警察署協議会議事要旨 協 議 会 名 平成27年第1回築館

警察署協議会議事要旨
協 議 会 名 平成27年第1回築館警察署協議会
開 催 日 時 平成27年2月24日(火)午後4時から午後5時10分まで
開 催 場 所 築館警察署3階大会議室
出席者等
議事概要
1
2
協議会委員
警察署
会長以下7名
署長以下7名
1
開会
協議会に先立ち、協議会委員7名全員が出席し、過半数を充足した
ことから、協議会の成立を確認した。
2
挨拶
⑴ 会長挨拶
この前まで寒いと思っていたのですが、ここ数日は暖かい日が続
いています。本日の協議事項は平成27年の築館警察署業務重点推
進項目についてであります。先日、警察署協議会代表者会議に出席
して、各署協議会の活動状況についていろいろと勉強させていただ
きましたが、事件事故の多いところでは、様々な意見が出ているよ
うです。築館警察署管内では署員の方の努力の甲斐あって大きな事
件事故はありませんが、我々市民としてもこれに安住して何もしな
いというわけにはいきませんので、委員の方々にあっては、この機
会に多くの意見を交わしていただき、警察署の重点推進項目がさら
に実りのあるようにしていただきたいと思います。
⑵ 署長挨拶
昨年中の当署管内の治安情勢でありますが、振り込め詐欺による
被害が2件発生しており、刑法犯認知件数は159件で前年より3
件マイナスという状況です。交通事故につきましては死亡事故が前
年比で1名の増加となっていますが、交通事故総数自体は、人身事
故も物損事故も減少しています。一年を振り返って見ると、特に大
きな事件事故の発生もなく、平穏な治安情勢を保っているところで
あります。
今年は、3月に仙台市で国連防災世界会議が開催されるとともに、
夏以降、一般地方選挙が多数予定されており、治安の維持に当たっ
ては昨年以上に厳しい年となることが予想されます。このような情
勢を踏まえ、今年の宮城県警察の運営指針は昨年に引き続いて「安
全安心な地域社会の実現」となり、サブタイトルは「震災復興へ県
民とともに歩む警察」と定められたところであります。
築館警察署では、これを踏まえまして、各課で今年の業務重点推
進項目を定め、管内の治安維持に向けた業務を推進していくことと
しておりますので、本日担当課長から説明させていただきます。
今後とも委員の皆様方のご意見、ご要望を基により効果的な業務
運営を展開していきたいと考えておりますので、忌憚の無いご意見、
ご要望をお願いいたします。
3
議事録署名委員の指名
議長が、第1回築館警察署協議会議事録署名委員として、2名の委
員両名を指名した。
4
議事
⑴ 平成27年築館警察署業務重点推進項目について
ア 刑事課業務重点推進項目
○ 刑事課長
1点目は「市民生活を脅かす重要犯罪の徹底検挙」でありま
す。重要犯罪とは殺人、強盗、放火、強姦、強制わいせつ、略
取誘拐等の凶悪事件のことを指しますが、当署管内では昨年持
凶器強盗事件が発生していることから、最重要課題として捜査
しているところであります。これら重要犯罪は住民の生命身体
を脅かすものですので、検挙に向けて、重点的に捜査を推進し
ていきたいと思っています。
2点目は「特殊詐欺等時代の要請に応える知能犯捜査の推進」
であります。県内では振り込め詐欺等の特殊詐欺が多発してい
ます。犯罪組織から、宮城県は震災復興で金が集まると見られ、
狙い目にされているようです。昨年の被害件数及び金額は過去
最多となっており、当署管内でもギャンブル必勝名目、ダイヤ
モンド購入名目の2件の特殊詐欺が発生しています。これらは
いずれも犯人検挙に至っていませんが、その手口や犯行に使わ
れた通帳や電話等からすると、他県でも同様の事件があり、広
域性があると認められます。そうすると一警察署だけでは限界
があるので、関係署と情報共有して、県警全体として団結し、
犯行グループを一網打尽に検挙するということで重点推進項目
として挙げました。
3点目は「身近で発生する悪質な窃盗事件の検挙」でありま
す。当署管内では車上ねらい、かっぱらい等、屋外で発生する
非侵入窃盗事件がかなりあり、その検挙が追いついていない状
態でありますので、これを重点的に検挙していくということで
あります。
イ
生活安全課業務重点推進項目
○ 生活安全課長
1点目は「持続的な犯罪抑止対策の推進」であります。刑法
犯の認知件数は、昨年は前年比3件のマイナスであり、ここ数
年少しずつ減少している状況であります。この流れを今年も継
続していくため、地域の防犯ボランティアや協力機関と協働し
て防犯意識の向上等を働きかけることを継続してやっていきた
いと思っています。また、昨年栗原市に働きかけた防犯カメラ
の設置を促進して、犯罪抑止を更に加速させたいと考えていま
す。栗原市の方では設置に向けて検討しているということです
が、今年は更に住民の方にも防犯カメラの必要性を理解しても
らえるように働きかけて、地域全体に防犯カメラの必要性を浸
透させていきたいと思います。防犯カメラの設置についてはい
ろいろと意見があると思いますが、学校付近であればPTA等、
学校に関係深い団体に働きかけを行い、各自治会で防犯カメラ
の必要性が出たのであれば、こちらとしてもいろいろ助言する
等して、その気運を高めていきたいと思います。地域の方の声
を得た上で栗原市に防犯カメラの設置を継続して働きかけ、犯
罪抑止に効果が出るよう、推し進めるということであります。
2点目は「非行少年、被害少年を生まない社会づくりの推進」
であります。昨年、非行少年は激減したところでありますが、
今年も継続して学校の防犯教室やPTAの会合等で、非行防止、
スマートフォンの使い方等の広報を継続してやっていきたいと
思います。また、中学生が自ら健全育成に向けた活動、アルカ
ス活動をやっているので、これを支援していきたいと思います。
さらに、再非行の防止、立ち直りのための支援についても継続
して行い、同時に健全育成についてもボランティアや学校と協
働して行いたいと思います。
3点目は「人身の安全を確保するための取組の推進」であり
ます。県警本部でも、人の生命、身体に危害の及ぶおそれのあ
る事案に対し的確に対応すべく、人身安全確保を目的とした部
署が新たに発足するとのことであります。具体的にはストーカ
ーやDV、行方不明者や児童虐待、最近では高齢者や障害者に
対する虐待事案であり、その取扱いも年々増えてきていますの
で、適切に対応しつつ、行政の方とも連携して、事件後の被害
者のケア等、安全確保のための活動をしていくつもりです。
ウ 交通課業務重点推進項目
○ 交通課長
1点目は「交通指導取締りと街頭活動の強化」であります。
これは、見せる活動と取締りによって事故を抑止するというこ
とであります。昨年は特に交差点関連違反の取締りを強化し、
その影響が事故の総件数の減少という形で表れたものと思いま
す。したがって本年も引き続き取締り等街頭活動を強化してい
きたいと思っています。
2点目は「高齢者等に対する交通安全教育と広報啓発活動の
推進」であります。当署管内は高齢化が進んでおり、3人に1
人は75歳以上の高齢ドライバーであります。昨年も高齢者に
よる事故が増えている状況ですので、歩行者を含めた高齢者対
策が必要であります。具体的内容としては、各行政区等関係機
関と連携し、老人クラブ等の集いを利用して広報活動、安全教
育活動を推進するとともに、様々な関係機関団体と協力して高
齢者宅を戸別訪問して交通安全教育活動を行うつもりです。
3点目は「道路管理者との連携による交通安全施設の整備」
であります。管内では交通情勢に関心のある方が多く、行政区
長や駐在所等を通していろいろな危険箇所を把握したり、相談
等で一時停止を付けてほしい等の要望を把握しています。要望
のあった場所については、市町村や支所の担当者等とこまめに
連絡を取って、お互い現場で状況を見ながら話し合い、可能な
限り安全施設の整備をしていきたいと思います。あわせて死亡
事故があった場合は、道路管理者と現場点検を行い、様々な表
示の設置、信号機の設置をしていくように検討したいと思って
います。
エ 地域課業務重点推進項目
○ 地域課長
1点目は「積極的な街頭活動と実態把握の推進」であります。
制服の姿を住民に見せて、犯罪の抑止、交通事故の抑止につな
げる活動をしていきたいと思います。実態把握活動とは、住民
から話を聞きながら地域の抱える問題点を的確に把握し、それ
を迅速に解決していくものであります。これについては地域課
で対応できるものと難しいものがありますので、他の課や関係
機関とも連携して対応していきたいと思っています。
2点目は「執行力強化のための若手警察官の早期育成を含め
た全地域警察官の能力向上」であります。地域警察活動をうま
く行う、限られた人材で機能を発揮するためにも個々人の能力
向上に努める必要があります。大量退職により若い警察官が増
えているところですので、若手警察官の育成を一番の柱にして
やっていくつもりです。この警察官若いので大丈夫か、という
ことを言わせず、若いけどやるな、といわれるような警察官を
育てていきたいと思っています。
3点目は「初動警察刷新強化のための取組の推進」でありま
す。これは事件事故に対する初動対応の力を付けていくという
ことであります。地域警察官は事件事故が発生した時にいち早
く現場に駆けつけて活動し、刑事課、生活安全課などの事件主
管課がスムーズに捜査に入っていけるようにする役割を担って
おりますので、この目的を達成できるよう、初動対応を強化し
ていくつもりです。ここで重要なのはレスポンスタイムの向上、
つまり通報があってから現場に駆けつけるまでの時間を短くす
ることです。レスポンスタイムが向上すれば犯罪の拡大の防止、
被疑者の検挙につながります。そのための具体的方策として通
信指令の強化があり、指令する側がきちんと指令すれば現場の
警察官がいち早く現場臨場できるようになります。指令する側、
される側それぞれの連携によりレスポンスタイムの向上につな
げていきたいと思います。また、日頃から地域の事件事故発生
状況を把握し、発生が予想される箇所に警察力を投入してレス
ポンスタイムの向上を図っていき、まずは抑止する、発生時は
すぐに検挙することを目標として活動していきたいと思います。
オ 警務課業務重点推進項目
○ 1点目は「相手の心情に配意した親切、迅速かつ適切な相談
対応」であります。当署で受理している相談内容は様々で、そ
の件数も年々増加傾向にあります。昨年の受理件数は727件
で、前年より70件増加しています。その内容は、特殊詐欺の
予兆電話、架空請求、家庭内トラブル、近隣とのトラブル、D
V等が目立ちます。相談については、相談者からすればわざわ
ざ警察署まで足を運んできているわけですから、相手の心情を
理解した丁寧な対応を行い、助言指導から相手への警告、検挙
まで、適切な対応を素早く行い、安心安全を確保するようにし
ていきたいと思います。特にDV等、人の生命身体に危害の及
ぶおそれのある人身安全関連事案については、対応を誤ると重
大な結果を生じることになりかねないことから、捜査と同じく
らい重要な任務との認識を持って、各課と連携しながら適切に
対応していきたいと思っています。
2点目は「基本に徹した適切な留置管理業務の推進」であり
ます。留置管理業務とは、逮捕した犯人を警察署の留置施設に
収容し、刑事課等が取調べを行うのに対し、日課時限に従って
食事睡眠を取らせる等、その処遇と留置施設を適切に管理運営
する業務であります。被疑者を収容するのは、被疑者が逃走又
は自殺するのを防止するためですので、警務課としては留置事
故、被疑者の逃走や自殺を防止するために適切に管理する必要
があります。逃走事案が発生すれば県民に大きな不安を与える
ことになりますし、また被疑者が自殺すれば事件の真相が被疑
カ
者の口から語られることもなく、事件の全容を知りたいという
被害者の要望に応えられなくなりますので、こういったことが
ないようにしっかり管理していくつもりです。留置施設ではル
ールがあり、ルールをきちんと守れば事故は防げます。このこ
とをしっかり認識して指導教養し、事故のないように努めてい
きます。
3点目は「警察活動を支える人的基盤の強化」であります。
近年の大量退職時代を受け、県警でも毎年のように多くのベテ
ラン警察官が退職し、若い警察官が多く採用されている状況で
あります。この結果、ベテラン警察官がこれまで培ってきた捜
査等のノウハウが後輩に十分伝えられないまま退職となり、一
方で若い警察官に対する教養も十分でないまま次々と若手が入
ってきてしまい、その結果として県警全体の現場執行力が低下
することが危惧されるところであります。当署においては概ね
2年に1人くらいの割合で警察学校を卒業して配置となる新人
警察官が来ている状況でありますが、事案が少ない分、若手を
中心とした実戦的な訓練の実施、学校教養を終えた者による伝
達教養などを重ねて能力向上を図り、現場執行力の低下を防ぐ
べく努めていくつもりです。また、警察官の仕事の特性上、ど
うしても危険と隣り合わせになることがありますし、凶悪犯人
とも対峙することになります。よって、柔道、剣道、逮捕術と
いった術科の訓練についても、署員が多く参加できるように働
きかけをしていきたいと思います。
最後に、警察官募集活動の推進であります。県民の信頼と期
待に応えるためにも、将来の県警察を担う優秀な人材の確保は
重要です。10年ほど前は、警察官採用試験の競争倍率は10
倍以上ありましたが、ここ数年は、競争倍率、受験者数も減少
傾向にあります。昨年にあっては大卒警察官受験者の競争倍率
が男女ともに5倍を下回っており、受験者数も10年前の6割
程度という状況であります。昨年当署においては、管内の高校
を訪問して、就職担当の先生に対し募集要項の説明をして受験
希望生徒に受験を勧めてもらったり、管内の高校生等を対象と
した防犯講話や交通安全講話に付随して警察官募集案内を行っ
た他、管内の中高生を当署にインターンシップとして受け入れ、
各課の協力を得ながら警察業務の説明、簡単な業務体験等を行
う等、早い段階から警察官の仕事に興味を持ってもらい、将来
の採用につなげる活動をしてきました。今年もこのような活動
を地道に続けて警察の仕事に興味を持ってもらい、真に警察官
にふさわしい人材の確保に努めていきたいと思っています。
質問、意見等
○
委員
生活安全課長から防犯カメラの設置に向けた取組について話
がありましたが、前回の協議会においても防犯カメラの設置に
向けて栗原市に要望しているということでありました。その後
の経過はどのようになっているのでしょうか。
○ 委員
防犯カメラの設置については、警察署から要望があって現在
検討中であります。最近、全国的に小中学生が殺される事件が
相次いでいるとの報道をよく耳にするところでありますので、
防犯カメラの設置は必要であると思います。ただし行政サイド
で設置するとなると法的なもの等、諸問題をクリアする必要が
あり、これは行政だけでは何ともならない面があります。栗原
市内では人口が特に集中している地域もありませんし、人通り
のある商店街等もそれほどない状況であることから、更に何か
を加味した条件で設置を訴えないと難しい面もあります。人通
りの少ない場所に一通りカメラを設置するというのは経費上問
題もあります。設置まで持って行くための目的と体制、カメラ
映像の確認を誰がどのようにして、その後警察にどのように通
報していくのか、そのあたりの問題を詰める必要があると思い
ます。地域に防犯カメラ設置の気運を醸成するためには、警察
署、市、関係する諸団体が参加する協議会のような組織を作り、
随時打ち合わせていくことが必要であると思います。
○ 署長
防犯カメラについては、仙台市等、自転車盗難の多い駅前駐
輪場等や、被災地の仮設住宅等防犯上の必要性があるところの
ように、事件事故の発生に絡んで設置しているのが現状であり
ます。何か大きな事件事故があれば、あの辺に設置しなければ、
という気運が出てくるのでしょうが、経費のかかることもあり、
現時点では状況を見ながら、という感じで、すぐに設置という
わけにはいかないようです。
○ 委員
もちろん、安全な街づくり、防犯対策というのは市の責務と
なっていますので、市の方にさらに働きかけて、今後の方向性
等について話をしていただけたらと思います。現時点では石巻
市で設置を検討する動きがあるくらいで、栗原市だけではなか
なか前に進まない面があります。関係団体が一堂に会して話し
合う機会が必要なのではないかと思います。
○ 委員
現在、警察署等で防犯カメラ設置に向けて動いていますので、
今後は地域でその気運を高める、特に昨今の凶悪事件ニュース
を見て、自治会、PTA、防犯協会等で動きが出てくると先に
進みやすいのではないかと思います。
○ 委員
通学路に防犯灯、商店街に街路灯を設置する等の形で安全確
保のための整備をしても、その電気代もかなりかさみますので、
ただ明るくするだけでは犯罪抑止には足りないのではないかと
思います。そこで、防犯カメラを設置して抑止力を高める、と
いう観点も設置促進へ有効なのではないかと思います。
○ 委員
前回の協議会以降、刑法犯の検挙にかかる数値が上がってい
るようです。発生はしているけどその分検挙もしているという
ことで、年末に向けて努力した結果であるかと思い、大変頼も
しく思います。
○ 刑事課長
年間を通すと、前年よりは数字が若干下がっていますが、重
要窃盗犯の検挙件数がプラスとなっています。重要窃盗犯は人
身安全に関わる可能性が高いことから、他の窃盗犯とは特に区
別して重点的に検挙していこうという趣旨です。このような趣
旨の下で取り組み、昨年は重要窃盗犯を多く検挙することがで
きました。その一方で非侵入窃盗、車上ねらい等、身近で発生
する窃盗事件の検挙はまだまだ足りないところでありますので、
今年は重要窃盗犯はもちろんのこと、こういった身近で起きる
犯罪の検挙にも力を入れていきたいと思います。また、振り込
め詐欺等についても、今、県警で体制を取って一体となって取
り組んでいるところでありますので、情報共有をしながら検挙
を進めていきたいと思います。
⑵ 意見・要望
ア 高齢者の交通事故防止等について
○ 委員
今のハイブリッド車はエンジン音がすごく静かで、車の近く
に行っても音がしないので、動き出すのに気づかなかった、と
いう声を近所でよく聞きます。高齢者だと、まだ来ないと思っ
て道路を渡っていると、実は車が動いていて、目の前まで車が
来るのに気づかなかったということがよくあります。エンジン
音がうるさい時は気づくのですが、静かなためにいつの間にか
車が近くに来ていたということでびっくりするわけです。その
ようなこともあり、先日、地元で駐在所の警察官から横断歩道
の渡り方という話を聞き、同時に仙台の方から機械を持ってき
て体験型の教育を受ける機会がありました。高齢者は、大丈夫
だと思って横断歩道を渡っても、その途中で車が接近している
といった体験教育を受けられ、大変ためになりました。あれは
とてもよいものだと思います。
○ 交通課長
ただ今、ハイブリッド車への注意と、体験型の交通安全教育
について話が出ました。ハイブリッド車は確かに音が静かであ
り、気づきにくい点があります。私もたまに講習の中では、ハ
イブリッド車のように耳を澄ましても音が聞こえにくい車もあ
るので、注意しなければなりませんよ、ということを話をして
います。特に右左折の車、後方から来る車には気づかないこと
が多いので、十分気をつける必要があります。ただ、決して音
だけで交通状況を判断しているわけではないと思います。警察
としては、ハイブリッド車の影響のみで事故が発生していると
いう見方はしておらず、あくまでも安全確認をしたか否か、と
いう面で見ていますので、そういうことも考えていく必要があ
ると思います。また、先ほど話のあった機械については、歩行
環境シミュレーターという大型の機械であり、3面のスクリー
ンがあって左右から車が来る状況を立体的に表示できるもので
す。各地区要望があれば、本部に空きを確認して予約を入れ、
自動車学校等で使わせてもらっています。早めにご連絡いただ
ければすぐに予約を入れて、体験型の交通安全教育を実施して
いきたいと思います。これは皆さんにも結構好評ですので、私
達が行って講習をするとともに、併せてこのような体験型の教
育をしていきたいと思います。
○ 委員
私達は常に警察官が交通安全をはじめ、地域のために働いて
いる姿を見ております。しかし、先ほど、最近の警察官の募集
状況として、10年前は競争倍率が10倍以上あったのに、昨
年は5倍を切るような状況であったという話がありました。正
義の味方のような、男性があこがれるような職業である警察官
が、なぜこれほど受験者が少なくなったのか、わざわざPRま
でしなければならない世の中になったのか、とても不思議に思
います。警察の仕事は、今の時代にあって、厳しすぎるのでし
ょうか。どうしてこれほど受験者が少なくなったのでしょうか。
○ 委員
これに関連するのですが、私の子供も消防や警察官、自衛官
を希望していましたが、試験日程が重なってしまい、警察の試
験を受けられなくなったということがありました。試験日程の
重複はどうしようもないのかもしれませんが、これがなければ
もう少し受験者も増えるかもしれません。
○ 署長
いろいろな人に聞いてみると、今は、警察だと忙しすぎる、
その割には給料も良くない、下がる一方だ、といって敬遠する
人が多いようです。今時の若者には、危険な仕事に就きたくな
い、警察は四六時中事案に対応しなければならない、土日がな
いので大変だ等のイメージがあるようです。もちろん、受験者
の減少には少子化の影響もあるのでしょうが、今言ったような
考えを持つ人が増えており、なかなかアピールしてもうまくい
かない状況です。初めから白バイに乗りたい、刑事になって悪
い人を捕まえたい、という気持ちを持っている人であればいい
のですが、そういう人ばかりではないので、警察の仕事の良い
ところをアピールすることができないと厳しいです。
4
次回開催予定
次回の協議会は、平成27年6月ころに実施する予定です。
5
閉会