NEWS RELEASE Number:14K037 2014 年 12 月 1 日 エアバス A320 として日本国内初! 高規格 RNAV 進入方式の許可取得について スターフライヤーは、日本で初めてエアバス A320 型機での高規格 RNAV 進入方式(RNP AR アプローチ) の航行許可を国土交通省航空局より取得し、2014 年 12 月 1 日より北九州空港、羽田空港、および山口宇 部空港で運航を開始します。 RNP AR(Required Navigation Performance Authorization Required)航行とは、航空用の衛星(GPS)位 置情報等を、航空機に搭載した航法コンピューターで処理・監視しながら、目的地飛行場に設定された 飛行経路を正確に飛行して着陸する高規格な運航方式です。 これまで北九州空港では、雨や霧などで視程が悪い場合、管制官による誘導で飛行場に接近した後、 滑走路の端から発射される電波(ILS)をとらえて自機の位置を確認ながら着陸を行なっていましたが(図 1)、RNP AR アプローチは(図 2)、設定された進入経路から 0.3 マイル(約 500 メートル)以上外れると、 コンピューターが警告を発する高精度の機能により、飛行場へ近づく際も管制官による誘導を必要とし ません。 また、最終進入経路も長い直線区間(10km~20km)が必要なくなり、曲線を描いて正確に滑走路へ進入 することができる方式です。 【図 1】ILS アプローチ(例:北九州空港) NEWS RELEASE 【図 2】RNP AR アプローチ(例:北九州空港) RNP AR アプローチによるメリット ●飛行経路の短縮による効果 飛行経路が短縮されることにより、飛行時間及び燃料の節減が可能です。 北九州空港での低視程時では、現行のアプローチ(ILS)と比べると効果は以下のとおりです。 飛行経路(距離) 約 27 マイル(50km)短縮 飛行時間 7~8 分短縮 燃 料 約 320 ポンド(130kg=185 リッター)節減 ●騒音対策上の効果 北九州空港への現行最終飛行経路付近(北側約 8km)には住宅や教育施設等がありますが、RNP AR アプ ローチは曲線経路として海上側に飛行経路が設定されているため、騒音対策上の大きな効果を発揮し ます。 ●安全運航 RNP AR アプローチは飛行場付近の障害物から保護された経路を自動操縦装置と連動して正確に飛行す る方式であり、運航乗務員は計器類による運航状況のモニターに専念し、異常が発生した場合に適切 な対応を行うことにより従来以上に高い安全性が確保されることが実証されています。 NEWS RELEASE ●RNP AR アプローチが使用できない例 台風等による強風時 濃霧発生時(地上視程 1200m 以下) 極端な気温(マイナス 5℃未満 46℃以上) GPS 衛星からの位置情報を得られない場合 航空機の必要な装備品が故障の場合 その他、管制上の理由(他の運航便との管制間隔)など ●RNP AR アプローチに使用する航空機 国土交通省航空局より「適合許可」を受けた航空機は以下の通りです。(合計 7 機) 型式 機番 JA07MC JA08MC JA09MC A320-214 JA20MC JA21MC JA22MC JA23MC ※JA05MC・JA06MC の 2 機については、RNP AR アプローチを実施するための装備を搭載していますが、エ アバス社及び製造国が発行する「証明書」を受けていない為、適用除外となっています。 (今後の追加申 請について検討中) ●新アプローチ法の航行開始時期 2014 年 12 月 1 日(月)始発便から 実施空港 北九州空港 羽田空港(RWY23=深夜時間帯のみ) 山口宇部空港 これからもお客様にご満足いただけるようサービスの向上に努めてまいります。 『感動のあるエアライン』 スターフライヤーの翼で快適な空の旅をお過ごしください。 以上
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