基礎教育科目 教養科目群 一般教養(人文)

科目名
哲学
Philosophy
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 魚谷 雅広(ウオタニ マサヒロ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
「人間とは何か」という問いを改めて考えると、普段は漠然と分かっているように感じていただけで、なかなか
答えが出ない。哲学はこの問いについて改めて考え、追求するところからはじまる。この講義では、先人の思想
を手引きとしながら、「自分」の在り方、そして「他者」や「社会」の在り方を中心に問う。講義で取り上げる
内容が単に「過去」のものではなく、われわれが生きている「現在」に深く関わっているを理解し、先人の思想
やそこで疑問に思った事柄をみずからの「将来」の在り方へとつなげてほしい。 達成目標
各テーマについての、基礎的な知識と視点をおさえる。また、テーマに対して考察し、根拠を提示したうえで自
分なりの考えを表現できることを目指す。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 第 2回 人間と哲学(1) ソクラテス―「人間とは何か」―
第 3回 人間と哲学(2) プラトンのイデア
第 4回 人間と哲学(3) アリストテレスの「幸福」と「共同体」
第 5回 社会契約論(1) ホッブズとロックの社会契約説
第 6回 社会契約論(2) ルソーの社会契約説
第 7回 社会契約論(3) ロールズにみる「正義」
第 8回 「自由」 「自由主義」について
第 9回 「自分」とは(1) デカルトの二元論
第10回 「自分」とは(2) 「自分」と「他者」―相互承認と単独者―
第11回 「自分」とは(3) 人生の意味―ニヒリズム、不条理―
第12回 われわれと世界(1) ハイデガーの「世界内存在」とその周辺 第13回 われわれと世界(2) 共生社会と公共空間
第14回 われわれと世界(3) 技術と現代
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
指定しない。適宜プリントを配布する。
参考書
岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書、2003年)、河上正秀、小林秀樹編『変容する
社会と人間』(北樹出版、2014年)ほか、授業内で適宜紹介する。
授業外での学習
配布資料を読み直し、不明な点は調べるなどして補足・整理しておくこと。講義の内容に関する疑問を見出すた
めにも、自分なりに内容についてのメモをとりながら受講するとよい。
評価方法
期末試験(70%)と、授業でおこなう小レポートまたは課題(30%)で評価する。
履修上の注意
私たちの生活や国内外の諸問題についてアンテナを張ること。社会規範を身につけること。そして積極的に学ぶ
姿勢をとること。
養人文-1
科目名
倫理学
Ethics
Title
科目区分 一般教養(人文)
准教授
担当教員
担当教員との連絡方法
福間 聡(フクマ サトシ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
「存在についての判断(~である)から規範についての判断(~すべし)を導くことは可能であるのか」といっ
たメタ倫理学にまつわる諸問題から、「帰結主義と義務論、どちらに基づく道徳的判断が正しいのか」「動物に
権利はあるのか」「正しい戦争はあるのか」といった規範・応用倫理学、そして政治哲学にまつわる問題群を本
講義では考察する。こうした問題を検討するにあたって、私たちの常識に依拠しつつも、その常識がよって立つ
根拠とは何であるのかを参加者と共に問い直すことが本講義の目的である。
達成目標
上記の問題群を検討することを通じて、倫理的な問題に対する自分なりの考えを持ち、他人に自分の考えを適切
に説明することができるようになる。
スケジュール
第 1回 倫理学とは何か・導入
第 2回 メタ倫理学・1 「である」から「べき」を導けるのか
第 3回 メタ倫理学・2 道徳判断は情緒的に行われているのか
第 4回 メタ倫理学・3 善が善である理由は何なのか(小テスト)
第 5回 規範倫理学・1 帰結主義と義務論、どちらに基づく道徳的判断が正しいのか
第 6回 規範倫理学・2 嘘をつくことは許されるのか
第 7回 規範倫理学・3 作為と不作為に違いはあるか
第 8回 規範倫理学・4 道徳的な運によって我々の道徳判断は左右されるべきか(小テスト)
第 9回 応用倫理学・1 刑罰は本当に必要なのか
第10回 応用倫理学・2 脳が交換されたら、私は私なのか
第11回 応用倫理学・3 動物に権利はあるか(小テスト)
第12回 政治哲学・1 他人に寛容になることができるか
第13回 政治哲学・2 先進国は移民を受け入れるべきか
第14回 政治哲学・3 正しい戦争はあるのか(小テスト)
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
ベン・デュプレ『人生に必要な哲学50』(近代科学社 2009)
参考書
野家啓一・門脇俊介(編)『現代哲学キーワード』(有斐閣 2015)、大庭健(編集代表)『現代倫
理学事典』(弘文堂 2006)
授業外での学習
次回の授業範囲に関連する項目について、指定した教科書・参考書をよく読み、予習しておくこと。また、授業
後は必ずノートや配付資料に目を通し、学習内容の定着を図ること。
評価方法
期末試験ないしはレポートの成績で評価する。
履修上の注意
基本的に、講義形式の授業だが、クラス・ディスカッションなど学生が発言をする機会をできる限り提供してい
きたい。授業中の私語や携帯電話、スマートフォン等の使用は絶対に禁止。
養人文-2
科目名
心理学
Psychology
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 小池 庸生(コイケ ノブオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
人間の行動は、外界・内界からの情報を受けて変化します。つまり、情報を受け取り、認識し、その対応とし
て行動が生じるわけです。では、どのようにして情報を受け取り、認識しているのでしょうか。もっとも基本的
な機能と働きについて理解することを目的として、具体的な事例から、人間の機能と働きについて学び、心理学
の知識を深めることも目的として講義を行います。
達成目標
具体的な事例から、基本的な人間の機能と働きを学ぶことで、実生活に活用できるようになることが、受講生
の到達目標となる。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション 講義概要、スケジュール、評価方法等
第 2回 Ⅰ.心理学の歴史と方法
第 3回 Ⅰ.心理学の歴史と方法
第 4回 Ⅱ.脳と心理学
第 5回 Ⅱ.脳と心理学
第 6回 Ⅲ.感覚と知覚
第 7回 Ⅲ.感覚と知覚
第 8回 Ⅳ.学習
第 9回 Ⅳ.学習
第10回 Ⅴ.記憶と思考
第11回 Ⅴ.記憶と思考
第12回 Ⅵ.動機づけと感情
第13回 Ⅵ.動機づけと感情
第14回 Ⅶ.パーソナリティ
第15回 Ⅶ.パーソナリティ
教科書・参考文献
教科書
使用しません。
参考書
講義中に適宜指示します。
授業外での学習
心理学の基礎に関する本を読んでおくこと。
心理学の内容がより理解できるようになるので自分だけでなく他人の行動などについてよく観察してみること。
評価方法
定期試験が80%、講義参加態度が20%
履修上の注意
そのときどきの状況や必要性に応じて、授業計画を変更して行うことがある。
養人文-3
科目名
民俗学
Folklore
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
小牧 幸代(コマキ サチヨ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
民俗学は、私たちが普段「当たり前」だと感じている日常生活のなかの慣行や習俗に、改めて光をあてる学問で
す。たとえば正月や盆、祭りや節句などの年中行事、誕生、七五三、成人式、結婚式、葬式といった人生儀礼、
さらには衣食住という最も身近なもののなかに、民俗の「知」がどのように表現されているかを探っていこうと
します。この講義では、そうした民俗的な慣行・習俗のうち、特に宗教的な側面に焦点をしぼって理論や事例を
紹介していきます。四苦(生・老・病・死)に直面し、耐えたり克服したり、災害や災難に見舞われて、その因
果関係を超自然的存在との関係で理解したり説明したり、あるいは豊穣や幸福をカミやホトケに祈ったり求めた
りする宗教の現場を、丁寧にたどりなおしてみます。そうすることで、「無宗教」だとされる日本人が、実は「
名前の無い宗教」を熱心に信奉している様子が徐々に明らかになっていくでしょう。
達成目標
これまで無自覚にやりすごしてきた日常生活のなかの慣行や習俗、迷信ないしは俗信として片付けてきたさまざ
まな信仰や占術、それらのなかに民俗の「知」や「論理」がどのように存在しているのかを確認し理解したのち
、実際には私たちのなかにすでに内面化・身体化されているそれらについて、再考するきっかけをつかむことが
この講義の目標です。
スケジュール
第 1回 ガイダンス~民俗学とは、宗教とは、民俗宗教とは…
第 2回 日本の民俗宗教の複合的性格~神道、仏教、儒教、道教、陰陽道、修験道、キリスト教、無宗教
第 3回 神道~古事記と神社建築
第 4回 神道~比較神話学と世界観
第 5回 仏教~仏像と経典
第 6回 仏教~民俗宗教と仏教
第 7回 陰陽道~資料映像「陰陽師」
第 8回 陰陽道~風水思想と陰陽五行説
第 9回 民間信仰~憑霊信仰とシャーマニズム
第10回 民間信仰~妖怪学の成立と妖怪ブーム
第11回 柳田国男と『遠野物語』~民俗学の成立とフォークロリズム
第12回 通過儀礼~冠婚葬祭におけるカミ・ホトケと日本人
第13回 年中行事~暦(時間の区切り方)と宇宙観
第14回 バラエティ化する民俗宗教~パワースポットとスピリチュアル
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
毎回、資料を配付します。
参考書
授業中に指示します。
授業外での学習
毎回配布するレジュメを授業後にも読むなどして知識の定着を図るとともに、その知識を活用し、常に身近な出
来事や現象に関心をもつよう心がけてください。そのなかで生まれた疑問は、授業中や授業の前後に、遠慮なく
教員にぶつけてみてください。
評価方法
レポート(40%) 定期試験(60%)
履修上の注意
授業で学んだ理論に基づいて、授業時間内にレポートを書く機会が4回あります(制限時間は15分)。その理論
を適用するための具体的な事例は、予め各自で図書館やインターネットなどで調べて、メモやノートにとるなど
して授業に持参してください。どのような事例を調べてくるかについては、レポート実施回の直前の授業で指示
します。なお、レポートは1回10点満点で、内容に応じて10段階評価をします。
養人文-4
科目名
宗教学
Religion
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 濱 雄亮(ハマ ユウスケ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
生活・社会・文化の様々な領域に、一目ではわかりづらいものも含めて、広い意味での宗教(的なもの)が関わ
っている。その実情や背景について、宗教学の視点から理解することを目指す。それによって、現代日本社会と
人類文化という私たちの足下を学術的な視点で見つめ直す方法を学ぶ。
達成目標
生活・社会・文化などの様々な領域と宗教の相互関係について、実例に基づいて理解すること。
宗教現象の普遍性と特殊性について、実例に基づいて理解すること。
宗教学の視点とその歴史について理解すること。
スケジュール
第 1回 宗教学を学ぶ意義と必要性、宗教と宗教学の起源
第 2回 【日本(人)と宗教(1)】日本人の生活と儀礼
第 3回 【日本(人)と宗教(2)】日本における宗教の展開
第 4回 【日本(人)と宗教(3)】日本と東アジアにおける民俗宗教の世界
第 5回 【他領域との接点(1)】ポピュラーカルチャー・マルチメディアと宗教
第 6回 【他領域との接点(2)】医療・科学と宗教
第 7回 【他領域との接点(3)】政治・経済と宗教
第 8回 【他領域との接点(4)】教育と宗教・宗教の教育
第 9回 【他領域との接点(5)】人の移動・観光と宗教
第10回 【現代社会における宗教(1)】宗教と宗教でないものの境界
第11回 【現代社会における宗教(2)】新宗教団体の発生と展開
第12回 【現代社会における宗教(3)】宗教・カルトと社会問題・人権問題
第13回 【現代社会における宗教(4)】植民地(主義)・移民と宗教
第14回 【現代社会における宗教(5)】諸外国における宗教の歴史と現状
第15回 宗教学の歴史・成果・課題
教科書・参考文献
教科書
なし
参考書
石井2010『プレステップ宗教学』弘文堂。櫻井・三木〔編〕2007『よくわかる宗教社会学』ミネルヴ
ァ書房。中村2014『教養としての宗教入門』他にも授業内容に応じて紹介する。
授業外での学習
授業プリント及び授業内で提示した参考図書・ウェブページ・テレビ番組等を閲覧することが望ましい。
評価方法
平常点(出席と授業内小レポート):55%
期末テスト:45%
履修上の注意
履修者の興味や社会状況に応じて、順番や内容は大幅に変更となる場合がある。
資料を多く配布するので、ファイルを用意することが望ましい。
自分にとって奇異・無縁に思える事例や解釈にも、まずは興味をもって接する姿勢をもってほしい。
養人文-5
科目名
考古学
Archaeology
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 池田 悦夫(イケダ エツオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
考古学とは、遺跡・遺構・遺物を研究対象として、層位学的方法や型式学的方法など考古学的独特の方法を用
いて、人間の歴史をめぐるいくつかの課題を解明しようと試みる学問です。講義では、考古学の枠組みや過去を
どのように見るか等考古学の理論についての理解を深め、調査方法、分析方法、研究方法など考古学の方法に触
れ、また、具体的な実践例に接し、考古学の理解を深めることを目的とします。なお、講義の進行状況により講
義の内容を一部変更する場合があります。
達成目標
講義は、「そのモノが、いつの時代のものとなぜ分るのか」、その解明方法について論理的に学び、考古学的
研究の方法を踏めば、文字のない時代であっても過去の情報を得ることができるということを実物に触れながら
体感してもらいたいと思います。考古学の枠組みについて知ることを目標とします。
スケジュール
第 1回 イントロダクション 講義概要、評価方法、受講予備アンケート
第 2回 考古学入門 考古学とはどのような学問か
第 3回 考古学の理論(1) 考古学の歩み
第 4回 考古学の理論(2) 遺物の概念規定と分類
第 5回 考古学の理論(3) 考古学的資料の見方
第 6回 考古学の理論(4) 層位学的方法と型式学的方法と放射性炭素年代測定法
第 7回 考古学の理論(5) 考古科学と古環境の復原
第 8回 考古学の理論(6) 考古学的歴史叙述考
第 9回 考古学の方法(1) 発掘調査の方法
第10回 考古学の方法(2) 整理調査の方法
第11回 考古学の方法(3) 遺物実測図の作成
第12回 考古学の方法(4) 考古学的研究の方法
第13回 考古学の実践(1) 型式学的方法の実践
第14回 考古学の実践(2) 年代付与の実践
第15回 総括授業 質疑応答
教科書・参考文献
教科書
特に指定しない。必要に応じてプリント配布
参考書
その都度、指示します。
授業外での学習
次回の授業範囲に関連する項目について、博物館、美術館等に足をはこび積極的に情報を収集すること。また、
授業後は必ずノートや配布資料に目を通し、学習内容の定着を図ること。
評価方法
授業に臨む姿勢(15%)、毎回のショートコメントと出席状況(30%)、試験(55%)
履修上の注意
私語・遅刻は厳しく対処します。出席は厳密にとり毎回授業に関する評価対象のショートコメントを求め,こ
れをもって出席のカウントとします。公欠は除く。講義・スライド、資料に触れる車座形式で行います。
養人文-6
科目名
日本史(古代~近世)
Japanese History Ⅰ
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 川鍋 定男(カワナベ サダオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
アジア大陸の東端に位置する日本列島は、大陸との関係のなかで歴史が展開してきた。そうしたなかで、一万
年におよぶ縄文時代を経た後、弥生・古墳時代へ移行し、その後、日本列島の歴史は急激な歴史的変化をとげて
きたこと。本講座では、アジア大陸との関係をみながら日本列島の歴史が大きく変遷してきたこと。形質人類学
の成果によりながら、日本列島へやってきた縄文人や弥生人のルーツを考え、また、中国大陸での稲作遺跡、稲
作の起源と日本列島への伝播について学ぶ。その後の歴史過程においても、朝鮮半島や中国との関係や影響、そ
して日本独自の歴史的展開や特質を考える。
達成目標
日本人のルーツを認識し、稲作の起源と日本への伝播、弥生人の日本列島への移動を理解する。古墳時代をも
たらした人々の移動や、その後の政権や歴史の変遷を理解する。
スケジュール
第 1回 日本史の時代区分
第 2回 縄文人と弥生人の形質的違い
第 3回 縄文人のルーツ
第 4回 弥生人のルーツ
第 5回 水田稲作の起源
第 6回 日本の初期水田稲作遺跡
第 7回 水田稲作遺跡の特質と伝播
第 8回 古墳時代と古墳の変質
第 9回 大和政権の特質
第10回 律令国家の形成と特質
第11回 大和政権の特質
第12回 律令国家の形成と特質
第13回 古代から中世へ 荘園の発達と武士の登場
第14回 平氏政権と鎌倉幕府の設立
第15回 中世から近世へ
教科書・参考文献
教科書
参考書
宮地正人編『日本史』(新版世界各国史1) (山川出版社)
授業外での学習
授業中に紹介する参考図書を読む。
評価方法
期末試験の結果を基本として、出席状況を加味して総合的に成績を評価する。
履修上の注意
参考文献の外に、講義中に随時上記以外の参考文献も紹介する。授業に出席していないと、期末試験で単位取得
が困難であろう。
養人文-7
科目名
日本史(近現代)
Japanese History Ⅱ
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 川鍋 定男(カワナベ サダオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
ペリー来航以降の外圧と内憂のなかで江戸幕府は崩壊し、明治政府が成立したが、明治政府は初期から諸改革
を推し進めた。開国以降の欧米との接触のなかで日本は、東アジア諸国のなかでいち早く「脱亜入欧」をめざし
、上からの近代化・工業化を推し進め、富国強兵を目指した。憲法制定と国会開設をめざす自由民権運動との関
わりのなかで大日本帝国憲法の制定、国会開設、帝国主義と欧米との対抗意識のなかで歴史が展開してきたこと
を理解する。
達成目標
ペリー来航の目的や開港の影響、幕末民衆の動きを理解し、明治の諸変革や中国・朝鮮との関係、憲法制定や
自由民権運動、帝国議会や日清・日露戦争など、日本と東アジアをめぐる歴史の歩みを理解する。
スケジュール
第 1回 ペリー来航と開国
第 2回 横浜開港と貿易
第 3回 幕末の民衆の動き
第 4回 明治の諸変革
第 5回 台湾出兵と江華島事件
第 6回 明治政府の近代化政策
第 7回 自由民権運動と憲法制定
第 8回 帝国憲法発布
第 9回 帝国議会の開催
第10回 日清戦争と下関条約
第11回 日露戦争と韓国併合
第12回 第一次世界大戦と日本
第13回 第二次世界大戦と日本
第14回 占領下の諸改革
第15回 高度経済成長
教科書・参考文献
教科書
参考書
宮地政人編、新版世界各国史1『日本史』(山川出版社)
授業外での学習
授業中に紹介する参考図書を読む。
評価方法
期末試験の結果を基本として、出席状況を加味して総合的に成績を評価する。
履修上の注意
参考文献の外に、講義中に随時上記以外の参考文献も紹介する。授業に出席していないと、期末試験で単位取
得が困難であろう。
養人文-8
科目名
西洋史
European and American History
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 宮川 剛(ミヤガワ ツヨシ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
本講義は、中世から近代のヨーロッパの社会や歴史に様々な角度から光をあてて、世界史におけるヨーロッパ
の役割、他の地域・文明に与えた影響などをさぐる。現代世界形成に大きな役割を果たしたヨーロッパの歴史的
背景について理解を深めることで、グローバル化の進んだ現代にふさわしい教養・認識を身につけることを目指
す。
達成目標
中世から近代のヨーロッパの政治、経済、宗教など、毎回設定したテーマについての講義を通じて基本的な知
識を身につけるとともに、講義の内容に関係する資料を読み込むことで、現代世界の諸問題の歴史的背景を理解
する。
スケジュール
第1回 イントロダクション:西洋史概説
第2回 西洋中世社会
第3回 主権国家体制の確立 第4回 宗教改革
第5回 宗教改革の社会的影響
第6回 大航海時代とその影響
第7回 近世イギリスの海外進出
第8回 17世紀の「危機」
第9回 イギリスにおける内乱
第10回 啓蒙と改革
第11回 アメリカの独立
第12回 イギリスの産業革命
第13回 フランス革命
第14回 自由主義とナショナリズム
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
特になし
参考書
授業中に指示する。
授業外での学習
前回の授業中に指示した事柄について、事前に参考図書などで調べておくこと。
授業後はノートや配布資料に目を通し、学習内容の定着を図ること。
評価方法
テスト:100%。
履修上の注意
高等学校の「世界史」の知識を前提として講義します。
養人文-9
科目名
東洋史
Asian History
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 野口 周一(ノグチ シュウイチ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
中国を偏見ではなく「正しく」見るとはどういうことか考えていきます。そのためには、現代中国の諸問題を日
本との関係を含めて、学んでいく姿勢が大切なのです。
達成目標
近年、日中間の「軋み」が問題化しています。その中国を「正しく」理解するために、まずはその扉を開く力を
つけることを目標とします。
スケジュール
第 1回 「南船北馬」:中国地図を眺めながら、その東西南北を考えます。
第 2回 ゴビ砂漠と黄砂:黄砂問題と日本人の植林ボランティアについて考えます。
第 3回 一人っ子政策:その理念と現実の歪みを学びます。
第 4回 「小皇帝」の現実:「小皇帝」のかかえる問題から、中国社会を考えます。
第 5回 論語ブーム:中国建国以降、孔子は批判の対象となってきました。いま、なぜブームが起きたのでしょうか。
第 6回 巨龍の現実(1):沿海部と内陸部の経済格差について考えます。
第 7回 巨龍の現実(2):「盲流」、「民工潮」の意味を考えます。
第 8回 中国と日本(1):魯迅の日本留学について考えます。
第 9回 中国と日本(2):女優李香蘭について、彼女を主人公にしたミュージカルから考えます。
第10回 中国と日本(3):中国残留婦人・孤児の問題を考えます。
第11回 中国と日本(4):同上
第12回 中国と日本(5):同上
第13回 雑技:正月を機に、上海雑技団の妙技と団員の現実について考えます。
第14回 中国の食文化:庶民が親しむ屋台を楽しみます。
第15回 天安門事件:最後に、厳しい現実として、この事件を振り返ります。
教科書・参考文献
教科書
使用しない。
参考書
講義時に適宜ご紹介します。
授業外での学習
複雑な中国近現代史を学ぶわけです。授業はポイントとしてトピックをあげ解説していきます。その背景を図書
館所蔵の参考文献を利用して学ぶことを課題とします。
評価方法
授業への取組み姿勢:15%、試験:85%。
履修上の注意
授業に出なければ意味がありません。しかし、内容を暗記することは求めません。試験は参考資料を持ち込み可
として実施します。
養人文-10
科目名
言語学
Linguistics
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 新井 小枝子(アライ サエコ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
言語にかかわる基本的な事項についての知識を得るとともに、自らが日常的に用いている日本語を分析的にと
らえることを目的とする。さらに、日本語研究と社会生活との関わりについて考察することを目的とする。
地域社会の中でつかわれていることば、あるいは、日常生活のなかで自らがつかっていることばを手がかりに
して、私たちにとってことばとは何かを考える。人によることばの営みや、認識のありようにせまることになろ
う。
達成目標
ことばの特質を理解する。
日本語方言の実態を理解し、現代に生きる私たちにとっての方言の位置づけを明らかにする。
スケジュール
第 1回 はじめに 授業の目的と概要
第 2回 ことばの特質(1) 声の力とことばの力①
第 3回 ことばの特質(2) 声の力とことばの力②
第 4回 ことばの特質(3) 音声と身体
第 5回 日本語の方言(1) 方言、方言区画①
第 6回 日本語の方言(2) 方言、方言区画②
第 7回 日本語の方言(3) 方言地図をつくる、方言地図をよみとく①
第 8回 日本語の方言(4) 方言地図をつくる、方言地図をよみとく②
第 9回 日本語の方言(5) 言語景観と方言①
第10回 日本語の方言(6) 言語景観と方言②
第11回 日本語方言と群馬県方言(1) 地域社会と方言①
第12回 日本語方言と群馬県方言(2) 地域社会と方言②
第13回 日本語方言と群馬県方言(3) 地域社会と方言③
第14回 日本語方言と群馬県方言(4) 地域社会と方言④
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
配付資料をつかいます。
参考書
西江雅之(2012)『新「ことば」の課外授業』白水社
内山純蔵 監修(2011)『世界の言語景観 日本の言語景観-景色のなかのことば』桂書房
授業外での学習
「近ごろちょっと気になる日本語ノート」を作成します。友人の使う日本語、テレビやラジオから流れてくる
日本語、インターネット上に記される日本語などから、「気になる日本語の表現」と「なぜその表現が気になる
のかという理由」を書きとめておくこと。また、常に日本語に関するアンテナを張りめぐらせておくこと。
評価方法
リフレクションシート(40%) 期末レポート(60%)
履修上の注意
授業の始まりの10分程度をつかって、前回の授業の復習を兼ねた、リフレクションシートへの記入をします。
その提出をもって、全授業の出席状況を確認します。その内容については、成績評価の対象とします。自らのこ
とばを誠実な態度でふりかえり、緻密なことばの担い手となるべく励んでください。
養人文-11
科目名
日本文学
Japanese Literature
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
教授
担当教員との連絡方法
千葉 貢(チバ ミツギ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
文学は精神的な活動の所産である。古今東西を貫く思想や、時世に対峙したり抵抗したりした精神、表現などに
溢れている。それを証左するかのように、『古今和歌集』のなかに「春ごとに花の盛りはありなめど、相見むこ
とは命なりけり」(詠み人知らず)と歌われ、山本有三は『路傍の石』のなかで、「鉄道にぶらさがるなんてこ
とは、べつに勇ましいことでも大胆なことでもないんだよ。そんなのは匹夫の勇というもんだ。」と、進学でき
ないと諦め、自暴自棄になっていた主人公・愛川吾一少年を戒め諭している。金子みすゞは「星とたんぽぽ」と
題する短い詩のなかで、「青いお空のそこふかく/海の小石のそのように/夜がくるまで沈んでる/見えぬけれ
どもあるんだよ/見えぬものでもあるんだよ」と見ている。--だから、文学は風景を眺めたり人を観照したり
して自己を啓発させる媒体である。文学作品を通じて「生き抜く力」を養いたい。
達成目標
当講義に於ける達成目標は、目的の項のなかで示した通り、「風景を眺めたり人を観照したりして自己を啓発さ
せる」ことである。「自己を啓発させる」媒体や素材として「文学」があり、数々の作品を紹介したい。スケジ
ュール(講義計画)に掲げた作品だけが「文学」ではないが、掲げた作品を貫いている人間性や思想、精神の理
解を促すと共に、「近代化」との関わりについて比較し、考察させたい。
スケジュール
第 1回 『万葉集』と自然、言霊信仰(animism)-- 「うたう」「眺める」ということ
第 2回 『万葉集』と可惜(あたら)の精神-- 親心、女心、防人(さきもり)の心など
第 3回 『古今和歌集』と自然-- 花鳥風月や「あはれ」をうたう、栄枯盛衰、有為転変をうたう
第 4回 『古今和歌集』と無常観-- 栄枯盛衰、有為転変の必然をうたう
第 5回 『平家物語』と恋愛(横笛と滝口入道)-- 身分階級、対象喪失
第 6回 『奥の細道』の思想(輪廻転生、擬死再生)-- 人生は先師の追悼の旅である
第 7回 二葉亭四迷『浮雲』と近代化-- 「近代化」に翻弄された「内海文三」のやるせなさ
第 8回 北村透谷『漫罵』(まんば)と近代化-- 皮相な「近代化」の矛盾を批判、陥穽を予告
第 9回 夏目漱石『吾輩は猫である』の魅力や思想-- ヒロイック(heroic)な精神
第10回 石川啄木(短歌や評論)と故郷喪失の文学(patriotism)-- 田舎者の愛憎物語
第11回 島崎藤村『破戒』と近代的な自我の確立-- 歴史や社会に抑圧された人々
第12回 田山花袋『田舎教師』とナショナリズム-- 青雲の志と悲しみの告発
第13回 葉山嘉樹『セメント樽のなかの手紙』とプロレタリア文学-- 制度に強いられた人々
第14回 梶井基次郎『冬の蠅』と私小説-- 滅び行くものへの自己投影、そして独り言
第15回 宮澤賢治(詩や『虔十公園林』)の魅力や思想ーー誰が本当の「たりない人」か
教科書・参考文献
教科書
指定しません。
参考書
『日本文学史』小西甚一 講談社学術文庫 1993年
『「可惜」命の文学』千葉貢 双文社出版 1991年
授業外での学習
必要に応じて配付したプリント(文章もの)は必ず通読し、意見や感想、質問事項などをメモしておくよう心が
けること。また、設問事項や問題文を記載した自家製のプリントには、それぞれ解答を記入、あるいは記述して
おくよう心がけること。さらには、スケジュールに掲げた作家や作品について下調べも怠らないように。
評価方法
受講の状況(小テストの結果など30%)、レポートの形式や内容、期末試験の結果(70%)などを総合的に
判定し、最終的な評価(評点)を行います。
履修上の注意
教科書の代わりに、必要に応じてプリント(コピー)を配布します。授業には積極的に出席し、よくノートに書
き込むように心がけて下さい。スケジュールに掲げた作品や作者について、少しでも多く理解し、リポートを作
成できるように、自分なりに努力することも忘れないで下さい。
養人文-12
科目名
英米文学
English and American Literature
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 津久井 良充(ツクイ ヨシミツ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
ヨーロッパの片隅に位置するイギリスという国が7つの海を支配する大英帝国を形成し、政治的・経済的に世界
に君臨していた時代は過去のものとなりました。今のイギリスには着飾った貴族たちの集う光景は見られません
し、気品ある紳士・淑女たちがロンドンを歩いていたのはもう過去のことです。
この講義でまず取り上げるトロロープは、イギリスの国力が頂点に達した19世紀後半に活躍した小説家です。
それからすでに130年以上の歳月が流れていますが、トロロープの作品には深い人間への信頼と、イギリスとい
う国だけではなく、広い世界に生きる人々を見つめる国際的な視点があります。その次にアメリカの思想家・詩
人ソローの「ウォーキング 'walking'」 を取り上げます。深い森の中を歩くことに自由を見出したソローのエ
ッセイには、アメリカの大自然に寄せる深い愛情が表出されています。
達成目標
1)イギリス紳士階級の生み出した市民文化の豊饒性について理解する。
2)現代の多文化主義の先駆者としてのトロロープについて学ぶ。
3)人間と自然との共生の大切さを、ソローから学ぶ。
スケジュール
第 1回 ガイダンス 1、講義方針の伝達。2、「スライドショー」と「映画上映」実施についての説明。
第 2回 本当のイギリス人って誰だろう―――スライドを利用しながら説明
第 3回 キャリア・ウーマンはいつ生まれたのだろうかーー「電信局の娘」を読む
第 4回 なんのために「自立」が必要なんだろうーー「電信局の娘」の読みどころ
第 5回 童話『ピーター・ラビット』の作者についてーー映画上映「ミス・ポター」
第 6回 湖水地方を愛した作者ーー 映画上映「ミス・ポター」
第 7回 世界の人々に愛される童話ーー映画上映「ミス・ポター」
第 8回 一人で生きる女ーー「電信局の娘」の現代性について考えよう
第 9回 ソロー「ウォーキング」を読むーー森の中には自由がある
第10回 ソロー「ウォーキング」を読むーー歩くことは「学ぶ」ことほかならない
第11回 ソロー「ウォーキング」を読むーーなんでも見てやろう
第12回 ソローを読むーー自由はどこにあるのか
第13回 ソローを読むーー境界を越える
第14回 ソローを読むーー豊かさのなかの貧困
第15回 総括授業ーーこれだけはしっかり押さえておこう
教科書・参考文献
教科書
参考書
『電信局の娘 アントニー・トロロープ短篇集Ⅰ』鷹書房弓プレス、ソロー『ウォーキング』岩波文
庫
講義の中で紹介します
授業外での学習
講義に関心や興味を持つには、予習をするのが良いです。あらかじめテキストを読むと楽しいですよ。
評価方法
レポート、出席状況、そして講義への取組姿勢などを総合的に評価して成績を決めます。配点:二回のレポート
75%、出席状況15%、その他10%。
履修上の注意
一人の人間を理解するには、その人に会い、その人に向き合い、その人との対話を積み重ねていくことが必要で
す。生真面目な人物とたまには会って、ゆっくり話をしたいなと思ったことのある学生はきっと満足するでしょ
う。
養人文-13
科目名
ヨーロッパ文学
European Literature
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 三瓶 憲彦(ミカメ ノリヒコ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
講義前半 ドイツにおける諸社会制度・文化またイスラム系外国人労働者問題等、フランスとの比較を試みなが
ら、現代ドイツ社会が直面する諸問題を明らかにする。講義後半では、初期ゲーテの文学運動の特徴、、ゲーテ
とフランス革命との関係について論じる。そして、ハイネの捉えたゲーテ像を通してハイネの文学と政治の緊張
関係を、さらには激烈な時代批判と俗物批判の反逆精神について考える。最後に、フランス文学から、鬼才アル
チュール・ランボーについて。その激越な反逆精神と比類なき言語表現の特質について考察する。
達成目標
近・現代社会が如何なる問題と対峙しその克服を迫られているか、またと文学と社会の密接不可分の関わり、な
いし文学の社会的役割についての認識を深める。
スケジュール
第 1回 ガイダンス
第 2回 ドイツの政治文化(その理念と制度)
第 3回 ドイツの教育文化(その制度と問題点)
第 4回 国家と宗教(キリスト教会の現状と課題)
第 5回 ドイツにおけるイスラム(キリスト教文化対イスラム文化)
第 6回 初期ゲーテ論、ゲーテとヘルダー、「シュトルム ウント ドラング」(疾風怒涛)
第 7回 「5月の歌」、「若きウエルテルの悩み」、ゲーテとフランス革命
第 8回 ハイネのゲーテ観
第 9回 同(その二)
第10回 ハイネとサン・シモン主義について
第11回 (その二)
第12回 ハイネ作品論 『ハルツ紀行』より数篇、『北海』、『実際には』、『背信者へ』等
第13回 反逆の鬼才アルチュール・ランボーについて、その生い立ちと母親との関係、反教権主義と反キリスト教主義
第14回 『みなし子たちのお年玉』、『七歳の詩人たち』、『パリの軍歌』、『教会の貧民たち』
、『正義の人』等 第15回 (その二)
教科書・参考文献
教科書
使用せず。私家版教科書をテーマ毎に授業時にプリントして配布
参考書
授業時に随時紹介
授業外での学習
前週授業内容を確認の上、それについての自らの考えをまとめて、次の授業に備えて頂きたい。
評価方法
受講状況+期末試験の総合評価
履修上の注意
今年度の上記個別テーマに何らかの関心のある学生の受講を歓迎
養人文-14
科目名
街と建築
Town and Architecture
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 宮崎 均(ミヤザキ ヒトシ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
地域政策を現実的に展開する際に、ハードとしての都市と建築を想像していくことは欠くことの出来ないことで
ある。都市の一部として限定した場を地域とするならば、その地域の環境を造り上げるハードはまちづくりとし
ての建築の造り方でもあるし、建築とオープンスペースの集積が地域でもある。本講義では、まちづくりと建築
づくりの作法と関係性を地域に住まう人間を中心に論ずる。
達成目標
建築を計画する手法並びに建築法規を修得する。さらにまちづくりの手法とまちづくりに関する法規を学ぶ。建
築とまちの相互関係を学ぶことにより建築がまちづくりに於いていかに重要なものづくりかを修得する。
スケジュール
第 1回 建築とは何か
第 2回 建築のつくりかた
第 3回 建築のデザイン
第 4回 建築とまちづくりの関係性
第 5回 まちづくりの手法1
第 6回 まちづくりの手法2
第 7回 建築の法制度
第 8回 まちづくりの法制度
第 9回 都市居住とまちづくり
第10回 歴史的なまちづくり1
第11回 歴史的なまちづくり2
第12回 景観形成とまちづくり
第13回 防災とまちづくり
第14回 オープンスペースと都市デザイン
第15回 市街地再開発に於ける建築とまちづくり
教科書・参考文献
教科書
無し
参考書
新都市計画概論 共立出版(株) 加藤晃 編
授業外での学習
建築とまちづくりに関する事項について、積極的に情報収集すること。特に群馬県高崎市についてのまちづくり
の情報は、HP,新聞等で知識を入れておくこと。
評価方法
定期試験50% その他出席、レポート等 50%
履修上の注意
普段の生活に於いて、まちと建築に関心を持って見て歩いて感じてもらいたい。又、形を持つもののデザインに
ついても興味を持って生活してもらいたい。
養人文-15
科目名
美学
Aesthetics
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 椎原 伸博(シイハラ ノブヒロ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
本講義は、前半部において芸術概念の変遷をたどりつつ、美と芸術の基本的な概念を学びます。それは、主観的
な美の判断がどうして客観性を有することが出来るのかという、逆説に対する解決策を探ることになります。1
1回目以降の後半部においては、近代以降の芸術作品の具体的事例を参考にして、現代社会における芸術の意味
を考察します。そして、なぜ私たちは芸術を支援する必要があるのかという問題について、受講者が独自に意見
をもてるようになることを目指します。
達成目標
美と芸術の概念、その歴史のアウトラインの知識を得ることを第一の達成目標とします。
そして、それにより現代芸術の様々な問題について意識的になり、芸術の社会的有効性について考察することが
出来るようになることを、第二の達成目標とします。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション 美学とは何か 翻訳語としての美学・芸術
第 2回 古代ギリシアの芸術観1 プラトンの詩人追放論
第 3回 古代ギリシアの芸術観2 アリストテレスの『詩学』について その1 ギリシア悲劇とは
第 4回 古代ギリシアの芸術観3 アリストテレスの『詩学』について その2 エイコスとアナンカイオン
第 5回 中世からルネサンスに至る芸術観の歴史
第 6回 小テスト① 17世紀フランス古典主義について ル・シッド論争
第 7回 近代的芸術概念の成立について
第 8回 味覚と趣味 美を判定する能力について
第 9回 バウムガルテンの『美学』1750年について
第10回 カント『判断力批判』からヘーゲルの『美学講義』へ
第11回 小テスト② モダニズムの美学 第12回 現代アートの美学1 何でもありの現代アートについて
第13回 現代アートの美学2 パブリックアートについて
第14回 現代アートの美学3 コミュニティとアート
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
プリントを適宜配布します。
参考書
佐々木健一『美学辞典』(東京大学出版会)、小田部胤久『西洋美学史』(東京大学出版会)
西村清和『現代アートの哲学』(産業図書)、カロル・タロン=ユゴン『美学への手引き』(白水社)
授業外での学習
配布プリントを良く復習すること。
評価方法
2回の小テスト(各30% 30%×2回=60%)(小テストの欠席者は適宜レポートで対処する)
期末レポート(40%) 履修上の注意
授業は基本的にパワーポイントで行いますが、そのスライド資料をプリントして配付しません。かならず、受講
生はノートをとり、能動的に授業に参加してください。また、配付プリント等は必ずファイルして、授業時に持
参してください。
養人文-16
科目名
音楽論
Music Theory
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 野中 映(ノナカ エイ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
前期
目的
クラシック音楽とかポピュラー音楽といったジャンルの垣根をとりはらって、さまざまな音楽を一旦あちこちに
ちらばらせてみましょう。そしてそれらを地域とのかかわり、コミュニティとのかかわりというものさしでかた
づけてみるのです。そうすると、ばらばらであったはずのものが思いがけず結びあうことに気づくかもしれませ
ん。音楽のインテリアを、あなたの内につくりあげていってください。
達成目標
こちらから目標を設定するというたぐいの科目ではありませんが、しいていうなら音楽とのかかわりをより深く
もってもらえればいいですね。そしてなによりも、やわらかな感性をはぐくんでもらいたい、というのがいちば
んの望みです。
スケジュール
第 1回 音楽の伝承について:音楽が根付くということ
第 2回 グレゴリオ聖歌:伝承の経緯と写本の異同
第 3回 グレゴリオ聖歌:ネウマ譜を読む
第 4回 バリ島の芸能と音楽:ガムランとケチャ
第 5回 アイリッシュ・ミュージック:ケルト文化とのつながり
第 6回 アイリッシュ・ダンス:リバーダンスの足跡
第 7回 ジャマイカの音楽:スカ、ロック・ステディ、レゲエ、そしてダブ
第 8回 モンゴルの遊牧民の生活と音楽:オルティンドーとホーミー
第 9回 ブラジルの音楽:ファベーラの生活とカルナヴァル
第10回 アイスランド:ポスト・ロックの萌芽
第11回 アフリカン・ロッカーズ:ソウェトの音楽、グリオの音楽とポップ・ミュージック
第12回 1960年代アメリカ:公民権運動と音楽
第13回 ゴスペルとソウル・ミュージック、R&B
第14回 アメリカのレイト・シックスティーズ:モンタレー・ポップ・フェスとウッドストック
第15回 バンド・エイド、ライヴ・エイド、ウィ・アー・ザ・ワールド
教科書・参考文献
教科書
参考書
授業外での学習
次回の授業範囲に関連する項目について、指定した教科書・参考書をよく読み、予習しておくほか、新聞やニュ
ースなどからも積極的に情報収集すること。また、授業後は必ずノートや配付資料に目を通し、学習内容の定着
を図ること。
評価方法
定期試験(講義内容をもとに「自分マガジン」を作製)を行います。
履修上の注意
養人文-17
科目名
東洋美術史
Eastern Art History
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 大石 利雄(オオイシ トシオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
東洋美術史の一環として、水墨画について学ぶ。中国唐時代におこった水墨画は、五代を経て、北宋から南宋、
元時代にかけて著しく発展、鎌倉時代には日本へと伝わり室町時代に隆盛をみる。ではこの中国で生まれ発展し
た水墨画を、日本の絵画はどのようにして受け入れ、自らのものとしていったのであろうか。本講義では、外来
美術の受容という観点から日本に於けるその展開を探る。加えて、水墨画の日本絵画史に果たした役割、意義に
ついて考えてみたい。
達成目標
東洋独自の絵画芸術である水墨画についての理解を深めることを目標とする。何より、水墨画の持つ造形的な豊
かさ、「おもしろさ」を発見できたら幸いである。
スケジュール
第 1回 水墨画の成立 水墨画とは、白描画、破墨と潑墨
第 2回 北宋時代の山水画 李成、范寛、郭熙、北宋から南宋へ
第 3回 南宋時代の水墨画 牧谿、玉澗、「宋元画」
第 4回 同上 梁楷、馬遠、夏珪
第 5回 初期水墨画 可翁、黙庵、明兆、道釈画
第 6回 詩画軸と周文 詩画軸山水図、如拙と周文
第 7回 東山時代の水墨画壇 周文系、大徳寺派
第 8回 同上 阿弥派、「筆様」
第 9回 雪舟 雪舟と中国、雪舟・拙宗同人説
第10回 同上 「四季山水図巻」、実景図
第11回 雪村と戦国画壇 関東水墨画、武人画家
第12回 初期狩野派 狩野正信、元信
第13回 等伯と桃山時代の水墨画 等伯と牧谿、水墨画の日本化
第14回 同上 友松、等顔
第15回 総括授業
教科書・参考文献
教科書
使用しない。毎回プリントを配布する。
参考書
『水墨美術大系』第1~10巻 講談社 1973~77
『世界美術大全集・東洋編』第5・6巻 小学館1998・2000他、授業の中でその都度紹介する
授業外での学習
評価方法
レポート(60%)、それに出席状況(40%)を加味して決める。
履修上の注意
講義にはスライドを使用するが、あくまでも代用品であり、機会があれば積極的に美術館や博物館に行き実物に
接することを心がけてほしい。
養人文-19
科目名
発達心理学
Developmental Psychology
Title
科目区分 一般教養(人文)
担当教員
担当教員との連絡方法
非常勤講師 小池 庸生(コイケ ノブオ)
E-Mail
配当年次
1
単位区分
選択
単位数
2
開講時期
後期
目的
人間を理解するために、行動や心的機能の発生・発達成熟過程の一般的法則および各発達段階における心身の発
達と学習の過程を学ぶと共に、障碍者(児)の心身の発達・学習過程についても学ぶ。
達成目標
発達とは何かということから始めて、人の一生についての理解を深めること、さらに自分の将来像を構築するた
めの指標にできることを目標とする。
スケジュール
第 1回 オリエンテーション、Ⅰ.発達心理学の基礎1
第 2回 Ⅰ.発達心理学の基礎2
第 3回 Ⅱ.身体と運動機能の発達1
第 4回 Ⅱ.身体と運動機能の発達2
第 5回 Ⅲ.認知機能の発達1
第 6回 Ⅲ.認知機能の発達2
第 7回 Ⅳ.人間性の発達1
第 8回 Ⅳ.人間性の発達2
第 9回 Ⅴ.社会性の発達1
第10回 Ⅴ.社会性の発達2
第11回 Ⅵ.発達と学習1
第12回 Ⅵ.発達と学習2
第13回 Ⅶ.発達の障碍と問題1
第14回 Ⅶ.発達の障碍と問題2
第15回 まとめ
教科書・参考文献
教科書
使用しない
参考書
適宜、講義内で紹介する
授業外での学習
発達心理学に関係する本を読むこと。
理解を薦めるために、子どもから大人までの行動をよく観察してみること。
評価方法
定期試験が80%、講義参加態度が20%
履修上の注意
そのときどきの状況や必要性に応じて、授業計画を変更して行うことがある。
養人文-20