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2013

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México Newsletter
在日メキシコ大使館刊行物
イントロダクション
創刊 8 年目
115号
2013 年 8 月 ~ 9 月
イントロダクション
1
第一回大統領教書
2
ケ・ペニャ・ニエト政権が発表した第一回大統領教書に示された主
構造改革
2
要な活動方針を紹介する。また、エネルギー・税制・教育分野の構
観光諮問会議創設
4
造改革と「観光諮問会議」の創設もとりあげる。9月にメキシコを
ハリケーン被災地
への対応
4
国連総会での
ミード外相演説
5
また、グローバルな責務を担うメキシコが主要国際会議への参加で
武器貿易条約の批准
5
示す活躍を紹介しており、ミード外相の国連総会演説、国連武器貿
太平洋同盟
貿易交渉を終了
6
メキシコは、経済の潜在力を顕在化することをめざして、一連の改
革を実施している。今回編集発行するニュースレターでは、エンリ
襲った二つのハリケーンが及ぼした甚大な被害と、被害者の救済と
被災地の復興をめざす活動の陣頭指揮をとった大統領の活躍も報告
する。
易条約の批准、Alianza del Pacífico(太平洋同盟)第9回外交・貿易担
当相会合での合意事項などを列挙する。
同様に、二国間関係の近況にも触れる。広島・長崎で開催された平
和式典におけるメキシコのプレゼンス、運輸担当次官の訪日、駐日
メキシコ大使と三菱航空機株式会社CEOとの会談などを扱う。
結びとして、オアハカで催された「世界遺産都市機構」第12回世界
会議、フェスティバル・セルバンティーノの祭典、今後の文化イベ
ント予告などを掲載している。
「ピース・ボート」
国際平和の日に
メキシコへ寄港
7
メキシコ運輸担当
次官、
日本を実務訪問
7
三菱航空機株式会社
CEOとの会談
8
メキシコ、競争力
を有する国
8
日墨経済関係
9
メキシコでOWHC
世界会議開催
9
セルバンティーノ
国際フェスティバル
2013
10
日本で聴く
メキシカン・ジャズ
11
文化イベント掲示板
11
México Newsletter
2
第一回大統領教書
2012年12月1日より2013年8月
31日迄の期間に実施に移され
た決定事項や施策が報告さ
れ、連邦行政府の運営実績が
総括されている。重要な分野
で断行された改革、政策、プ
ログラム、活動に関する報告
がその中心である。
エンリケ・ペニャ・ニエト
大統領は、9月1日、2012年
~2018年の6年間施政をおこ
なう政権の第1回年次教書を
発表した。同教書では、
今回の教書は五部構成で、各
部が国家開発計画2013~2018で
設定された目標に対応してお
り、個々の目標の達成に必要
な戦略、目的、行動方針が記
載されている。
加えて、連邦行政に属するす
べての機関が担うべき次の三
つの共通戦略が示されている。
A) 国内すべての地域、経済セク
ター、国民集団に発展の機会を
提供する上で、生産性の民主化
をはかる。
B) 国民の要求・ニーズに十分な
配慮を伴う迅速で効率的な対応
をおこない、国民が親近憾を抱
くような、そして近代的な政治
をおこなう。
C) すべての分野において、性別
を超えた機会均等の概念を導入
し、公共政策における女性の権
利、女性の尊重、男女平等、社
会的包摂などの文化を促進す
る。
構造改革
教育改革
8月13日、エンリケ・ペニャ・ニエト大統領
は、教育一般法改革法案、教育評価国立研
究所法、職業サービス一般法を制定する法
案に署名した。後述の2法案は議会で後日可
決された。教育改革および付随的な法律
は、質の高い教育を備えたメキシコを構築
するために重要な点である。これらは下記
事項における恩恵をもたらす。
1. 教員が最良の準備をし、効率的な学習の
要求に応えるための能力をもつように、
功績を讃える透明性の高い、明確なルー
ルの策定。
2. 教員としての専門職向上のための新たな
機会。教育専門職一般法により、適切な
インセンティブ・支援策、及び授業内容
を充実させる状況を作り、教育のレベル
アップの重要性を認識する。
3. 行政手続きを迅速化し、教員が生徒の為
により多くの時間を充てることを目的とし
た情報・教育管理システムの創設。
4. 学校経営能力の強化、および無償性の保
証。
5. 教員の労働権に対する完全な尊重。
6. 評価の公平性、客観性、透明性。国立評価
研究所は教育制度の全ての構成要素、プロ
セス、結果を分析する。これにより、改善
すべき欠陥、欠点を特定することが可能と
なる。
創刊8年目
115号
3
エネルギー改革
8月12日、大統領は、憲法第27条及び第28条の改正法案を上院に提出した。
同案は、炭化水素を国家財産であることを確認し、国家がその管理の下に豊
富なエネルギー資源を活用することを認める内容である。改正の主な対象分
野は次の二つである。「石油及びその他炭化水素」と「電力」である。
石油及びその他炭化水素
1.
2.
3.
4.
5.
改正案は、それが国益に適(かな)い、且つ、国家が石油の絶対的管理を
維持できる場合に限り、民間部門と収益共有契約を締結する可能性を提
供する。
PEMEX(Petróleos Mexicanos:メキシコ石油公社)のために新たな税制度を
定め、国際基準にそった十分な競争力を備えることを可能にする新たな納税スキームを設けている。
PEMEXは、経営上の大きな自治権を与えられ、効率的かつ近代的な経営陣を持つ。
国家のエネルギー財産情報への適切なアクセスを確保しつつ、PEMEXの収支報告と透明性に関する環境
を改善する。
エネルギー分野の大きな購買力をメキシコの新規産業政策導入の柱として活用するが、PEMEXのインフ
ラ整備各種プロジェクトと調達にナショナル・コンテントのルールを定める。
電力
1. 全ユーザーに恩恵をもたらすべく、最小コストでの最大供給を達成する目的で、発電部門へ個人事業者の
参入を認める。
2. 全ての発電事業者に送電・配電事業者に送電・配電網へのアクセスを保証するが、国家は「全国電気制
度」の管理と送電・配電網公共サービスの管理を保持する。それによって、それぞれの発電事業者からブロッ
ク単位で廉価な電力が購入できる。
3. CFE(連邦電力庁)に経営・組織管理面の大きな柔軟性を与えることで体制を強化し、コスト削減をもたら
す。
4. エネルギー省とエネルギー規制委員会の企画及び監理の権限を強化する。
5. 技術開発への投資増大と、太陽光・風力・ガス等の低コストで汚染度の低い代替エネルギー源の導入、を
促進する。
税制・社会保障制度改革
9月8日、ペニャ・ニエト大統領は、税
制・社会制度改革のための11件の関連法
案を下院に提出した。これによって、
「Pacto por México(メキシコのための協
約)」に盛込んだ公約中7件の履行をめざ
している。また、「普遍的社会保障」を
実行に移し、簡素化や透明性の向上を介して、より公正
な税制を整備する改革に取組む。その要点は下記の通り
である。

食物及び医薬品にはIVA(付加価値税)を課さない。

全人口の1%最富裕層に課すISR(所得税)を増やす。

配当金や資産運用益に課税する。

「IETU(企業単一税)」と「現金預託税」を撤廃す
る。

新たな所得税法を制定する。

収税管理システムの手続きを自動化する改革を含め
る。

納税加入者制度や社会保障加入者制度の構想をつく
る。

社会保障保険料の減額

炭素税、農薬税、加糖飲料税の創設
この改革でメキシコ政府の税収が増えて、普遍的な年金
制度や失業保険制度の整備や、教育の質と量の改善、イ
ンフラ投資の実施が可能になる。
México Newsletter
4
観光諮問会議創設




8月21日、エンリケ・ぺニャ・ニエト大統領は、観光
分野に直接的な影響を与える国家観光政策における
それぞれの計画、活動、予算を連携させることを目
的として観光諮問会議創設を指示した。
同会議の目的は以下の通りである。
ハリケーン被災地への対応
9月、メキシコを襲った二つのハリケーン、
「イングリッド」と「マヌエル」は、太平洋、
大西洋の両側からほぼ同時に上陸するという前
例のないものであった。エンリケ・ぺニャ・ニ
エト大統領は、自然の脅威がもたらした被害と
被災者の対応に当たるべく、政府機関の活動調
整を行った。また、連邦政府とともに、一般市
民も被災者への支援活動に懸命に取り組んでお
り、被災地における復旧再建作業は引き続き行
われている。
8つの作業部会を通じた関係機関の活動の連
携。
観光分野に投じる公的資金の効果的かつ合理的
な使用。
メキシコ経済の成長と発展のための基礎として
国家観光政策を強化。
観光政策において民間及び社会セクターのイニ
シアチブと意見の統合。
上記の方法により観光産業を発展させるための活動
を一体化させ、メキシコが世界的な観光国家となる
よう、責任を伴い、効率的で、未来を見据えた観光
政策を目指すものである。
創刊8年目
115号
5
国連総会でのミード外相演説
第68回国連総会の一般討論で、9月26日、アント
ニオ・ミード・クリブレーニャ メキシコ外相が
演説をおこない、メキシコの推進する軍縮活動
に言及した。ミード外相は、2014年2月にメキシ
コのナヤリーで開催予定の「第二回核兵器の人
道的影響に関する国際会議」への参加を国連加
盟各国に呼びかけるとともに、「ATT(武器貿易
条約)」採択でメキシコが果した積極的な役割を
紹介した。
人類が直面する課題とそれに対処可能な国連安
保理の必要性について述べた。また、メキシコ
は、「数カ国のみが特権的立場を享受すること
の無い」、真に人類を代表するひとつの機関を
求めて奮闘中だと述べた。安保理が、透明性を
尊重し、報告を提出し、ジェノサイドや戦争犯
罪、人類に危害を及ぼすその他の犯罪の案件に
は拒否権の行使を控える機関であるように求め
た。
外相は、ミレニアム開発目標の開発アジェン
ダ、評価プロセスなどのテーマについても触れ
た。世界には大きな不平等が存在しており、こ
の問題の議論はインクルージョン(包摂)への
コミットを踏まえておこなわれるべきだ、との
認識を示した。
「ポスト2015年開発アジェンダ」の実施には国
際支援の強化が必須であり、そのために、モン
テレイ宣言に盛込まれた「開発金融に関する合
意事項」を遂行し、連携を図り、透明性を保ちつつ、
目的を掲げて協力を実施する必要があると強調した。
その文脈にそって、メキシコは来年Alianza Global para
la Eficacia de la Cooperación(協力の実効性に関するグ
ローバル・アライアンス)第1回ハイレベル会合を主催
すると発表した。
また、2014年にConferencia Mundial sobre los Pueblos Indígenas(先住民族に関する世界会議)を主催す
る予定も発表し、国連加盟各国に対して同会議準備会
合への参加を呼びかけた。
最後に、ミード外相は、先般メキシコ各地を襲った暴
風雨の被害に国際社会から寄せられた連帯の情に謝意
を表し、気候変動対策に関するサミットの2014年9月
開催をめぐる国連事務総長の決定に歓迎の意を表明し
た。
武器貿易条約の批准
同条約第7番目の批准国として、グローバルな責
務を担う重要な国家となった。ATTは、武器貿
易を国際的に規制する法的拘束力を有する最初
の条約である。2013年4月2日に開催された国連
総会でATTは採択されたが、メキシコはその交
渉において重要な役割を果たし、本年6月3日に
署名した。現在までに113カ国が署名しており、
メキシコを含む7カ国が既に批准を済ませた。補
足になるが、メキシコは、条約発効までの期間
も条約規定の一部を遵守するべく、暫定的な即
時適用を自発的に宣言している。
9月25日、ミード外相は ATT(武器貿易条約)の批准
書を国連本部に寄託した。これにより、メキシコは
México Newsletter
6
太平洋同盟、貿易交渉を終了
2013年8月25、26日の両日、メキシコ、
リビエラ・マヤにおいて、第9回太平洋
同盟加盟国(コロンビア、チリ、メキシ
コ、ペルー)の大臣らによる会合が開催
された。会合では、枠組み協定を構成す
る協力合意と覚書に加えられることにな
る太平洋同盟貿易交渉の結果が発表され
た。貿易協定には、92%の品目における
関税の即時撤廃と、残り8%の中短期的
な撤廃が盛り込まれた。
貿易統合に関する合意に
は、市場アクセス、原産地
規則、貿易円滑化、貿易の
技術障壁、衛生植物検疫、
投資サービス、公共調達に
ついての野心的かつ最も新
たな世代の分野など21項目
が設けられた。
出席した大臣らは、本協定
が太平洋同盟加盟各国の潜
在力を強化かつ深化させ、
世界の他の地域との関係を
促進させるものであること
を再認識した。また、交渉
終結に伴い、世界規模な地
域統合という点で最重要と
なる圏域のひとつが生み出
されることとなるだろうと
の認識が持たれた。
同プロセスの終結は、9月
25日ニューヨークで国際連
合総会の枠組みで開催され
た太平洋同盟経営者フォー
ラムにおいて発表された。
平和祈念式典:メキシコの参加
クロド・ヘレル駐日メキシコ大使
は、8月6日(広島)、9日(長崎)の両
日、原爆投下から68年目にあたる本
年の平和祈念式典に出席し、メキシ
コの軍縮促進・核不拡散へのコミッ
トメントを改めて示した。
ヘレル大使は、世界中から5,700を上
回る数の都市(158か国・地域)が加盟
して核兵器廃絶をめざす「平和市長
会議(注:本年8月6日の会合で、
「平和首長会議」に名称変更)」の
第8回総会で演説をお
こない、また、「原水
爆禁止2013年世界大
会」でも講演をおこ
なった。さらに、長崎
平和センターで催され
た会合にも招かれて参
加した。
同大使は、核不拡散・
軍縮に関するすべての
国連機関にメキシコが
活発に参加していると
述べた。メキシコが提
唱してきた数々のイニ
シアチブ、とりわけ、
世界で最初の非核地帯
を創設したトラテロル
コ条約の締結を主導し
たイニシアチブ、すべ
ての非核地帯を構成す
る国々の第1回会合の
実施や核実験全面禁止
の促進をもたらしたイ
ニシアチブなどを紹介した。
また、2014年2月にメキシコが主催す
る「核兵器使用の人道的影響に関す
るフォローアップ会合」にも言及し
た。人類の生存に照らして核兵器が
及ぼす被害を討議することと、いか
なる状況においても核兵器を再び使
用せぬことを保証し、核軍縮の悲願
達成に向けて前進することが不可欠
だと指摘した。
創刊8年目
115号
7
「ピース・ボート」、国際平和の日にメキシコへ寄港
平和団体「ピース・ボート」
が第80回船旅として9月20日
と21日の両日、メキシコを訪
れ、第6回「ヒバクシャ地球
一周 証言の航海」を開催し
た。これは、広島、長崎への
原爆投下を経験した被爆者3
人らによる証言会を行い、核
兵器禁止を促進する目的で実
施されたものである。
メキシコ外務省を訪れた被爆
者らは、ラテンアメリカ及び
カリブ核兵器禁止条約(トラ
テロルコ条約)原典が保管さ
れている資料室を見学し、セ
ルヒオ・ゴンサレス・ガルベ
ス名誉大使並びにメキシコ外
務省次官カルロス・デ・イカ
サ大使と会談を行った。これ
らの会談において、メキシコ
の両大使は、軍縮分野におけ
るメキシコの活動と、軍縮と
核拡散防止を支持する平和文
化構築に向け各国、国際機
関、学会等が共に取り組む重
要性について言及した。この
意味で、軍縮に向け核兵器の
保有と使用に対する決定につ
き、新しい世代が実際に影響
を及ぼすようになるための教
育を行う重要な役割を、市民
社会は担っている、という点
が強調された。
一方、2014年2月13日と14日、
メキシコで核兵器の人道的影響
に関する国際会議が開催される
旨が伝えられ、会議をより充実
したものとするために証人とし
て被爆者への参加招待がなされ
た。
最後に、核兵器廃絶国際キャン
ペーン(ICAN)の主催で、メキ
シ コ 市 の「記 憶 と 寛 容 の 博 物
館」において証言会が開かれ、9
月 21 日(国 際 平 和 の 日)に は、
コリマ州マンサニージョにおい
ても、核兵器のない世界に向け
て、被爆者らによる証言を聞く
会が催された。
メキシコ運輸担当次官、日本を実務訪問
カルロス・アルマダ運輸担当次官は、9月4
日から9日までの6日間、日本を実務訪問
し、第8回APEC交通大臣会合に出席した。
また、大臣会合と平行して各国と二国間会
合を実施し、「運輸インフラ整備」と「成
長のための投資」の両セッションで演説し
た。アルマダ次官は、「エンリケ・ペ
ニャ・ニエト大統領は、インフラ整備及び
運輸の近代化を経済成長のキー・
ファクターだと考えている」と説
明した。
アルマダ次官は、ヘレル駐日大使
の同行を得て、日本の運輸インフ
ラ開発に関る政府当局や民間団体
へ表敬訪問をおこない、国土交通
省梶山弘志副大臣、国際協力銀行
(JBIC) 渡辺博史副総裁、日本貿易
振興機構(JETRO) 宮本聡副理事
長、OECD(経済協力開発機構) ITF
(国際交通大臣会議) ホセ・ビエガス事務局長などと会談
した。
アルマダ次官の訪日は、更なる経済成長の達成をめざす
中で、運輸部門のインフラ整備に積極的なメキシコの方
針を日本側に伝えることが実現し、きわめて時宜を得た
ものとなった。また、同部門における二国間協力の推進
をもたらすであろう。
México Newsletter
8
三菱航空機株式会社CEOとの会談
た。
会合は、メキシコの航空宇宙分野の著しい発展と、技術開発と航空機
部品の商品化という点で、海外の企業に大きな競争力を提供できるな
どメキシコの多くの利点を確認させるものであった。
メキシコは、これまで航空宇宙分野におけるグローバル・リーダーと
しての地位を築いてきた。現在、ボンバルディア、ホーカー・ビーチ
クラフト、ユーロコプター、ゼネラル・エレクトリック、ゾディアッ
ク・エアロスペース、ハネウェル、エンブラエル他の主要企業がメキ
シコ国内に進出している。2006年から2012年までの輸出額は年平均で
16%を超えており、2012年には、50億4,000万ドルに達した。輸出に
関しては、43億5,900万ドルとなり、2012年においては貿易黒字と
なった。
9月24日(火)、クロド・ヘ
レル大使は、三菱航空機会長
兼最高経営責任者(CEO)江川
秀夫氏と会談を行った。江川
氏は、同社が開発してきた2タ
イプの次世代リージョナル
ジェット機について述べた。
同機は、2015年に初飛行、
2017年には初号機納入が予定
されている。江川氏は、これ
まで同様、メキシコの複数の
航空会社とコンタクトを取っ
ていく関心についても述べ
メキシコ、競争力を有する国
メキシコは、世界的に見
て、生産投資のための競争
力を有する国のひとつであ
る。その理由として、マク
ロ経済及び政治の安定性、
低いインフレ率、堅固な基
盤を持つ国内市場とその規
模、経済成長率、先端技術
による工業製品の生産能力
などがあげられる。
現在、メキシコは、エンリ
ケ・ぺニャ大統領率いる政
府による国家経済強化など
改革推進をコミット し、様々な
チャンスを提供している。メキシ
コには、45カ国(人口11億4300万
人)に特恵を与え、国際市場への
アクセスを保証するなど自由貿易
協定のネットワークを通じた開放
経済が存在する。また、メキシコ
はコスト面で競争力を持ち、優れ
た地理的条件を有し ている。更
に、若くかつ高く評価される人的
資源をも有する。これらすべての
要素は国内外の投資にとって好ま
しい状態を確実に生み出してい
る。
創刊8年目
115号
9
日墨経済関係
本へは、農産物、自動車部
品、機械類、電子部品、光
学器械、化学製品、原料で
あり、日本からメキシコへ
は、自動車部品、自動車、
精密機械類、タブレットで
あった。
二国間貿易は、2005年から
2012年の間に41%の成長を
見せ、2005年の156億ドルか
ら2012年には、220億ドルと
なった。
ま た、2013 年 1 月 か ら 9 月 ま
での日本からメキシコへの
投 資 額 は、16 億 ド ル を 超 え
2013年1月から7月までのメキシコ日本間の貿易額は、前年同期比2%
た。
増の127億6,300万ドルにのぼった。このうち、メキシコの対日輸出
額は25億2,900万ドルであり、日本製品のメキシコへの輸入額は102
億3,300万ドルを計上した。両国の主要輸出産品は、メキシコから日
メキシコでOWHC世界会議開催
来る11月19日から22日までオ
アハカにおいて、第12回
OWHC(世界遺産都市機構)
世界会議が開催される。同会
議は、文化遺産の保全と文化
的都市の持続可能性に焦点を
あてる重要な集まりであり、
五大陸241都市から、会議に
関連する当局、学術関係者、
科学者、国際機関職員が参加
する。
同会議は、国際舞台におけ
るメキシコの歴史文化遺産
プロモーションのひとつの
機会となるものである。我
が国は、世界遺産条約の締
結国であり、世界遺産登録
都市数では世界第四位を占
める(カンペチェ、メキシ
コシティ、グアナフアト、
プエブラ、サン・ミゲル・
デ・アジェンデ、モレリ
ア、ケレタロ、トラコタル
パン、サカテカス、オアハ
カの10都市)。
本会議の詳しい内容につい
ては、
http://ocpmoaxaca2013.org
を参照。
▲
ケレタロ
▲ サンミゲルデアジェンデ
グアナフアト
México Newsletter
10
▲
大聖堂とポポカテペトル火山
プエブラ
▲
▲
カルトンゴの船着場
ソチミルコ
テンプロマヨール外観
メキシコシティ
セルバンティーノ国際フェスティバル2013
今年で41年目を迎えるセルバン
ティーノ国際フェスティバル
は、世界的にも最も素晴らしい
イベントのひとつとして定着
し、今日では、メキシコで欠か
すことのできない文化活動と
なった。今年は、10月9日から27
日からの日程で、31カ国から
3600人を超えるアーティストが
450もの様々な分野の芸術活動に
参加する。今回は、ウルグアイ
及びプエブラ州が名誉ゲストと
して招待された。今年のフェス
ティバルで注目されるイベント
は以下の二つである。
一つは、暴力や差別、不公平に
直面しながらも、作品を通し逆
境や恐怖に立ち向かった様々な
時代、分野のアーティストに敬
意を表する「自由の芸術」。ナ
チスのテレージエンシュタット
強制収容所に収容されたヴィクト
ル・ウルマンからスペイン内戦中、
亡命を強いられた作家のホセ・ベル
ガミンまで、我々に生き方の見本の
として紹介される。
もう一つは、「ヴェルディVSワーグ
ナー」。ヴェルディとワーグナーを
ゲーム感覚で対決させる方法で、そ
の生誕200周年を祝うものである。こ
の対決企画では、両作曲家の対照的
な作品の紹介、アルトゥーロ・チャ
コン(メキシコ)やバルバラ・フ
リットリ(イタリア)などのリサイ
タル、アブディエル・バスケス、エ
ディソン・キンターナ各氏によるピ
アノでのコピー、ヴェルディ信奉者
とワグネリアンの討論などを行い、
ヴェルディかワーグナーのどちら
(あるいは両方)を好むか観衆の投
票で決めるというものである。
日本は、次回2014年開催のセルバン
ティーノ・フェスティバルにお
いて名誉招待国となる。
創刊8年目
115号
11
日本で聴くメキシカン・ジャズ
9月7日、8日の二日間、仙台市において国際ジャズフェスティバルが開
催され、メキシコからはサックス奏者ディエゴ・マロト氏とアジアン・
トリオが参加した。これはメキシコにとって、支倉使節団派遣400周年
並びに墨日交流年を記念する最初の活動となるものであった。メキシコ
代表として参加した同グループはイベントをバリエーション豊かなもの
とし、聴衆から喝采をもって迎えられた。ディエゴ・マロト氏らメキシ
コ人アーティストのツアー期間中、東京でも国際ジャズフェスティバル
が開かれた。
文化イベント掲示板
10月16日~22日 マウリシオ・マセド陶器
作品展
10月4日~11月17日
支倉使節団関連展示会
仙台市博物館において、「伊達政宗の夢 慶長遣欧
使節と南蛮文化」開催。この展示会は、1613年10月
に日本を発ち、1614年1月メキシコ到着、ヨーロッパ
に向った支倉使節団派遣400周年を記念して企画され
たものである。チャルコ・アメカメカ貴族の子孫チ
マルパイン・クァウトレワニツィンが見た支倉常長
のメキシコ訪問に関連する資料が展示される。
場所:仙台市博物館(宮城県仙台市青葉区川内26
TEL. 022-225-3074)
お問い合わせ: http://www.city.sendai.jp./
マセド氏は、メキシコシティ出身。金沢美術工
芸大学を卒業し、1994年より日本在住、金沢卯
辰山工芸工房に所属し、製作を行っている。
「KUTANI潤青舎展」に作品を出展。
場所:大阪三越伊勢丹(JR大阪駅:大阪市北区
梅田3−1−3 TEL.06-4301-3880)
kyouiku/museum
10月22日~24日 東京国際映画祭でメキシコ映画上映
東京国際映画祭コンペティションに「エリ」(アマト・エスカランテ監督
作品)、「エンプティーアワーズ」(アーロン・フェルナンデス監督作
品)が参加。10月22日~24日 映画祭と同日程で開催される東京国際コン
テンツマーケット(TIFFCOM)にメキシコの映像作品を紹介するブース
を設置。
時間:9:30~18:30(最終日は17:30まで)
場所:GRAND PACIFIC LE DAIBA(東京都港区台場2-6-1)
アクセス:http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp
お問い合わせ:www.grandpacific.jp/eng/access
México Newsletter
12
10月26日~2014年1月26日 フランシス・アリス展
広島市現代美術館において、メキシコ在住ベルギー
人アーティスト、フランシス・アリスの作品展示会
が行われる。同会では、境界と神話というテーマを
通じ、アイデンティティを模索した作品を展示。
場所:広島市現代美術館(広島県広島市南区比治山
公園1-1 TEL.082-264-1121)
お問い合わせ: http://www.hiroshima-moca.jp
10月27日
学会
支倉使節団関連歴史
日本、スペイン、キューバ、フィリピ
ンから歴史家が参加し、シンポジウム
を開催。ドミンゴ・デ・チマルパイン
が見た支倉常長らによるメキシコ訪問
について井上幸孝博士による講演など
が行われる。時間:13:00~19:00
場所:セルバンテス文化センター東京(東京都千代田
区六番町2-9)
主催:スペイン史学会、セルバンテス文化センター東
京
ご予約:TEL. 03-5210-1800 もしくは、
10月27日~11月5日
TLEN HUICANIとメキシカン・ハープ
メキシコで音楽を学んだ経験を有するハープ奏者、今村
夏海がパーカッション、ベース、ハラーナ、ギターとの
共演でライブ開催。10/27 埼玉秩父 歴史文化伝承館
ホール、10/29 大阪 ABCホール、11/1 東京銀座
YAMAHAホール、11/5 エルパーク仙台
お問い合わせ:[email protected]
[email protected]
11月2日~12月23日
ポサダ展
11月1日
ラテンアメリカバザー
日本・ラテンアメリカ婦人協会主催による毎年恒例
ラテンアメリカ地域の民芸品、食品、音楽などの祭
典。時間:11:00~15:30(13:00から音楽公演と
抽選会)場所:東京プリンスホテル
入場券その他のお問い合わせ:[email protected]
TEL. 03-3581-1131
ホセ・グアダルーペ・
ポサダ没後100年の国家的オマージュ(アグアスカリエン
テス州政府による企画)7の一環として、名古屋市美術館
において、版画の天才として知られるメキシコ革命時代
の偉大な作家の回顧展が開催。
名古屋市美術館
http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/
kikaku.html
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