問 題 集

平成25年度インテリアプランナー試験
学
試
験
地
受
科
験
試
番
験
号
氏
名
−
問 題 集
次の注意事項及び答案用紙の注意事項をよく読んでから始めて下さい。
〔注意事項〕
1.この問題集は、表紙を含めて8枚になっています。
2.この問題集は、計算等に使用しても差しつかえありません。
3.問題は、全て四枝択一式です。
4.解答に当たり、適用すべき法令については、平成25年1月1日現在において施
行されているものとします。
5.解答に当たり、地方公共団体の条例については、
慮しないことにします。
6.解答は、各問題とも一つだけ答案用紙の解答欄に所定の要領ではっきりとマー
クして下さい。
7.この問題集については、試験終了まで試験室に在室した者に限り、持ち帰りを
認めます(中途退出者については、持ち帰りを禁止します)。
禁無断転載・複製
〔 N o .1〕
西洋建築史に関する次の組合せのうち、最も不適当なものはどれか。
1.ハギア・ソフィア大聖堂(イスタンブール)
ビザンティン建築
2.ノートルダム大聖堂(パリ)
初期ゴシック建築
3.ミラノ大聖堂(ミラノ)
ルネサンス建築
4.ヴェルサイユ宮(パリ郊外)
バロック建築
〔 N o .2〕
建築計画に関する次の組合せのうち、最も関係の少ないものはどれか。
1.ソシオフーガル
向い合い型の椅子の配置
2.ウェイファインディング
図書館の開架式書架の配置
3.グリッド・プラン
柱や壁の配置
4.コンバージョン
工場から商業施設への転用
〔 N o .3〕
冬期の結露に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.外壁の室内側に生じる表面結露の防止には、外壁の断熱が有効である。
2.二重窓の外側サッシの内側の結露防止には、外側サッシより内側サッシの気
密性を高くするほうが有効である。
3.室内においては、温度が下がる前に湿度を下げることが、結露防止に有効で
ある。
4.室内においては、居室の換気量を減らすことが、結露防止に有効である。
1
〔 N o .4〕
室内環境に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.第3種換気方式は、室内への汚染空気の流入を防ぐのに適している。
2.シックハウス症候群の原因の一つとされる新しい家具からのホルムアルデヒ
ドの発散は、温度・湿度が高いほど大きくなる。
3.中央管理方式の空気調和設備を用いた居室においては、室内の浮遊粉じん量
を、概ね0.15mg/m 以下とする。
4.汚染物質を効率的に排気するためには、排気口を汚染源の近くに設置するの
がよい。
〔 N o .5〕
空気調和設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.放射空調方式は、天井や床などのパネルに埋設した管に冷水・温水を通し、
そのパネルを冷却・加熱することで人との間で放射熱交換を行う空調方式で
ある。
2.ヒューミディスタットは、室内の温度を制御するための機器である。
3.ナイトパージは、冷房負荷を低減するために、外気温度が室内温度より低い
夜間に外気を導入するシステムである。
4.デシカント空調は、乾燥剤を用いて湿度をコントロールするシステムである。
〔 N o .6〕
給排水衛生設備に関する次の用語の組合せのうち、最も関係の少ない
ものはどれか。
1.先止め式・元止め式
給湯設備
2.流動方式・水抜き方式
寒冷地用衛生器具設備
3.さや管ヘッダ方式
排水設備
4.バキュームブレーカ
給水設備
2
〔 N o .7〕
床構法に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.木造建築物の床組の種類には、束立て床下地、階上床下地、デッキプレート
床下地などがある。
2.架構式床は、基礎又はコンクリート床の上に部材を組んで架構し、直接又は
下張りした上に床仕上げ材料を施工するものである。
3.フリーアクセスフロアは、オフィス等の床下配線を可能にするとともに、家
具の平面レイアウト変更にも対応できる架構式床である。
4.鋼製床下地は、弾力性や緩衝性が要求される体育館の床下地としても用いら
れる。
〔 N o .8〕
高齢者等に配慮した建築物の計画に関する次の記述のうち、最も不適
当なものはどれか。
1.階段を計画するに当たり、回り階段は、方向を失ったりしやすいため、直階
段又は折り返し階段とした。
2.廊下の手すりの断面形状を、握りやすいように直径35mmの円形とした。
3.浴槽の縁の立上がり高さを、洗い場の床面から600mmとした。
4.屋内の廊下において、100mmの高さを解消するため、スロープの長さを
1,200mmとした。
3
〔 N o .9〕
図に示す建具の錠とその名称との組合せとして、最も不適当なものは、
次のうちどれか。
1.鎌錠
2.空錠
ラッチボルト
握り玉
3.シリンダー箱錠
デッドボルト
4.本締り錠
デッドボルト
デッドボルト
ラッチボルト
レバーハンドル
4
〔 N o .10〕
壁紙とその説明との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちど
れか。
1.無機質系壁紙
ひる石の細粉を紙に散布接着したものや、金属はくを
紙で裏打ちしたものなどがある。
2.ビニル壁紙
ポリ塩化ビニルを主素材とし、プリント・エンボス・
発泡を施したものなどがある。
3.木質系壁紙
チーク、スギなどの単板を紙、塩化ビニルシートなど
で裏打ちしたものなどがある。
4.織物壁紙
装飾柄などデザイン重視の壁紙で、表面に色柄をプリ
ントしたり、エンボス加工をしたものなどがある。
〔 N o .11〕
サイン計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.サイン盤面の端部にLED光源を用いたエッジライト式サインは、導光パネ
ル等の性能により最大盤面寸法に制約がある。
2.高齢者は、加齢に伴って眼球の水晶体に黄色い着色が生じると、視界が黄変
化するため、サインの黒色と黄色を区別することが難しくなる。
3.車いす使用者が車いすで走行すると、視線が床面など比
的低い位置に向く
傾向があるため、天井や壁面などの高い位置にあるサインに気がつきにくい。
4.サインの表示色として、注意喚起するサインは黄色、禁止事項を示すサイン
は赤色が主に使用される。
5
〔 N o .12〕
図に示す照明器具とその作家名との組合せとして、最も不適当なもの
は、次のうちどれか。
1.アルネ・ヤコブセン
2.イサム・ノグチ
3.ポール・へニングセン
4.アルバー・アアルト
(注)No.12については、著作権法上の関係から、その出所等を明示しています。
図の出典:「インテリア大事典」(壁装材料協会発行、1988年)
6
〔 N o .13〕
建築物の火災安全計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものは
どれか。
1.大規模な空間は、小規模な空間と比
して、火災発生からフラッシュオー
バーまでの時間が短い。
2.多層の建築物の避難計画においては、火災が発生した場合、出火階、次いで
その直上階、そして最上階というように危険が及びやすい階から順次避難さ
せることが望ましい。
3.上階又は下階への延焼拡大を防止するための層間区画に用いられる区画部材
は、床のほかに外壁(スパンドレル)、庇などがある。
4.吹抜け部分における煙制御については、防火シャッターとガラススクリーン
を併設することが望ましい。
〔 N o .14〕
工事監理における監理者に関する次の記述のうち、民間(旧四会)連合
協定「工事請負契約約款」(平成23年5月改正)に照らして、最も不適当なものはど
れか。
1.監理者は、設計内容を伝えるため、受注者と打ち合わせ、必要に応じて説明
図などを作成し、受注者に交付する。
2.監理者は、受注者から提出された質疑書に関し、技術的に検討し、回答する。
3.監理者は、設計図書の定めにより受注者が作成する施工図、製作見本、見本
施工などが設計図書の内容に適合しているか否かを検討し、承認する。
4.監理者は、工事の内容が設計図、説明図、詳細図、発注者によって承認され
た施工図、仕様書などこの契約に合致していることを確認する。
7
〔 N o .15〕
床工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.カーペットのグリッパー工法において、パワーストレッチャー、ニーキッカー
などの工具を使用した。
2.フローリングボードを下地板の上に張る際に、特記がなかったので、ボード
厚の3倍の長さの釘を用いた。
3.床シートの接合部を熱溶接工法によって処理するので、圧着する力がかかり
2
やすいように、接合部に床シート厚の
の深さのV字形の溝を設けた。
3
4.カーペットのグリッパー工法の下敷き用フェルトは、グリッパーの厚さより
薄いものを用いた。
〔 N o .16〕
塗装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.塗装場所の相対湿度が85%以上であったので、塗装作業は行わなかった。
2.コンクリート壁面は、アクリル樹脂系非水分散形塗料塗り(NAD)とした。
3.アルミニウム面は、つや有合成樹脂エマルションペイント塗り(EP-G)と
した。
4.合成樹脂調合ペイント(SOP)などの酸化乾燥形塗料が付着した布片等は、
自然発火を起こすおそれがあるので、作業終了後に布片等を水中に浸した。
〔 N o .17〕
JISにおける電気設備の配線用図記号とその名称との組合せとして、
最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.
誘導灯
2.
煙感知器
3.
電話機形インターホン親機
4.
壁付電話用アウトレット
8
〔 N o .18〕
材料とその表面処理・仕上げとの組合せとして、最も不適当なものは、
次のうちどれか。
1.アルミニウム
陽極酸化塗装複合皮膜
2.コンクリート
モノリシック
3.大理石
びしゃん
4.ステンレス
エッチング
〔 N o .19〕
ボード類に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.フローリングボードは、1枚のひき板を基材とした単層フローリングであり、
直張り又は根太張り用として用いられる。
2.パーティクルボードは、木材などの小片を主な原料として、接着剤を用いて
成形熱圧した板であり、不燃材料として用いられる。
3.A級インシュレーションボードは、木材などの植物繊維を成形した繊維板で
あり、主に屋根下地や床下地の断熱用として用いられる。
4.JASにおける普通合板2類は、時々湿潤状態となる場所(環境)において使
用することを目的とした材料であり、浴室のように断続的に湿潤状態となる
場所の内装・下地材には適さない。
〔 N o .20〕
用語に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているものはどれか。
1.老人福祉施設の用途に供する建築物は、「特殊建築物」である。
2.建築物の自重等を支える基礎ぐいは、「主要構造部」である。
3.耐火建築物以外の建築物で、主要構造部を準耐火構造とし、外壁の開口部で
延焼のおそれのある部分に所定の防火設備を有するものは、
「準耐火建築物」
である。
4.用途上不可分の関係にある2以上の建築物のある一団の土地は、
「敷地」で
ある。
9
〔 N o .21〕
建築物の一般構造に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しない
ものはどれか。ただし、国土交通大臣の認定は
慮しないものとする。
1.昇降機機械室用階段のけあげの寸法を、23cmとした。
2.最下階の居室の床が木造である住宅の床の高さを、床下をコンクリート等で
覆わなかったので、直下の地面からその床の上面まで50cmとし、外壁の床
下部分には、壁の長さ5mごとに、面積250cm の換気孔を設け、これにね
ずみの侵入を防ぐための設備をした。
3.開口部で採光に有効な部分の面積を算定する場合に用いる採光補正係数は、
その計算した数値が3.0を超えたので、3.0とした。
4.浴室(常時開放された開口部はないものとする。
)には、密閉式燃焼器具のみ
を設けたので、換気設備を設けなかった。
〔 N o .22〕
防火区画等に関する次の記述のうち、建築基準法上、誤っているもの
はどれか。ただし、耐火性能検証法、防火区画検証法、避難上の安全の検証及び国
土交通大臣の認定は
慮しないものとする。
1.主要構造部を耐火構造とした建築物で、自動式のスプリンクラー設備を設け
たものについては、床面積の合計に応じて区画すべき防火区画の規定が緩和
される。
2.有料老人ホームの用途に供する建築物の当該用途に供する部分については、
その防火上主要な間仕切壁を準耐火構造とし、小屋裏又は天井裏に達せしめ
なければならない。
3.地上1階を避難階とする地下1階、地上2階建の主要構造部を準耐火構造と
した事務所において、全ての階に居室がある場合は、地下1階から地上2階
までの吹抜きとなっている部分については、当該部分とその他の部分とを防
火区画しなければならない。
4.1階の一部を診療所(患者の収容施設があるもの)、その他の部分を事務所の
用途に供する2階建の建築物においては、診療所の部分とその他の部分とを
防火区画しなければならない。
10
〔 N o .23〕
内装制限に関する次の記述のうち、建築基準法に適合しないものはど
れか。ただし、いずれの場合も自動式のスプリンクラー設備等は設けていないもの
とし、居室については「制限を受ける窓その他の開口部を有しない居室」には該当
せず、また、耐火性能検証法、防火区画検証法、避難上の安全の検証及び国土交通
大臣の認定は
慮しないものとする。
1.木造2階建の住宅(主要構造部を耐火構造としていないものとする。)におい
て、1階に存する火を使用する器具を設けた台所の壁及び天井の室内に面す
る部分の仕上げを準不燃材料とした。
2.耐火建築物である平家建延べ面積3,500m の体育館において、壁及び天井の
室内に面する部分の仕上げを難燃材料とした。
3.耐火建築物である3階建の劇場において、3階にある床面積の合計が400m
の客席の壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを難燃材料とした。
4.地階に設ける遊技場において、壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを準
不燃材料とした。
〔 N o .24〕
防炎に関する次の記述のうち、消防法上、誤っているものはどれか。
1.地上2階建(高さ15m)の展示場で使用する展示用の合板は、防炎物品でなけ
ればならない。
2.地上8階建(高さ30m)の共同住宅で使用するじゅうたんは、防炎物品でなけ
ればならない。
3.地上15階建(高さ60m)の事務所で使用する布製のブラインドは、防炎物品で
なければならない。
4.地下街の美容室で使用するカーテンは、防炎物品でなければならない。
11
〔 N o .25〕
次の防火対象物の用途変更のうち、消防法上、原則として、従前の消
防用設備等(消火器、避難器具その他消防法施行令で定めるものを除く。)で足りる
ものはどれか。
1.小学校から老人デイサービスセンターに変更
2.事務所からカラオケボックスに変更
3.倉庫からテレビスタジオに変更
4.共同住宅から特別養護老人ホームに変更
〔 N o .26〕
次の記述のうち、関係法令上、誤っているものはどれか。
1. 建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」に基づく「特定建設資材」
とは、
「コンクリート」、「コンクリート及び鉄から成る建設資材」、
「木材」
及び「アスファルト・コンクリート」である。
2. 高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に基づき、移動
等円滑化経路を構成する廊下等の幅は、120cm以上としなければならない。
3. 長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づき、住宅の建築をしてそ
の構造及び設備を長期使用構造等とし、自らその建築後の住宅の維持保全を
行おうとする者が申請する所管行政庁の認定に係る長期優良住宅建築等計画
にあっては、「建築後の住宅の維持保全の期間が30年以上であること。」の基
準に適合しなければならない。
4. 建築士法」に基づき、建築士事務所に属する建築士が当該建築士事務所の
業務として作成した設計図書又は工事監理報告書で、建築士事務所の開設者
が保存しなければならないものの保存期間は、当該図書を作成した日から起
算して10年間である。
12
〔 N o .27〕
事務所ビルの計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.事務室の机の配置形式においては、個人の明確なワークスペースが必要な場
合、並行式より対向式のほうが適している。
2.レンタブル比は、貸事務所ビルの収益性に関する指標の一つであり、延べ面
積に対する収益部分の床面積の合計の割合である。
3.エレベーターの設置台数の算定に用いる「ビルの在籍者数に対する最も利用
者が多い時間帯の5分間に利用する人数の割合」は、一般に、複数のテナン
トが入る貸事務所ビルより自社専用の事務所ビルのほうが大きい。
4.コアプランにおける分離コア型は、構造計画及び設備計画上の対応が必要で
あるが、自由な執務空間を確保しやすい。
〔 N o .28〕
図のような荷重を受ける単純梁のA点における曲げモーメントの大き
さとして、正しいものは、次のうちどれか。
1. 2 kN m
4kN
2. 6 kN m
3. 8 kN m
4. 10 kN m
A
2kN
2m
2m
2m
8m
13
2m
〔 N o .29〕
建築物の構造計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
1.同じ高さの建築物の場合、水平力に対する剛性は、一般に、鉄筋コンクリート
構造より鉄骨構造のほうが大きい。
2.耐震診断における第2次診断法は、梁の変形能力などは
慮せずに、柱や壁
の強さと変形能力などをもとに耐震性能を判定する診断手法である。
3.構造体の層間変形などの変形を利用してエネルギー吸収を行う制振部材を建
築物に組み込むことは、地震時の安全性を高めるのに有効である。
4.鉄骨構造においては、一般に、「柱梁接合部パネル」より「梁又は柱」のほ
うが先に降伏するように設計する。
〔 N o .30〕
木造軸組工法における部材の接合箇所とその箇所に使用する接合金物
との組合せとして、最も不適当なものは、次のうちどれか。
1.引張りを受ける柱と土台
かど金物
2.柱と筋かいと土台
筋かいプレート
3.小屋梁と軒桁
羽子板ボルト
4.垂木と軒桁
かね折り金物
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