公明は約束します「10 の約束」

公明は約束します「10 の約束」
1. 6 兆円減税で、暮らしを守り、支え、豊かにします
2. 徹底した「地方主権」で地域のまちづくりを進めます
3. 年金切り下げ・患者負担増に反対し、子育て・介護減税の導入をめざします
4. 面接・論文で大学入試 OK。偏差値教育を変え「いじめ」「不登校」をなくします
5. ダイオキシン対策など、生命を守るクリーンな環境をつくります
6. 年収の 3 倍以内でマイホームが持てる住宅政策を進めます
7. 女性の権利を守る男女共同参画社会を実現します
8. 新「農業基本法」を制定し、魅力ある農業を実現します
9. 核廃絶と軍縮を推進し、世界の平和と発展に貢献します
10. 「政治腐敗防止法」を制定し、汚職議員が再び立候補できないようにします
○ 世界が本格的な「大競争の時代」へ突入する 21 世紀を目前にして、わが国を取
り巻く内外の状況も大きく変転しています。その激変する政治・経済・社会環
境に的確に対処することができなければ、21 世紀のわが国の健全な発展は極め
て困難であります。
○ 今日の少子化傾向がこのまま続けば、わが国の人口は 2007 年の一億二千七百万
人をピークに減少し、21 世紀末には 6700 万人になると推計されており、将来の
経済、医療・年金・介護など社会保障制度に大変深刻な影響をもたらすものと
考えられます。
○ これまでの偏差値教育のもとでは、創造的で心豊かな人間性を育むことは不可
能であり、ましてや 21 世紀の国際社会に通用する世界的な人材を輩出すること
は厳しいといわざるを得ません。
○ 大量生産・大量消費・大量廃棄型の経済社会システムが、経済の繁栄と生活水
準の向上とともに環境の破壊と資源の浪費をもたらし、21 世紀に深刻な課題を
残しています。今こそ人類の生存基盤である環境を重視したエコロジー社会を
構築し資源循環型社会に転換しなければなりません。
○ 今夏の参議院通常選挙に臨むにあたり、公明は「平和」「福祉」「環境」
「人権」
の党として、以上のような現状認識のもと、次の「政策スローガン」と「重点
政策大綱」を掲げてその実現をめざします。
一
六兆円規模の大幅減税を断行し、景気の早期回復を図り、国民の生活や中小企業を
守ります。
(1) 所得税・住民税、法人税を合わせて 6 兆円規模の恒久減税の実現をめざします。
(2) 規制緩和を強力に進め、電気・ガス、情報通信、交通運輸料金などの公共料金
の大幅引き下げを図ります。
(3) 金融機関の貸し渋りをなくすため、金融機関に対する早期是正措置の弾力的運
用、政府系金融機関の融資枠の大幅拡大、相談体制等の強化を図ります。
(4) 土地の流動化を推進するため、地価税の凍結、登録免許税・不動産取得税の軽
減を図ります。また、住宅ローン減税を大幅に拡充します。
(5) 有価証券取引税を廃止します。
二
抜本的な行政改革と、自治と分権、規制緩和を推進して、豊かでゆとりある生活と
個性豊かで活力ある社会を実現します。
(1) 肥大化し硬直した中央省庁を徹底した地方分権と規制緩和・撤廃を前提に統廃
合し、スリムで機能的な小さな政府にします。
(2) 特殊法人については当初の目的を終えたものは廃止、民間企業と競合するもの
は民営化し、存続が必要なものは徹底した合理化を図ります。
1
(3) 経済的規制は「原則自由・例外規制」
、社会的規制は「必要最小限」を基本とし、
民間の自由で活力ある経済活動を推進します。
(4) 高級官僚の不祥事を防止し、透明・公正な行政を実現するため、
「公務員倫理法」
と「情報公開法」を早期制定します。
三
年金制度の安定化を図り、年金の切り下げに反対します。
医療保険の患者負担増に反対します。子育て支援対策、介護支援対策を拡充します。
(1) 年金制度の安定化を図るとともに年金の切り下げに反対します。
(2) 医療保険の新たな患者負担増に反対します。
(3) 24 時間保育、企業内・病院内保育など多様なニーズに対応した利用しやすい保
育サービスを整備します。
(4) 介護休業や育児休業を取得しやすくなるよう、休業取得期間の「所得保障は最
低 60%」「原職復帰を保障」等の見直しを行います。
(5) 乳幼児医療費の無料化、教育減税(特定扶養親族控除)の拡充、子育て減税・
介護減税の導入、児童手当制度の拡充を行います。
(6) 介護保険制度創設によるサービスの市町村間格差を生じさせないために、介護
サービスの基盤整備を拡充します。
(7) 特別養護老人ホームの設置基準を緩和し、小規模な地域型ホームの建設ができ
るようにします。
(8) 難病患者の負担増と児童扶養手当の縮小に反対します。
四
画一的な教育から、子どもたちの自立性、創造性、国際性など豊かな個性を育む多
様な教育を進めます。また、21 世紀の日本を文化立国、科学技術立国として推進
します。
(1) 偏差値教育による入試を改善するため、アドミッションオフィス方式(多彩な
才能を発揮できる入試方法)を確立します。また、通学区制度の弾力化を図り
児童生徒や父母が学校を自由に選択できるシステムを検討します。
(2) 教員の資質向上を図るため、教員養成制度や画一的な教員採用試験を改善しま
す。
(3) 「いじめ」や「不登校」の生徒に対するきめこまかな配慮を行うため、臨床心
理士などのカウンセラーの常設校を拡充します。
(4) 世界屈指の基礎技術開発を行うため大学院の充実、研究者への補助金、研究施
設の近代化などを進めます。
(5) 文化予算を大幅に増額し、若手芸術家の育成、芸術活動への助成を行います。
また、地域の伝統芸能や文化施設の保護、後継者の育成を積極的に進めます。
五
環境保全を重視したエコロジー社会を実現するとともに、社会経済システムを資源
浪費型から資源循環型システムに転換します。
(1) 温暖化防止を強力に進めるためにクリーンエネルギーの導入を含めた「地球温
暖化防止法」の制定、「省エネ法」の強化、環境教育の推進を図ります。
(2) 「オゾン層保護法」を改正し、フロンガスの回収・破壊システムを確立します。
(3) 環境と調和した省エネ・省資源型の都市づくり(エコポリス構想)を推進しま
す。
(4) 製造、消費、廃棄に至るすべての段階での環境負荷の削減を図るため、現行法
を統合して「廃棄物処理・リサイクル法」に再整備し、資源循環型社会を実現
します。
(5) 「環境 JIS」(環境面からの企業活動評価指針)や製品の素材、生産、消費、廃
棄までの環境負荷を考慮した「ライフサイクル・アセスメント」を導入し、環
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境情報の開示を推進します。
(6) ダイオキシン、PCB や環境ホルモン汚染の原因とされる有害化学物質の排出規
制を強化します。
(7) 「土壌汚染防止法」の制定を推進します。
六
安心して暮らせる福祉のまちづくりと年収の三倍以内でマイホームが購入できる
住宅政策を推進します。
(1) 電気、ガス、水道、電話、道路交通、災害情報システム等のライフライン施設
の耐震・不燃化を図り、災害に強い都市づくりを推進します。
(2) 大地震に強い免震装置付きの公共施設や公共住宅を整備します。
(3) 車イスでも安全で自由に行動できるように道路、公園、公共施設などの段差の
解消を行うなど、福祉のまちづくりを推進します。
(4) 土地の有効利用、建設コストの低減、定期借地権の活用、住宅ローン減税の充
実などの諸施策を推進し、大都市でも年収の三倍以内で購入できるマイホーム
を実現します。
(5) 新婚世代から高齢世代までライフステージに応じて適正な住み替えや建て替え、
増改築などをスムーズに行えるよう関係法や諸制度を見直します。
七
女性の権利を守る、男女共同参画社会の実現をめざします。「NPO 法」制定で市民
による公益活動を支援します。
(1) クオータ制(指導的地位に就く女性の割合を 30%まで増やす)を積極的に導入
し、国・地方の各種審議会などの政策決定の場への女性参加を進めます。
(2) 学校教育や社会教育・生涯教育の場で男女の平等と相互の理解や協力について
の学習を充実します。
(3) 男女雇用機会均等法を実効性あるものに改善します。
(4) 地域を基盤にした福祉・教育・文化、スポーツ、国際貢献、環境保護などを進
める NPO(非営利セクター)の、自由で自主的な活動や寄付金控除等で安定し
た活動を保障します。
八
新「農業基本法」を制定し、魅力ある農業を実現します。
(1) 食糧の自給率向上、内外価格差の是正、専業農家の育成、農業の環境保全機能
などを重視した新「農業基本法」を制定します。
(2) サラリーマンなどの新規就農を支援するため、営農開始に必要な無利子融資制
度の大幅拡充、研修、実習などの支援体制を充実します。
(3) 価格機能に基づく生産者の自主的な生産調整を実現するため、専業農家を中心
とする保険制度による所得補償システムの導入を検討します。
(4) 中山間地域の農林業については、水源涵養、洪水防止など自然環境保全機能、
ふるさと保全等の公益的な面を評価し、所得補償制度を導入し活性化を図りま
す。
(5) 余剰水田については特別措置を講じ、農業者が自由に住宅供給、アパート経営、
余暇施設等に転用できるようにします。
九
核兵器廃絶と世界の軍縮を推進し、世界の平和と発展に貢献する地球外交を展開し
ます。
(1) 唯一の被爆国として核保有国に対し今世紀中の核兵器廃絶を強く求めます。
(2) 1 兆ドル近い世界の軍事費の削減に向けたアクションプランの策定を提案しま
す。
(3) 国連を中心とした世界平和秩序を確立するため、国連の改革と機能強化を推進
3
し、紛争予防と平和的解決、軍備管理、軍縮・兵器不拡散を進めます。
(4) 地球環境の保全やテロ、貧困・飢餓、エイズ・感染症など地球的課題を解決す
るために、国連内に「人間安全保障理事会」を創設し、国連の協力体制を整備
します。
(5) 非軍事、人権・環境配慮等の理念、基本原則に基づいた「ODA 基本法」(国際
開発協力基本法)を制定します。
(6) 環境破壊を防止するため植林、海洋浄化、生物保護などを担う「グリーン・コ
ーズ」(グリーン PKO)の創設を提唱します。
(7) 沖縄米軍基地の整理・縮小、沖縄駐留米軍の兵力削減を実現し、総合的な沖縄
振興策を図ります。
十
「政治腐敗防止法」を制定し、汚職議員が再び立候補できないようにします。
(1) 国会審議で官僚が答弁を行う政府委員制度を廃止し、与野党の議員同士が討議
して、政策決定を行う仕組みに改革します。
(2) 汚職議員が再び立候補できないようにする「政治腐敗防止法」を制定し、政治
不信を解消します。
(3) 選挙権の年齢を 18 歳に引き下げます。
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第 18 回参院選に挑む重点政策
ヒューマニズムの政治がめざすもの(はじめに)
ひとりを大切にする政治
今日の日本の政治・経済・社会にもっとも欠落しているものはヒューマニズムです。ヒ
ューマニズムとは、人間の個性の自由な発達と人間性の尊厳をもっとも重視することであ
り、広くは人類の平和と幸福の増進を目的とすることです。つねにひとりを大切にしなが
らそれらの実現をめざすのが、ヒューマニズムの政治です。
◇
◇
公明は、ヒューマニズムの政治で、次のような【くらし・社会・国づくり】をめざしま
す。
1. 不安のないくらしと個性豊かで活力ある地域へ
2. 豊かな自然と人間が共存する社会へ
3. 世界と共生する平和・人権・環境の新しい日本へ
◇
◇
また公明は、参議院通常選挙に臨むにあたり、この視点から内政・外交にわたる重点政
策を掲げています。「10兆円減税による景気対策」をはじめ、「抜本的な行政改革・地方
分権・規制緩和」「年金・医療・介護・子育て支援など社会福祉政策」「豊かな個性を育
む人間教育政策」「安全・安心・福祉のまちづくり政策」「エコロジー社会をめざす環境
政策」「男女共同参画社会の実現をめざす女性政策」「魅力ある農業をめざす農業政策」
「世界平和と発展に貢献する外交政策」「政治改革と人権擁護政策」の10大政策で構成さ
れています。公明は、「平和」「福祉」「環境」「人権」の党としてそれらの実現に全力
を挙げて取り組みます。
こうした政策の背景となる現状認識は次の通りです。
◇
◇
中央集権体制が政治不信・政治離れを生んでいる
世界が本格的な「大競争の時代」へ向かっている中、日本を取り巻く内外の状況も大き
く変転しています。その激変する政治・経済・社会環境に的確に対処するため、制度疲労
の著しい中央集権型社会システムを根底から改革することができなければ、21世紀の日本
の健全な発展は極めて困難になります。
バブルが弾けて7年も経過しているのに、いまだに不良債権の問題は解決されず、行政改
革もいっこうに進展していません。そればかりか最近の多発する官僚汚職は常軌を逸して
おり前代未聞であります。大蔵官僚や日銀幹部と金融業界との癒着による事件や政権与党
の政治家と業界、官界の癒着による事件など、政・官・業癒着の構造汚職に国民の怒りは
爆発し、また、これが国民の政治不信と政治離れに拍車をかけています。
政策不況の橋本首相が国民生活をさらに圧迫する
今日の日本経済は、橋本政権の長期経済見通しの誤りと経済運営の失敗によって大変深
刻な事態に直面しています。金融機関への公的資金の投入が行われているにもかかわらず、
依然として続く貸し渋りなどによる相次ぐ中小零細企業の倒産と失業、賃金カットによる
家計圧迫など、きわめて深刻な状況にあります。
今日の不況の発端となった消費の低迷は、昨年の消費税の5%への引き上げ、特別減税の
打ち切り、医療費負担の引き上げなどのデフレ政策によるものであります。
ところが橋本政権は、これにとどまらず、今後さらに医療保険制度や年金制度を改定し
て国民の負担を増やす計画をめじろ押しに進めようとしています。
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年金不安など国民に広がる不安は現政権の無能・無責任が原因
この不況の中で、国民の生活は、老後の年金はもらえるのか、医療の負担はどこまで上
がるのか、十分な介護が保障されるのか、など大きな不安に覆われています。また特に若
い世帯では、子どもを産み育てることができるのか、立派に教育を受けさせることができ
るのか、21世紀では地球温暖化やダイオキシン問題等でわが子を健康に育てられるのか、
というような不安が広がってきています。これでは出生率が低くなるのは当然のことです。
本来ならば、こうした国民の不安に対し、トップリーダーが、確固たる政治信念のもと、
緻(ち)密な現状分析と的確な解決策を国民に示して、21世紀の将来展望を明らかにすべ
きであります。にもかかわらず橋本総理は、何らリーダーシップを発揮することなく、む
しろ国民に一方的な犠牲を強いる施策に終始するばかりです。これでは、国民の不安はい
つまでも解消されません。
貿易収支でも外貨準備でも債務超過国になったわけでもない日本が、国際的にも国内的
にも低迷した状況にあるのは、ひとえに政治・行政の無能と無責任によるものであります。
10兆円規模の大型減税等の断行で景気の早期回復を図り、国民生活
や中小企業を守ります
1. 10 兆円規模の大型減税で消費喚起を
(1)10兆円規模の減税を実現
所得税・住民税、法人税を合わせ6兆円規模の恒久減税に加え、消費税アップ分にほ
ぼ見合う4兆円の「特別戻し金」を商品券方式で赤ちゃんからお年寄りまですべての人
に支給し、合計10兆円規模の減税をめざします。
(2)財政構造改革法の執行停止
景気対策の足かせになっている財政構造改革法は、その執行を停止し抜本的な景気
対策を実施できるようにします。
(3)子育て減税等の創設
小学校入学前の乳幼児を対象にした「子育て減税」および小学1年生から中学3年ま
での生徒を対象にした「教育減税」を創設します。
(4)自己啓発減税の導入
外国語学習や各種資格取得など自己啓発のための費用について税の所得控除制要を
導入します。
(5)パソコン減税の創設
パソコン等の背及を促進するためパソコン取得減税を創設します。
2. 経済構造改革を推進
(1)政府規制の緩和
民間経済の創意工夫を発揮させるため、自由な競争を阻害している需給調整規制、
参入規制、価格規制等の撤廃・緩和を進めます。特に経済への波及効果が高い情報通
倍、運輸、土地・住宅、物流分野等の規制については早急に緩和・撤廃を推進します。
(2)新社会資本整備を推進
公共事業の自由競争入札制度の拡充や発注単価の見直しを進めるとともに、土木・
建設中心の公共事業を改め、21世紀の少子高齢社会に対応する福祉施設やまちづくり
を進めるとともに、新産業、高付加価値産業のインフラ整備、先端学術研究、環境対
策基盤整備等を重点的に推進します。
(3)銀行等の貸し渋りを解消
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貸し渋り是正指導を強化するとともに、銀行等の不良債権の早期処理、リストラの
推進、経営情報の公開などを徹底して進めます。また、全国52の信用保証協会に財投
から百億円ずつ融資し、信用保証枠の思い切った拡大を図ります。
(4)法人税の引き下げ等
先進国より著しく高い法人実効税率を40%程度まで引き下げます。また、設備投資
を活発化するため投資減税の拡充を図ります。特に、中小企業の研究開発や機器・装
置などの投資に対し、大幅な税額控除等を行います。
(5)有価証券取引税の廃止等
株式市場の低迷、空洞化の一因になっている有価証券取引税は廃止します。また、
株式売買委託手数料の自由化を進めます。
(6)金融サービス法(仮称)の早期制定
金融ビッグバン等の金融自由化から消費者や小口投貸家を保護するため、金融業者
による不利益情報の開示義務、不十分な投資情報による損害に対する契約解除権、損
害賠償請求権等を明確にした「金融サービス法(仮称)」の早期制定をめざします。
3. 中小企業対策を強化
(1)中小企業金融機関の融資の拡充
政府系中小企業金融機関の融資条件の大幅緩和、既往貸付金の繰り延べ、無担保・
無保証の中小企業経営改善資金(マル資金)の貸付限度額の引き上げ等を進めます。
また、信用保証協会の保証枠の拡大、特に特別小口保証、無担保保証の拡充を図りま
す。
(2)下請け企業いじめを排除
下請代金支払遅延等防止法の運用を強化し、支払い遅延、買いたたき、不当な返品
等による下請け企業いじめを排除します。
(3)倒産防止対策の強化
倒産防止相談事業(商工会議所等)を一層充実し、経営安定対策貸付制度の活用で
再建を支援します。また、連鎖倒産を防ぐため、中小企業信用保険法に基づく倒産関
連特例保証制度の保証枠の拡大、中小企業倒産対策貸付制度の充実等を図ります。
(4)商店街振興対策
商店街の改装や駐車場の整備、コミュニティー施設・ホール、イベント広場等の整
備を進め中心市街地の活性化を図ります。また、商店の新設・増改築、設備近代化、
情報化投資等に対する助成を強化します。
抜本的な行政改革徹底した地方分権と規制緩和を推進し、ゆとりあ
る生活と個性豊かで活力ある社会を実現します
1. 抜本的な行政改革で小さな政府を
(1)スリムで機能的な小さな政府
① 肥大化し硬直化した中央省庁を、徹底した地方分権と規制緩和・撤廃を前提に統廃
合し、スリムで機能的な小さな政府にします。
② 大蔵省の財政と金融を分離し、大蔵省のもつ金融行政を全面的に新設の金融監督庁
へ移管します。また大蔵官僚の強大な権限のひとつである徴税権を持つ国税庁も大
蔵省から完全に分離します。
(2)特殊法人の整理合理化
特殊法人については当初の目的を終えたものは廃止、民間企業と競合するものは民営
化し、存続が必要なものは徹底した合理化を図ります。
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2. 徹底した地方分権の推進
(1)国と地方の役割分担の見直し
国は、国家の存立に直接かかわる政策、全国的に統一されていることが望ましい基
本的ルールの制定等を担い、それ以外の内政一般については原則的に地方自治体が所
管するように地方分権を推進します。
(2)国と地方の税財源配分の見直し・明確化
地方自治体が21世紀の少子・高齢社会への対応、地域の活性化対策など多くの課題
にきめ細かく対応できるよう国と地方の税財源配分を抜本的に見直し、地方の歳入・
歳出のバランスの確保を図ります。
(3)国庫補助金等の整理・合理化と一般財源化
許認可権等の整理・合理化と並行して国庫補助金等の整理・合理化を行います。ま
た、国庫補助金については、当面、統合・メニュー化された一括補助金とし、将来的
には一般財源化を目指します。
3. 徹底した規制緩和と情報公開法の早期制定
(1)豊かでゆとりある生活と個性豊かで活力ある社会の実現
① 公的規制には経済的規制と社会的規制があるが、経済的規制については「原則自由・
例外規制」、社会的規制については「必要最小限」を基本とし、民間の自由で活力
ある経済活動を推進します。
② 諸規制を廃止・緩和することによって生産性を高め、内外価格差を縮小し、物価を
引き下げて家計の負担を軽減します。また個性豊かで活力ある社会の構築を推進し
ます。
③ 公的規制の緩和だけでなく、談合、カルテル、取引慣行など民間の私的な競争制限
的行為、いわゆる「民民規制」についても撤廃を目指し、必要やむを得ないものに
ついては立法措置をもって公的規制します。
(2)実効ある情報公開法の早期制定
行政手続法の的確な運用を推進するとともに、特殊法人も公開対象に含めた情報公
開法の早期制定を図ります。
安定した年金制度への改革を進め、子育て・介護支援対策を拡充し
ます。国民の祝日の連続休暇を拡大します
1. 年金制度の安定化
(1)年金改革の基本方向
公的年金制度については、年金水準を維持すること、および現役勤労世帯の負担が
過重とならないようにすることを基本に見直しを行い、医療、介護、就業(雇用)等
の各分野とバランスのとれた信頼性の高い制度にします。
(2)安定した基礎年金制度の確立
基礎年金制度は老後の最低生活基準を保障するナショナル・ミニマムとして設定し、
すべての高齢者に一律に支給するようにします。受給対象者は六十五歳以上の個人と
し、夫婦同居世帯については一定率を減額し、高額所得者は受給制限します。
2. 医療制度の抜本改革
(1)新しい医療供給体制への転換
大病院の高度化、専門化を図るとともに、中小病院の救急医療機能を高め診療所と
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の連携を強化するなど病院と診療所の機能分化を進め、「かかりつけ医制度」を確立
します。
(2)医療保険制度の一元化
現行の医療保険制度を抜本的に見直し、新しい地域保険へ一元化を図ります。新し
い地域保険の保険者は原則として市町村とし、人口5000人以下の町村については連合
体を組織することにします。
(3)患者負担増に反対
医療費の新たな患者負担増に反対します。
3. 子育て支援対策、介護支援対策の拡充
(1)保育サービスの拡充
24時間保育、企業内・病院内保育など多様なニーズに対応した利用しやすい保育サ
ービスを整備します。
(2)子育て減税の創設、乳幼児医療費の無料化等
子育て家庭の負担軽減のため、子育て減税(就学前の児童を特定扶養親族に追加し、
所得税、住民税の控除額を引き上げる)の創設をはじめ、乳幼児医療費の無料化と教
育減税、児童手当制度の拡充を図ります。
(3)介護保険の安定運営
平成12年度(2000年)にスタートする介護保険を国民が利用しやすい制度とするた
め、介護サービス基盤の整備、NPO団体のサービス事業への参入、事業計画策定への
国民の参加等を推進します。また、障害者に対しても保険給付を認めるなど、より普
遍的な制度となるよう制度の見直しを行います。
(4)地域型老人ホームの創設
特別養護老人ホームの設置基準を緩和し、小規模な地域型ホームを建設できるよう
にします。
4. 祝日法の改正で連続休暇を拡大
(1)ハッピーマンデー休暇の早期実現
成人の日(1月15日)、海の日(7月20日)、敬老の日(9月15日)、体育の日(10月
10日)を、それぞれその週の月曜日に変更し連続休暇とする「ハッピーマンデー休暇」
の早期実現を図ります。
(2)「ゴールデンウイーク休暇」の完全実施
緑の日(4月29日)から、こどもの日(5月5日)までの7日間を連続休暇とする「ゴ
ールデンウイーク休暇」の完全実施を図ります。
自立性、創造性、国際性など豊かな個性を育む人間教育を展開しま
す
1. 強靭な心を培い、やさしい心を育む教育の充実
(1)「ボランティア活動」の充実
学校の授業が単に〝もの″に対する知識を学ぶ機能だけでなく、生徒の〝こころ″
と〝からだ″のバランスを育む機能の充実を図るため、「ボランティア活動」を小・
中学校の必修科目とします。また、児童生徒の地域社会への積極的参加、環境教育等
を充実させて知育偏重教育の是正を図ります。
(2)使命感と力量のある教員の確保
教員の資質向上を図るとともに、多彩な人材を確保するため教員採用試験の年齢制
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限の撤廃、社会人採用枠の拡充等の多様な採用方法を導入し、画一的な教員採用試験
の改善を図ります。また、初任者研修制度や海外研修制度等の充実を図り教員養成制
度の改善を目指します。
(3)20∼25人学級の実現
教師が生徒に対し十分にきめ細かな対応ができる教育環境を整えるため、空き教室
等を活用し20人∼25人学級を順次実現します。
(4)ディベート授業の導入
生徒一人一人が、考える力、構想する力、議論する力等を養うために、ディベート
(一定のルールに従い、肯定派、反対派に分かれて討論形式でコンテストを行う)授
業を導入します。
(5)スクールカウンセラーの常設校を拡充
「いじめ」や「不登校」の生徒に対するきめ細かな配慮を行うため、臨床心理士等
のカウンセラーの常設校や教育相談窓口を拡充します。
(6)「教育者サミット」の提唱
世界各国で頻発している子どものいじめ、虐待等の問題解決を図るため、世界各国
の教育者や学者等が集い諸問題を協議する「教育者サミット」の定期的な開催を提唱
します。
2. 教育費の負担軽減を支援
(1)新「教育奨学金制度」の創設
家庭における過重な教育費負担の軽減を図るため、日本育英会の事業を発展的に継
承し、親の所得制限の撤廃、奨学金の無利子貸与、入学金の貸与等を実施する新「教
育奨学金制度」を創設します。
(2)留学生への支援策
① 「国づくりの基本となる人づくり分野への支援」 「人材開発」の観点からODAの
重要性を再認識し、留学生への負担軽減と関係各国との長期的な平和友好関係を図
るため、新たに「留学生ODA」を創設しODA予算の一〇%程度を確保します。
② 留学生への経済的な負担軽減を図るため、私費留学生奨学金(日本国際協会奨学金)
の支給額の見直し、応募人数枠の拡充、家賃支給制度の創設等を推進します。また、
国費留学生奨学金(日本政府奨学金)についても支給額の増設を図ります。
3. 教育制度改革の推進
(1)学区制の自由化
居住地によって入学する学校を定めている通学区制度を改善し、児童生徒や父母が
学校を自由に選択できる通学区制自由化のシステム導入を検討します。
(2)入試制度の改善
偏差値教育による入試の弊害を改善するため、AO(アドミッションオフィス)方式
(多彩な才能を発揮できる入試方式)を確立し普及を図ります。また、国公立大学の
多様な入試方法を図るため、大学入試センター試験を「高校卒業の資格試験」とし、
「入り口」である入学の門戸を広げ各大学が特色ある入試を行えるシステムを実現し
ます。
(3)多様な選択システムの実現
総合学科制、累積単位制、リカレント(卒業後の再学習)授業等の拡充で多様な教
育の選択ができるシステムを実現し、学制改革を図ります。
4. 文化・芸術活動の振興と生涯スポーツの推進
(1)若手芸術家の育成を支援
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文化予算を大幅に増額し、若手芸術家の育成、芸術活動への助成を行います。また、
地域の伝統芸能や文化施設の保護、後継者の育成を積極的に進めます。
(2)生涯スポーツの推進
国民一人一人が、健康・体力の維持増進に加え、豊かで活力ある国民生活を確保す
るために、各種スポーツをより身近に低廉な料金で楽しめる施設の整備を強力に推進
します。
安心・安全・福祉のまちづくりを進めます。マイカー保有に伴う負
担軽減を図ります
1. 安心・安全・福祉のまちづくり
(1)バリアフリーのまちづくりを推進
車イスでも安全で自由に行動できるように道路、公園、公共施設などの段差の解消
を行うなど、福祉のまちづくりを推進します。
(2)災害に強いライフライン施設の整備
電気、ガス、水道、電話、道路交通、災害情報システム等のライフライン施設の耐
震・不燃化を図り、災害に強い都市づくりを推進します。
(3)免震装置付きの公共施設等の整備
大地震に強い免震装置付きの公共施設や公共住宅を整備します。また、既設の公営・
公団住宅などに緊急通報装置付きのエレベーター設置を推進します。
(4)阪神・淡路被災者支援の充実
阪神・淡路大震災被災者の自立支援のため、特別支援金の支給、事業資金の無利子
貸し付けなどを実施します。また、仮設住宅居住者や県外被災者への生活再建の支援
など、キメ細かな救済策を拡充します。
2. マイホーム取得支援策の拡充と土地流動化対策の推進
(1)年収の3倍で取得できるマイホーム政策の推進
① 定期借地権の活用、土地の有効利用、建設コストの低減などの諸施策を推進し、大都
市でも年収の3倍以内で取得できるマイホームを実現します。
② 老朽化した公営住宅や公団住宅等の高層建て替えを推進し、その敷地の一部を活用し、
第3セクター方式で定期借地権付きの分譲住宅や福祉施設等を供給します。また、分
譲住宅の売却収入の一部資金で「家賃補助基金」をつくり、その運用益で所得の低い
高齢者や母子世帯などに家賃補助を実施します。
(2)住宅ローン減税「住民税版」の創設
現在、所得税にのみ適用されている住宅取得促進税制の住民税版を創設します。控
除限度額は6万円で控除期間は2年間とします。
(3)ライフステージに応じた住環境の整備
新世代から高齢世代までライフステージに応じて適正な住み替えや建て替え、増改
築などをスムーズに行えるよう関係法や諸制度を見直します。
(4)土地流動化対策の推進
① 2年以内に私有地を国や地方自治体に公共用地として売却した者については、将来、
相続が発生した場合、相続税を大幅に軽減します。
② 法人の土地譲渡益課税は保有期間にかかわらず、5年間に限り非課税にします。
3. マイカーの保有負担軽減策の推進
(1)自動車関係諸税の軽減
11
①
自動車取得税は自家用車のみ暫定税率で5%に増税されています。これを本則の3%
に戻します。
② 車検時に一括徴収される自家用車の自動車重量税は、暫定税率で本来の税率の2・52
倍に引き上げられています。これを本来の税率に戻し、重量税を大幅に軽減します。
③ 自動車損害賠償責任保険料については、相当の黒字を出している現状を踏まえ、保
険料率を適正に引き下げます。
(2)マイカー減税制度の創設
1世帯に付き1台のマイカーについて一定額を所得控除する「マイカー控除制度」(マ
イカー減税)を創設します。
環境保全を重視したエコロジー社会、資源循環型システムを実現し
ます
1. 地球環境の保全の強化
(1)地球温暖化防止法の制定
昨年12月に採択された京都議定書での国際公約を実現するために、温室効果ガスの
規制策、クリーンエネルギーの導入を含めた「地球温暖化防止法」の制定、省エネ法
の強化と環境教育の推進を図ります。
(2)オゾン層保護法の改正
「オゾン層保護法」を改正・強化し、財政支援も含めフロンガスの回収・破壊シス
テムを確立します。
(3)酸性雨など複合大気汚染防止対策の強化
酸性雨など酸性降下物の発生原因、広域移動および被害実態の観測・調査の体制を
整備し、防止対策を強化します。
2. 大量廃棄型から資源循環型システムへ転換
(1)廃棄物処理・リサイクル法に統合
製造・消費・廃棄に至るすべての段階での環境負荷の削減を図るため、排出事業者
責任を強化した「廃棄物処理・リサイクル法」に現行法を再整備し、資源循環型社会
を実現します。
(2)製品アセスメント制度の導入
「環境JIS」(環境面からの企業活動評価指針)や製品の素材、生産、消費、廃棄ま
での環境負荷を考慮した「製品アセスメント」を導入し、環境情報の開示と化学物質
危機管理体制を推進します。
(3)エコポリス構想の推進
環境と調和した省エネ、省資源・リサイクル型の都市づくり(エコポリス計画)を
推進するために、「エコポリス法」の制定を目指します。
3. ダイオキシン類、環境ホルモン汚染など有害物質対策の強化
(1)科学的知見の一層の充実
ダイオキシン、PCBや環境ホルモン(内分泌撹乱物質)など有害化学物質に関する汚
染実態の把握、製品等の安全性、健康影響等の調査研究を強力に進めます。特に、焼
却施設から排出される焼却灰・排水、小規模焼却施設や最終処分場等の大気・水(底)
質・土壌汚染調査を早期に実施します。既に閉鎖した施設・処分場も対象にします。
(2)発生源対策の抜本的強化
廃棄物処理施設の構造・維持管理基準ならびに廃棄物にかかわる処分基準の強化、
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高度処理化、水質・土壌等の環境基準や汚染土壌等の除去基準の設定、汚染除去技術
の開発促進など発生源対策を抜本的に強化し、汚染拡大の防止、環境リスクの削減を
図り、人や生態系に与える影響の未然防止を徹底します。
(3)化学物質含有製品等の規制強化
ダイオキシンや環境ホルモン汚染を引き起こす有機塩素系製品等への表示義務付け
など生産・使用の規制を強化するとともに、代替品開発の促進を図ります。
(4)化学物質安全基本法の制定
化学物質の管理・安全利用についての基本方針を明らかにするために「化学物質安
全基本法」の制定を図ります。また、日本版スーパーファンド法ともいうべき「土壌
汚染防止法」の法制化を進めます。
(5)環境汚染物質排出・移転登録制度(PRTR)の法制化
化学物質における環境リスクの新たな管理手法を確立するために、わが国でも「環
境汚染物質排出・移転登録(PRTR)制度」の早期法制化を図ります。
(6)シックハウス症候群への対応
新築家屋の建材等に含まれる化学物質が引き起こす「シックハウス症候群」の実態
解明、発生防止対策を講じます。
女性の社会進出と権利擁護を図り、男女共生社会の実現をめざしま
す
1. 男女共同参画社会実現への法整備
(1)男女平等基本法を制定
真に男女共同参画社会を実現するために「男女平等基本法」の制定を目指します。
(2)クオータ制を積極導入
クオータ制(指導的地位に就く女性の割合を30%まで増やす)を積極的に導入し、
国・地方の各種審議会などの政策決定の場への女性参加を進めます。
(3)就業対策の推進および選択的夫婦別姓の導入
女性労働の需要が高まる21世紀の本格的高齢社会に対応するため、男女ともに仕事
と家庭生活を両立できるように、①男女共通の時間外労働規制(年間150時間)を設け
る②育児・介護休業法を改正し、60%の所得保障をする③パート労働法を改正し、罰
則規定を導入する④選択的夫婦別姓制度を導入する⑤「母体保護法」を改正し、リプ
ロダクティブ・ヘルス・ライツ(性と生殖に関する健康および権利)を保障する――
等の整備を行います。
2. ODAのWID関連予算を拡大
世界人口のうち77%以上が開発途上国であることから、その地域で生活する女性が、
単に開発の受益者にとどまらずその計画策定に参加し、女性の社会的、経済的状況の
改善と地位向上を図るに資するため、ODA(政府開発援助)のWID(開発と女性)関
連予算を拡大します。
新「農業基本法」を制定し、農業経営の刷新と魅力ある農村地域を
実現します
1. 新「農業基本法」の制定と地域農業の振興
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(1)新「農業基本法」の制定
進展する国際化に的確に対応し、国民の健康・安全志向に即した農産物を安定供給
するための指針、そのための農業生産体制と農業者の生活保障、さらに国土・自然環
境・余暇空間としての農地の位置づけなど、21世紀の日本農業の基本的在り方を明示
した新「農業基本法」を制定します。
(2)地域農業の振興
適地適産の地域農業を積極的に進めます。一方、中山間地域の農林業については、
その水源かん養や洪水防止など自然環境保全機能、国民のための緑の余暇空間として
の機能等、多面にわたる公益性を踏まえて所得保障制度を導入します。
2. 減反政策廃止のための環境整備
(1)農地法等の抜本改正
① 農地転用・売買の許可権限と農業振興地域の解除権限を国から都道府県に移譲し、
事務処理のスピード化を図ります。
② 都市計画の決定や市街化調整区域の設定は、都道府県や市町村が独自の判断で行え
るようにし、農地の転用手続きを簡素化します。
(2)減反政策を廃止
① 「新食糧法」のもとで事実上、半強制的に行われている減反政策を年次計画のもと
廃止するため、コメ作りにかかわる諸規制を緩和・撤廃します。
② 農業者が余剰農地を一定の条件のもと自由に都市的利用(住宅供給、アパート・マ
ンション経営、余暇施設経営等)できるよう特別措置を講じます。
3. 農業経営の刷新と活力ある農村地域の形成
(1)農業経営の刷新
① 営農技術・経営能力の優れた個別経営者を育成・支援するため、技術の普及体制の
整備、超低利融資制度等の充実とともに、近代的な経営手法の導入や機械・施設の
有効利用を図るための法人化を促進します。
② サラリーマンなどの新規就農を支援するため、営農に必要な無利子融資制度の大幅
拡充、研修、実習などの支援態勢を拡充します。
③ 生産費を縮減するため、肥料、農薬、農業機械、飼料等の生産材にかかわる諸規制
を緩和します。
(2)活力ある農村地域の形成
① 村集落内の道路、上下水道、文化・医療・厚生施設等の生活環境の整備、農業とタ
イアップした農産加工業の振興や農村地域に適した工業の誘致による就業機会の拡
大等を推進します。
② 道路や公共交通機関を整備して地方中心都市等へのアクセスの改善、「生活支援型
ニューメディアネットワーク」の配備等を推進し、青年層の農村定住を推進します。
核兵器廃絶と軍縮を推進し、世界の平和と発展に貢献する地球外交
を展開します
1.国際平和への協力と貢献
(1)核兵器廃絶の推進
① 唯一の被爆国として、核保有国に対し今世紀中の核兵器廃絶を強力に進めるととも
に、核不拡散条約(NPT)未締約国の縮小や核査察強化、非核地帯化条約の拡大など
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核不拡散体制を強化します。
包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期発効と締約国の拡大を図るとともに、臨界前
核実験も含めた全面禁止条約の実現を目指します。
(2)軍備管理・軍縮の推進
① 生物兵器禁止条約(BWC)の強化、核物質生産禁止(カットオフ)条約の早期締結
を進めるとともに、大量破壊兵器、ミサイル不拡散のための輸出管理体制を整備し
ます。
② 多発する地域紛争の要因ともなっている自動小銃や小口径砲など小火器の削減、拡
散防止を図ります。また国連軍備登録制度の拡充等を図り、通常兵器の軍備管理・
軍楯を推進します。
(3)軍事費削減アクションプランの策定
国際的な軍縮を推進するため、1兆㌦近い世界の軍事費削減に向けたアクションプラ
ンを策定し、削減分を開発途上国への援助や国連の平和維持活動、地球環境の保全等
に振り向けます。
(4)責任国首脳会議(新サミット)への発展的改編
世界の主要国が人類的課題である地球的問題を解決するために、現行のサミット(主
要国首脳会議)に中国やインドなど抑え、新たに「責任国首脳会議」として発展的改
編を促すよう提言します。
②
2. 国連改革と機能強化
(1)国連改革への積極的関与
軍縮・不拡散、紛争の未然予防や平和的解決、平和維持活動、軍備管理・軍縮等の
分野で国連が積極的な役割を果たせるよう、機構、財政等の抜本改革を行うとともに、
安全保障理事会の機能強化を推進します。
(2)安保理常任理事国入りの実現
平和憲法を持つわが国が、積極的に国際平和頁献を果たしていく立場から、加盟各
国の理解を得た上で、早期に常任理事国入りが実現するために、政府に対し外交努力
を強化するよう主張します。
(3)人間安全保障理事会の創設
難民、貧困、飢餓、人権、環境保護、人口、麻薬・テロ等の地球的諸課題に対し、
国連を中心とした新しい枠組みを構築するために、現行機関を見直して「人間安全保
障理事会」の創設を図ります。
3. 国際協力の一層の推進
(1)ODA基本法の制定
非軍事、人権・環境配慮等の理念・基本原則に基づいた「ODA基本法」(国際開発
協力基本法)を制定し、ODA政策の抜本的な改善を図ります。
(2)自治体ODAの推進
世界の各都市間において、政策、環境・公害防止、地方行政、福祉・医療など多角
的な人・技術・政策面等の協力支援(自治体ODA)が行えるよう、各地方自治体間(地
域圏・州・都市など)等による自治体外交を推進します。
(3)緑の平和部隊(グリーンPKO)の創設
環境破壊を防止あるいは回復が必要とされる地域において、植林、海洋浄化、生物
保護等を担う「緑の平和部隊」(グリーンPKO)の創設を提唱します。
4. 沖縄米軍基地問題の解決
(1)経済振興の拡充
15
①
沖縄全県をフリートレードゾーン(FTZ)とし、規制の緩和、地方分権の先行モデル
地域に指定するなど、事実上の「一国二制度」である沖縄経済特区構想を推進しま
す。
② アジア・太平洋地域の通信・情報が集中する「マルチメディア特区」として整備し、
マルチメディア・アイランド構想の実現を目指します。さらに、観光・スポーツ産
業の活性化を図るためのインフラ整備を進めるとともに、文化・経済・貿易の国際
交流都市の構築を推進します。
(2)沖縄米軍基地の整理・縮小の推進
① 沖縄県民の墓地負担の軽減を図るため、本土移転を含むあらゆる努力を傾注し、沖
縄米軍基地の整理・縮小の実現に総力を挙げて取り組みます。
② 返還が合意された米軍施設・区域の整理・縮小については、移設先の地域・住民の
意向等を十分踏まえ、その早期実現に最大限の努力を行います。
政治改革を推進して清潔な政治を実現します。選挙権を18歳に引き
下げます
1. 「政治腐敗防止法」の制定
①国会議員のあっせん利得罪の適用②資産公開制度の拡充③汚職議員の立候補の禁
止等――を主な内容とする「政治腐敗防止法」を早期制定し、政治腐敗を防止します。
2. 「公務員倫理法」の早期制定
公務員の倫理の確立と汚職を防止するために、①企業等からの接待、贈与の禁止②
職務や地位を私的な利益に用いることの禁止③資産報告の義務づけ等−−を主な内容
とする「公務員倫理法」の早期制定を図ります。
3. 国会審議を充実するための改革
国会審議で官僚が答弁を行う政府委員制度を廃止し、与野党の議員間士が討議して、
政策決定を行う仕組みに改革します。
4. 18歳選挙権の実現
青年の政治参加の機会を充実するために選挙権の年齢を18歳に引き下げます。
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