図像学 専門 / 講義 / 2単位 橋本裕明 ◆授業の到達目標およびテーマ キリスト教美術作品の重層的な意味内容を探求するためには、旧約・ 新約聖書、聖人伝、伝説文学などの理解が不可欠である。この授業で は図像学(イコノグラフィー)の理論を学ぶとともに、複数の図像表 現を具体的に読み解き、そこに含まれた作家の意図を考える。 ◆授業の概要 この授業では、キリストの生涯(洗礼、説教、磔刑死、復活) 、マリ アの体験(受胎告知、救い主の誕生、苦難、被昇天) 、聖人伝、キリ スト伝説を題材とした芸術作品を扱い、個々の作品の形態、色彩、ア トリビュート、背景などに象徴性を読み取り、その精神的意味を探 る。 ◆授業計画と内容 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 6回目 7回目 8回目 9回目 10回目 11回目 12回目 図像学の基礎Ⅰ 図像学の基礎Ⅱ 映画「二人のマリア」鑑賞(1) 映画「二人のマリア」鑑賞(2)と図像学的解説 旧約聖書と新約聖書の成立事情 新約聖書文学の成立と時代背景 ヴォラギネ『黄金伝説』を読む(1) ヴォラギネ『黄金伝説』を読む(2) ヴォラギネ『黄金伝説』を読む(3) グリューネヴァルト「キリスト磔刑画」の図像(1) グリューネヴァルト「キリスト磔刑画」の図像(2) グリューネヴァルト「キリスト磔刑画」の図像(3) ユイスマンのグリューネヴァルト「キリスト磔刑画」解釈 (DVD) 13回目 ヨーロッパ中世と病/死の図像Ⅰ(「死の舞踏」) 14回目 ヨーロッパ中世と病/死の図像Ⅱ(「死の舞踏」) 15回目 ヨーロッパ中世と病/死の図像Ⅲ(「往生術」) ◆履修にあたっての準備学習(事前学習) 特になし ◆成績評価の方法と基準 原則的には、レポートによって行う。 ◆教科書 授業内で指示する。 ◆参考書・参考資料等 特になし。
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