平 成 28 年 度 法人の事業計画 わ が 国 経 済 で は 、依 然 と し て 低 成 長・低 金 利 の 状 況 が 続 い て い る ほ か 、少 子 化 傾 向 も 一 段 と 強 ま っ て い る 。本 学 を 含 め た 私 立 学 校 は 依 然 と し て 厳 し い 状 況 に 置 か れ て い る 。本 学 園 と し て は 、財 政 的 基 盤 の 強 化 を 図 る と と も に 将 来 に 向 け安定的な成長を図ることが必要である。 《基本理念》 こ れ ま で と 同 様 、対 外 的 に 情 報 を 活 発 に 発 信 す る と 同 時 に 、内 部 に お い て は 単 な る 知 識 の 教 育 に 止 ま ら ず 、学 生・生 徒 の 要 望 を 深 く 探 り つ つ 、全 人 教 育 を 根 底 と し て 、「 社 会 で 自 立 で き る 人 材 」 を 養 う 。 《施策》 【 1】 各 校 に お け る 改 革 の 推 進 1. 大 学 に お い て は 、 新 学 群 ( 保 健 看 護 学 群 ) の 設 置 準 備 を 進 め 、 併 せ て 既 存 学 群 の 見 直 し を 検 討 す る 。併 設 校 に お い て も 、そ れ ぞ れ の 教 育 内容の見直しを進め、学校改革を着実に推進する。 2. 国 府 台 キ ャ ン パ ス の 緑 化 等 教 育 環 境 の 整 備 を 更 に 進 め る 。 【 2】 財 務 体 質 の 改 善 1.収 入 ①各学校の入学者数の増加を図る。 ② 外 部 資 金 の 獲 得 に つ い て は 、こ れ ま で 学 園 内 の 意 識 醸 成 や 体 制 整 備 などを行ない一定の成果をあげている。これをさらに推し進める。 ③寄付金募集については、明確な活動目標を持って取組む。 2.支 出 ①人件費の合理化と人員配置の適正化を進める。 ② 予 算 制 度 を 重 視 し 、諸 経 費 の 圧 縮 に 努 め る 。と く に 物 件 費 は 2 割 カ ットを目標に節約を徹底する。 【 3】 管 理 運 営 1. 平 成 28 年 度 を 初 年 度 と す る 「 和 洋 学 園 中 期 計 画 "WAYO VISION 2019"」 を 策 定 す る 。 2. 新 学 群 設 置 の た め の 建 設 準 備 を 開 始 す る 。 3. 人 事 異 動 を 活 発 化 し 、 各 部 署 間 の 協 力 体 制 並 び に 、 教 員 と 職 員 の 協 力体制を強化する。 4. 安 全 性 の 確 保 や 危 機 管 理 、法 令 遵 守 や 社 会 貢 献 に は 充 分 に 留 意 す る 。 こ れ ら の 施 策 を 実 施 す る に 当 た っ て は 、旺 盛 な 気 力 を 以 っ て 環 境 の 厳 し さ を 克服し、危機意識を持って目標に挑戦する。 平成 28 年度 和洋女子大学の事業計画 1. 事業概要 人を支える「心」と「技術」を持って行動する自立した女性の育成 和洋女子大学は明治 30(1897)年に創設された和洋裁縫女学院を母体として設立され、 創立 119 周年を迎える。伝統的な日本文化に根ざす女性の徳操の涵養に加え、当時、最新 技術であった洋裁技術を教え、数少ない女性の職業であった高等女学校と小学校の教員養 成を行ってきた。女性の経済的、人間的自立を図るというこの建学の精神は今に受け継が れている。さらに社会の新しいニーズを汲み上げて、大学としての社会的責任を果して参り たいと考えている。 2. 教学計画 (1)保健看護学群の設置 本学は、建学の精神である女性教育の充実と、社会を支える人材の重要性を継承し た教育を展開している。保健看護学群の設置は、千葉県内における 逼迫する看護師の 需要要請に応えるための取組みであるとともに、少子高齢化社会において鍵となる医 療介護分野を担う、 「質の高い人材」 「高度な医療に貢献できる人材」の養成を目指す。 具体的な育成像は以下の通りである。 ① 生命の尊厳に関わることへの強い責任感と高い倫理観を有した人材 ② 看護に関する基礎的能力を修得し、現代医療に基づいた適切な看護ができる人材 ③ 看護師としての社会的責任を自覚し、社会発展に貢献し成長し続けられる人材 (2)人文学群、家政学群の再編と研究力強化 平成 26 年度の改組により現学群学類体制となり、平成 29 年度に課程の完成年度を 迎えるため、社会変動、受験者動向等を精査した上で現体制の見直しを始める。完成 年度の後に改組が必要な場合は、平成 29 年 4 月に設置届出、認可申請を文部科学省 に提出することとなる。保健看護学群の設置と並行して進める。 加えて、社会的ニーズの高いグローバル教育を充実させるための、国際交流拠点の 充実を進めるとともに、外部研究資金獲得を含めた教員の研究活動を活発にするため に、総合研究機構の本格的な稼働を目指す。 (3)教育の質の向上-チューター制度、リメディアルの充実 卒業する学生がディプロマポリシーに示された能力を確実に身につけて、卒業させ ることが大学の責務である。とりわけ社会で求められている、自分で考え、行動でき る能力を学生が身につけられるよう教育体制の整備に重点を置く。 1 ① チューター制度の運営 平成 28 年度 4 月からチューター制度を導入し、学生の資格取得の支援を行う。チ ューターは、英語検定、語彙検定等の教養系の検定取得を補佐する。また、簿記、秘 書検定など就職時に有効な資格取得についても、進路支援センターで実施する教育に 関わり、脱落することなく資格取得ができるようにコーチングを行う。 ② リメディアルスクールの開設 全学教育センターの所員(教授)を中心として、復習学習を支援する「ラーニング ステーション」を設け、在学生の基礎学力向上を目指している。基礎学力は、大学で の専門教育を深めるだけではなく、管理栄養士、社会福祉士等の国家試験や教員採用 試験、公務員試験に合格できる学力の向上を目指す。そのためにリメディアルスクー ル(仮称)に校長(全学教育センター長)を置き、入学前教育も含めその指導の下運 営を目指す。九段、国府台の併設校教員の支援を受けて実施 する予定である。 ③ カリキュラムマップの作成とカリキュラムの効率化の推進 ディプロマポリシーに見合った能力を学生が段階的に身につけられるよう学類・専 修のカリキュラムマップを作成し、学生自身も自分の能力レベルを把握しながら学習 ができるカリキュラムに再編する。また、マップを作成することによって、内容の近 い科目を統廃合し、カリキュラムのスリム化を行う。 3. 人事計画 平成 27(2015)年 4 月の教員総数は 96 名である。人数の削減と人件費の抑制の両方か ら継続性の高い教員の配置を行う。まず、教員数は科目数と 連動しているため、科目の見 直しを進めながら教員数の圧縮を進める。また、退職教員の補充は原則見合わせるが、文 部科学省の大学設置基準上配置しなければならない科目、学類カリキュラムの構成上不可 欠な科目については、助教など有期若手教員の補充で、人件費のコスト削減を目指す。 4. 施設計画 設置予定の保健看護学群の学生を収容する校舎建設のための設計を始め、平成 30 年 4 月の学群開設時に新校舎を建てることを目指す。また、国府台キャンパス再開発の最終段 階となる校地の緑化、桜並木の整備を行う。 5. 財政計画 収支バランスを保つための予算管理を徹底し、大学における収支をとることを目指す。 併せて、収容定員の充足率を向上させることで、財政の改善を図る。 2
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