コネクテッドカーガイド - 法規制編

2015 年 7 月発行
四半期毎に更新
コネクテッドカーガイド - 法規制編
Hot Topics
欧州
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型式認定法案が可決され、eCall が法制化の最後の
壁を突破
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国際電気通信連合(ITU)が車載ハンズフリー
端末と互換性のある携帯電話のホワイトリストを
発表
eCall 装置装備の義務化への動き
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WorldDMB が欧州の全車両へのデジタルラジオ
の標準装備を呼びかけ
2015 年 4 月 28 日ストラスブルグで欧州議会の本
会議が eCall 型式認定法案を承認し、欧州において
2018 年 3 月 31 日以降に同サービスを開始する動き
が進んでいます。
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ドイツ政府が車両用個人データ保護への取り組み
を開始
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欧州委員会がローミング課金の廃止を予定
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自動車メーカー各社が TTIP 案への支持を表明
同法案が承認された事により 2018 年 3 月 31 日以降、
欧州市場における全ての新車に eCall 技術の搭載が
義務付けられます。欧州委員会では全走行車両に
おける普及率 100% が達成されるのは 2035 年と
分析しています。
度重なる延期を経てようやく eCall が欧州議会を
通過したのは良いニュースですが、依然として
自動車メーカーや市場には未解決問題が残っていま
す。
eCall 義務化導入に伴う 4 つの問題 :
米国
•
NTSB がドライバーディストラクション問題を
調査
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イベントデータレコーダーで収集した情報を保護
するドライバープライバシー保護法案が再提出
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下院委員会が自動車メーカーにサイバーセキュリ
ティ対策に関する質問書を送付
オープンアクセスのプラットフォーム : 欧州議会で
は第 3 者からの eCall サービス提供の為の車両
システムデータとリソースへのアクセスおよび活用
の要望を受けその可能性について検討しています。
eCall フラグ : eCall フラグを実際に実装している
モバイルネットワークオペレーター(MNO)は現
時点では僅かで、eCall が誤った緊急応答センター
(PSAP)に転送される危険性があります。
中国
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EV モニタリングの国家規格を策定中
•
走行距離連動型保険の使用運用を開始
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中国がユーラシア全域 eCall 構想に参加
公共サービス対第 3 者サービス : 自動車メーカーで
はユーザーが民間 eCall に対応する為に魅力的な
付加価値サービスを提供する必要があります。
個人データ保護 : 今回の法案では eCall 専用システ
ムは車両データのみが認可されます。
欧州議会による eCall の承認はユーザーの保護と
安全において大きな前進と言えます。しかし、その
一方で民間 eCall のビジネスモデルは自動車
メーカーに様々な問題を提示しています。
その他の地域
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UAE 電気通信規制局が eCall 導入計画を発表
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ロシアが諸外国への ERA GLONASS 展開を提示
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ブラジルが SINIAV 車両自動電子認識システム
プログラム導入延期を発表
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インドの通信 IT 省が ITS 用 M2M 技術に関する
ロードマップ報告書を発表
SBD では欧州議会および欧州官僚理事会の動向を継続して調査しています。本書「コネクテッドカー
ガイド 法規制編」では、その最新動向の詳細を掲載しており Hot Topics にあげた一覧以外にも米国
におけるドライバーディストラクションに関するガイドラインや、ブラジルの CONTRAN 245 号議決、
ロシアの ERA-GLONASS 施行などに関する最新情報を掲載しています。
コネクテッドカーガイド
法規制編
レポート番号: CON528-152
発行日: 2015 年 7 月(四半期毎に更新予定)
本書では、欧州、米国、中国、ロシア、ブラジルおよびその他の地域における法規制
を取り上げ、それらが自動車メーカー、Tier-1 サプライヤー、通信プロバイダー、
テレマティクスサービスプロバイダーに与える影響を解説しています。本書は最新
データを基に作成しており、四半期毎の更新を予定しています。
本書では、政府の取り組み、市場/国、コネクテッドカーのコンポーネントといった項目別に詳細情報
を確認して頂けます。
政府の取り組み
市場 / 国
コネクテッドカーの
コンポーネント
義務化
米国
HMI
制約
欧州
モバイル端末
政策
中国
ナビ
ライセンス
ロシア
ラジオ
ガイドライン
ブラジル
地図
その他
テレマティクス
お問合わせ先
SBD ジャパン
担当: 近藤真子 e-mail: [email protected] Tel: 052-253-6203