6月号(2)

「躾(しつけ)の三原則」について
「躾 ( しつ け :「 美 」し い所 作が「 身」 に付く)」とは、 礼儀 ・作 法を指 導する こと です。 礼儀・ 作法 と
は、社会に出たときに互いが気持ちよく生活するための思いやりや所作です。互いが気持ちよく生活できる
と、幸せに生きることができます。
国民教育の父と言われる、教育哲学者 森 信三氏は、「躾の三原則」を提唱されています。それは、「挨
拶」「返事」「履き物」の三つです。
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特に朝、「おはようございます。」と明るく挨拶します。
呼ばれたら、「はい。」と大きな声で返事をします。
履き物をきちんとそろえ、席を立ったら椅子を入れます。
これら三原則を言葉で伝え、教師や親自らが率先して行動で示すことが大切だと言われています。そして、
こ の三 つ の躾 を、「 つ 」の つく 年 齢の う ちに 身に 付け ること が肝 心であ ると も提唱 されて いま す。「つ」 の
つく年 齢とは、「 一つ」(ひとつ)、「二つ」(ふたつ)・・・「九つ」(ここのつ)つまり9歳までということ
になります。個人差はありますので、およそ小学校までのうちに、身に付けておくべきであると解釈できる
と思います。
躾が身に付くと、子供の「我」が取れるそうです。つまり、素直な気持ちになるということであり、相手
を受け入れようとする心の態勢が整うということです。こういう子供は何でも学び・吸収し、伸びていくこ
とができます。反対に「我」の強い子は、心の窓を閉めた状態ですから、風通しが悪く、素直に相手を受け
入れられなくなり、学習意欲も湧きにくくなります。
躾のきちんとできている子供は、将来必ず伸びます。だからと言って無理に押し付ける必要はありません。
「躾の三原則」を率先して行動で示し、時間をかけて継続します。そうすることで身に付いていきます。本
校では、3年前より取組を続けています。その結果、返事をするようになったり、履き物をそろえて下足箱
に入れたりできるようになってきました。そして今、「進んで大きな声で挨拶をする」ことを、児童会が中
心になって全校で取り組んでいます。ご家庭においても「躾の三原則」についてお話をされ、一つずつ実行
されることで、より一層互いに気持ちよく生活できるようになればと願っています。ご協力よろしくお願い
します。
(松本)
6月9日(木)に『高岡市よい歯の児童生徒コンテスト』が開催され、本校代表として6年生の上坂大空
さんと川原春乃さんが出場しました。このコンテストは今年で65回目を迎える伝統のあるコンテストで、
むし歯の有無はもちろん、歯ぐきの健康状態、歯並び、更には歯の光沢・色・大きさまで審査されます。
本校で最もきれいな歯をもつ二人に、①よい歯のコンテストに出場した感想と、②きれいな歯を保つ秘訣
を聞いてみました。
①
同じ幼稚園の友達が5人も出場していてびっくりしました。歯みがきを毎日しっかりがんばったお
かげで、久しぶりに友達と会えて嬉しかったです。友達と一緒に大切な歯を守っていきたいと思いま
した。
② 一本ずつていねいにみがき、おやつにジュースやキャンディーを食べないようにしています。
①
歯を大切にしようという気持ちが高まりました。歯は一生使うものなので、大人になっても今ある
歯を大事に残していけるように、手入れを毎日欠かさずしていこうと改めて思いました。
② 歯を磨くときに優しく歯ぐき磨きをすることと、少しでも歯が痛い、おかしいと感じた時は、歯医
者さんへ行くようにしていることです。
歯と口の健康を保つためには、それなりの努力が必要です。しかし、歯と口の健康は、単に食物を咀嚼す
るという点からだけでなく、食事や会話を楽しむなど、豊かな人生を送るための基礎となるものです。一生
自分の歯で食べられるよう、親子で歯のケアを心がけていきたいですね。(渕)
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