに行っておこないます。9
月にも収穫祭を予定しています。この取り組みは八千代だけでなく,
印西,千葉北,周辺署合同で実施していきます。ぜひ参加したいとい
う生徒がいましたら連絡してください。
議長
○パンフレット等はあるのですか。
佐藤委員
○パンフレットはありません。送迎もいたしますのでどうぞ参加して
みてください。
議長
○青尐年センターが発行する「フロンティア」等にも掲載することは
可能でしょうか。
片山委員
○あまり多数参加者が増えてしまっても,困ってしまうのではないで
しょうか。
櫻井委員
○私ども保護司の場合ですと,保護観察の人が,ボランティアに参加
したりします。今回の場合はどのような尐年を対象にしているのです
か。
佐藤委員
○立ち直るきっかけのある尐年を対象に参加させています。
櫻井委員
○一般の方と行動を共にすることによって,心がきれいになって立ち
直りのきっかけになっていく可能性もありますね。
議長
○京葉地区のセンターがやっている取り組みとは違うのでしょうか。
佐藤委員
○各署で立ち直りの取り組みをやっていこうと実施しているもので
すので,京葉地区センターの取り組みと八千代警察署の取り組みは,
別のものになります。
議長
○続きまして補導委員を代表して片山委員からお願いします。
片山委員
○補導委員は数年前,パトロールに出るときに環境浄化も含めて電話
ボックスのピンクびらをはがしたり,電柱に貼ってあるちらしをはが
したり,喫煙をしている子どもたちに目を向けていました。最近は警
察署のご指導により,電話ボックスのピンクびらはほとんどなくなり
ました。喫煙をしている子どもたちも目につかなくなりました。麻生
先生がセンターにいらしたときに,「悪い子どもたちに目を向けるだ
けでなく,ほめることや良いことをしている子どもたちにも声をかけ
る」ようになってきました。
最近,私がいつも感心するのは教育長さんです。教育長さんが各学
校の卒業式等に出席されたとき,生徒や先生方をほめられるのはもち
ろんですが,必ず普段みんなの前に出てこない給食の配膳員さんや事
務の方のことを必ずほめられます。この間もある学校で大きなイベン
トがあったのですが,みんなが体育館の中で楽しく遊んでいる中,一
人だけギャラリーから,遊んでいる,演技している子どもたちにスポ
ットライトを一人で当てている生徒がいました。教育長さんはその生
徒さんのことを,「自分も参加したかっただろうに、みんなのために
スポットライトを当ててくれている生徒がいました。偉いね。」とほ
めてくれていました。それを見たときに,お話を聞いたときに。やは
りほめることの大切さを感じました。これからも補導活動に出たとき
に,今日配付された資料にも書かれていましたが,良いことをしてい
る子どもたちに,ほめる言葉をかけていきたいと思います。
議長
執行部
○悪い子,手のかかる子はたくさんいますが,良い行いしている子ど
もたちを周囲に知らせながら,活動がなされていけばいいかなと思い
ます。
一言ずつご意見はいただき,時間の方がある程度進んできました
が,この点は話をしておきたいということがありましたらお願いしま
す。よろしいでしょうか。
それでは,皆様から貴重なご意見をいただきましてありがとうござ
いました。いただいたご意見を参考に,センターの運営協議会の活動
に生かしていきたいと思います。
これをもちまして報告・協議を終わりにします。ご協力ありがとう
ございました。
麻生委員ありがとうございました。また,各員の皆様,本日は長時
間にわたり誠にありがとうございました。次回の運営協議会は2月を
予定しております。開催の日時が決まり次第お知らせいたしますので
よろしくお願いいたします。
(閉会
11時20分
)