8-1 観光資源の個性と魅力づくり

8-1 観光資源の個性と魅力づくり
●現況と課題 ···········
情報化社会の進展により、人や情報が大量に
行きかう時代を迎えると同時に、その地域に根
付いた観光資源を活かした観光に新しい価値を
創出する動きが顕著になっています。
観光は、地域のイメージの向上に寄与すると
ともに、交流人口の増加により飲食・宿泊・物
販など様々な産業を活性化させることから、人
口減少が危惧される昨今では、積極的に展開す
べきものとなっています。
名勝「東尋坊」や現存する日本最古の天守閣
【東尋坊】
「丸岡城」をはじめ、越前・加賀海岸国定公園
の美しい海岸景観や自然豊かな山間景観、北前
船寄港でにぎわった湊町、地域の伝統文化を今
に伝える文化財や祭りなど、数多くの観光資源
に恵まれています。
観光客の入込数では県内トップとなっていま
すが、より経済波及効果の高い宿泊をともなう
滞在型観光への転換は不十分であり、それぞれ
の観光資源の魅力アップはもとより、他業種と
連携した体験型観光、散策や学習をともなうま
ちなか観光なども充実し、何度でも訪れたくな
る観光地づくりが必要となっています。
また、大都市圏からの観光客誘客のためには、
行政単位や坂井市という点ではなく、隣接市町
などと連携してエリアとしての魅力を発信する
広域観光の推進が必要となっています。
このためには、坂井市観光連盟を推進母体と
して、行政および観光に携わる全ての人々が、
坂井市観光ビジョン戦略基本計画に基づき、市
内の豊富な観光資源と長所を活かしながら、新
しい観光を創出していくことが求められていま
す。
【竹田メロディパーク】
●基本施策 ············
(2)観光情報発信の強化
(1)観光資源の有効活用と観光地の魅力向上
集客力の向上、観光消費額およびリピーター
景勝地「東尋坊」をはじめとした、三国サン
増を目指し県内外へ市の魅力や情報を発信する
セットビーチ・荒磯遊歩道・越前松島・浜地海
広報戦略を強化するため、観光情報拠点施設の
岸などの海岸線や新緑、シダレザクラ、モミジ、
機能充実、観光客が選択しやすい観光情報の提
渓流など自然豊かな竹田の山間については、自
供など、観光情報網の整備を図るとともに、時
然本来が有している美しい景観の保全とともに、
期、地域、顧客など多様な観光ニーズに応じた
新たな創出を図ります。
各種メディアの活用、魅力ある広報資材の作成、
また、数多くの名所・旧跡、古い町並み景観
地元食材のPR活動の強化などの充実に努めま
を有している丸岡城下や三国湊町からは、歴
す。また、県観光連盟や北陸・中部・近畿圏な
史・文化・伝統などの情報を発信し、まち歩き
ど、広域観光組織と連携する中で市内観光情報
が楽しめるまちなか観光を推進します。
を積極的に発信し、外国人旅行者の誘客に努め
宿泊集積地である「三国温泉」では、天然温
泉の魅力とともに、もてなし力、知名度の向上
ます。
(3)観光ネットワークの構築と人材育成
を図ることにより、宿泊客の増加を促し、市内
観光資源の魅力と地域力を向上させるため、
での滞在時間や観光消費額の増加に取り組みま
隣接および県境を越えた市町との広域連携や地
す。
域・資源・人が結びついた観光ネットワークの
市内の各種店舗・施設・団体と連携を図りな
構築を図るとともに、地域全体での「おもてな
がら、冬の味覚の王者「越前がに」・甘エビを
し」を推進するためのボランティアガイドの育
はじめとする新鮮な魚介類、ソバ・三里浜らっ
成、ホスピタリティの向上など、人材育成に取
きょう・山菜・若狭牛等の農畜産物など、食資
り組みます。
源のブランド化を推進するとともに、食を活か
(4)高速交通ネットワークの活用
した観光の推進を図ります。
平成 26 年度に北陸新幹線の金沢開業、舞鶴
また、豊かな自然や観光施設・農林水産業・
若狭自動車道の全線開通などにより、観光誘客
商工業を利活用した、体験型観光メニューの充
における地域間競争はさらに厳しさを増すこと
実を進める中で、地域の歴史や文化を再認識し、
が予想されます。
既存の観光自然と組み合わせて、新たな観光テ
ーマやコースの創出を図ります。
このため、独自の観光資源を磨き上げるとと
もに、県を含めた周辺自治体との連携を強化し、
観光地間を結ぶ 2 次交通の整備や各市町の観光
資源を有機的に結合した観光商品の開発などに
より、新たな観光客の掘り起こしと誘客に取り
組みます。
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【竹田しだれ桜】
【かにまつり】
■主要行催事入込状況
行祭事名
日
丸岡城桜まつり
程
4/1~4/20
三国祭
5/19~5/21
ゆりフェスタ
6/1~6/30
三国花火大会
8/11
平成 23 年
入込客数
50,000 人
150,000 人
56,000 人
200,000 人
(資料:福井県観光客入込数(推計)
)
■主要観光地入込状況
【平成23年】
0
200
400
600
800
1,000
1,200
(千人)
1,400
東尋坊
丸岡城
越前松島水族館
芝政ワールド
ふれあいパーク三里浜
福井県総合グリーンセンター
地域交流センターいねす
福井県児童科学館
三国温泉ゆあぽ~と
三国湊町並散策
竹田水車メロディパーク
県内客
県外客
(資料:福井県観光客入込数(推計)
)
●主要な施策 ···········
施策の名称
観光ビジョンの戦略
まちなか観光の推進
ブランド力を活かした
観光の推進
観光ネットワークの創
出
情報発信の強化と機能
充実
交通ネットワークの活
用
施策の内容
坂井市観光ビジョン基本計画に基づき、海・山・川の自然環境、風景、歴史的建造
物、文化、食、催事など、魅力あふれる豊富な観光資源を活かした観光振興策を展開し
ます。
県観光連盟や北陸・中部・近畿圏など広域観光組織と連携し、外国人旅行者の誘客を
図ります。
数多くの名所や旧跡、古い町並み景観を有している丸岡城下や三国湊町において、観
光ボランティアと連携しながら、歴史、文化、伝統などのまち歩きが楽しめる「まちな
か観光」に取り組みます。
越前がにや甘エビをはじめとする新鮮な魚介類、ソバや三里浜らっきょう、山菜、若
狭牛などの農畜産物など、食資源のブランド化を推進するとともに、
「食を活かした観
光」に取り組みます。
県境を越えた市町との広域連携、地域・資源・人を結びつけた交流など、観光ネット
ワークの構築を図ります。
また、地域全体がおもてなしの心で観光客を迎へ入れ、地域の人々との交流を促進す
るため、ボランティアガイドの育成、思いやりや心からのおもてなしの向上など人材育
成に取り組みます。
集客力の向上、観光消費額およびリピーター増を目指し、県内外へ市の魅力や情報を
発信する広報活動、情報発信拠点施設の機能充実、観光案内板の整備など、情報発信戦
略の強化を図ります。
また、PRの効果や影響力が特に大きいとされる観光大使の設置に取り組み、多様な
メディアを有効的に活用しながら、多くの方々に坂井市の魅力を知ってもらいます。
北陸新幹線の金沢開業、舞鶴若狭自動車道の全線開通など、整備される高速交通ネッ
トワークと観光地間を結ぶ 2 次交通を活用した新たな観光客の掘り起こしと誘客に取り
組みます。
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8-2 国際交流・地域交流の推進
●現況と課題 ···········
これまで個々の姉妹都市提携等による国際交
世界規模で人・物・情報等が交流する社会経
流・地域交流を基礎として、さらなる継続、発
済のグローバル化が進んでおり、ビジネスや観
展を目指すこととし、国内においては宮崎県延
光をはじめ日常生活の中でも国際化が進んでい
岡市と平成 18 年 11 月に姉妹都市提携の調印を
ます。
行い、平成 23 年 11 月には大規模災害時の相互
外国に関する知識や異なる文化・歴史・習慣
応援に関する協定を締結しました。
を理解するとともに、幅広いコミュニケーショ
未来を担う青少年が広い心と想像力を養い、
ン能力を習得することにより、自国の文化、歴
様々な土地の人々の生活や風土、歴史や文化な
史、習慣について認識し、それを積極的に発信
どを学ぶため、姉妹都市との積極的な交流を推
する異文化との交流は、国際的な相互理解を深
進していく必要があります。
めていくことになります。
中国浙江省嘉興市へ平成 22 年 10 月に市長団
を派遣し、新たな友好交流を行うこととなり、
経済発展が著しい中国と交流することにより、
市内経済界と連携しながら観光・農業・産業交
流を基軸に据えた事業展開を図ります。
また、目まぐるしく変化する世界情勢の中で、
子どもたちには柔軟に対応する力や異なった文
化を理解し認め合う力、自立的に行動する力を
養うことが今まで以上に必要となります。
●基本施策 ············
(1)国際交流の充実
(2)国際理解教育の充実
国際理解教育の一環として、中学校を中心と
独立行政法人国際協力機構(JICA)が主
する生徒を海外に派遣するとともに、海外から
催する青年海外協力隊事業、民間連携ボランテ
の生徒も招き、ホームステイや授業参加などの
ィア制度等の情報を広く周知するとともに、国
交流を通して、互いの異文化を体験することに
際貿易協力機構(JETRO)などとも連携し
より、国際化時代に対応できる生徒を育成しま
ながら、国際交流の充実を図ります。
す。
また、インターナショナルさかいや坂井市日
中友好協会などの民間国際交流団体へ支援を行
(3)都市交流の充実
姉妹都市をはじめとする国内の他の自治体と
うとともに、これらの団体と連携を図りながら、
の交流を促進し、市民による文化や教育、観光、
中国などとの国際交流の推進と多文化共生に取
産業などの各分野での相互交流を通じて親善友
り組みます。
好の絆を深め、相互の発展に努めます。
●主要な施策 ···········
施策の名称
国際交流の充実
国際理解教育の充実
都市交流の充実
施策の内容
中国嘉興市との友好交流を推進するため、産業界、民間交流団体と連携し、観光・農
業・商工業、教育・文化などの各分野での交流を検討します。
中学生を英国カーディフ市などへ派遣するとともに、他国の生徒も招き、ホームステ
イを通じて異文化を体験することにより、国際化時代に対応できる人材を育成します。
姉妹都市である宮崎県延岡市や他の自治体との交流を促進し、市民による文化や教
育、観光、産業などの各分野での相互交流を通じて親善友好の絆を深め、相互の発展に
繋げます。
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