進 路 T I M E S 2014

山辺高校進路課
進 路
T I M E S
2015 年3月 18 日(水)
住石 碧
☆
2014
VOI.18「進級するみなさんへ」号
先生からのメッセージ☆
私は、普通科の高校を卒業しています。
高校時代、将来どんな仕事をしたいか、何を目指したらよいか私は
たくさん悩みました。親と意見の食い違いもあり、喧嘩をする日々も
ありました
高校時代の進路講演会も何度かあり、記憶にあるのは「どのような
人を相手にした仕事をしたいのか。」という言葉です。その時は、恐
らく真面目に話を聞いていたと思います・・・(>_<)数多くの講演会の
中で覚えているのはこの言葉です。
食物科、福祉科、看護科と、すでに進む道を決めている皆さんです。
その先にある、どのような人を相手にする仕事に就きたいのかを考え
ると、具体的に就職したい企業や施設、さらに資格取得を目指したい
人は進学先を考えられるのではないでしょうか。
福祉の教科を担当している
2学年副担任 住石先生
そして、なぜ働かなければならないかを考えてみるのも、進路選択で大切な
ことだと思います。なぜ人は働くのでしょうか?お金のためだけでしょうか?
私は、お金は「ありがとう」の一つの形だと思っています。生きている間に
誰かに「ありがとう」と言われることに生きがいを感じて、一生を全うできるのではないかと思い
ます。
美容師の友人は、お客さんがきれいになって「ありがとう」と帰って行かれる姿に喜びを感じる
といいます。保育士の友人は、昨日まで出来なかったことができるようになった子供たちの成長を
傍で感じられることに幸せを感じるといいます。洋服を販売している友人は、自分の好きなものに
囲まれて、お客さんが笑顔で洋服を買っていかれる姿がうれしいといいます。
人それぞれ、幸せの感じ方は様々です。夢の実現のためには、苦しいこともたくさんあると思い
ますが、本気で取り組めば、周りが助けてくれると私は思っています。そして、夢を追いかけるこ
とは、選ぶことの連続でもあります。それは、何かを捨てることです。結果は自己責任。失敗へ
の恐れやリスクが頭をよぎることもあると思いますが、自分にとっての幸せのため、周りのアドバ
イスに耳を傾けながら、前に進んでください。
最後に、進路で悩んでいる人にお勧めの小説があります。
「アルケミスト -夢を旅した少年-」 パウロ・コエーリョ
夢の実現のための知恵が書かれています。
◇さあ、進級だぞ! 君たちの番だぞ!!◇
前頁の住石先生のメッセージ、きっちり読んでくれまし
たか? 先生ご自身も夢の実現のため、4月からは私
たちとお別れして学習中心の生活を送ると伺ってい
ます。先生の夢の実現を心からお祈りし、ささやかなエ
ールを送るとともに、先生の思いのこもったメッセージが
新3年生、新2年生に伝わって、自分の進路を深く考え
るきっかけになることを期待します。
卒業式・修了式もおわり、在校生はまもなく進級の
春を迎えます。それぞれの進級後、進路課としてはみ
なさんに取り組んでほしいことが二つあります。
一つめ、それは住石先生も勧めてくれているように、自分の進路についてじっくり考えるというこ
とです。
「進路について考える」ということがそもそもイメージわかないという人は、
「自分はどん
な人を喜ばせたいのか」を考えてみましょう。
二つめは、決して特別なことではありません。目の前の授業、部活動、あいさつ、清掃、ボランティ
ア…、山辺高生ならば日々やっているふつうのこと、その一つ一つが進路実現につながっています。
「毎日学んでいること、やらなくてはいけない当たり前のことを確実に身につけることが大切だ」と改め
て感じた出来事がありました。立場上、企業の社長さんや人事の責任者の方とお話する機会があり
ます。そのなかである菓子店社長がおっしゃったのは「うちは厳しく社員教育もするが、それにして
も今の新人はテーブルの拭き方一つもなってない!」ということでした。みなさんはテーブルどんな方
法で拭いていますか?また、ある企業の人事担当者は不採用の理由に「欠席日数の多さと、あと今ど
きの高校生の話し言葉が気になりました」と率直に答えてくれました。
できないことをできるようにするには最初、大変な労力が必要です。で
すが、慣れれば無意識でできるようになります。「身につける」とはそう
いうことですよね。新3年生、新2年生には、
「当たり前のことを当
たり前に(無意識で)できる」ように、良い習慣に慣れてほしい
と思います。
最後に、卒業生・修了生の協力のもと、今年度も「合格体験記」
が完成しました。みなさんが手に取るのは、少し先のことになる
と思いますが、先輩方が勝ち取った進路実現の軌跡をたどって欲し
いと思います。みなさんが壁にぶつかったとき、進路で悩んだとき、事
あるごとに手に取り繰り返し読んで思いを新たにするためのバイブル
です。しっかり記名をして、大切に扱ってください。
一年間のご愛読、ありがとうござ
いました。でも「進路 TIMES」は永
遠に不滅です!
進路課