トライサイクル・フットワークとは

Report1
≪トライサイクル・フットワーク≫
2009/4/16 TriMind 栢野忠夫
1.トライサイクル・フットワークとは
体幹内操法による身体操作で自転車のペダリングを行うと、写真のように、足首と拇指球と踵
で其々の軌道を描くペダリングとなる。
(図1)
3 つの軌道を描く足の操作なので、TriCycle-Footwork(トライサイクル・フットワーク)と名
付けた。
これは、体幹内操法の特徴である ALT 操作によって成される足骨操作の様子なので、基本は、
体幹内操法の足骨操作となる。さらには、足骨操作の先生となるのは手骨操作である。
拇指球の起動
踵の軌道
足首の軌道
図1
(Pedaling Master は装着していません)
(注)ビデオ撮影した映像をもとに、手書き
でプロットしているので、実際の軌道とは厳
密には異なってきています。傾向としてご覧
下さい。
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2.踵の軌道が主となる
足を操る際に、出力箇所である爪先側を主とした操作をしがちだが、主となるのは踵の回転操
作である。
踵を回転させるように足を ALT 操作すると、爪先側が操られ、爪先側に力が伝えられる。
下死点手前から、踵が爪先を救い上げるように引き込み、上死点手前から、踵が爪先を刺し込
むように押し出す。この操作領域が巧ゾーンである。(図2)
ペダリング中の感覚としては、下死点以降の曲線軌道に引き込まれ、上死点以降の曲線に押し
出される力感となる。
踵の軌道は、空中の軌道であるが、その軌道に引き込まれたり、押し出されたりする力感を感
じてくる。
踵の操作感覚は、円軌道を描こうと操作することによって、爪先側がクランクで円軌道となる
ため、円がつぶれたような軌道となる。
このように、踵で円を描こうとしているのに描けないところに力が発生してくる。(図3)
巧ゾーン
押し出し力
引き込み力
図3
図2
この下死点以降での踵軌道による引き込み領域と、上死点以降での踵の軌道による押し出し領
域で、ALT 操作によって足が移行している様子を図案化したのが、Pedaling Master のロゴデザ
イン(図4)の左上の青色の三角と右下の赤色の三角である。
また、そこは巧領域であり、そこで発生する力感の様子を図案化し表現したのが、中央の「巧」
の文字と、両サイドのグレーの円弧である。
Pedaling Master は、巧ゾーンの隠れた操作を表面化させるツールであり、それによって、巧
ゾーンを成す、巧軌道を体現できるように導くツールである。巧ゾーンは巧軌道の一部である。
図4
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・・・今回のレポートは、ここまで。
・・・今後、随時レポートを掲載して、核心に迫っていきます。 乞うご期待!!
・・・次回は、≪隠れた操作の表面化≫
以上
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