民族と宗教 1 年 後期(第 3,4 学期) 1 クラス Peoples and Religion 講 義 選 択 1 単位 10 講 科目担当者 荏原 小百合(非常勤教員) 授業概要 生まれてから死ぬまでの人の一生を、生物としての時間だけでなく、宗教との関わりや社会 的な側面に焦点を当てて捉え、人類学的見地から民族と宗教について学ぶ。 1. 人の一生について①生物学的時間と②社会的時間について理解する。その上で宗教の生ま 一般目標 (GIO) れた背景を検討し、キリスト教や仏教などの世界宗教を把握し、地域社会と密接な関係を 持つ民族宗教についても理解を深める。 2. 世界の諸地域で暮らす人々の多様性を理解し、生態や文化との関わりにも焦点を当て、 他者を理解する視点を身につける。 1. 世界宗教(キリスト教や仏教など)と地域社会と密接な関係を持つ民族宗教について概 説できる。(独自) 2. 様々な民族が古くから行なってきた儀礼や伝統的医療への理解を通じて、異なる文化を 持つ人々への多角的で柔軟な視点を身につける。(独自) 3. 世界の諸地域で暮らす人々が、多様な生態系との関わりをどのように維持しているか映 像資料を通じて理解を深める。(独自) 4. ユダヤ教について、人生儀礼や東欧の職業的音楽家クレズマーの活動を通じて多角的に 到達目標 (SBO) 理解を深める。(独自) 5. イスラム教について、パキスタンの事例をもとに、祈りの様々な形態を知ることを通じ て理解を深める。(独自) 6. ヒンドゥー教について、インドの音楽文化との関係性を知ることを通じて理解を深める。 (独自) 7. 南米の事例をもとに、人々と宗教、言語の関係性を具体的に討議する。(態度:独自) 8. オーストラリアのアボリジニの事例を通じて、生態と人々の関係、持続可能な自然との 関わりについて理解を深める。(独自) 9. 目的に応じて適切な文書を作成できる。(技能:独自) 10. 課題に関して意見をまとめ、決められた時間内で発表できる。(技能:独自) 区 分 項 目 授 業 内 容 3 1. 宗教と儀礼 4 1. 事例-1: 南米 ピダハン 1.授業の進め方 2.人の一生 3.生物学的時間 4.社会的時間 (対応 SBO 1) 1.宗教とは 2.世界宗教 3.民族宗教-アニミズム、妖術、呪術、シャーマニズム等 (対応 SBO 1,2) 1.年中行事-関係映像視聴 2.人生儀礼 3.状況儀礼 (対応 SBO 2) 1.関係映像視聴 2.宗教、言語と人々の関わりについて討議 (対応 SBO 2,7,10) 5 1. 世界の宗教-1 ユダヤ教 1.ユダヤ教について 2.東欧の職業的音楽家クレズマーについて 3.人生儀礼におけるクレズマーの活躍(対応 SBO 2,4) 1.授業内容・履修に 1 関するガイダンス 2.世界宗教と民族宗教 (1) 2 1.世界宗教と民族宗教 (2) 1. 世界の宗教-2 イスラム教 6 1.イスラム教について 2.パキスタン、トルコの祈りに関する映像資料を視聴 (対応 SBO 2,5) 1.ヒンドゥー教について 1. 世界の宗教-3 2.インドの音楽文化とヒンドゥー教の関係性を検討 ヒンドゥー教 3.インドネシアの事例も把握 (対応 SBO 2,6) 1.関係映像視聴 1. 事例-2 :オーストラリ 2.ドリーミング 3.民族生態知識 ア アボリジニ (対応 SBO 3,8) 1.地理、社会状況情報 1. 事例-3:東シベリアの 2.宗教と儀礼 宗教と伝統医療 (1) 3.伝統医療 (対応 SBO 2) 1.音楽療法 1.東シベリアの宗教と 2.世界の宗教、民族文化、自然との関わりを復習 伝統医療 (2) 3.まとめ 2.まとめ (対応 SBO 1,2,3,9) 7 8 9 10 テキスト 参考書 講義プリント 講義中に紹介する。 成績評価 レポート(80%)、感想文の提出 2 回(20%)により評価する。 オフィス 授業の前後に対応するが、通常は下記メールアドレス(教務課)に連絡して下さい。 アワー メールアドレス:kyomu1(at)hokuyakudai.ac.jp *(at)は@に置き換えてください。 事前学修・ 1. 講義前に前回配付資料を予習しておくこと。 事後学修 2. 地図上での確認作業、宗教についての下調べについて指示する。 関連科目 1. 毎回プリントを配付する。 備 考 2. 配付済みのプリントは必ず毎回持参すること。 3. 科目担当者の本務:北海道大学大学院 文学研究科 専門研究員
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