この写真に写っているのがヤンイック。 かなり伸びたドレッドの髪がかなり

フランス研修も今日を入れて後二日間、そして今いる場所はボーヌの町。本当に夢のような毎日が続く中、
始まりました。研修恒例の早朝マラソン2回目。パリ食萩原さんを除く全員が集まり。我等が代表ムッシュを待つ。
そしてムッシュ登場!!前日パカレと飲み明かした事さえも忘れさせる体力は本当すごいと思いました。
マラソンコースはボーヌの町を1週。やっぱり辛かったけど景色と空気が最高でしだ。
ホテルに戻り準備して出発。研修中朝ごはんをムッシュが毎日作ってくれました。手作りのおにぎりやサンドイッチ
本当に嬉しかったです。6日目は夢にまで見たロマネコンティの畑に向かう日、創造しただけで気持ちが高ぶりました。
その前に大事なデグスタシオン。2010年から始めたドメーヌ・ヤンイック。誰もが何もわからないままヤンイックと合流しました。
この写真に写っているのがヤンイック。
かなり伸びたドレッドの髪がかなりワイルドのイケメン。
1100年頃の建物のなかに醸造所がありました。
2010年から木樽で醗酵させてワイン作りを始めて、酸化防止剤は
使わず収穫量もかなり減らして濃縮したワイン作りをしている。
オートコートドニュイを拠点にアリゴテ、シャルドネ、ピノブラン、
ピノノワールを作っている。デグスタシオンの前に
まずは畑を見に行きました。
上の写真がヤンの畑です。見てビックリしたのは、枝が伸びて丸く橋を架けたようにしてあるのです。
ヤン曰く、葉っぱをつけさせて凝縮した葡萄を作るためだとか。この畑は樹齢40年。
近くに樹齢15年の木があり、昔はカシスの木が植えてあったとか。ヤンは畑の場所によっての特性も
把握していて、それぞれの畑にあわせた植え方、管理も徹底していました。
何よりとにかく寒かったにも関わらず、真剣に、そして情熱的に話すヤンがまぶしかったのが
心に焼き付いてます。いざデグスタシオンへ!!
デグスシオンは地下の暗い部屋で行われました。入り口の扉が少し開いてるだけで締めるようにと言う
ヤンに、ただならぬこだわりを感じたのを今でも覚えています。デグスタシオンでは、アリゴテを4種類、
シャルドネを3種類、ピノブラン1種類、ピノノワール3種類試飲しました。ほとんどがこれから樽熟成に
入るワイン達。ただ驚かされるのはそのワイン達のハイレベルな完成度。まずアリゴテを試飲しました。
アリゴテの良さを最大に引き出したしっかりした酸と強いミネラル感。芯がとても太くストレートな
アリゴテでした。何より「天然アルコール12度は収穫を減らしてしっかり葡萄を作らないと
出来ない」とヤンは熱く語ってくれました。続いてシャルドネ。これまたかなり美味しい!!
出来ない」とヤンは熱く語ってくれました。続いてシャルドネ。これまたかなり美味しい!!
シャルドネでは、3年樽でマノンと言う娘さんの名前が付いた2011年に瓶詰めしたキュベと同じ樽
違いのワイン樽熟前の物と試飲したが、アリゴテと同じくしっかりした厚みのある酸と強いミネラル感があり、
そのワインごとの樽の違いで味わいや印象がまったく違うことが凄く勉強になりました。ピノブランは品種の
個性の違いをしっかりと出していて、アロマティックで綺麗でした。そしてピノノワール。とてもチャーミンクで
深い果実味はスッと体に流れ込んでいきました。中でもスペシャルキュベ・レポン(橋)は
グランクリュ並の収穫量。まさに凄みを肌で感じるワインでした。ムッシュとの熱いトークの中で、
ヤンは良い物をつくるにはお金もかかるのであと10年はかかると言った。
今でも友人の畑を手伝い友人の所で瓶詰め。でも彼の目は常に真剣で輝いて前を向いていました。
今回のフランス研修最後のデグスタシオンがヤンイックで本当に良かった。彼のように自分も前を向き、
目標を持ち、自分が将来ヤンのワインにまた出逢った時はその思いをお客様に熱く伝えたいと思います。
世界には本当に素晴らしい造り手が沢山いるなと深く思いました。そして憧れのロマネコンティの畑へ
デグスタシオンを終え、ついに憧れのロマネコンティの畑へ行く時が来ました。行く途中はまさに驚きの
連続です。グランクリュ街道を走りながらムッシュがそれぞれの畑、造り手をマシンガンのように
教えてくれます。まさに夢物語のような素晴らしい景色が流れていきます。
もう叫びたくなるような感動でした。きちんと区画された畑たち、それぞれの顔を持った畑たち、ただならぬ
オーラを感じました。そしてムッシュが「最高の景色を見せるからなー!!」。皆が期待する中
たどり着いた先はミュジニーの頂上。グランクリュを見下ろす景色は本当に最高でした。
ムッシュが一言「前がヴォギエの畑だよ。」全てがまさに驚き!!*写真上がヴォギエの畑*
そしてついに、ついにきた∼∼∼∼∼!!!!!
ただならぬオーラ、存在感、憧れのロマネコンティの畑、嬉しかった∼、本当に嬉しかったです。
いつもお店の写真を見ながら凄いな∼と思っていた場所に自分が立っている、心の中で何かが変わった
気がしました。堂々としたその畑の姿は忘れません。他のトップクラスのグランクリュの畑と数メートル
しか変わらない中で、味わい、価値が変わる。テロワールの凄さを身体で感じました。
心から言いたいです。ムッシュ、本当にありがとうございます!!*写真下ロマネコンティの畑
ただ悲しいことに時間がない!!急いでパリへ
パリへ到着するとすぐに調理器具の調達に行きました。が、自分はお留守番です。
旅の思い出を思い出しながら、フランスの女性も目に焼き付けときました。
そして大量の荷物を車に積み込み、レザンジュへ約束のアニョードレを取りに
行きました。ホテルに戻ると駐車場がなく、ムッシュが1人で駐車場を探しに行ってくれました。
皆が部屋に荷物を入れ、待っていると羽立シェフにムッシュから電話が鳴ります。全員でムッシュの
もとに行くと、車から煙が∼∼∼!!!頑張ってきた車がついに悲鳴を上げました。
皆で考えながら煙がなくなるのを待ち、冷えるのを待って予約したブイヨンラシーヌに向かいます。
何とか車が無事でほんと良かったです。ムッシュお疲れ様でした。
研修最後のディナーは、オザミのパリのワイン食堂を作る上でムッシュも参考にしたと言うブイヨンラシーヌ。
店内に入るとほぼ満席。活気に溢れていて何処か温かさを感じる雰囲気。二階の席に案内されました。
天井も高くとても広く感じさせられる空間はとても居心地が良かったです。
ムッシュは当たり前のようにシャンパンを2本注文。今回の研修では本当にムッシュのパワーに
驚かされました。ただムッシュに「梅沢、何が飲みたいんだ!?決めろ」と言われたときは凄く嬉しかったです。
時に桁外れのワインを言って罰金を頂いた時もありましたが、ほとんどムッシュは意見を聞いてくれました。
話を戻して料理はどれもボリュームがありパンチが効きながらも誰もが楽しめる温かい味わいでした。
個人的にはスープドポワソン、オニオングラタンスープが好みでした。元スタッフの岡田さんも
合流して食事も盛り上がり最後のワインはギガルのコートロティ。もちろん最高です。
あの感動的なコートロティの丘を思い出しながら飲ませて頂きました。ブイヨンラシーヌでもう一つ
勉強になったのはサービスです。明るくテキパキ仕事をするスタッフ、ちょっとムッとしながらガツガツ来る
スタッフ。見て感じてやっぱりサービスは大事だなときずかされました。それは、フランス、日本関係なく
世界一緒であると感じました。どこにいても変わらず一生懸命頑張りたいと思いました。
ムッシュ「本当にご馳走様でした」と心から言いたいです。
フランス研修最後の夜。寝てる場合じゃありません。パリの夜は危ない!?関係ないです。
今という時間は今しかない!と言うことで渕上シェフ、宮崎シェフと共にパリの夜の街へいざ出発。
夜中のパリの景色はとても綺麗でした。何を目指して言ったかは言えませんがパリのパラダイス
を求め、3人の熱い気持ちは団結力で固まりました。何度か怪しい人に絡まれたり、タクシーを
三回乗ったりと色々回りましたが結局パラダイスにはたどり着けませんでした。
ただ、最高の夜だったことは間違いありません。ホテルに帰ったのは4時過ぎでした。
最後に研修を通して運転から、朝ごはん、マラソン、案内、通訳など全てを通してムッシュお疲れ様でした。
そして人生において素晴らしい研修をさせて頂きまして本当にありがとうございました。
ヴァンピックル丸の内 梅沢