注射用フサンによるアナフィラキシー

2008 年 7 月(No.1) リスクマネジメント委員会発行
注射用フサン
注射用フサンによる
フサンによるアナフィラキシー
によるアナフィラキシー
[発症頻度]
体外循環での重大な副作用としてショック、アナフィラキシー様症状がありますが、
発症頻度は不明です。
体外循環:433 例、膵炎:12 例、DIC:4 例(1997~2006 年度厚生労働省報告)
フサンによるアナフィラキシーの特徴としては以下の点があります。
① フサンの使用歴があること。
② 即時型:投与後早期に発現し、中止後に速やかに回復。
③ 軽症:発赤、搔痒感、胸部不快、腹痛、嘔吐、発熱、冷汗など。
中等度:しびれ、めまい、意識低下。
重症:血圧低下(ショックの定義に準ず)、呼吸困難。
1997~2006 年の間に 397 件。うち死亡件数 7 件、心肺停止等の件数 27 件(死亡件数 7 件を含む)。
心肺停止等の件数 27 件のうち死亡症例 7 件、後遺症意識障害 1 件、未回復症例 2 件、回復症例 17 件です。
[対処法]
対処法]
① まずはフサン
まずはフサンの
フサンの投与を
投与を中止してください
中止してください。
してください。
② その後
その後の処置は
処置は、一般的な
一般的なショック、
ショック、アナフィラキシー様症状
アナフィラキシー様症状に
様症状に対する処置
する処置を
処置を実施。
実施。
③ 必要に
必要に応じて気道
じて気道の
気道の確保、
確保、昇圧剤の
昇圧剤の投与をしてください
投与をしてください。
をしてください。
[フサン使用時の注意事項]
前駆症状(発赤、搔痒感、胸部不快、腹痛、嘔吐、発熱、冷汗など)を観察してください。ワンショットの使用は避けて下さい。
[フサン特異的 IgE 抗体を迅速かつ正確に測定]
ショック、アナフィラキシー様症状等が発現した際、フサンとの因果関係を評価する上で有効な判断材料となります。
医療施設の作業は簡単です。採血を行い、血清あるいは血漿を分離し(1.5ml)、凍結していただくだけです。
詳細につきましては
につきましては、
(058--267
267--5200)まで。
詳細
につきましては、鳥居 MR もしくはオフィス
もしくはオフィス(058
また、過去の報告は以下の通りです。(椿本恵則他 臨床と研究 83 巻 8 号 104-105)