アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち

アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち プレスリリース Vol.2
2008.6.5
アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち
2008 年 8 月 9 日[土]― 11 月 3 日[月・祝] 森美術館(六本木ヒルズ森タワー 53 階)
人間の心の奥深くへ投げかけられる“メッセージ”。
フランス現代美術を代表する女性アーティスト、日本初個展
「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」展は、
フランスを代表する女性アー
ティストであるアネット・メサジェを本格的に紹介する日本初の個展です。
彼女が創り出すさまざまな素材を用いたオブジェやインスタレーションは、
奇妙で幻想的な世界へ見る者を引き込みます。それらは、彼女の名前“メサ
ジェ ”を体現するかのように強烈な“メッセージ”を内包しており、人間の
心の奥深い部分へ何かを投げかけてくる「使者」となります。
メサジェは絵、写真、拾い集めたオブジェ、言葉、ぬいぐるみ、布、編み
物などの断片を用いて、聖と俗、ユーモアと恐怖、愛と悲しみ、表と裏な
ど人間の奥深い、相反する感覚を日常の視点からつむぎだします。90 年
代半ばから現代美術の世界で多用されるようになった素材を 70 年代から
いち早く使用し、個にまつわる物語を作品化してきました。最近では対立
するふたつの要素をはらむ人間の複雑さを機械仕掛けの大規模なインスタ
レーション作品で展開し、特にその評価を高めています。2005 年には、
ヴェネツィア・ビエンナーレのフランス館代表アーティストとして参加。
Courtesy: Marian Goodman Gallery Paris / New York
©Marie Clerin
金獅子賞を受賞し、大きな話題をさらいました。彼女の作品は視覚的にも
楽しめる、大規模な作品も多く、現代の若者はもちろん、さまざまな世代
にアピールする独特の魅力に富んでいます。
主催:森美術館、ポンピドゥーセンター・パリ国立近代美術館、
朝日新聞社
後援:フランス大使館 本展はパリのポンピドゥー・センターをはじめ、フィンランド、韓国を巡回
助成:CULTURESFRANCE
した国際展です。森美術館ではメサジェとともに展示作品の選択を行い、
協力:日本航空、ニコラ・フィアット、ボンベイ・サファイア
ギャラリー空間を生かしたスケールの大きな展示を試みます。
協賛:株式会社大林組
日仏交流 150 周年記念公認イベント
1943 年生まれ。1960 年代より制作活動を開始し、70 年代以降数多くの個展やグループ展に参加。2005 年のヴェネツィア・ビエ
ンナーレでは、フランス館代表として機械仕掛けの大規模なインスタレーションを発表し、金獅子賞を受賞。フランスのみならず、
現代美術の世界ではかかせない存在となっている。
開館時間:10:00 − 22:00 |火 10:00 − 17:00 |* 9/23( 火 ) は 22:00 まで いずれも入館は閉館時間の 30 分前まで 会期中無休
入館料:一般 1,500 円、学生(高校・大学生)1,000 円、子供(4 歳以上−中学生)500 円 *表示料金に消費税込
*本展のチケットで「MAM プロジェクト 008: 荒木珠奈」展、展望台 東京シティビューにも入館可
お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
Tel: 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351
E-mail: [email protected] Website: www.mori.art.museum 106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
お問い合わせ 広報部 担当:渡邉、田村
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《噂》 2000-2004 年 100x235x43 cm 布、縫いぐるみ、紐
マラン・カーミッツ・コレクション、パリ
2008.6.5
Photo: Marc Domage
1982-1984 年 サイズ可変 アクリル、油彩、白黒写真、メッシュ
Courtesy: Marian Goodman Gallery, Paris/New York
Photo: Adam Rzepka
一見愛くるしい目のついた身体の一部のようなぬいぐるみたちは、アルファ
ギリシャ神話に登場するキマイラは口から火を吹く怪獣。得たいの知れない
ベットで RUMEUR と読める。「噂」によって翻弄される人間の在り様を、ぬ
いぐるみの人型が物語っているようだ。
《キマイラ》
生きものが飛び出した一瞬は恐怖を感じるが、それが夢だとわかって安堵す
るような幻想と現実の世界を示すこの作品は、ホラー映画のワン・シーンを
想起させる。
《つながったり分かれたり》 2001-2002 年 サイズ可変
コンピュータ、布製自動人形、縄、滑車、電動機、ケーブル、木製槍、布製玩具、布製柱と柵
ポンピドゥーセンター・パリ国立近代美術館蔵
Photo: Adam Rzepka
《ふくらんだりしぼんだり》 2006 年 サイズ可変
パラシュート布に着彩、コンピュータ制御の送風機
Courtesy: Marian Goodman Gallery, Paris/New York
ヨーロッパで狂牛病が発生し、多くの牛が死んだ事実に触発されて制作。家
脳や胃などの内臓や、足や腕などの外部を模した身体のパーツは、まるでそ
畜と人間の双方の関係を問いかけ、動きを取り入れたインスタレーションで、
れ自体が呼吸している生きものように、収縮・膨張を繰り返す。内部と外部、
2002 年の「ドクメンタ」に出品され、注目を集めた。
接続と分断、独立と依存など、複眼的なメサジェ独特の視点を身体に重ね、
人間の「生」を示す作品。
掲載の画像を含む最新のプレス画像は、森美術館ウェブサイトにて申請いただけます。
お問い合わせ 広報部 担当:渡邉、田村
Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Website : www.mori.art.museum
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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2008.6.5
パブリックプログラム
アーティストトーク 「アネット・メサジェ:自作を語る」
*日英仏・手話同時通訳付
フランスを代表する女性アーティスト、アネット・メサジェが、これまでの自作と本展覧会について語ります。
出演:アネット・メサジェ
モデレーター:逢坂恵理子(森美術館アーティスティック・ディレクター)
日時:8 月 10 日(日)14:00-15:30
会場:アカデミーヒルズ 49 タワーホール(森タワー 49 階)
主催:森美術館、アカデミーヒルズ
定員:350 名 (要予約)
料金:一般 1,000 円、学生・MAMC メンバー 500 円
予約開始: 2008 年 7 月 9 日 ( 水 )12:00
ワークショップ「メサジェの世界で遊ぶ - おしゃべり創作工房 - 」
*日本語のみ
聖と俗、ユーモアと恐怖、愛と悲しみ、表と裏・・・。アネット・メサジェの作品のテーマともいえる同時に存在する二つの相反する世界。
身近な材料を使用してテーマを掘り下げ、作品をより深く味わいます。
講師:大月ヒロ子(ミュージアム・エデュケーション・プランナー)
日時: 8 月 16 日(土) 13 : 00 ∼ 17 : 00 会場:森美術館 53 階展示室内
対象:高校生以上
定員: 25 名(要予約)
材料費: 1,000 円(予定)
参加費:無料(要展覧会チケット)
予約開始: 2008 年 7 月 9 日 ( 水 )12:00
<大月ヒロ子>
板橋区立美術館学芸員として、数多くのワークショップや展覧会を企画。独立後、有限会社イデア設立。各種ミュージアムの開設準備、教育
プログラム開発 ・ キット制作などを行う。
キュレータートーク
*日本語のみ
展覧会を担当したキュレーターが、作品について語ります。
日時: 8 月 27 日(水) 19:00-20:00 、 10 月 11 日(土) 15:00-16:00
ガイド:逢坂恵理子(森美術館アーティスティック・ディレクター)
会場:森美術館 53 階展示室内(展示室入口にご集合ください)
定員:各回 30 名(当日先着順、予約不要)
料金:無料(要展覧会チケット)
お申し込み: www.mori.art.museum
*上記ほかサポートスタッフによるギャラリートーク、学校プログラムなどを予定しています。詳しくはお問い合わせください。
お問い合わせ:森美術館学芸部 パブリックプログラム
Tel: 03-6406-6101 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected]
取材に関するお問い合わせ 広報部 担当:渡邉、田村 Tel : 03-6406-6111 Fax: 03-6406-9351 E-mail : [email protected] Web :
106-6150 東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 森美術館
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