業務実績報告書 - 福井県立大学

業務実績報告書
提出日
1.職名・氏名
准教授
2010 年 1 月 26 日
宇城輝人
2.教育活動
(1)講義・演習・実験・実習
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
現代社会論(2 単位 毎年開講) 1 年生 (2005 年度~2009 年度)
② 内容・ねらい
この講義は、労働が社会のなかで、また社会にとって、どのような意味をもっているのか、そ
の現状を考察するものである。また、現状を見通すための手がかりとして、問題の歴史的奥行
きも検討する。
社会の基礎だといわれる労働が経済的な意味(食べてゆくため)以上のものだとすれば、ど
ういう意味であるのか? また「社会のなかに生きる」という自明のことがらは、いったいど
ういうことを意味するのか 社会のなかに生きるということにたいして労働の果たす意味を理
解することを目標とします。そうした考察を提示することにより、受講生に自分自身が経験し
つつある現代社会についての具体的なイメージを喚起し、自己省察を促す。
内容
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
イントロダクション
世間と社会 1
世間と社会 2
セキュリティのパラドックス 1
競争と市場 1:自由な労働
競争と市場 2:所有
競争と市場 3:レ・ミゼラブル
セキュリティのパラドックス 2
組織 1:「サラリーマン」になること
組織 2:福祉国家
組織 3:福祉国家の解体と“構造改革”
セキュリティのパラドックス 3
社会(の不在)1: フリーター
社会(の不在)2:自立するとはどういうことか?
期末テスト
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
大規模な講義になるので、受講生たちが注意散漫にならないように、論点の提示の順序、話の
しかた、資料・ハンドアウト等の配布などに工夫を凝らした。オーディオヴィジュアルな資料
を多数用意し、問題の具体的イメージを喚起するようにしている。また、可能なかぎり時事的
な話題を講義に織り込み、講義内容が教室のなかだけの抽象論であって日常生活とは関係ない
といった印象を与えないように努めた。
講義の場以外での学習を動機づけることを目的として、成績評価は、期末試験だけでなく、
課題図書リストのなかから図書を選んでレポート(内容要約)提出を課して評価する。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
メディア論(2 単位 毎年開講) 1 年生 (2005 年度~2009 年度)
② 内容・ねらい
この講義は、マスメディアの歴史的なりたちとその特質を解説しながら、そこで作られる情報
が私たちの価値観や行動に与える影響がどのようなものか、いくつかの具体例にそくして説明
するものである。
メディアは「事実」を私たちに提示するが、しかし「事実」が真実だとは限らない。メディ
アのなかの「事実」は何重にも加工されており、しかも加工なしにそれを事実として提示する
ことができない。新聞やテレビやネットなどから届く情報を、受講者たちが「メディア・リテ
ラシー」の視点から批判的に理解できるようになることを目標とする。
内容
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
イントロダクション
メディアとはなにか?
業界としてのマスコミの問題
新聞・ラジオ・テレビ:マスメディアの歴史 1
写真から映画へ:マスメディアの歴史 2
手紙と電話:マスメディアの歴史 3
インターネットの問題 1
インターネットの問題 2
報道と広報 1
報道と広報 2
「事実」と「現実」の関係 1
「事実」と「現実」の関係 2
メディアにおける民主主義 1
メディアにおける民主主義 2
期末テスト
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
大規模な講義になるので、受講生たちが注意散漫にならないように、論点の提示の順序、話の
しかた、資料・ハンドアウト等の配布などに工夫を凝らした。オーディオヴィジュアルな資料
を多数用意し、問題の具体的イメージを喚起するようにしている。また、可能なかぎり時事的
な話題を講義に織り込むことで、受講生たちに現代日本におけるメディア状況へのリアルタイ
ムの関心をもたせ、講義の外で各種のマスメディアに接するさいの自己反省のきっかけを与え
るように努めた。
講義の場以外での学習を動機づけることを目的として、成績評価は、期末試験だけでなく、
課題図書リストのなかから図書を選んでレポート(内容要約)提出を課して評価する。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
社会思想(2 単位 毎年開講) 1 年生 (2005 年度~2008 年度)
② 内容・ねらい
この講義は、人間と機械の関係がどのようなものとして思考されてきたのか思想史的に検討す
るものである。また複眼的な視点を確保するために、SF 映画をいくつかとりあげてこの問題を
掘り下げる。
人間と機械の関係を検討することは、「人間らしさ」が近代の歴史のなかでどのようなものと
して扱われ、さまざまな社会環境のなかで実現されていった(いかなかった)のか、を考える
ことである。そうした人間と機械の関係についての想像力が、遺伝子工学により生命が人工的
に製作される可能性が現実味を帯びている現代に、どのような知見をもたらすか考察すること
も講義の射程に収める。
内容
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
イントロダクション
ロボット・サイボーグ・アンドロイド
日常のなかの機械、機械化された人間
サイボーグとしての人間
サイボーグ感覚
ロボットとしての人間
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
『ロボット(RUR)』
ロボットと労働
ロボット三原則
アンドロイド、人間の分身
フランケンシュタイン
『未来のイヴ』
優生学と進化論
『すばらしい新世界』
期末テスト
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
大規模な講義になるので、受講生たちが注意散漫にならないように、論点の提示の順序、話の
しかた、資料・ハンドアウト等の配布などに工夫を凝らした。オーディオヴィジュアルな資料
を多数用意し、問題の具体的イメージを喚起するようにしている。また、可能なかぎり時事的
な話題を講義に織り込み、講義内容が教室のなかだけの抽象論であって日常生活とは関係ない
といった印象を与えないように努めた。
講義の場以外での学習を動機づけることを目的として、成績評価は、期末試験だけでなく、
課題図書リストのなかから図書を選んでレポート(内容要約)提出を課して評価する。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
社会思想(2 単位 毎年開講) 1 年生 (2009 年度)
② 内容・ねらい
私たちの生活と心情の構造を把握し、私たち現代人の個人性と集団性のありようを理解するた
めに、20 世紀に展開された大衆社会と消費社会にかんする議論を再検討します。
近代社会である私たちの社会は、20 世紀後半に「大衆化」、
「消費社会化」、「個人化」と呼ば
れる錯綜した状況のなかで根本的に変容してきました。そのなかで人間が個人として生きてゆ
くとはどのような経験であるのか。またそれを可能にする条件はなにであるのか。20 世紀の社
会学的思考を再検討しながら、考察を深めることを目標とします。
内容
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
イントロダクション
アメリカ大衆社会論・1
アメリカ大衆社会論・2
日本における大衆社会論
消費社会論・1
消費社会論・2
19 世紀の個人主義
20 世紀の個人主義
個人化した社会についての考察・1
個人化した社会についての考察・2
私的経験の変容・1
私的経験の変容・2
社会的なものの変容・1
社会的なものの変容・2
期末テスト
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
大規模な講義になるので、受講生たちが注意散漫にならないように、論点の提示の順序、話の
しかた、資料・ハンドアウト等の配布などに工夫を凝らした。オーディオヴィジュアルな資料
を多数用意し、問題の具体的イメージを喚起するようにしている。また、可能なかぎり時事的
な話題を講義に織り込み、講義内容が教室のなかだけの抽象論であって日常生活とは関係ない
といった印象を与えないように努めた。
講義の場以外での学習を動機づけることを目的として、成績評価は、期末試験だけでなく、
課題図書リストのなかから図書を選んでレポート(内容要約)提出を課して評価する。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
導入ゼミ(1 単位 毎年開講) 1 年生 (2009 年度)
② 内容・ねらい
このゼミは、参加者各人が、まともな大人として生きてゆくための環境である「社会」を意識
化し、わがこととして考えられるようになるために、労働や地域社会や消費などにかかわるテ
ーマについて自分で研究し、その成果を発表し、レポートにまとめます。
大学での勉強に絶対に不可欠な勉強のしかた、すなわち資料検索、文献資料の要約、プレゼ
ンテーションなどを、じっさいに口頭発表をし、レポートを書くことで習熟することを目標と
します。
この講義で重要なのは以下の 2 点です。つねに留意しておいてください。(1)信頼性の高い資料
を選択し、具体的な事実を収集すること、そしてそれにもとづいて論理的な議論を展開するこ
と。(2)ひとりよがりにならない細かな説明と説得力のある発表(口頭、文章)をおこなうこと。
内容
第 1 回 イントロダクション
大学が高校ではないことについて(考えかたを変えること、事務手続きを厳格に遵守すべき
こと)
第 2 回 グループ分けとテーマの選択
テーマはこちらで用意したいくつかの選択肢から選んでもらいます。
第 3~4 回 テーマについてのオリエンテーション(講義)
グループごとのディスカッション(発表とレポートの方向づけの決定)
第 5~7 回 資料の探しかた、文献等の要約のしかた、インターネットの利用のしかた
適切な資料を探せたか、的確に要約できているかについて合評会
第 8〜11 回 中間的な口頭発表(発表とレポート作成のための筋道の立てかた、資料の収集・
整理等の点検)
各グループの発表についての相互評価
第 12~14 回 レポートの合評会
最終的な修正点の確認
第 15 回 人権特別講義の聴講(実施期日は未定)
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
講義内での発表のための準備作業のなかで、受講生たちが大学での学習に必須な要件(資料検
索、文献資料の要約、インタヴュー、プレゼンテーションなど)に習熟できるように、発表の
テーマ設定での助言、中間段階での指導を工夫している。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
教養ゼミ(1 単位 毎年開講) 1 年生 (2005 年度~2008 年度)
② 内容・ねらい
毎回 2、3 名ずつ参加者自身の関心にもとづいた発表(各人 15 分程度)をしてもらい、それを
出発点として全員でディスカッションを行います。
このゼミは、参加者各人が社会や生活について一貫した考えを展開するための視点を身につけ
ることを目標とします。そのためのもっとも基礎的な作業として、自分自身をとりまく日常世
界を意識化し、あらたな認識をえることを目標とします。
多くのひとは、自分の日常生活や日常生活をとりまく世界のことを「それがそのようであるの
は当たり前のことだ」「この世界はこのようであるより他はなく別のかたちになることはない」
と思っています。しかし、あんがい、自分以外の他人にとっての世界は自分にとってとは異な
るかたちをしているものです。そしてそもそも自分にとっての日常世界が、じつは自分の思い
込みであって、自分が思っているのとは違うものであるということも珍しくはありません。
このゼミでは、自分を取り巻く「当たり前」の世界がでは実際にはどのようなものであるか
確かめてみること、そして、確かめた結果をゼミで発表することをつうじて、それが他人にと
ってどれだけ当たり前で「ない」か知ることを課題にします。また、他人の発表を聞くことで、
自分の当たり前と他人の当たり前がどのくらい食い違っているのか確認することも課題になり
ます。
内容
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 「大学で勉強する」ということについての基本的説明
第 3 回 発表を準備するためのレクチャー
第 4〜14 回 適宜、発表とディスカッション
第 15 回 人権特別講義の聴講(実施期日は未定)
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
講義内での発表のための準備作業のなかで、受講生たちが大学での学習に必須な要件(資料検
索、文献資料の要約、インタヴュー、プレゼンテーションなど)に習熟できるように、発表の
テーマ設定での助言、中間段階での指導を工夫している。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
教養ゼミ(1 単位 毎年開講) 1 年生 (2009 年度)
内容・ねらい
日本社会の現在の姿を理解するために過去の日本を振り返ります。日本的共同体の実態を踏まえた
戦後社会学の成果をいくつか紹介し、読解します。あわせてイメージを実感的に把握するために、いく
つか映像作品を紹介し、鑑賞します。
わたしたちが現にそのなかで暮らしている「日本社会」とは、どんな特徴をもっているのでしょうか。現
代日本社会の問題を適切に立てるために、事実にもとづいた基本的な知識と過去との比較、先進諸国
あるいはアジア諸国との比較の視点を身につけることを目標とします。
1990 年代以降の日本社会のいろいろな面について「おかしくなった」というイメージが流布しています。
また、社会の閉塞感が高まるにつれて「昔の日本はよかった」という言説が繰り返されます。現在の日
本社会は類例のないきわめて特殊な、異常ともいいうるありかたをしているかのようにもいわれます。い
くらはそのとおりかもしれません。しかし当然のことですが、よい変化であれ悪い変化であれ、変化は比
較をつうじてのみ理解可能です。比較をするためには、比較対象を知らなくてはなりません。
この講義では、ひとまず第二次大戦後の日本社会がどのようなものであったのか、また日本の社会
学者たちが日本社会を理解するためにどのようなアイデア、概念、図式を提出したのか再検討します。
この作業により、現在マスコミなどで事新しげにいわれていることがらを適切に判断することができるよう
になるでしょう。受講希望者多数の場合は抽選することがあります。
内容
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 文献と映画の紹介
第 3〜5 回 「部落」論
第 6〜8 回 「家」論
第 9〜11 回 「都市下層」論
第 12〜14 回 「サラリーマン」論
第 15 回 まとめ
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
受講生たちは文献を詳細に読み込むという作業をはじめて経験するという前提にたち、深い読
解の作法をなるだけ手取り足取り的に指導するよう努めている。そのさいに単調にならないよ
うに、また集団作業と個人作業の調和を図るように、テキストを読むさいに参照すべき適切な
具体例を豊富に用意するようにしている。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
自由特論(1 単位 毎年開講) 1 年生 (2005 年度~2008 年度)
② 内容・ねらい
この講義は、1970 年代に製作された映画「猿の惑星」シリーズ全 5 作を題材にして、1970 年
代以降の社会と文化の諸問題についてディスカッションする。映画をじっさいに鑑賞し、その
具体的な場面・描写にそくして分析し、読解することを試みる。
「猿の惑星」シリーズにはいくつかの社会的・文化的な問題系列が凝縮されて表現されてい
る。社会的ないし文化的問題がサブカルチャー(ここでは映画)に表現される、そのありよう
を理解し、その内容を読解することを目標とする。具体的には、人種的帝国支配、黒人問題、
核戦争、進化論といった社会的・文化的問題が、どのように「猿の惑星」シリーズに織り込ま
れているか考察する。
内容
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 映画「猿の惑星」シリーズの背景
第 3〜5 回 『猿の惑星』
:「猿」とはだれのことか?
第 6〜7 回 『続・猿の惑星』:核兵器妄想
第 8〜9 回 『新・猿の惑星』:優生学とリスクへの不安
第 10〜12 回 『猿の惑星 征服』:人種暴動とブラック・カウンター・カルチャー
第 13〜14 回 『最後の猿の惑星』:猿が人間になるとき
第 15 回 まとめ
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
たんなる娯楽のように見えるもの(映画、マンガ……)にさえも複雑な社会的問題が織り込ま
れているということを意識させるために、可能なかぎり具体的な場面につきその背景事情を分
かりやすく提示し、多義的な解釈へと受講生を導くように工夫している。
① 担当科目名(単位数) 主たる配当年次等
学術特論(2 単位 毎年開講) 2 年生以上 (2005 年度~2009 年度)
② 内容・ねらい
この講義は、
「ゆたかな社会」における「貧しさ」「豊かさ」とはどのようなものであるのかと
いう問題を各種文献の精読をつうじて学習する。さらに、そこでえた知識をもとにして問題の
現場をじっさいに経験することで学習の効果を高める。
各参加者に文献の分担部分を要約・発表させ、それをもとに全員でディスカッションをおこ
ない、学外実習の準備とする。一応の事前知識の準備を終えた後、現場(大阪市西成区あいり
ん地区)に赴き、理論と現実の一致と乖離を確認する。
学外実習を終えた後は、その経験を受講生たちの生活との比較対照のなかで反芻させ、社会
という複合的なリアリティと、そのリアリティのなかでの自分自身のポジションを考えさせる。
内容
第 1 回 イントロダクション
第 2〜15 回 適宜、発表とディスカッション
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
社会の複雑なリアリティをより深く理解させるために、学外実習を重要な手段として位置づけ
ている。現場に精通する学外の研究者に実習補助を依頼し、緊密な連携をおこなうことにより、
きめの細かい学外実習を実施するよう努めている。
(2)非常勤講師担当科目
①担当科目名(単位数) 開講学校名 金沢大学教育学部
社会学概論(2 単位 毎年開講)3 年生以上 (2005 年度)
②内容・ねらい
この講義は、社会学を専門としない専門課程の受講生に向けて社会学的思考とはどのようなも
のか紹介するものである。社会学という学問とは「近代」という実現すべきプログラムとその
困難についての思考、もう少し具体的にいいかえれば、集団をなさねば生きてゆけない人間が
個人として社会のなかに生きていく困難についての思考の積み重ねであると位置づけ、その線
にそって主要な社会学的理論を解説し、その理論によって見通される社会的現実の側面を考察
する。
解説に明確な焦点を与えるために、とくに「自由になることは可能か?」という問いを共通
する問いとして設定する。主要な社会学的な視点・理論のなかでこの問いがどのようなかたち
で問われ、どのような回答が試みられてきたのか解説することをつうじて、受講生たちが社会
学の基礎的な知識を習得できるようにする。
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
概論であることの退屈さから逃れるために、解説されるべき社会的現実の具体例をかならず用
意するようにした。また、可能なかぎりオーディオヴィジュアルな資料を多用し、問題の具体
的イメージを喚起するようにした。
④本学における業務との関連性
本学において社会学概論は担当していないので、本学の講義と直接関連するわけではないが、
各種の講義の背骨として用いることのできる社会学的理論の選定のために、大いに役立ったと
いえる。
①担当科目名(単位数) 開講学校名 福井大学医学部
教養特別講義 2(メディア論)(2 単位 毎年開講)1 年生 (2007 年度~2009 年度)
②内容・ねらい
この講義は、マスメディアの歴史的なりたちとその特質を解説しながら、そこで作られる情報
が私たちの価値観や行動に与える影響がどのようなものか、いくつかの具体例にそくして説明
するものである。
メディアは「事実」を私たちに提示するが、しかし「事実」が真実だとは限らない。メディ
アのなかの「事実」は何重にも加工されており、しかも加工なしにそれを事実として提示する
ことができない。新聞やテレビやネットなどから届く情報を、受講者たちが「メディア・リテ
ラシー」の視点から批判的に理解できるようになることを目標とする。
内容
第 1 回 イントロダクション
第 2~3 回 メディアとはなにか?
第 4~6 回 マスメディアの歴史と特質
第 7~9 回 インターネットの問題
第 8~10 回 報道と広報
第 11~13 回 「事実」と「現実」の関係
第 14~15 回 メディアにおける民主主義
③講義・演習・実験・実習運営上の工夫
随時配付する資料(時事的なテーマを中心とするオーディオヴィジュアルな資料)を手がかり
にして、教科書の議論を肉づけしながら進めるよう努める。資料は、講義で紹介する参考書を
ふくむ文献、新聞雑誌記事、ドキュメンタリー映像などの視聴覚資料を取り混ぜ、受講生たち
に現代日本におけるメディア状況へのリアルタイムの関心をもたせ、講義の外で各種のマスメ
ディアに接するさいの自己反省のきっかけを与えるように努めた。
④本学における業務との関連性
この講義は、本学におけるメディア論のプロトタイプ的な位置づけで行われている。福井大学
での受講生の反応を見定めたうえで、本学での講義を軌道修正することにしている。
(3)その他の教育活動
3.研究業績
(1)研究業績の公表
①論文
「労働と個人主義 ――ロベール・カステルの所説によせて」『VOL』(vol. 2)、116~124 頁、2007
年5月
「社会的なものへの敵意 ――『声なき多数派の影に、または社会的なものの終焉』についての覚
書き」
『現代思想』
(第 35 巻第 11 号)
、208~215 頁、2007 年 9 月
②著書
『「たべる」を調べる・考える ――たべることをめぐる学際的研究』(責任編集)、2008 年、研究
会「たべる」共同研究報告書
『VOL Lexicon』(共著)
、担当部分「都市への権利」122~123 頁、2009 年、以文社
『社会学ベーシックス第 6 巻 メディア・情報・消費社会』(共著)、担当章「記号の消費」、199~
208 頁、2009 年、社会思想社
③学会報告等
「力の条件が失われるとき ――社会的なものの変容から」
、日仏社会学会 2009 年度大会、シンポ
ジウム「パースペクティブとしての〈力〉 ――暴力・労働・贈与」(2009 年 10 月)
④ その他の公表実績
エッセイ 「地方都市と社会的なものについての点描」『オルタ』(第 395 号)、2007 年 12 月
インタヴュー取材 「感情模索 6「ファミレス現象」に幻滅」『朝日新聞』(2009 年 1 月 8 日)
コメント 「近代化は終わったのか」(特集「福祉国家・社会国家の思想 再訪」
)『社会思想史
研究』(第 33 号)、2009 年 9 月
インタヴュー取材 「歴女」『福井新聞』(2010 年 1 月 1 日)
(2)学会活動等
学会でのコメンテーター、司会活動
社会思想史学会、自由論題報告司会、第 32 回大会(2007 年 10 月)
社会思想史学会、自由論題報告司会、第 33 回大会(2008 年 10 月)
学会での役職など
学会・分科会の開催運営
(3)研究会活動等
① その他の研究活動参加
コメンテーター 同志社大学経済学会シンポジウム「福祉という思想――「社会」はいかにして可
能か」
、2009 年 1 月
共同研究「社会的なものの思想史」を市野川容孝(東京大学総合文化研究科教授)と共同主宰 2008
年 5 月~現在
「社会的なものとは何か」
(2008 年 5 月)
「労働はまだ社会的なものの基礎たりうるか」
(2009 年 8 月)
学内研究会「たべる」を主宰 2005 年 10 月~現在
「『たべる』をめぐる社会状況」
(2005 年 10 月)
「書評セッション 狂牛病」(2006 年 10 月)
「レヴィーストロースの料理の三角形そのほかについて」(2007 年 5 月)
「今後どのようなテーマが必要であるか」(2007 年 7 月)
② その活動による成果
学術教養センター+研究会「たべる」企画 特別企画講座「マスメディア情報と科学知識を私
たちの暮らしに生かすには」ゲストスピーカー:松永和紀、司会:黒川洋一+宇城輝人(2008
年 10 月)
2008 年度共同研究報告書『「たべる」を調べる・考える ――たべることをめぐる学際的研究』(上
記)
(4)外部資金・競争的資金獲得実績
2008 年度 科研費基盤研究(C)課題番号 20530469 研究課題「賃労働社会の起源と展開に関す
る知識社会学的研究――非労働の意味転換をめぐって」169 万円 研究代表者
共同研究 (財)福井県大学等学術振興基金一般研究助成金 研究課題「「たべる」
ことをめぐる学際的研究」51 万円 研究代表者
2009 年度 科研費基盤研究(C)課題番号 20530469 研究課題「賃労働社会の起源と展開に関す
る知識社会学的研究――非労働の意味転換をめぐって」130 万円 研究代表者
共同研究 (財)福井県大学等学術振興基金一般研究助成金 研究課題「「たべる」
ことをめぐる学際的研究」51 万円 研究代表者
(5)特許出願
4.地域・社会貢献
(1)学外団体
① 国・地方公共団体等の委員会・審議会
② 国・地方公共団体等の調査受託等
③(公益性の強い)NPO・NGO 法人への参加
④(兼業規程で業務と見なされる範囲内での)企業等での活動
⑤大学間あるいは大学と他の公共性の強い団体との共催事業等
テーブルワークショップ「ともに考えよう! 鳥獣害のないまちづくり」司会、鯖江市主催「鳥
獣害のないまちづくりワークショップ」
(日本クマネットワーク共催、福井県立大学・鯖江市鳥
獣害対策協議会・北陸地域鳥獣害対策ネットワーク・福井県南越農林総合事務所協力)(2007
年 11 月)
⑥その他
シンポジウム「匠と遊ぶ、匠も遊ぶ――遊作の世界像」司会、今立古民家・匠・ロングステイ
プロジェクト実行委員会主催「遊作の里・全国サミット」
(NPO 法人森のエネルギーフォーラ
ム共催)(2005 年 11 月)
(2)大学が主体となっている地域貢献活動等
① 公開講座・オープンカレッジの開講
シンポジウム「『食べる』から考えるイノシシ」シンポジスト、FPU オープンカレッジ・地域
連携講座「お~!イノシシ ~team4429 と一緒に考える新しい鳥獣害対策」第 4 回(農林水
産省北陸農政局・鯖江市ほか共催)
(2006 年 11 月)
② 社会人・高校生向けの講座
③ その他
(3)その他(個人の資格で参加している社会活動等)
5.大学の管理・運営
(1)役職(副学長、部局長、学科長)
(2)委員会・チーム活動
情報センター運営委員会 2004 年 4 月~2007 年 3 月
アカデミック・ハラスメント対策 WG 2005 年 1 月~現在
ハラスメント問題に関する相談員 2005 年 10 月~現在
入学試験企画推進委員会 2007 年 4 月~2009 年 3 月
教育研究業績報告書作成 WG 2007 年 11 月~2009 年 3 月
キャリア教育検討部会 2009 年 12 月~現在
学術教養センター親睦会幹事 2003 年 4 月~2007 年 3 月
学術教養センター研究委員会 2007 年 4 月~現在
学術教養センターカリキュラム委員会 2009 年 4 月~現在
(3)学内行事への参加
(4)その他、自発的活動など
6.学外研修での成果