特別支援学校教諭に関する科目

特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
障害者教育論
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
立花 茂樹・八木橋 鉄弘
科目コード
W71001
[キーワード: 特別支援教育、教育課程、教員の資質;能力 ]
特別支援教育の教育的理念と歴史的背景を知り、特別支援学校における組織、運営、教育課
程、指導内容、指導方法について学ぶ。
到達目標
障害種別に応じた生活指導、自己理解と障害受容、障害と発達に応じた指導などを学ぶ。
事例を通して障害者教育の先駆者の功績と軌跡にふれ、これからの障害者教育を展望する。
授業の内容
1.障害児の誕生
蛭子伝承(古事記、日本書紀)
2.障害児と教育
寺子屋、松本尋常小学校、中里小学校、大
平中学校、
千年中学校の実践をとおして障
害児教育を理解する。
3.ヘレンケラーとサリバン
(盲聾唖の重複障害)
・アマラとカマラ
・アウェロンの野生児(イタール著)
4.「人間と教育」各務房子著 聖母の騎士社
に学ぶ。
5.子どもの発達と支援
感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形
式的操作期といった認知の発達段階説や、
発達理論、フロイトの自我理論、エリクソン
の自我同一性と人生周期等の理論に学ぶ。
評価方法
および
評価基準
授業への参加度 20%、レポート評価点 30%、定期試験(講義内容が理解できているかどう
かを問う)50%
教材・教科書
「障害理解とサポートガイド」弘前学院大学出版会 2011
留 意 点
障害と発達について理解を深め、指導に生かすことが出来るようにする。
- 123 -
6.シュタイナーの学校における指導を考え
る(肢体不自由児校の教育)
7.発達の再近接領域
8.ドナ・ウィリアムズの実践に学ぶ
9.昴地三郎「しいのみ学園の 22 年」
10.三木安正「教育論」
11.「障害児と教育」茂木俊彦著を読み理解
を深める
12.特別支援教育の意義と本質を考える
特殊教育から特別支援教育への転換
13.特別支援学校における教育
14.特別支援学級における教育
特別支援教育体制の整備、校内委員会、コー
ディネーター、通級教室、院内学級等
15.試験+まとめ
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
知的障害者の心理Ⅰ
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
齋藤 繁
科目コード
W21003
「臨床心理学 A」の受講で読み替えます。
到達目標
授業内容については、社会福祉学支援科目の「臨床心理学 A」 12 ページを参
授業の内容
照してください。
評価方法
および
評価基準
教材・教科書
留 意 点
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
知的障害者の心理Ⅱ
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・後期
担当教員
齋藤 繁
科目コード
W21004
「臨床心理学 B」の受講で読み替えます。
到達目標
授業内容については、社会福祉学支援科目の「臨床心理学 B」 12 ページを参
授業の内容
照してください。
評価方法
および
評価基準
教材・教科書
留 意 点
- 124 -
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
肢体不自由者の心理・生理・病理
W3 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
野田 美保子
科目コード
W71004
要
[キーワード: 高木憲次、二分脊椎、麻痺性疾患、関節疾患、運動障害、進行性疾患、骨形成不
全、リハビリテーション、認知障害、ボディ・イメージ、行動と心理 ] 肢体不自由児・者の生理・
病理を病類別に概説し、その行動と心理特性についてふれ、主として理学療法、作業療法、言
語療法などのリハビリテーションに重点をおいて述べる。
到達目標
肢体不自由者は四肢体幹の障害(内蔵疾患を含まない)をいうが、末梢から中枢に至る経路に
おける何らかの病変に起因するさまざまな運動障害の理解をすすめ、リハビリテーションの方法
について学ぶ。
概
評価方法
および
評価基準
1.肢体不自由児の概念と就学措置
9.肢体不自由教育の問題点
2.肢体不自由児の歴史
10.脳瀬麻痺以外の疾患
3.肢体不自由の医学
11.脳瀬麻痺以外の疾患
4.肢体不自由の医学
12.LD、ADHD、自閉性障害
5.脳性まひ児の運動・動作の特徴と治療方法
13.療法について
6.肢体不自由児の学習指導の内容と方法
14.療法について
7.肢体不自由児の養護・訓練
15.療法について
8.肢体不自由児の生活指導
定期試験(5 割)、授業への参加度(4 割)、ミニテスト(1 割)
授業への参加度は課題発表や質疑応答の状況から評価する。
毎回、前回の授業内容についてミニテストを行い、習得状況を確認する。
教材・教科書
下田巧監修 古川加久平編 「肢体不自由・病弱教育」 教育出版 1999年
留 意 点
身辺自立などのセルフケア、情緒的不安定さについて特段の配慮が必要であることを留意しな
ければならない。
授業の内容
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
到達目標
病弱者の心理・生理・病理
W3 年
単位数・開講学期
2 単位・後期
担当教員
野田 美保子
科目コード
W71005
[キーワード:内部障害、病弱・虚弱、病識、セルフヘルプ、慢性疾患 ] 内部障害には進行性
疾患と慢性的経過を取るものがあり、また、虚弱体質がベースにあって、時に重篤な病態を示
す者もある。個々の事例の病理、生活規制や行動制限のある場合の対応、そして心理的側面
の配慮などを学ぶ。
内部疾患についての理解をはじめとし、疾病の経年的変化を知り、病弱児の心理的理解ととも
に病気対処行動の促し、新しいライフスタイルの確立を目指す指導のあり方を学ぶ。
評価方法
および
評価基準
1.病弱とは
9.セルフヘルプ・グループ
2.内部疾患
10.自立活動の指導
3.小児喘息
11.心身症
4.腎炎・ネフローゼ
12.神経症
5.進行性筋ジストロフィー
13.病弱児の知的発達
6.肥満
14.病弱児のパーソナリティと社会性
7.病識と心理的不安
15.ライフスタイル
8.保護から訓練へ
定期試験(5 割)、授業への参加度(4 割)、ミニテスト(1 割)
授業への参加度は課題発表や質疑応答の状況から評価する。
毎回、前回の授業内容についてミニテストを行い、習得状況を確認する。
教材・教科書
下田巧監修 古川加久平編 「肢体不自由・病弱教育」 教育出版 1999年
留 意 点
医学に近接する領域と考えられるが、障害へのアプローチとして命の教育、人間教育という視
座を明確にして取り組まなければならない。
授業の内容
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特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
到達目標
授業の内容
評価方法
および
評価基準
知的障害者教育論
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
山崎 誠悦
科目コード
W71006
[キーワード:歴史、教育原理、学習指導要領、教育課程、教育内容と指導方法、交流教育]
我が国の教育制度や知的障がい教育史上の主な人物について触れながら、欧米諸国と我が
国の知的障がい教育の変遷について概観するとともに、知的障がい教育における現状と課題
を把握する。
また、特別支援学校(知的障害)や知的障害特別支援学級における教育活動を進めるため
に、児童生徒の心理的特性・学習上の特性や教育課程、教育内容・特徴的な指導方法等につ
いて理解を深めて取り組むことが求められる。
知的障がい教育における指導の展開にあたっての実践的知識や支援の方途に関する基本
的内容を中心に講義を進める。
(1)知的障がいのある児童生徒の心理的特性、学習上の特性について理解する。
(2)特別支援学校(知的障害)や知的障害特別支援学級における教育課程及び特徴的な指導
方法に関する基本的な内容を理解する。
(3)知的障がい教育における教育実践に関しての実践的知識や支援の方途について習得す
る。
1.知的障がい教育の歴史
9.生活指導
2.知的障がいの定義・原因・分類
10.自立活動
3.知的障がい児の心理的特性
11.個別の指導計画・個別の教育支援計画
4.就学と教育支援
12.重度・重複障害児の指導
5.教育目標と教育課程
13.交流及び共同学習
6.領域と教科を合わせた指導(1)
14.キャリア教育、進路指導、就労
7.領域と教科を合わせた指導(2)
15.試験・まとめ
8.教科学習の指導
定期試験 50%、課題レポート 30%、授業への参加度 20%
定期試験では、到達目標に対応して、知的障がい教育における基本的な内容・実践的知識や
支援の方途に関しての問題を出し、基本的内容の理解・習得状況、答案の構成、自分の考えを
論理的に記述しているかについて評価する。
課題レポートでは、授業後に出題する課題について、授業内容を踏まえ、自分の考えを論理的
に記述しているかについて評価する。
教材・教科書
「特別支援教育概説 改訂版」 佐藤泰正 編/学芸図書株式会社
留 意 点
知的障がいのある児童生徒の指導にあたっては、児童生徒の理解を図るとともに、個のニー
ズに応じた指導を根底に、一人ひとりの児童生徒の社会参加と自立のための指導・支援の方途
について研鑽を深めたい。
- 126 -
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
肢体不自由者教育論Ⅰ
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
八木橋 鉄弘
科目コード
W71007
[キーワード:クリュッペルハイム、肢体不自由、CP、教育課程、高木憲次 ]
肢体不自由教育の歴史、学習指導要領と教育課程、指導内容、自立活動等学ぶ。
学校教育法の目的・目標の実現を図り、人間として調和のとれた発達をめざしていくには医
到達目標
療・教育・福祉が一体となって指導を進める必要がある。感覚運動等の知識・理解、教育課程、
教育内容と指導法、個別の指導計画、人権の尊重等について学ぶ。
授業の内容
1.肢体不自由の概念
9.早期発見、早期療育
2.肢体不自由教育の歴史
10.発達とポジショニング指導
3.歴史の中の障害児たち
11.脳性マヒ(産科医療補償制度等)
4.特別支援学校の教育
12.訪問教育、医療的ケア
5.学習指導要領と教育課程
13.自立活動、個別の指導計画
6.教科と領域
14.スポーツ、文化活動
7.教科等を合わせた指導
15.試験+まとめ
8.認定特別支援学校就学者
評価方法
および
評価基準
教材・教科書
留 意 点
授業への参加度 20%、レポート評価点 30%、定期試験(講義内容が理解できているかどうかを
問う)50%
「肢体不自由教育の基本とその展開」慶應義塾大学出版会 2007 年
障害の種類・程度によって指導はまちまちであるが、障害と感覚教育、個別の指導計画、教育
の内容と教育方法等を理解させたい。
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
肢体不自由者教育論Ⅱ
W2 年
単位数・開講学期
2 単位・後期
担当教員
八木橋 鉄弘
科目コード
W71008
[キーワード: 染色体、遺伝と環境、不随意運動、教育課程の特例 ]
障害種別と程度に応じた指導を進め、卒後の進路、アフターケア、医療との連携を見ていく。
障害種別に応じた生活指導、自己理解と障害受容、劣等感や不適応行動への対応など学
到達目標
ぶ。脳性マヒ児は他の障害を随伴し、重度化も考えられる。障害と発達に応じた指導が大切で
ある。
1.特別支援教育(肢体不自由)の理解
2.自己理解と障害の受容(起因疾患の理解)
3.教育課程の類型
授業の内容
10.人権の尊重 (ノーマライゼーション理念
の浸透)
11.感覚教育
4.個別の教育支援・移行支援計画
5.健康管理・健康指導(てんかん発作と対応等)
6.職業教育の充実とキャリア教育
7.インクルーシブ教育システムの構築
8.動作法
評価方法
および
評価基準
9. ムーブメント教育の実際
12.図-地 知覚障害
13.一般就労、福祉就労、雇用率・雇用納付
金
14.福祉施設の体系とその利用
15.試験+まとめ
授業への参加度 20%、レポート評価点 30%、定期試験(講義内容が理解できているかどうかを
問う)50%
教材・教科書
「肢体不自由教育の基本とその展開」慶應義塾大学出版会 2007 年
留 意 点
障害と発達について理解を深め、指導に生かすことができるようにする。
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特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
病弱者教育論
W3 年
単位数・開講学期
2 単位・後期
担当教員
山崎 誠悦
科目コード
W71009
要
[キーワード:歴史、慢性疾患、生活規制、心理的適応、教育課程、教育内容と指導方法、訪問
教育、キャリア教育]
特別支援教育の変遷において、病弱・身体虚弱教育の対象となる児童生徒の抱える問題も大
きな変化をしてきている。特別支援学校(病弱)や病弱・身体虚弱特別支援学級の教育活動の
展開にあたっては、慢性的内部疾患や進行性疾患等の病気の理解とともに病気のある児童生
徒の心理的・学習上の特性等の理解を図り、心身の適応問題に配慮し、学習指導要領に基づ
き、関係機関と協働しながら進めることが求められる。
病弱・身体虚弱児教育において、児童生徒のニーズに応じて、教育上特別な配慮が必要とな
る点等の基本的な内容を中心に講義を展開する。
到達目標
(1)病弱・身体虚弱児教育の対象となる主要疾患と医療・教育的支援について理解する。
(2)児童生徒理解、病弱・身体虚弱児の教育目標と教育課程及び教育内容・指導方法について
の知識と実践における配慮点等について習得する。
(3)学校教育におけるキャリア教育、進路指導、就労についての理解、保護者との信頼関係の構
築と支援の方途及び関係機関との連携について理解をする。
概
授業の内容
評価方法
および
評価基準
1.病弱・身体虚弱児教育の歴史と定義
8.筋ジストロフィーの児童生徒の理解と教
2.病弱・身体虚弱児の就学と教育支援
育的支援
3.病弱・身体病虚弱児の特性
9.心身症の児童生徒の理解と教育的支援
4.白血病の児童生徒の理解と教育的支援
10.重症心身障害児の理解と教育的支援
5.ネフローゼ症候群の児童生徒の理解と教 11.病弱・身体虚弱児の教育課程
育的支援
12.病弱・身体虚弱児の教科等の指導
6.気管支喘息の児童生徒の理解と教育的支 13.病弱・身体虚弱児の自立活動
援
14.病弱・身体虚弱児のキャリア教育・進路
7.単純性肥満の児童生徒の理解と教育的支 指導
援
15.試験・まとめ
定期試験 50%、課題レポート 30%、授業への参加度 20%
定期試験では、到達目標に対応して、病弱教育における基本的な内容、実践的知識や支援の
方途に関しての問題を出し、基本的内容の理解・習得状況、答案の構成、自分の考えを論理的
に記述しているかについて評価する。
課題レポートでは、授業後に出題する課題について、授業内容を踏まえ、自分の考えを論理的
に記述しているかについて評価する。
教材・教科書
「病弱・虚弱児の医療・療育・教育 改訂 2 版」 宮本信也・土橋圭子
留 意 点
病気の理解及び病気のある児童生徒理解と保護者理解並びに生命倫理、人生観などについ
ての研鑽を深めたい。
- 128 -
編集/金芳堂
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
視覚障害者教育総論
W2 年
単位数・開講学期
1 単位・後期
担当教員
佐々木 正晴
科目コード
W71015
評価方法
および
評価基準
[キーワード: 眼疾患、視覚機能、援助過程、個別の機能特性 ]
視覚障害者にその機能形成を図る心理学的手法を探る。受講生はアイマスクを着用し、視覚
障害状況を体験し障害状況の特性を捉え、個別特性に応じた援助行動を探索する。
受講生ひとり一人が、視覚障害者教育の状況を捉え、教育活動のあり方について構想を作り、
個々の障害状況に対してその機能形成を図る実験的手法を作成する力をつけること。
1. 眼疾患とは(全盲、弱視)
2. 視覚障害者のコミュニケーション
3. 盲学校の教育課程
4. 視覚機能形成の具体例
5. 視力検査と保有視覚の活用
6. 視覚障害児の認知と指導
7. 視覚障害幼児と保護者への早期支援
8. 個別の指導計画と教科支援計画、総括
平常点評価 50%、レポート 50%。毎回の授業で小レポートを課する。小レポートの内容や授業
中の受講態度等を総合して平常点とする。翌週提出する大きなレポートは、3 回。テーマに応じ
て論理的に構成されているかを評価する。
教材・教科書
使用しない(プリント配布)
概
要
到達目標
授業の内容
すべての講義に出席すること.前回の講義につなげて進めるため、欠席すると内容がわからな
い。
特別支援学校教諭に関する科目
留 意 点
科 目 名
対象学年
概
要
到達目標
授業の内容
評価方法
および
評価基準
聴覚障害者教育総論
W3 年
単位数・開講学期
1 単位・後期
担当教員
立花 茂樹
科目コード
W71011
[ キーワード:聴覚障害の分類、早期発達支援、自立活動、交流及び共同学習、個別の指導計
画、聴覚活用、コミュニケーション方法 ]
聞こえないこと、聞こえにくいことの疑似体験や映像資料等を通して聴覚障害を理解するとと
もに、早期発見から早期教育、そして社会自立に至るまでの聴覚障害教育の概要を学ぶ。
1 聞こえの仕組みとその障害、聞こえを補う手段、聞こえの障害がもたらす発達上の特徴につ
いて理解する。
2 聴覚障害教育の歴史と現状、教育課程や指導内容・方法の概要について理解するとともに、
聴覚障害教育の課題について理解する。
1. 聴覚障害児教育についての歴史的な理解 5. 自立活動・交流及び共同学習
2. 聞こえの仕組みと障害の種類・聞こえの型 6. 特別支援学校における指導
3. 障がいの早期発見と保護者支援
7. 特別支援学級や通級による指導
4. 聴覚障害とコミュニケーション
8. 聴覚障害教育の課題と展望
小テスト 25%、 体験活動・協議への参加 25%、 定期試験 50% の割合で評価する。
小テスト : 講義開始時に、前時内容に関する 5 分間テストを実施し、その平均点で評価する。
体験活動・協議への参加 : 聞こえにくさの体験や発声指導、手話体験などへの参加状況(発
言・態度・感想カード)により評価する。
定期試験 : 到達目標に掲げた項目について、客観式問題及び論述式問題で評価する。
教材・教科書
留 意 点
適宜資料を配布する。
・ 紹介する参考図書を積極的に購読し、「聴覚障害教育」への関心を深めてほしい。
・特別支援学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領及び高等部学習指導要領とそ
の解説(総則編・自立活動編)は常時手元に置くようにして欲しい。
- 129 -
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
到達目標
授業の内容
評価方法
および
評価基準
重複障害者教育総論
W3 年
単位数・開講学期
1 単位・後期
担当教員
立花 茂樹
科目コード
W71012
[ キーワード:障害の重度・重複化、重複障害児のコミュニケーション、行動の形成、自立活動、
個別の指導計画、医療的ケア、訪問教育 ]
障害が重複し、重度である障害児であっても、それぞれに多様な教育的ニーズを抱えている
ことを理解し、学校教育として何を目標に、どのような内容・方法で教育・支援を行っているか、
その概要を学ぶ。また、断続的になるが、第二びわこ学園で生活する人々の日常を記録したド
キュメンタリー映画「わたしの季節」を視聴する。
1 重複障害の定義を理解する。
2 重複障害児に対する教育の現状、教育課程の基本を理解する。
3 重複障害児の障害状況に応じた課題学習と授業づくりの工夫を理解する。
1. 重複障害の定義と関連用語
5. 重複障害児の指導―概念行動の学習―
2. 重複障害児の教育課程
6. 重複障害児の指導―記号操作の学習―
3. 重複障害児のコミュニケーション
7. 医療的ケアの現状と課題
4. 重複障害児の指導―感覚と運動の学習― 8. 重複障害児の指導で大切にしたい視点
小テスト 25%、 レポート 25%、 定期試験 50% の割合で評価する。
小テスト : 講義開始時に、前時内容に関する 5 分間テストを実施し、その平均点で評価する。
レポート : ドキュメンタリー映画「わたしの季節」の視聴レポートにより評価する。
定期試験 : 到達目標に掲げた項目について、 客観式問題及び論述式問題で評価する。
教材・教科書 適宜資料を配布する。
・紹介する参考図書を積極的に購読し、「重複障害教育」への関心を深めてほしい。
留 意 点
・特別支援学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領及び高等部学習指導要領とそ
の解説(総則編・自立活動編)は常時手元に置くようにして欲しい。
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
概
要
到達目標
授業の内容
評価方法
および
評価基準
教材・教科書
留 意 点
発達障害者教育総論
W3 年
単位数・開講学期
2 単位・前期
担当教員
立花 茂樹
科目コード
W71013
[ キーワード:学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、自閉症スペクトラム障害(ASD)、
認知の障害、個別の教育支援計画と個別の指導計画、ソーシャルスキルトレーニング ]
発達障害について、文科省の示すそれぞれの障害の定義を確認した上で、障害特性を認知
や行動の視点から捉えた基本的な教育的支援のあり方について述べる。
1 発達障害の概念、障害特性を理解する。
2 発達障害児に対する教育の現状、教育課程の基本を理解する。
3 「個別の指導計画」の作成を通して障害特性に応じた指導法を理解する。
1. オリエンテーション・発達障害とは
9. 発達障害者本人や家族の手記から、学校
2. 発達障害と特別支援教育
教育の在り方を考える
3. 学習障害の概要
10. 心理アセスメントの活用
4. 学習障害児の指導・支援
11. 個別の教育支援計画と個別の指導計画
5. 注意欠陥/多動障害の概要
12. 個別の指導計画の作成
6. 注意欠陥/多動障害児の指導・支援
13. ソーシャルスキルトレーニング
7. 自閉症スペクトラム障害の概要
14. 身近な材料でつくる教材・教具
8. 自閉症スペクトラム障害児の指導・支援
15. まとめ・発達障害児教育の課題
小テスト 25%、 演習・協議への参加 25%、 定期試験 50% の割合で評価する。
小テスト : 講義開始時に、前時内容に関する 5 分間テストを実施し、その平均点で評価する。
演習・協議への参加 : 事例協議での発言や態度、個別の指導計画の作成等により評価する。
定期試験 : 到達目標に掲げた項目について、客観式問題及び論述式問題で評価する。
適宜資料を配布する。
・紹介する参考図書を積極的に購読し、「発達障害教育」への関心を深めてほしい。
・特別支援学校幼稚部教育要領、小学部・中学部学習指導要領及び高等部学習指導要領とそ
の解説(総則編・自立活動編)は常時手元に置くようにして欲しい。
- 130 -
特別支援学校教諭に関する科目
科 目 名
対象学年
教育実習(特別支援)
W4 年
単位数・開講学期
3 単位・通年
担当教員
立花 茂樹・八木橋 鉄弘
科目コード
W71014
[キーワード: 特別支援学校、教育課程、児童生徒理解、学習指導案 ]
特別支援学校で数週間の教育実習を行う。事前指導では講義や映像資料を通して教育現場
概
要
への理解を深め、教育実習に望む心構えを学ぶ。事後指導では実習全般及び研究授業等に
ついての反省と情報交換を行う。さらに、上記以外の授業開講日において、特別支援学校教員
として求められる資質や、実際の教育活動において必要となる知識・指導技術等について作業
や演習を通して理解を深める。
1.教育実習の留意事項を確認し、教育実習生としての心構えを持つ。
到達目標
2.教育実習生としての立場を踏まえながら、積極的な教育実習生生活を送る。
3.教育実習及び他の講義・演習等を通して、将来の特別支援学校教員としての意識を高めると
ともに、必要な専門性を身につけるための素地を養う。
授業の内容
1.事前指導①教育実習の意義
16.チームティーチングを生かした指導
2.特別支援学校教員の一日
17.事前指導② 教育実習における留意事項
3.教職員の服務等に関する規則
18.事前指導③ 記録の取り方・活用のし方
4.特別支援学校の教育課程の特質
19.教育実習
5.各教科の指導・特別活動・道徳の指導
20.教育実習
6.自立活動の指導
21.教育実習
7.個別の教育支援計画と個別の指導計画
22.事後指導① 体験報告
8.児童生徒理解のポイント
23.事後指導② 問題点の抽出と協議
9.学習指導案の作成(演習)
24.私の目指す教師像
10.学習指導案の改善(演習)
25.学級だより作成の意義と工夫
11.障害児教育における ICT 活用
26.保護者支援・連携
12.学級経営・学級事務
27.障害者と就労
13.教材・教具の工夫①(作業実習)
28.余暇活動(スポーツ・文化活動を楽しむ)
14.教材・教具の工夫②(作業実習)
29.医療・福祉・労働関係諸機関との連携
15.板書の工夫
30.発表・まとめ
評価方法
および
評価基準
授業への参加度、レポート・発表に教育実習校の評価を加えて総合的に判断する。
教材・教科書
特別支援学校学習指導要領
実習校の校長、教頭、教育実習主任、指導教員の指導・助言を素直に、かつ誠実に受け止める
留 意 点
よう努めること。
社会人としてふさわしい態度・服装・言葉遣いに留意すること。
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