May - JCCC

5
2003
NO.31
WhatÕs Inside
1
巻頭特集
桂三枝師匠からのメッセージ
2
シカゴこの人
JCCC専務理事 中村 敦 氏(住友金属工業)
3
JCCC基金寄贈先訪問
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4
シカゴ経済情報
「在シカゴ日系企業に役立つヒント集」
(特別セミナー開催報告)
6
JCCCアクティビティレポート
理事会報告(4月)
第1回基金理事会
/渉外PR委員会開催報告
第1回商工業政策運営委員会開催報告
シカゴ・オラトリオ合唱団コンサート開催報告
J
CCC特別セミナー開催報告
J
CCCゴルフScor
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・5月)
8
JCCCインフォメーション
チャリティゴルフ大会開催ご案内
シカゴ・大阪 姉妹都市記念事業ご紹介
J
CCC月例ゴルフ(6
・7月)ご案内
24
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桂三枝創作落語独演会のご案内
Visit our site at www.jccc-chi.org
桂三枝師匠からのメッセージ
〜創作落語独演会(6月22日)開催にあたって〜
J
CCC基金(理事長:日高直輝氏/住友
商事)では、ファンドレイジングイベント
として6月22日(日)に『桂三枝創作落語
独演会』を開催する。演目は、桂三枝:「
熱援家族」「良心」「妻の旅行」、桂三歩
:「国技・インターナショナル大相撲」桂
三金:「宿題」の5撰。桂三枝師匠のご協
力のもと今年で6回目となったこの落語会
だが、これまで収益の全てはJ
CCC基金を
通じて地元の学校、教育関連の事業に寄付
されている。桂三枝師匠からは今年も
J
CCC会員企業の皆様にメッセージを頂戴
した。
-------------------------------シカゴの皆様におかれま
しては、何かと大変な毎日
をお過ごしだったことと存
じます。遠く離れて日本の
ことをご心配されることも
たくさんおありだったと思
います。
日本は長引く不況で、倒
産も相次いでおります。し
かし、不思議と日本は個人
の備蓄が多いせいか、暴動
も、たいしたデモもなく、
ペイオフの制度を知って、
一つの銀行に預けてたお金
を三つの銀行に分けて預け
たら、その三つの銀行が統合した、とい
うような笑えぬことが起こったり、相変
わらず、国会議員の不正が明るみに出
て 、 大臣が変わっていたり、凶悪な事件
が増えて、安全神話が崩れ始めたり、
と 、 そんなことがいろいろあっても、ぼ
んやりと毎日過ごしているのは平和ボケ
しているからでしょうか?
いったい日本はどうなるのかと、海外に
いらっしゃる皆様のほうが不安に思ってお
られると思います。ただ、テレビに映し出
される暗いニュースの中で、ゴジラ松井の
活躍は一服の清涼剤となって心を和ませて
くれております。
私は彼が星陵高校から巨人軍入りが決ま
った時、週刊読売の対談コーナーを持って
おりました関係から、学生服の松井選手と
対談しました。今でもその時の写真を大事
にしておりますが、彼は高校生と思えない
風格で、性格も穏やかで、(こんな高校生
も世の中には、いてるんやなぁ・・・)と
感心したことがありました。野茂、イチ
ロー、松井、石井、そうそう、それから新
庄選手たちの活躍は暗い日本を明るくして
いるのは確かです。
大阪は商人の町で、ユーモアがあふれて
おりましたが、この不況で、中小の企業へ
のダメージは深刻ですが、
近鉄と阪神がいつになくが
んばっておりますので、大
阪もちょっ と 盛 り 上 が っ
ております。
私はといえば毎月、旧梅
田花月劇場で行われており
ます「桂三枝の創作落語
125撰」もめでたく今年の
八月で125作品が終了し、
すべてビデオ、CDとして
世に残ることとなりまし
た。
9月には「明治座」で三
田佳子さん、平幹二朗さん
と三枚看板で競演いたします。落語家、司
会者、俳優としてこの節目の年を(実は今
年は当たり年)シカゴで迎えられること
を大変思い出深い、名誉なことと感謝致
しております。今年は、ちょっと暗いこと
が多かったので、大爆笑の作品を用意致し
ました。どうか今回の落語会で憂さ晴らし
をして頂いて、これからも元気にがんばっ
て下さい。
*『桂三枝創作落語独演会』の詳細については、本
誌裏面(P
.
24)をご参照ください。ご家族揃っての
ご参加をお待ちしております。
J
CCC専務理事
中村 敦 氏(住友金属工業)
3月の理事会で赤祖父恭介副会頭の後を引き継ぎ、専務理事に就
任頂きました中村敦さん(住友金属工業)にお話を伺いました。
−赤祖父前専務理事が急遽ご帰国となり、後任として大役をお引き
受け頂いたわけですが。
2003度のJCCC事業を立ち上げるために、新役員の間で話し合い
をスタートさせたばかりの時期でしたので、野球で例えるなら1回
表無死満塁の状況でいきなりマウンドに上ったリリーフピッチャー
の心境というのが正直な感想です。ただこれまでJCCC創設以来、
37年余りに亘って諸先輩が築きあげられたきた双葉会やJCCC基金
などの素晴らしい遺産を育み、将来に繋げていけるよう微力ではあ
りますができる限りのお手伝いをさせて頂きたいと考えておりま
す。
また当社(住友金属工業)としては、JCCC発足当時からのメン
バーとして双葉会の理事を歴代務めてきており、全米でもトップク
ラスにあるシカゴの教育環境をさらに発展させることができるよう
力を尽くして参りたいと願っております。
―シカゴ双葉会日本語学校についてもう少しお話を聞かせて頂けま
すか?
双葉会には、海外で日本人子女の教育に携わりたいと自ら志願さ
れた先生方が日本全国からお越し頂いておりますので大変心強く思
っております。私も時折双葉会を訪問し、各種のイベントや授業を
拝見する機会がありますが、先生方も活き活きと生徒達を指導して
頂いており、大変ありがたいことだと感謝しております。
また皆様も良くご承知のように、ここシカゴ双葉会の最大の特徴
は、全日校と補習校が同一校舎で効率よく運営されている点にあ
り、駐在員にとっては駐在期間や子供の年齢に合わせて選択可能な
オプションがあるという意味で、世界各都市と比較してもベストの
教育環境を提供しているのではないかと思います。特に最近では企
業の在外派遣パターンも随分変わってきており、短いサイクルで帰
国するケースも増えてきておりますので、こうした意味でも大変恵
まれていると思います。
私自身、入社以来海外駐在は4ヶ国目となりますが、1983年ア
ビジャンに駐在していた当時、補習校の運営をお手伝いする機会が
ありました。当時は日本の貨物船が入港すると子供達を引率して見
学に行ったり、初めての運動会を企画した記憶もあり、今思い返し
ますと補習校の原点を垣間見る良い機会でした。
また1992年から4年間駐在していたシンガポールの日本人学校
は、小学校だけで2,
000名、中学校で600名の生徒が在籍しており本
当にマンモス校でした。当時はまだ生徒数が増加する傾向でしたの
で、チャンギ空港の近くに新校舎を建設したほどです。また学校の
授業終了後は、塾のスクールバスが出口で待機しており、そのまま
送迎サービスを受けられるというシステムになっていたのも印象に
残っています。
当時は、長男、長女が日本人学校にお世話になりましたが、シン
ガポール社会での生活経験を通じて、世界中には様々な人種の方が
2
NEWS CHICAGO
共存しているということを自然に理解できていったようです。子供
の眼からみると、話す言語によって英語人、中国語人、マレー語人
という識別になっていたようで大人の見方とは随分違うものだと驚
いたことを覚えています。
最近では、理事の方の異動状況をみておりますと、東南アジアか
ら米国内に転勤というケースも増えてきているように思います。日
系企業も本当の意味での国際化が進んできたことの証左ではないか
と思います。
―シカゴの印象についてお聞かせ下さい。
シカゴには2002年7月に赴任しましたが、1980年代に出張で訪れ
た時と比べても、ダウンタウン地域が昔のイメージを残しながらリ
ニューアルを続けており、都市としての色合い、風情を残して発展
している点に感心しています。全米他都市のダウンタウンと比べみ
てもシカゴ中心部の雰囲気は本当にアメリカらしいのではないでし
ょうか。
秋にはミシシッピー川近くまで車を走らせましたが、その折りに
はシカゴ地域が穀倉地帯であるということを実感し、延々と連なる
トウモロコシ畑には本当に圧倒されました。また冬のシカゴの名物
である噂のウィンドチルも体験しましたが、意外に雪が少ないなと
いうのも率直な感想です。冬は長いですがスキーやスケートなどを
楽しめる機会もありますし、年末年始は個人的に大好きなアメリカ
ンフットボールの試合観戦に熱中していました。
私自身は京都生まれの京都育ちですので、生まれた時から山に囲
まれて生活してきました。ですから周りの風景に山並みが見えると
心が落ち着くのですが、こちらに来てからはシカゴの大平原に沈む
夕陽をオフィスの窓から眺めるのが日課となっています。
−最後に専務理事として会員の皆様に一言お願いします。
JCCCは、他都市と比べても随分アクティブに活動をやっている
ように思います。おせっかいしすぎるわけでもなく、必要なサービ
スを提供し会員とも良い距離を保っていると思います。今年も1月
の会員総会で皆様にお諮りした通り、①JCCC基金を通じた地域貢
献活動、②双葉会による日本語教育環境の充実、③会員サービス事
業の実施を3本柱にして各種の事業を進めて参りたいと考えており
ます。
本会議所の会員数は近年漸減傾向にあり財政状況も決して楽観視
できる環境にはありませんが、みんなで知恵を絞りながら、皆様の
お役に立つ事業を計画し実施していきたいと思っております。その
ためにも会員の皆様におかれましては引き続きJCCC事業への積極
的な参加、また双葉会の運営につきましては、保護者としての積極
的な関与をお願いしたいと考えております。また6月22日には桂三
枝師匠をお迎えしての創作落語独演会(チャリティイベント)も予
定しております。是非ご家族でご参加頂けるようご協力をお願い致
します。
中村敦氏
1953年生まれ、東京都出身。1976年
に住友金属工業入社。1982年〜83年
:フランス(Di
j
on)、83年〜84年:
象牙海岸(Abi
dj
an)、92年〜96年:
シンガポールに駐在。2002年よりシ
カゴに赴任。趣味はゴルフ、読書な
ど。2003年3月よりJCCC専務理事。
MAY 2003
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世代を越えた交流を通して
子供の感性を育てる
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JCCC基金寄贈額:$3,
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老人ホームの敷地内にステーションをおくShepher
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は、幼少期の子供の発育に適し
た様々なカリキュラムに取り組んでいる。ホームのお年寄りとの定期
的な交流をはじめ、音楽や美術、英語の学力の向上や外国語の学習、
料理、科学、読書、算数、園芸、校外見学に至るまで、多岐にわたる
内容が組まれている。
<Lut
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cesは、お年寄り向け
のホームとして1892年に設立された。当初は60名の住人からのスター
トだったが、1953年に現在の8エーカーの土地に移った頃には125名に
増え、以後建物も増改築を進めながら、今日では500名の住人と650名
の従業員を抱え、多様で豊富なサービスや公共施設を有するホームへ
と成長した。コーディネーターのGai
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氏によると、Lut
her
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Home&Ser
vi
cesはヘルスケアとお年寄りのケアをするホームとしては
全米でも長年の歴史を誇る最大規模のものであるという。
ここではニーズに応じて、完全介護や特別ケア/リハビリの必要な
方(痴呆や身体機能の低下の著しい方)向けの棟、コンドミニアムタ
イプやアパートメントタイプの棟など、バラエティに富んだ住環境が
用意されている。住人は全て、医療棟やリハビリテーションセンタ
ー、フィットネスクラブへのアクセスが自由となっており、自立した
日常生活を送る助成を行っている。
このようなお年寄り向けの住居や介護施設の充実に加えて、Lut
her
an
Home&Ser
vi
cesでは住人やコミュニティの人達向けに多彩なプログラ
ムを実施している。以下に挙げる保育所との交流プログラムをはじ
め、ボランティアによる送迎サービスやデイケアサービスなどが提供
されており、お年寄りは社会と隔離されることなく快適な空間とサー
ビスを享受しているといえる。
<チャイルドケアセンターの活動>
1997年にホームの施設内に創設されたShepher
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(以下Shepher
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ock)では、生後6週間から5歳
までの子供たち70名を集め週に5日間保育所を運営している。カリキュ
ラムの狙いは、幼稚園入園に備えて基礎学力を身につけさせると共に、
社会性や精神力を養うこととしている。
通 常 の 保 育 所 と 異 な り Shepher
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Fl
ockの特徴は、子供たちがお年寄りと
接したり交流する機会を通して高齢化と
いうことを意識し学ぶ機会を得ていると
いう点である。「多くの親たちは老齢に
対するネガティブなイメージを無意識
のうちに子供たちに植え付けているも
のです。この保育所では日常の中で80
歳以上のお年寄りと交流することで、
高齢化に対して健全で現実的な考え方を
身につけるだけでなく、同時にお年寄り
から愛情や知恵を授かっているのです。
これはとても大事で貴重なことです。」
▲お年寄りと子供たちが
awl
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氏は説明している。
一緒に歌って踊って とL
MAY 2003
交流プログラムはたいてい教室の中で行われ、ホームの住人達が子
供たちを訪ねてくるという形で進められている。その他には、Gar
den
Connect
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on(お年寄りと4・5歳の子供たちが一緒に庭園で野菜を栽培
し、地元の施設に寄付する)やRai
nbow Connect
i
on(同じ教材を使っ
てスペイン語を学習する)、Adopta Gr
andchi
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d(ゲームや工作といっ
たアクティビティを通してお互いより親しくなる)などが実施されて
いる。
<音楽と美術のプログラム>
JCCC基金からの寄贈分は、
特に音楽と美術のプログラムに
活用されている。音楽は、全て
の学習分野・概念を理解する上
で非常に効果的であるとされて
いるため、この保育所でも常に
クラシック音楽を流したりゲー
ムや劇の中でも積極的に音楽を ▲マティスの「金魚」を模写する子供たち
取り入れている。事務局で訪問した日は、1・2歳の乳幼児とホームの
お年寄りが一緒になって歌を歌ったり踊ったり楽器を弾いたりという
クラスがあり、子供たちもお年寄りも生き生きと楽しげに参加してい
た。
また美術もShepher
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ockのカリキュラムでは重視されている分野
である。2001年には月に1回St
udi
o Daysと呼ばれる4・5歳児を対象と
した美術鑑賞プログラムをスタートさせた。このSt
udi
o Daysでは、世
界的に有名な芸術家を毎月一人ずつ紹介し、その略歴や作品について
の説明を聞きながら彼らの作品を鑑賞する。それを踏まえて子供たち
は、それらの作品に関連したアクティビティにグループ毎に参加す
る。これまで実施してきたテーマの例としては:写真(アンセル・ア
ダムズの写真を鑑賞後、同じ一本の木を子供たちがそれぞれの視点で
写真を撮り展示)、彫刻(ロダンの作品をヒントに粘土から陶器や像
を制作し地元の陶芸家により窯焼き)、ステンドグラス(ティファニ
ーの作品を鑑賞、実際のステンドグラス工程を見学し、切り紙を利用
してステンドグラス画を作成)、絵画(代表的な画家や画法について
学び、画法を体験。)「地元のアーティストにも訪問してもらい作品
を紹介する機会も設けています。彼らと実際に接することにより、子
供たちは、芸術家が実在する人達であるということを認識するきっか
けにもなるのです」とディレクターのSander
s氏は補足した。
訪問した日にSt
udi
o Dayで取り上げられた画家は、アンリ・マティ
ス。インストラクターは、その前の週に学んだ点描画家スーラとの作
品の違いについて説明し、かつてマティスも点描画法に挑戦しながら
も限界を感じたこと、初期作品に見られるように様々な画法を取り入
れ変遷しながら、やがて太い線と鮮やかな色彩に象徴される独自の画
法を生み出していったこと、などを紹介した。
次に、子供たちは教室に戻りいくつかマティスの作品に関連したテ
ーブルワークを体験する。具体的には、○マティスの有名な「金魚」
の絵を絵の具を使って模写する ○紙を切り抜きコラージュ様式の絵
を制作する ○色を組み合わせるゲームや絵に関するコンピューター
ゲームで遊ぶ ○マティスの作品画集を鑑賞する ○展示されている
マティスの作品の人気投票 などグループ毎にローテンションで参加
する方式となっている。
「このプログラムを通して子供たちは、他人の感性に触れると共に
自己の感性を磨き、創造性や自己表現力、視覚、コミュニケーション
能力、判断力というものを伸ばし発達させることができます。特に子
供たちが美術・芸術を鑑賞する芽を育て、型にはまらず自由に表現す
ることを学んで欲しいと考えています。願わくは、この中から第二の
モネが生まれることを期待しているのです。」とSander
s氏は笑顔で語
ってくれた。
NEWS CHICAGO
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を調査、検
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る
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米国・シカゴに
関
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J
CCCでは5/
8 に特別セミナー「在シカゴ日系企業に役
立つヒント集」を開催した。今回のセミナーでは、「マ
ネージメント」「マーケティング」「法務」「社内I
T化」
の4分野でそれぞれ講師を招き、実践のビジネスに役立つ
情報提供を行った。
マネージメント
■テーマ:「創業100周年ハーレーダビッドソン社の
経営戦略に学ぶ」
■講 師: 日本能率協会コンサルタンツアメリカ社
社長 浅野 隆 氏
(工場改善、生産管理、ロジスティクス、グロー
バルマネジメント等のコンサルティングが専門。
フォードグループのコンサルも担当。日本本社取
締役。2002年4月から現職)
■講演内容
1903年に4名の従業員で創業したハーレー社は、1969年
にレジャー部門の拡大を目指すAMF社(
1900年にNYで創
業)
によって買収された。しかし、その後経営陣が利益率
重視の経営を目指す方針に転換したことから、利益率の
低かったハーレー社を手放すことを検討。1981年、北米
のオートバイ市場で日本企業との競争に勝ち目がないと
判断しハーレーダビッドソン社を売却に出した。しかし
買い手は誰も現れず、同社のマネージャー13人が自ら勤
める会社を1億ドルで買い取り、会社経営に取り組むこ
ととなる。
この時期、同社の幹部は、会社の生き残りをかけてト
ップダウンで次々と経営改革を実施。安くて品質の良い
製品を製造するため生産改善方法を日本企業に学んで工
程管理を見直し、多量の在庫を絞り込むなど建て直しに
奔走した。そして1984年には新型エンジンを搭載したモ
ーターバイクを新発売。本体に加えてアクセサリーパー
ツ類の充実を図り顧客にアピールする一方、壊れやすい
製品イメージを一新するため広報面でも斬新なアイデア
で販路を拡大した。そのなかで最も注目を集めたのは「
ハーレー社のバイクをお買いあげ頂いた方には、2年後に
同じ価格で買い取ります。」とアナウンスした政策(2年
後に実際返品する人はほとんどなかった)。この結果、
価格競争に巻き込まれることを免れたことが功を奏して
飛躍のきっかけを掴み、専属代理店を増やしディ−ラー
網を再構築することに成功した。
また1985年借り入れを行っていた4つの銀行の一つであ
4
NEWS CHICAGO
るシティコープが融資を引き上げることになったことか
ら、1986年に株式を公開し資金調達を実現。以後は、順
次従業員に権限を移行し経営形態をよりフラットな形式
に移行。マーケティング、生産、サポートの各部隊の代
表者数名がCEOやCFOと共にリーダーシップ&戦略協議
会を構成し重要な事項の意志決定を行う形式へと変貌を
遂げていった。このサークル型経営組織では、組合を重
要なパートナーとして位置づけたほか、リーダーシップ
責任を共有するこ
となどを決めた。
サークル組織
こうした取り組み
の 結 果 、 1986年
以降ハーレー社は
17年 連 続 で 売 上
需要を
製品を
高年17%、利益率
創る
生産する
年28%の成長を達
成した。
浅野氏は、この
サポートを
ようなハーレー社 リーダーシップ
提供する
&戦略協議会
の成長過程の軌跡
を紹介したあと、
同社が成功に至っ
不変の成長
た要因として、①
究極の顧客志向の 百万ドル
売上
実践、②高価格だ $4,500
年成長率 17%
が資産価値を強調 $4,000
3,
500
し顧客の理解を得 $
$3,
000
たこと、③真摯な $2,500
姿勢で従業員自ら $2,000
経営に取り組む姿 $1,500
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勢を会社に植え付 $500
けたこと、などを
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強調した。またハ
ーレー社のフラッ
トな組織の一例と
利益額の増加
し て 、 前 CEOと
年成長率 28%
の面談のためウィ 百万ドル
$600
スコンシンの本社
を訪れた際、同氏 $500
が工場内でビジタ $400
ーのバッジを付け $300
て出迎えてくれた $200
等の裏話も披露し $100
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マーケティング
■テーマ:「マルチ契約先代理店のモチベーションを
高めるノウハウ」
■講 師: エグゼィティブ・リソース・グループ社
社長 ランディ・クロス 氏
(日米双方で営業マンとして長年活躍。
1995年に
現在の人材派遣会社を設立し現在に至る。昨年か
らは販売コンサルティングサービスも提供開始)
■講演内容
まずクロス氏は、前任者から引き継いだ自社代理店に
MAY 2003
ついては、常に評価シートに情報が書き込めるよう自分
の眼で内容を確認することが重要であると説き、代理店
の意欲を高めるためにも他の代理店の成功事例をニュー
スレターなどを通じて紹介することが刺激になると語っ
た。
また新規契約の可能性がある代理店を常に発掘する一
方で、既存の代理店と定期的にコミュニケーションを重
ねて最新の情報を得ることがポイントであり、一定の成
績を上げた代理店には表彰を行ったり、ディスカウント
などのインセンティブを与える方法も有効とノウハウを
紹介した。また製造業の代理店の場合には、機械本体と
交換部品の売上げを別にし、本体の売上げだけで評価す
ることも重要と強調。代理店の優秀なセールスマンとエ
ンドユーザーを訪問し生の情報を得ることも効果的など
と語った。また最後にクロス氏は、代理店が自社製品を
どのように判断しているのか良く知るためにも質問票を
活用しヒアリングを行うことも実施して欲しいと話し、
専属契約先ではない代理店のやる気を刺激するための様
々な方法を紹介した。
法
務
■テーマ:「雇用コスト削減に備えた法的注意点」
■講 師: Bar
nes&Thor
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法律事務所 弁護士
山本 真理 氏
(移民法をはじめ、雇用問題、労働訴訟などの分
野で広く活躍。2003年3月には現在の事務所に移
籍し、日系企業担当のトップに就任。中西部の日
系企業を中心に幅広くサポート)
■ 講演内容
最初に山本弁護士はアメリカと日本の賃金事情を比
較。最低賃金、平均所得、新卒者の平均所得の日米動向
につき説明を行った。このなかで過去65年間の最低賃金
の推移を紹介した山本氏は、1938年に25セントだった最
低賃金が1997年には5.
15ドルまで約20倍になってきたと
指摘。しかし今後はこのような右肩上がりの成長は期待
できる環境にはないのではないかと感想を述べている。
次に山本氏はアメリカの景気後退による雇用に関する
傾向として、①賃金カット、②レイオフ、③残業カッ
ト、④派遣従業員、テンポラリー従業員の増加、⑤駐在
員の減少、⑥現地採用の増加、⑦福利厚生費のカット、
⑧健康保険料の高騰の8つのポイントを指摘。自動車関連
産業を除く多くの日系企業で雇用調整が依然行われてお
り、少ない人数で同量の仕事をこなすために残業時間が
増えているケースも多く見られると語った。
そこで同氏は「残業と賃金を司る法律(FLSA=Fai
r
L
aborSt
andar
dsAc
tof1938)公正労働基準法」を紹介。
米国では1週間に40時間以上勤務した場合、1.
5倍の賃金を
支払う義務があり、充分留意されたいと呼びかけた。現
在FLSAの対象となる雇用者は基本的に年商50万ドル以
上。(従業員4人未満などは対象外)この法律を知らずに
FLSA違反を長期間に亘って繰り返していると、訴訟にな
った場合賠償額が多額になると事例を交えて指摘した。
また同氏はFL
SAから除外される従業員「e
x
empt
」=FL
SA
の法律の対象とならない従業員の定義を説明。Ex
empt
の
適用診断ガイドラインを参考に自社の事例を判断して欲
しいと語った。
MAY 2003
このほか講演では、残業や賃金に関する留意事項を紹
介。ホンダ・アラバマ工場での事例として労働省の検査
が入った結果、ユニフォームの更衣時間は就業時間の一
部とされ、総額$1.
2mi
l
l
i
onを遡及的に支払う命令が下され
たなどと紹介した。(資料をご希望の方は事務局までお
知らせ下さい)
社内IT化
■テーマ:「遠隔会議ネットワークシステムの導入と活
用事例紹介」
■講 師: I
.
T
.
A.
社 副社長 岸岡 慎一郎 氏
同社 コンサルタント 黒川 慶之 氏
(中西部を中心に日系企業各社のI
T化推進をサポ
ート。このほか同社では様々なニーズに応えてマ
ーケティングリサーチ始めとするきめ細やかな支
援サービスを提供)
■ 講演内容
I
.
T.
A.
社 副社長岸岡慎一郎氏並びにコンサルタントの黒
川慶之氏からは、遠隔会議ネットワークシステムのデモ
ンストレーションを交えた講演が行われた。黒川氏は冒
頭で、近年のI
Tがビジネスで勝ち残るために有効に活用さ
れるようになってきたと強調。複数地点を結び双方向で
意見交換を行えるテレビ会議も重要なツールになってき
ていると市場規模などを紹介しながら語った。
また最近ではハード面の進化により高速・大容量の情
報交換が可能となり、遠隔会議システムで電子データも
同時に共有出来るため実務的な打ち合わせも充分可能な
時代になっていると紹介。これらのシステムを導入する
ことで出張費などの経費を削減することもでき、時間を
有効に活用できると語った。このあと黒川氏は、現在導
入可能なシステムとして、①ルーム型テレビ会議、②デ
スクトップ型テレビ会議、③インターネット会議、④共
同作業環境(ファイル/ホワイトボード/アプリケーシ
ョン共有)など
コストメリット(某社一例)
を挙げ、代表的
3名が月に一回NYに出張
なソリューショ
Tel
e/
WebConf
.
の場合
するケースが2セクション
で発生していた
ンプロバイダー
5,
800ドル
0
を紹介。また実 移動のみの時間コスト
1,
500ドル〜
0
際に簡単に導入 飛行機・宿泊・レンタルカー
(日当他含まず)
できるモデルの 疲労感(=効率の低下)
Pr
i
cel
ess
0
デモンストレー T(参考:代表的長距離テレコンファ
el
e/
WebConf
.
サービスチャージ
1
0
0
ドル/月/無制限〜
0
30ドル/時間
ションを行った。 レンスサービスプロバイダ−目安)
7,
300ドル〜
(年間8万ドル x2倍)
合計
100ドル/月〜30ドル/時間
*年間の出張を半減し、約80,
000ドルのセービングを実現。
また、出張者、出張目的の明確化により、出張効率を上げる事が出来た。
代表的ソリューションプロバイダ−
企業名
映像 音声 ホワイト
ファイル・
最低接続制限 メッセージング
ボード機能 アプリケーション
機能
の共有化
導入業界
導入数
Gr
i
dnode
X
X
◎
◎
56K
X
ハイテク、製造業、電子機器
化学品、リテール
N/
A
Kont
i
ki
X
X
◎
◎
56K
X
エンターテインメント業界、その他
トレーニング、カスタマーサポート
マーケティング、営業
約2百万人の
ユーザー数
Wi
r
eOne
Technol
ogi
es
◎
X
X
X
I
Pネットワーク
X
民間企業、教育機関、医療、他
約20,
000セット
3,
000社のビデオ
コンファレンスシステム
I
nt
er
nat
i
onalVi
deo ◎
Conf
er
enci
ngI
nc.
(
I
VCi
)
◎
X
◎
I
Pネットワーク
◎
Ki
nkos、Ul
i
ne等、業界は広範
For
t
une500
大手企業中心に導入
Real
i
t
yFusi
on
◎
X
◎
DSL
◎
ハイテク企業
130,
000人以上に
利用されている
◎
*Real
i
t
yFusi
on:250peopl
ei
nasi
ngl
emeet
i
ng
NEWS CHICAGO
5
理事会報告(4月度)
議 題
(1) 会員入退会
①会員入会
個人会員
氏
名:井上 正樹 氏(Mr
.
MASAKII
NOUE)
推薦会社:東洋インキ、東京海上火災保険
連 絡 先:124Br
andy
wi
neAv
e.
El
kGr
ov
eVi
l
l
age
,
I
L60007
TEL&F
AX:8476409164
名:バムガート 奈保美 氏
(Ms
.
NAOMIBAUMGART)
推薦会社:住友金属工業、日本貿易振興会
連 絡 先:5386Pai
nt
edPonyLn.
L
ov
esPar
k
,
I
L61111
TEL&F
AX:8152828807
アイコクアルファ(旧)木野 直 氏
(Mr
.
NAOSHIKI
NO)
(新)三国 哲 氏
(Mr
.
SATOSHIMI
KUNI
)
鹿島
(旧)安田 玄 氏
(Mr
.
GENYASUDA)
(新)佐藤 紀之 氏
(Mr
.
NORI
YUKISATO)
共立
(旧)北爪 靖彦 氏
(Mr
.
YASUHI
KO KI
T
AZUME)
(新)田 隆信 氏
(Mr
.
T
AKANOBUT
ASAKI
)
氏
氏
名:宮本 敬 氏(Mr
.
KEIMI
YAMOTO)
推薦会社:東京海上火災保険、日本興亜損害保険
連 絡 先:937Br
oml
ey
,
Nor
t
hbr
ook
,
I
L60062
TEL&F
AX:8475649884
②会員退会
正会員
曙ブレーキ工業(事務所閉鎖により)
ジャレコ(事務所閉鎖により)
不二越(事務所閉鎖により)
賛助会員
アロイアベ語学学院(事務所閉鎖により)
個人会員
下村 明美 氏(所属会社の入会により)
滝澤 伯文 氏(都合により)
③会員資格停止
正会員
品川白煉瓦(事務所移転により)
以上により会員総数は493件(内訳:正会員357件、賛助
会員32件、個人会員103件、名誉会員1件)となった。
(2) 理事異動
【理事異動】
日立ハイテクノロジーズ
(旧)脇野 和彦 氏
(Mr
.
KAZUHI
KO WAKI
NO)
(新)紅林 實 氏
(Mr
.
MI
NORUKUREBAYASHI
)
6
NEWS CHICAGO
小森コーポレーション
(旧)柳田 博祐 氏
(Mr
.
HI
ROSUKEYANAGI
DA)
(新)野村 聰 氏
(Mr
.
SATOSHINOMURA)
カヤバ工業
(旧)藤川 和美 氏
(Mr
.
KAZUMIFUJ
I
KAWA)
(新)前川 真一郎 氏
(Mr
.
SHI
NI
CHI
RO MAEKAWA)
名港海運
(旧)浅井 啓二 氏
(Mr
.
KEI
J
IASAI
)
(新)影山 良平 氏
(Mr
.
RYOHEIKAGEYAMA)
エムオーエル ロジスティクス
(旧)山本 昌己 氏
(Mr
.
MASAMIYAMAMOTO)
(新)吉村 研二 氏
(Mr
.
KENJ
IYOSHI
MURA)
日本生命
(旧)村井 隆之 氏
(Mr
.
T
AKAYUKIMURAI
)
(新)有村 寛 氏
(Mr
.
HI
ROSHIARI
MURA)
住金物産
(旧)沼田 治 氏
(Mr
.
OSAMUNUMAT
A)
(新)竹田 博行 氏
(Mr
.
HI
ROYUKIT
AKEDA)
【理事辞任】
曙ブレーキ工業
MAY 2003
村上 浩 氏
(Mr
.
HI
ROSHIMURAKAMI
)
(3)副会頭の辞任と選任
第一回商工業政策運営委員会開催
報告
(4)役員新業務分担
(5)シカゴ日米協会役員推薦
(6)イラク情勢に関する会員企業向け
緊急アンケート調査結果
(7)J
CCC基金・渉外PR委員会関連事業
3/
29(土)第17回日本語弁論大会の実施報告
4/
4 (金)大平光代弁護士講演会並びに
J
CCC基金交付先との懇談
6/
17(火)〜 7/
2(水)
2003年度J
EEP(
J
CCCEducat
i
onal
Ex
changePr
ogr
am)派遣
6/
22(日)桂三枝創作落語独演会
7/
20(日)チャリティゴルフ大会
(8)4/
8 (火)金融部会セミナー「移転価格税制の現
状と在米日系企業の対応策を探る」
(9)5/
8 (木)J
CCC特別セミナー「在シカゴ日系
企業のビジネスに役立つヒント集」
(10)シカゴオラトリオ合唱団(J
CCC文化部傘下の
サークル活動)チャリティコンサート
(11)総領事館からのお知らせ:
イリノイ州運転免許証
のその後(パイロットプログラムの実施)
(12)その他
・4/
28シカゴ−大阪姉妹都市提携30周年記念
事業の実施
・事業報告・予定/今年度の主要スケジュール
・4月度イリノイ会ゴルフのご案内、
J
CCC職員募集のお知らせ
4月15日(火)ヒルデール日本館において第一回商
工業政策運営委員会(委員長:菊池淳氏/新日本製
鐵)を開催した。まず委員である各部会の部会長よ
り、本年度部会活動について事業計画が発表された。
次に『中西部・イリノイ州の経済(2003年度版)』の
発刊にあたって進捗状況が事務局より報告され、続い
て8月29日(金)・30日(土)に実施を予定している
J
CCCビジネス・フォーラム2003(JBF2003)の開催
内容について話し合われた。また、2003年度会員企業
経営・業況調査に関して意見を募ると共に、先般実施
したイラク情勢に関する会員企業向け緊急アンケート
調査結果についても報告された。
シカゴ・オラトリオ合唱団コンサー
ト実施報告
J
CCC文化部(部長:後藤美郎氏/後藤ディストリ
ビューション)のもとでサークル活動を行っているシ
カ ゴ ・オ ラ ト リ オ 合 唱 団 で は 、 5月 4日 ( 日 ) に
Thompson Cent
erAudi
t
or
i
umにおいて「歌で綴る日本
の情景」と題して、コンサートを実施した。
この公演は同合唱団とFeedi
ng Chi
l
dr
en Wor
l
dwi
deとの
共催により行われ、アフリカの恵まれない子供達に食
糧を届けるプロジェクトを支援する目的で企画された
もので、鶴賀香苗氏によるピアノ独奏と日本の伝統楽
器と共に懐かしい日本唱歌集などが披露された。他に
共催はRot
ar
yCl
ubofChi
cagoO'
Har
e、シカゴ日米協
会、後援はシカゴ日本国総領事館、Rot
ar
yCl
ubDi
s
t
r
i
ct
6450。
新副会頭に紅林實氏
(日立ハイテクノロジーズ社)
4月度の理事会で、人事異動に伴い脇野和彦氏(日
立ハイテクノロジーズ社)が副会頭を辞任され、後任
の紅林實氏が新たに副会頭に就任した。なお紅林副会
頭にはJ
CCC基金副理事長並びに渉外PR委員会副委員
長をご担当頂くことになった。
MAY 2003
NEWS CHICAGO
7
JCCC特別セミナー開催報告
J
CCCでは、5月8日(木)に「在シカゴ日系企業の
ビジネスに役立つヒント集」と題して、マネージメン
ト、マーケティング、法務、社内I
T化の4分野で講師を
お招きし講演いただいた。テーマは、①創業100周年
ハーレーダビッドソン社の経営戦略に学ぶ、②マルチ
契約先代理店のモチベーションを高めるノウハウ、③
雇用コスト削減に備えた法的準備、④遠隔会議ネット
ワークシステムの導入と活用事例紹介について。また
昼食時には参加者間で名刺交換や交流が行われ、会員
相互のネットワーク拡大にもつながった。場所はヒル
デール日本館、参加者は57名。
(*本セミナー内容の概要については本誌4-5ページ
「経済事情」をご参照ください)
Scor
eCar
d 4月度
JCCCゴルフ
男子ゴルフ4月13日(日)(Raf
f
l
edFeat
her
s
)
グロス ネット
優勝
杉口 安弘 氏(住金物産)
88
65.
5
2位
壁下 豊 氏(アークテクノロジーズ)77
65.
9
3位
石本 寛 氏(松井製作所)
85
66.
6
ベストグロス 壁下 豊 氏(アークテクノロジーズ)77
女子ゴルフ4月28日(月)(Bl
oomi
ngdal
eGol
fCl
ub)
グロス ネット
優勝
贄 好枝 氏
88
65
2位
石垣 由美子 氏
93
68
3位
君島 美由紀 氏
86
69
ベストグロス 君島 美由紀 氏
86
Scor
eCar
d 5月度
JCCCゴルフ
男子ゴルフ5月11日(日)(Mi
l
l
Cr
eek
)
*雨天のため中止
女子ゴルフ5月19日(月)(Buf
f
al
oGr
ov
e)
グロス ネット
優勝
武居 晶子 氏
90
74
2位
岩吉 エナ 氏
91
75
3位
吉崎 厚子 氏
99
79
ベストグロス 武居 晶子 氏
90
第一回基金理事会/
渉外PR委員会開催報告
J
CCCでは、3月11日(火)ヒルデール日本館におい
て、第一回基金理事会(理事長:日高直輝氏/住友商
事)及び渉外PR委員会(委員長:秋本実氏/東京三菱
銀行)を開催した。基金理事会では、今年度の主要事
業として、ファンドレイジング事業である6/
22の桂三
枝創作落語独演会、及び7/
20のチャリティゴルフ大会
を実施することを決定した。また、基金交付先と選定
方法について話し合いを行い、さらに米国教師派遣事
業(JEEP)についてもJ
CCC基金を通じて派遣するこ
とを決めた。渉外PR委員会では、日頃日本人生徒がお
世話になっている学校区の現地校教育関係者を日本に
派遣するJEEP事業の2003年度派遣先について、双葉
会補習校生徒在籍者数が現在3番目に多いBuf
f
al
oGr
ov
e
学校区(
#102)
を選出した。今年は月中旬から7月上旬
にかけて3名の教育専門家を日本の5都市(
新潟、大阪、
広島、京都、東京)
に派遣する予定。
8
NEWS CHICAGO
☆今後のJCCCの主要事業日程☆
6月22日(日) J
CCC基金主催「桂三枝創作落語独演会」
(Pi
ck
St
ai
gerConcer
tHal
l
,
ノースウェスタン大学)
7月20日(日) J
CCC基金主催チャリティゴルフ
(I
ndi
anLak
esCC)
8月29日(金)・30日(土)
J
CCCビジネスフォーラム(JBF2003)
(OakBr
ookHi
l
l
s)
9月中旬
J
CCC渉外PR委員会ボランティア活動
ミシガン湖清掃
10月11日(土) 内閣総理大臣杯 J
CCCオープン
(ヒルデール GC)
10月21日(火) J
CCC基金贈呈式(ダウンタウン)
MAY 2003
J
CCC基金ファンドレイジングイベント
7/
20チャリティ・ゴルフ大会開催ご案内
J
CCC基金(理事長:日高直輝氏/住友商事)では、今年もファンド・レイジング・イ
ベントとして、下記の通りチャリティゴルフ大会を開催します。各チーム4名が打った
ボールのうち、一番良いボールを毎回選び、その場所から4名がプレーして、チームス
コアを競う団体競技(ミックス・スクランブル)方式で実施する予定にしております。
シカゴでのNo.1チーム(企業、グループ)を決める楽しいゴルフ大会ですので、奮って
ご参加下さいますようご案内申し上げます。
なお参加申込みにあたりましては、4名揃わない場合(1、2、3名)でも申込みを受け
付けしております。申込み書受領後、事務局でチーム編成を行いますので気軽にお申込
下さい。参加費1名200ドルのうち約120ドル余りがJ
CCC基金への寄付額(税額控除の
対象)となり、地元の教育関連プロジェクトに寄贈させて頂く予定にしております。ま
た今回のゴルフ大会へのT
ee Spons
or
(500ドル)も募集しております。お申込頂いた企
業は、大会当日協賛企業としてご紹介させて頂きますのでご協力のほどよろしくお願い
致します。
記
開催日:
場 所:
時 間:
2003年7月20日(日)
I
ndi
anLak
eRes
or
t
(250W.
Schi
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Bl
oomi
ngdal
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,
I
L) T
el
:
6305290200
7:15 現地集合(プロショップ前・受付とルール説明を行います)
8:00 スタート(ショットガン方式:36組)
13:00 表彰式・昼食懇談会(同リゾート懇親会場)
15:00 大会終了
参加費: $800/1組(4名)(プレー・カート代、賞品・昼食・寄付込み)
$200/1名の場合
競技方法:ミックス・スクランブル(ベスト・ボール方式)のチーム対抗戦
(各チーム4名が打ったボールのうち、一番良いボールを毎回選び、
その場所から4名がプレーして、チームスコアを競って頂きます)
賞 品:
申込み:
優勝チームに会頭杯などJ
CCCならではの豪華賞品をご用意致しております。
下記にご記入の上、参加費を添えて(pay
abl
et
oJCCCFoundat
i
on)
事務局までご送付下さい。
*原則チーム単位でのお申込みとなりますが、1名様からのご参加も
可能です。事務局でチームを作りますので、4名お揃いでない際は
事務局までご連絡下さい。
*チャリティイベントですので参加は会員、非会員を問いません。
締 切:
問合せ:
先着36組・144名 で締切ります。
J
CCC事務局 川口、下市(T
el
:
3123326199Ex
.
25,
24)
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CCC,
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Chi
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,
I
L60611ーーーーーーーーーーー
チャリティ・ゴルフ大会(7月20日開催)参 加 申 込 書
チーム(企業、グループ)名:____________________________________
幹事氏名:_____________________________________________
連絡先:住所 ____________________________________________
TEL ____________________
F
AX ____________________
参加者氏名:① ____________________
② ____________________
③ ____________________
④ ____________________
MAY 2003
NEWS CHICAGO
9
シカゴ・大阪 姉妹都市記念事業ご紹介
2003年はシカゴ市と大阪市が姉妹都市提携を結んで
から30周年と、節目の年である。大阪市は、北米では
唯一の海外事務所であるシカゴ事務所を窓口に、両都
市での様々な記念事業を企画・実施している。以下、
簡単にご紹介したい。
JCCC、三枝師匠も一役!
6月22日にJ
CCC基金主催で開催する桂三枝師匠創作
落語独演会も、この妹都市提携30周年記念事業のひと
つとして大阪市にご協力いただいている。この機会に
あわせて、今年も三枝師匠がシカゴの地元の方々と交
流する事業が行われることになった。三枝師匠はこれ
までのシカゴ訪問の中で、シカゴ美術館での英語落
語、シカゴ市ジャクソンパーク内「Os
ak
a Gar
den」で
の 桂の木 植樹と、地元との交流ふれあい事業を行
ってきた。今回は特に記念事業の一環として、落語会
の翌日にシカゴのエディー・マーフィー等を輩出した
伝統あるコメディスクール「セカンドシテイ」で師匠
が大阪の笑芸について講演を行う予定となっている。
師匠はアメリカで過去にも同時通訳付きで落語を披露
され好評を博しているが、今回コメディアンの卵にど
こまで師匠の話芸が伝わるのか興味深い企画である。
この他にも次のように様々な記念事業が実施・予定
されている。
大阪を世界にアピール
去る4月22日には、関西国際空港利用促進「大阪中
央卸売市場からの鮮魚を食べる会」が、シャンバーグ
のSHAW S CRAB HOUSEで開催された。この会では
大阪を中心に関西を母体とする企業及びJ
CCC会員約
120名が集まり、大阪中央卸売市場から直送された旬
の明石鯛、たこ、ひらめといった日頃シカゴでは食べ
ることのできない「さかな」を楽しんだ。
同月28日には大阪出身の世界的建築家・安藤忠雄氏
を迎えての姉妹都市提携30周年記念式典及び講演会が
シカゴ美術館で開催された。同講演会はシカゴアンを
中心に約1000名の参加者を集め会場を満杯に埋め尽く
した。安藤忠雄氏は、建築家になりたての頃に大阪で
小さな住宅の仕事を任されたことを印象深く語り、「
シカゴは建築の街として有名ですが、大阪も自分のよ
うな若手建築家に仕事を任せるような建築家にとって
は度量の大きな街だと思います。」と両都市の共通す
る都市の土壌について述べるなど、聴衆を魅了した。
また、大阪市シカゴ事務所舟越照代所長、日本貿易振
興会シカゴ事務所鷲尾友春所長より、大阪や日本の都
市再生プロジェクトについての紹介も行われた。引き
10
NEWS CHICAGO
続き行われたレセプションでは、坂場総領事、安藤忠
雄氏との歓談を中心に、日米親善交流が図られた。
これからも事業が目白押し
今後の事業予定であるが、5月29日〜6月1日のシカ
ゴブルースフェステバルでは、大阪ブースを設け日本
文化の紹介をする。そして、先に紹介したように三枝
師匠の落語会の翌日には日本の「コメディ−文化創造
都市大阪」を代表して、三枝師匠がセカンドシテイで
未来のアメリカコメディスター達に日本の笑芸を披露
する。
また7月にはシカゴより親善訪問団が大阪市に派遣
され、学校交流や建築家交流を行う他、シカゴを代表
するピザレストラン「L
ouMal
nat
i
'
sPi
z
z
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i
a」、ステー
キハウス「Har
r
y Car
ay
'
s
」が大阪市内に10日間臨時出
店し、「大阪−シカゴブルースフェステバル」とあわ
せて大阪での シカゴウイーク を盛り上げる。そし
て、大阪市と日本経済新聞社が共催で「大阪シカゴビ
ジネスフォーラム」を7月11日に開催し、オヘア空
港、ループ地区を核とするシカゴの街づくりの成功事
例を大阪で紹介。これら大阪での事業は日本経済新
聞、テレビ大阪系列で広く日本全国で紹介される予定
とのことである。
さらにシカゴでは、9月9日に日本の食品産業セミナ
ー、13・14日には恒例の大阪ガーデンフェステバルが
開催されるが、今回のフェステバルでは1万人の動員
を目指し地元メディアに協力を求めるほか、シカゴの
人々にもっと在シカゴ日系企業のことを知ってもらう
ため日本関連商品、日本食品の展示販売会も予定して
いるという。
このようにシカゴ姉妹都市大阪委員会では、日系の
とりわけJ
CCC会員企業と地元シカゴ市を結びつける
様々な事業を企画・実施しており、シカゴ市の担当職
員のジョイ・ハラム氏は「三枝師匠の独演会など
JCCCと協力してできることを大変喜ばしく思いま
す。この30周年記念事業を通じて、日系企業や日本人
コミュニテイのことを広くシカゴ市民に紹介していき
たいです。」と述べている。
これらの事業に参加希望/ご関心のある方は大阪市
シカゴ事務所まで:3128326001
今後シカゴで予定されている主な事業
5/
29〜6/
1
シカゴブルースフェスティバル
6/
22
桂三枝師匠創作落語独演会
エバンストン
9/
9
食品産業セミナー
ダウンタウン
9/
13〜9/
14
大阪ガーデンフェスティバル
ジャクソンパーク
MAY 2003
グランドパーク
JCCC月例ゴルフ(6月度・7月度)ご案内
申込方法 :
参加費:
定
員:
申込締切 :
申込書に①チェック(Pay
abl
et
o下記主幹事)②返信用封筒(必ず住
所・氏名を記入の上、37¢切手貼付)を添えて幹事までお申し込みく
ださい。メンバーリストを後日送付致します。
6月:
$60/
人(ゴルフ・カート及び賞品代を含む、飲食代は自己負担)
7月:
$70/
人(ゴルフ・カート及び賞品代を含む、飲食代は自己負担)
6月:
48人,
7月:
40人(定員になり次第締め切りますのでお早めにお申し込み下さい)
開催日より前週の月曜日:6/
2
,
7
/
7
(締切厳守)当該日以降のキャンセルについて
は参加費の払い戻しはできませんので予めご了承下さい。
6月8日(日)スタート時間:12:
00PM
場
所:T
amar
ackGol
f(
6309044000)
24032Roy
al
War
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7月13日(日)スタート時間:11:
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ーーーーーーーーーー キリトリ ーーーーーーーーーー
JCCC月例ゴルフ(6月度・7月度)
参加申込書
〔
〕 6月8日(日)(印をつけて下さい)
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CCCゴルフに参加します。
〕7月13日(日)(印をつけて下さい)
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CCCゴルフに参加します。
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(*必ずご記入下さい)
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(英)
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合計
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のチェックを添えて申し込みます。
☆ 6•7月のいずれにも参加される場合は、上記申込書をコピーの上、
各月の幹事宛にご送付下さい。
MAY 2003
NEWS CHICAGO
11