謝恩会 校長先生の話

謝恩会の話
平成27年 3 月3日
対策委員長さんをはじめ委員の皆様、本日は私ども教職員をこのような会にお招きいただきまし
てまことにあり卒業がとうございます。砂町小学校全職員を代表してお礼申し上げます。保護者の
皆様や6年生が一生懸命準備をしていただいている姿を見て、学校・教職員・地域の皆様への感謝
の気持ちの大きさを感じました。
心のこもった謝恩会、ありがとうございます。また、本日ご多用の中、町会長様、自治会長様、
地域の皆様のご出席をいただき御礼申し上げます。
さて、6 年生のみなさん。私が皆さんの学校生活をみて一番感動したのは、皆さんが砂町小学校
の子どもたちにとって、最高の手本になっていたということです。例えば、毎朝の班別登校では、
低学年に優しく接していました。1年生と6年生では、歩幅が違いますが、1年生の短い歩幅に合
わせて行動する思いやりは大人としての振舞いでした。
また、学習ではノートに黒板の文字を書き写すだけでなく、それに加えて、自分の考えをノート
に書く人もいました。
みなさんは最高学年として、後輩のよきお手本となる行動をとっていました。この6年間で身に
付けた力を、4月からの中学校生活でも生かして欲しいと思います。
保護者の皆様のお手元に、
「今日 today」という詩があると思います。この詩は外国の子育て支援
施設に貼ってあったものを詩人の伊藤ひろみさんが翻訳したものです。
・・・today 詩の朗読・・・・
子育ては、大きな仕事です。保護者の皆さんは、今まで立派に子育てをして、大きな子育てとい
う仕事をやり遂げてきました。まだ、この先、目の前にいる子どもたちが成人になるまで親として
やるべきことが残されていますが、これからは、少し肩の力を抜いて、自分自身の時間も楽しんで
ほしいと思っています。そのきっかけになればと思い、この詩「today」を紹介させていただきまし
た。
結びに、保護者の皆様、地域の皆様におかれましては、立派に成長した卒業生を前にして、改め
て感慨もひとしおのことと思います。
砂町小学校の教職員、今後も保護者の皆様、地域の皆様と共に卒業生を支援していきたいと思い
ます。どうかよろしくお願いします。
本日は、まことにありがとうございました。これで終わります。
今日 today
伊藤比呂美訳
今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう
人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか
わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやってい
た
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこし
ていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった。
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた。
ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、
たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?
今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のためにすごく大切なことをしていたんだって
そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ