出産退院後にインフルエンザに罹患したら… インフルエンザは飛沫感染です。インフルエンザの患者さんのくしゃみや咳の飛沫 を浴びると感染する恐れがあります。まず、外出は極力避けましょう。 【ご本人がインフルエンザの疑いがある】 38℃以上の発熱、感冒様症状、全身倦怠感などがある場合は、赤ちゃんと完全に 離れてください。赤ちゃんの保育は、ご主人やその他の人にお願いします。授乳も避 け(母乳からはインフルエンザはうつりませんが飛沫感染の可能性があります)、赤ち ゃんの栄養は粉ミルクで行ってください。ご本人は、内科(更生病院でも近所の内科で も可)に電話をして診察を受けてください。インフルエンザ抗原検査が陰性でも、翌日 に症状が悪化しインフルエンザと診断される場合もありますので、赤ちゃんとの接触は 避けてください。赤ちゃんも小児科に受診したほうがよろしいと思います。お母さんご 本人が小児科に連れてくるのはだめです。ご主人などにお願いしてください。 お母さんがインフルエンザの場合には、お母さんはタミフルを内服し、内科医師の 指示に従ってください。同居するご主人や上の子供さんたちは、予防的にタミフルの 内服をするという選択肢があります(内科や小児科医師にご相談ください)。 お母さんがインフルエンザと診断され、タミフルを 2 日以上内服し解熱が得られた場 合には、搾乳(搾った母乳)を健康な第 3 者(ご主人など)が哺乳瓶で赤ちゃんに与え ることは可能です。しかし、お母さんは、発症後 7 日間は、解熱しても赤ちゃんにインフ ルエンザをうつす可能性がありますので接触することはいけません。 【ご家族にインフルエンザの患者様が生じた場合】 ご主人や上のお子様がインフルエンザに罹患した場合には、お母さんと赤ちゃんは、 インフルエンザ患者様とは時間的・空間的に分離した環境を取ってください(同時に同 じ部屋で過ごさないなど)。お母さんは、予防的にタミフルの内服をするという選択肢が あります。医師に相談してください。赤ちゃんが患者さんと濃厚に接した場合には小児 科に受診したほうがよろしいと思います。病院はインフルエンザの患者様が大勢いる 可能性があるますので、お母さん以外のインフルエンザに罹患していないご家族が小 児科に連れてきたほうが無難だと思われます。
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