Press Release 2009 年 11 月 11 日 業務情報の取り扱いに関する調査結果を発表 社会人の約 6 割が「転職などの際に、それまで扱っていた業務情報を持ち出したい」 ~機密情報の持ち出しを防ぐ情報漏えい対策が不可欠~ トレンドマイクロ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:エバ・チェン 東証一 部:4704、以下、トレンドマイクロ)は、2009年10月に社会人1,030名を対象としてインターネットを通 じて実施した、業務情報取り扱いに関するアンケート調査(以下、本調査)の結果をお知らせします。 本調査にて、社会人の約6割が、転職や部署異動の際に、業務上で扱っていた何らかの情報を持ち出 したいと考えていることがわかりました。さらに、持ち出しが禁止されている機密情報※1であると自身 が認識している情報でも、全体の約3人に1人は無断で持ち出したいという意向を示しました。 また、回答者の約7割が、勤め先の機密情報※1を持ち出すことは可能だと認識しているという結果が 出ました。さらに、回答者の8割以上が、自社の機密情報※1を無断で持ち出したとしても、第三者から 通報されたり情報漏えい事件として発覚したりすることがなければ、自身が情報を持ち出したことを特 定・把握されない、と考えていることがわかりました。企業において、情報が持ち出されないように機 密情報そのものを守る対策がとられていないことが浮き彫りとなり、情報漏えい事件・事故につながる “機密情報持ち出し”の危険性が高いことがわかりました。 ※1 本調査における「機密情報」とは、個人情報や業務に関わる情報など、職場外への持ち出しが禁止されている情報を指します。 ※2 本調査における「個人情報」とは、氏名・性別・住所・電話番号・職業・勤務場所など、個人を特定できる情報を指します。 ●社会人の約6割が、「転職や異動の際、それまで業務上で扱っていた情報を持ち出したい」 業務上で扱う情報の持ち出し意向について質問したところ、社会人の58.0%が、転職したり他部署 に異動したりすることになった場合、それまで業務上で扱っていたなんらかの情報を持ち出したい、と 考えていることが明らかになりました(図1)。また、どのような情報を持ち出したいかという質問に 対しては、「自分で作成した仕様書や設計書、提案書などの文書(電子ファイル含む)」、「取引先や 顧客の名刺(名刺情報をまとめた電子ファイル含む)」、「上司、同僚などの連絡先情報」、「自分が 送受信した電子メールのバックアップデータ」などが、持ち出したい情報の上位にあがりました(図2)。 図1. もしも、あなたが転職したり 他部署に異動することになった場合、 業務で扱っていた何らかの情報を、 部外や社外/職場外に持ち出したいと 思いますか? 図2. もしも、あなたが転職したり他部署に異動することになった場合、 どのような情報を、部外や社外/職場外に持ち出したいと思いますか? (“持ち出したい”と答えた回答者の割合。複数回答、上位5件まで) さらに、持ち出しが禁止されている機密情報※1であると自身が認識している情報に限定しても、転職 や異動の際、「全て持ち出したい/有益な情報は持ち出したい」と答える人が29.7%にのぼり、社会人の 約3人に1人は、持ち出し禁止と知りつつも有益な情報は無断で持ち出したいという意向を持っているこ とが明らかになりました(図3)。 図3. もしも、あなたが転職したり他部署に異動することになった場合、 これまで仕事で使用していた業務上の機密情報※1を、 上司などの許可無く無断で持ち出したいと思いますか? ●機密情報を持ち出すことは可能(約7割)であり、持ち出してもその事実を把握されない(8割以上) 一方、情報を扱っている立場から、実際に勤め先の機密情報※1を持ち出すことが可能かどうか、個人 情報※2と個人情報※2を除く機密情報※1のそれぞれについての実態を尋ねたところ、個人情報※2について は67.9% 、個人情報※2を除く機密情報※1については69.2%が、「漏れているかもしれない」もしくは「や ろうと思えば持ち出せてしまう」と答えました(図4)。 図4. あなたのお勤め先において、業務上の機密情報※1は、漏れないように守られていると思いますか? また、回答者の85.7%が、仮に自社の機密情報※1を無断で持ち出したとしても、自身が情報を持ち出 したことを「特定・把握されることはない」もしくは「第三者から通報されたり、情報漏えい事件とし て発覚したりすることがなければ調査しない」と考えていることがわかりました(図5)。企業におい て、情報漏えいが事件として発覚する前に情報が外部に流出することを未然に防ぐような対策がとられ ていないことが浮き彫りとなりました。 図5. もしも、あなたがお勤め先の機密情報※1を、プリントアウトしたり、USBメモリに保存したり、 電子メールに添付したりして許可を得ずに社外/職場外に持ち出したとします。 あなたの会社は、あなたが機密情報※1を持ち出したことを特定・把握することができると思いますか。 ●企業内部関係者からの情報漏えいを防ぐには 情報漏えい対策として、情報が持ち出された後に流出経路を調査しても、既に情報は外部に持ち出さ れているので、情報を回収して漏えい事件・事故を防ぐことは困難です。情報漏えいを防ぐためには、 情報そのものを守り、機密情報が外部に持ち出されることを防ぐ対策が必要です。 情報漏えい事件・事故につながる“機密情報持ち出し”を防ぐためには、特定の情報が外部に流出し そうになった際には即時にアラートを出して情報持ち出しを未然に防ぐような、人の運用に頼らない情 報漏えい防止システムを利用することが効果的と言えます。 本調査結果を踏まえトレンドマイクロでは、今後も企業の機密情報を守ることのできる製品・サービ スの提供を行っていきます。 【調査概要】 調査方法: インターネット調査 調査期間: 2009 年 10 月 2 日(金)~2009 年 10 月 3 日(土) 調査対象: 日本国内在住で、企業・自治体に勤務している社会人 有効回答者数: 1,030 名 ■ 調査結果ページ: 上記内容を含む本調査結果の詳細は、 下記 Web サイトにてご確認いただけます。 https://b-online.trendmicro.co.jp/qq2/tmds/promo/DLP.asp?tmds=DLP_PR&newsrelease=001 ※TRENDMICRO は、トレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
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