協議第 1号 合併の方式の説明資料 1 市町村合併の定義 「市町村合併」とは、地方自治法第7条に規定される「市町村の廃置分合」の一形態で、市町村の数の減少を伴うものをいい、市町村の合併の特例に関する法律(以下「合併特例法」とい う。)第2条第1項において「2以上の市町村の区域の全部若しくは一部をもって市町村を置き、又は市町村の区域の全部若しくは一部を他の市町村に編入することで市町村の数の減少 を伴うものをいう」と定義されています。 2 合併の形態 通常分類される市町村の廃置分合の形態である合体、編入、分割、分立のうち、市町村の法人格が減少する合体及び編入の形態を市町村合併といいます。 〔新設合併〕 新設合併とは、例えば A 市と B 市を廃してその地域をもって C 市を設置するような場合であり、この場合は、A 市及び B 市の法人格の消滅とともに、新しい法人格の C 市の発生が伴 うもので、一般的に「対等合併」ともいいます。 A市 B市 C市 合併市町村・・・・ C 市 合併関係市町村・・・・ A 市、B 市 ・基本となる例規及び行政サービス水準がないため、調整に相当の時間が必要となります。 ・合併関係市町村の住民の理解が得られやすいと思われます。 〔編入合併〕 編入合併は、例えば B 町を廃してその区域を A 市に編入するような場合であり、編入する市町村(A 市)の法人格は合併によって何ら影響を受けず、編入される市町村(B 町)の法人 格は消滅します。一般的に「吸収合併」ともいいます。 合併関係市町村・・・・ A 市、B 町 (A 市は編入する市町村という。) (B 町は編入される市町村という。) ・編入する市町村の例規及び行政サービス水準を基本的に継承するため、調整に要する時間が短縮できます。 ・編入される市町村の住民の理解が得られにくいと思われます。 A市 B町 A市 合併市町村・・・・ A 市 -2- ※ 一般的には、規模がほぼ同等の市町村が合併する場合や、多くの市町村が一度に合併するような場合には新設合併の方式がとられ、規模が相当に異なる市町村が合併する場合 には編入合併の方式がとられることが多いようです。しかし、異なる規模の合併であっても、あえて「すべての住民が同じスタートラインにたって新しいまちづくりを行う」として、新設合 併を選択した例や、対等の立場で議論を進めつつ合併方式としては手続きが比較的容易な編入合併を選択すると言う考え方もあります ○人口・世帯及び面積 項 目 国勢調査(H12) 住民基本台帳 (H14.6.30) 面 積 糸魚川市 名立町 能生町 青海町 計 人口 32,003 3,388 10,858 10,160 56,409 世帯 10,863 934 3,259 3,570 18,626 人口 32,064 3,414 10,881 9,993 56,352 世帯 10,857 1,049 3,360 3,455 18,721 466.62 65.94 150.48 129.13 812.17 (km2) ※ 国勢調査及び住民基本台帳の人口・世帯には、外国人分を含んでいます。 3 新設合併と編入合併の比較 合併の形態によって法人格の発生・消滅の態様が異なるため、新設合併と編入合併とでは、いろいろな制度での取扱いが大きく異なっています。 例えば、新設合併の場合は、関係する市町村すべての法人格が失われ、新たな法人格が発生するため、原則の上では各市町村長や議会の議員も全員が失職し、条例や規則等 の制度もすべて廃止され、新たに制定する必要があるのに対して、編入合併の場合は、あるひとつの編入する市町村に編入されるため、編入する市町村長や議会の議員、条例 等は直ちに影響を受けることはありません。また、合併特例法上の特例措置等も、新設合併と編入合併では、合併後の議員の定数などの取扱いが異なります。 (4 ページ「新設合併と編入合併の主な比較」参照) 4 全国での合併の状況 平成 3 年度以降、全国では 16 件の合併が行われてきましたが、その内訳は、新設合併 8 件、編入合併 8 件となっています。 (5 ページ「最近の合併の状況」参照) -3-
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