競技スキー選手を対象とした スポーツメンタルトレーニングに関する事例的

競技スキー選手を対象とした
スポーツメンタルトレーニングに関する事例的研究
(イメージトレーニングを中心として)
高橋 憲司・黒岩 純
キーワード:競技スキー選手、イメージトレーニング、主体的イメージ、
指示的イメージ、2 次元気分尺度
アブストラクト:
本研究は、競技場面における実力発揮が十分になされることを目的に、
3 名の競技スキー選手を対象にスポーツメンタルトレーニング(以下
SMT:Sports mental trainingとも表記)を実施した。SMTの内容はイメー
ジトレーニングが中心であり、1 名の選手には第 1 著者が積極的に介入
し、指示的にイメージを行わせ(受容的・受動的イメージ)
、2 名の選手
には、介入を最小限にし、各自でイメージ内容を作成させ、主体的にイ
メージを行わせた(主体的・積極的イメージ)
。イメージトレーニングで
は、セッション毎に必ず一回は、本番での滑走イメージを行わせタイム
測定を行った。得られたタイムより、各自のベストタイム・目標タイム
を引いた時間をイメージのパフォーマンスを示す指標とした。18回のト
レーニングセッションを終え、結果を検討した所、3 選手とも訓練後半
になるにつれ、ベスト・目標タイムに近い結果を示し、主観的にも良い
イメージが描けたという内省が得られた。一方、訓練の前半では、主体
的・積極的イメージを行った選手にタイムのばらつきが大きくみられ、
受容的・受動的に行った選手のほうが良いタイムを示した。結果より、
イメージトレーニングを行うことによって、学習効果によりイメージ能
力は向上するが、指示的にイメージを行うことによって、比較的早期に
選手の持つイメージ能力を引き出すことが可能であると思われる。
はじめに
近年、スポーツメンタルトレーニングの重要性も認識され、現場での実
践だけでなく、監督やコーチ陣にもその存在が広く知られるようになり、
理解されるようになった。
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SMT の内容には、種々の「メンタルスキル」と呼ばれる技法が存在し、
その中でも、主にイメージを用いたトレーニングが多く、その使い方も様々
である(日本スポーツ心理学会,2002)
。特に、競技スキーの特性を考えた
場合、イメージトレーニングは夏場のオフシーズンに有効であり、技術・
身体感覚を維持する上で重要であると考えられる。そこで、本研究では本
学 3 名の競技スキー選手を対象として、イメージトレーニングを中心とし
たSMTの結果について報告する。
本研究の目的
本研究の目的は、異なる選手に対して、異なったイメージトレーニング
を行うことで、その効果にどのような違いが見られるのかを検討すること
である。また、競技スキーにおける様々な場面で理想的な心理的状態を作
り上げるには、どのようなアプローチが有効なのかについても検討するこ
とである。
イメージトレーニング
イメージとは「感覚刺激が存在せずに感覚経験に類似して生起し、しか
も心理的効果をもたらす心理過程」
(長谷川,1991)とされている。SMTで
は、ある状況を思い浮かべてもらい、それを内的に体験することで、実際
の現実場面において、より望ましい成果を期待する心理技法として認知さ
れている(土屋,2005)
。競技場面での活用範囲としては)新しい技術や動
作パターンの習得、*フォームの矯正・改善、+競技遂行に先立つリハー
サル、,心理面の改善・対策、に分類できる。今回の事例では、主に+と
,についてトレーニングを行っている。
イメージトレーニングを行う方法は個人によって様々であるが、主な方
法として自律訓練法を併用して行う方法やVMBRと呼ばれるリラクセーシ
ョンからイメージ想起へと進む方法などがある(猪俣,1997)
。この時に重
要となるのが「受動的注意集中」
(佐々木,1978)と呼ばれる状態を作り上
げることで、イメージを受容的・受動的に体験するための心構え作りにも
役立つとされている。
「受動的注意集中」とは、例えるならば、入浴時に身
体から自然に湧き上がってくる気持ちよさを感じるときの意識の向け方で
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ある。
また、受身的にイメージを感じるよりも、積極的にイメージ想起する方
法も存在する。主にイメージストーリーを作成しチェックポイントを明確
化する方法である(土屋,2005)
。具体的な方法としては、選手がイメージ
する内容を「イメージストーリー」として枠付けし、チェックポイント毎
に選手自身が「キーワード」をつけ(チェックポイントの明確化)
、そのキ
ーワードをトリガー(きっかけ)としてイメージ想起を行うものである。
対象選手
対象選手は、関東学院大学競技スキー部に所属する以下の 3 名の学生で
ある。本誌への投稿については、事前に 3 選手から承諾を得ている。尚、
参加者の情報に関しては、本人と特定ができないよう性別についてのみ示
し、研究にかかわる指標についても、細心の注意を払い表示した。
選手A:男性
選手B:女性
選手C:女性
〈参加者の心理的特徴と競技レベル〉
)心理的特徴
選手に対して、以下の質問紙を実施した。
1 .心理的競技能力診断検査(DIPCA−3)(徳永,2000)
2 .イメージ明瞭性テスト(VMIQ日本語版)
(尾崎,2005)
3 .テレゲンの没入性尺度(TAS日本版)(徳田・田上,2000)
1 .は心理的競技能力を測定するもので、
「忍耐力」
「闘争心」
「自己実現
意欲」「勝利意欲」「自己コントロール能力」「リラックス能力」「集中力」
「自信」
「決断力」
「予測力」
「判断力」
「協調性」の12の尺度から構成されて
いる。ここでは、合計得点を示した。
2 .はイメージの明瞭性を測定するもので、
「他者の行動をイメージする
項目」と、「自分自身のある行動をイメージする項目」とに分かれている。
前者は他者イメージ得点として「VMIQ他者」、後者は主体イメージ得点と
して「VMIQ主体」と示した。
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3 .は没入性を示すもので、34項目の出来事についてその経験を問うも
のである。この得点は被催眠性と中程度の相関がある(James, R. C and
Joseph, P. G 2004 Joseph, P. G and James, R.C 2004)とされている。つまり
得点が高くなるにつれて、被催眠性も高いと言える。ここでは、34項目中、
何項目に該当したかを「TAS」の箇所に示した。質問紙の結果については、
表 1 に示す。
表1
3 選手の心理的特徴
選手
心理的競技能力
VMIQ他者 VMIQ主体
TAS
選手A
190点(判定 4 、やや優れている) 92点/120
90点/120
15点/34
選手B
166点(判定 3 、もう少し)
79点/120
75点/120
28点/34
選手C
135点(判定 2 、やや低い)
84点/120
68点/120
18点/34
*競技レベル
競技レベルの指標として、I 山でのGS(大回転)におけるベストタイム
を示した。結果については、表 2 に「ベストタイム」として示した。また、
選手の目標とするタイムについても「目標タイム」として示した。この二
つのタイムは、イメージにおけるパフォーマンス得点を求める際の基準と
なる指標である。
表2
3 選手のベストタイムと目標タイム
選手
ベストタイム
目標タイム
選手A
64. 14秒
57. 50秒
選手B
70. 42秒
63. 00秒
選手C
71. 01秒
65. 00秒
方 法
〈イメージトレーニングの内容〉
選手 A には受容的・受動的にイメージを行わせ、選手 B・C には主体的・
積極的にイメージを行わせた。
受容的・受動的イメージ:
著者の指示・暗示にしたがって、イメージ想起させる方法。指示・暗示
の内容はミルトン・エリクソンの技法(Zeig, 2001. 2003. O’
Hanlon, 1995)
を中心に、利用法(utilization)
、Yesセット、メタファー(隠喩)等を用い
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自律訓練法も併用しながら選手の反応に合わせて訓練を進めた。
主体的・積極的イメージ:
前述(土屋,2005)の様に、選手自身にイメージ内容を作成させ、場面
ごとに区切り、その区切り毎にキーワードをつけ、選手があらかじめ決め
たタイミングに、各キーワードを著者が発し、選手にイメージ想起を行わ
せる方法である。
〈イメージトレーニングの手順〉
3 選手に共通して、「リラクセーション」「スキーに関するイメージ」
「 I 山でのGSのレース場面」の 3 つの場面について、イメージを行うように
説明し、選手 A については、訓練前後の相談の時に得られた情報を元に筆
者が適切と思われる教示を行った。選手 B・C には、上の条件を満たしてい
れば、ストーリー内容は選手の自由にさせ、必要があれば、自由に内容を
変更できるようにした。したがって、選手 A では、一回一回の内容が全く
違ったものである場合が多く、選手 B・C では、最初のイメージストーリー
が基本となるため、内容について大きな変化が少ないという異なった状況
で訓練が進められた。
訓練の流れとしては、イメージトレーニングの下準備の為に「リラクセ
ーション」を行い、次に「スキーに関するイメージ」を行い、訓練の後半
で「 I 山でのGS のレース場面」のイメージ想起を行わせるという内容であ
った。一回の訓練時間は15∼30分であり、各選手18回の訓練を行った。
〈従属変数〉
・イメージにおけるパフォーマンス得点:
訓練の後半で、I 山での GS のレース場面をイメージ想起させ、スタート
からゴールまでのタイム測定を行った。その「測定タイム」をもとに「ベ
ストタイム」もしくは、
「目標タイム」を引いた(減法)値をパフォーマン
ス得点とした。選手により「ベストタイム」もしくは「目標タイム」を基
準として用いたセッションの回数が異なるため以下に示す。
選手A・B: 1 ∼10セッション→「測定タイム」−「ベストタイム」=得点
11∼18セッション→「測定タイム」−「目標タイム」=得点
選手C: 1 ∼12セッション→「測定タイム」−「ベストタイム」=得点
13∼18セッション→「測定タイム」−「目標タイム」=得点
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以上のようなパフォーマンス得点の算出法から、タイムが 0(ゼロ)に
近い程、良いイメージができたと判断した。
・ 2 次元気分尺度:
イメージトレーニング終了直後に、2 次元気分尺度を用いて気分をチェ
ックした。気分はポジティブ覚醒・ネガティブリラックス・ポジティブリ
ラックス・ネガティブ覚醒の 4 つの尺度からなる。この尺度を用いる事で、
試合で十分に実力を発揮できる気分状態なのかを評価する。一般的にはポ
ジティブ覚醒・ポジティブリラックスの得点が高く、ネガティブ覚醒・ネ
ガティブリラックスが低いと理想的であると言われている。
結 果
3 選手のパフォーマンス得点を図 1 ∼ 3 .に、2 次元気分尺度の結果を図
4 ∼ 6 .に示した。
図 1 ∼ 3 .について、縦軸はトレーニング回数を横軸はベストタイム、も
しくは目標タイムとの差を示している。選手によっては一回のセッション
における滑走回数が異なるが、そのすべてをプロットしている(一部が表
示困難のため省略されている)
。
全体的にトレーニング回数を重ねることによって、ベストタイム・目標
タイムに近いタイムを示した。選手 A については、比較的早期より、ベス
トタイムに近いタイムを示している。後半では、若干記録にばらつきが見
られる。選手 B・C の後半について、稀にはずれ値のような値が示される
が、比較的安定してよいイメージを描いていると判断できる。
図 4 ∼ 6 について、縦軸はトレーング回数を横軸は気分得点を示してい
る。気分得点については、得点が高ければ、そのような気分状態であるこ
とを示し、低ければ、その気分に該当しないことを意味している。
(選手 A
については、記入ミスにより一回目の得点が記録されていない)
選手 A については、訓練当初ポジティブ覚醒とポジティブリラックスが
高得点を示すのと同時に、ネガティブリラックスまでも高得点を示した。
トレーニング回数を重ねることにより、徐々にネガティブリラックスの気
分が改善され、後半ではポジティブな項目が高得点を示し、ネガティブな
項目が低得点を示すようになった。選手 B については、毎回気分が変動し
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ているようにみられる。基本的にはポジティブ覚醒が比較的高得点を示し、
ネガティブ覚醒・ネガティブリラックスが低得点を示している。ポジティ
ブリラックスについては変動が大きく一定しないことが結果より判断でき
る。選手 C については、全体的に見て、ポジティブ覚醒が高得点を示すが、
同様にネガティブ覚醒も高得点を示している。リラックスについては、ポ
ジティブもネガティブも低得点を示している。最後の訓練時で、ネガティ
ブリラックスも低下し、若干ポジティブリラックスも向上している。
図 1 .選手 A のイメージでの滑走タイム
図 2 .選手 B のイメージでの滑走タイム
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図 3 .選手 C のイメージでの滑走タイム
図 4 .選手 A の 2 次元気分尺度結果(トレーニング後)
図 5 .選手 B の 2 次元気分尺度結果(トレーニング後)
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図 6 .選手 C の 2 次元気分尺度結果(トレーニング後)
考 察
図 1 ∼ 3 .より、3 選手とも学習効果により、良いイメージが可能になる
と考えられる。また、個人差の影響は大きいと考えられるが、訓練初期で
は、主体的・積極的にイメージ想起するよりも受容的・受動的にイメージ
を想起させたほうが、イメージが浮かびやすいと推測できる。訓練後半に
おいては、自分のペースで主体的にトレーニングするほうが効果的である
と考えられる。この結果は、長田(1970,1996,1997)が示すように、「イ
メージトレーニングの導入の際に催眠や長田式自立訓練法などを用いて、
他者暗示的に体験することでイメージ想起の要点を把握できる。
」というこ
とと一致している。また同様に「訓練の後期では、選手自身の感覚を重要
視し、独自のメンタルトレーニングプログラムを作成し実施することが、
選手自身に最もふさわしい方法である。
」と示したことに一致する。したが
って、受容的・受動的にイメージを行わせることによって、比較的早期に、
個人の持つイメージ能力をひきだせるのではないかと推測できる。一方、
主体的・積極的にイメージを想起することは、基礎が出来上がってから実
施することで、選手自身に適したイメージトレーニングが可能になると思
われる。
図 4 ∼ 6 .より、受容的・受動的にイメージを行わせることによって、訓
練後の気分が理想的な状態へと変化していくことが伺われる。また、回数
を重ねることで学習効果の影響により、顕著に良くなっていることが考え
られる。したがって、受容的・受動的にイメージを行うことは、心身調整
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の意味からも試合直前等に行うことが効果的であると考えられる。
一方、主体的・積極的にイメージを行うことで、ポジティブ覚醒が高値
を示しても同様にネガティブ覚醒も高値を示すことが多く、反対にネガテ
ィブリラックスが低値を示しても、同様にポジティブリラックスも低値を
示すことも見られるため、理想的な状況を作り出すことは、難しいと思わ
れる。しかしながら、実際のフィジカルトレーニングや技術面のトレーニ
ングの後では、覚醒状態上昇・リラックス状態低下の気分になることが十
分に考えられるため、練習の一つとして位置づけることが可能である。従
って、技術練習が実施できないときの代わりに行うことで、その不足を補
うことができると考えられる。もしくは、技術練習・フィジカルトレーニ
ングと併用して行うことで相乗効果が得られることが期待できる。
ただし、競技特性上ポジティブ覚醒・リラックスが高値でネガティブ覚
醒・リラックスが低値であれば良いとは言いきれない。したがって、ここ
では競技特性を加味せず、一般的に考察を行った結果を示した。
以上のように、気分的な観点より、各種イメージトレーニングを実施する
適切な状況を推測することができる。受容的・受動的なイメージ想起は、重
要な出来事の前などに行い、主体的・積極的イメージ想起は、通常の身体
的トレーニングと同様に、心理面・技術面のトレーニングとして行うこと
で、状況に適したイメージトレーニングを行うことができると考えられる。
まとめ
本事例報告では、異なる選手に対して、異なったイメージトレーニング
を行った。結果、イメージトレーニングの導入・前半の部分では、受容的・
受動的にイメージを、後半の部分では、主体的・積極的にイメージを行う
ことで、適切なトレーニングが可能になると思われる。また気分的な観点
から、競技前には受容的・受動的にイメージ想起を行うことが有効であり、
普段の練習等では主体的・積極的にイメージ想起を行うことで状況に即し
たイメージトレーニングが可能になると考えられる。
今後の展望
今回報告を行ったイメージトレーニングを中心としたSMTについて、現
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在も進行中である。今後もこの経過について随時報告していくとともに、
この研究は東京大学医科学研究所と連携して行っており、fMRI を用いて脳
機能の面からも測定を行っている。したがって、その結果についても示し
ていく予定である。
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