Press Release 2004年 10月 2004年 10月 26日 エリクソン、HSDPAによるモバイル・ブロードバンドを商用システムで初ライブ実演 2004年 10月 22日 2004年第3四半期業績発表 2004年 10月 19日 エリクソン・アワード2004 本年度の受賞者を決定 2004年 10月 11日 エリクソン、モトローラ、NEC、 ノキア、 シーメンスが、 テレマネジメント・フォーラムの枠組みの下、ネット ワーク管理のための共通アーキテクチャ推進で協力 1 Press Release 2004年 10月 26日 エリクソン、HSDPAによるモバイル・ブロードバンドを商用システムで初ライブ実演 エリクソン社は、稼動中のWCDMAシステム上で、HSDPAを用いたビデオ・ストリーミングや大容量ダウンロード等、 無線区間でのデータ伝送を内容とする、モバイル・ブロードバンド・インターネット・アクセスを実演します。 最大4.9 Mb/sのデータ・スループットのパフォーマンス情報は、グラフィカル・ユーザ・インタフェースで表示されます。 このデモは、10月26日から30日までの間、北京のPT-EXPO COMM CHINAで催されます。 エリクソンのHSDPAシステムは既に立ち上がっており、2004年の第2四半期からエンド・ツー・エンド性能を確認し ています。エリクソンは、2004年および2005年を通して、多数の顧客トライアルに取り組み、2005年の後半に商 用HSDPAをリリースする予定です。 WCDMAの進化型であるHSDPAは、使用可能なダウンリンクのピーク・データ速度を最大14 Mb/sまで大幅に向上 させ、システム処理能力を最大3倍に高めます。 ブロードバンド・アクセスへの強い需要、ノート型パソコン市場の著しい成長、完全なモビリティとWCDMAネットワー クの広域カバレッジは、通信事業者にとって今日既に魅力的なビジネス・チャンスであると、エリクソンは考えます。 WCDMAブロードバンドによるインターネット・アクセスは「どこでも作業」することを可能にします。 ビジネス・ユーザーにとっては、高機能端末またはノート型パソコン経由で、ビジネス・パートナーといつでも連絡とるこ とができ、また個人ユーザーにとっては、固定ブロードバンド・アクセス・サービスと同じような帯域幅で、いつでもどこ でもインターネットにアクセスすることを容易にします。 エリクソンはWCDMA分野において、誰もが認めるリーダーです。エリクソンはWCDMA関連の最重要特許ポートフォ リオを最も多く保有し、2004年に発売される全WCDMAシステムの半数はエリクソンによって提供されます。 現行のWCDMAの進展は、最先端のテクノロジー並びに標準化への主要な貢献に基づき、将来を見越した製品を提 供するというエリクソンの確たる伝統に沿うものです。2000年からエリクソンにより納入されてきたWCDMA製品 は、HSDPAに簡単にアップグレードできます。 2 Press Release 2004年 10月 22日 エリクソン、2004年第3四半期業績発表 エリクソン、引き続き堅調な業績を維持 第3四半期の概略 • 売上高は、318億SEK(280億SEK)、1-9月期925億SEK(815億SEK) • 粗利益は、47.1%(35.9%)1) • 営業利益は、22.7%(5.2%)2) • 財務調整後利益は、70億SEK(11億SEK)2) • 純利益は、48億SEK(マイナス39億SEK)、1-9月期130億SEK(マイナス110億SEK) • 1株当りの利益は、0.30 SEK(マイナス0.25 SEK)、1-9月期0.82 SEK(マイナス0.69 SEK) 注)SEKはスウェーデン・クローネ、カッコ内は前年同期値 1) 2003年第3四半期のリストラ費用11億SEK調整済み 2) 2003年第3四半期のリストラ費用(純額)54億SEK調整済み 3) 特別利益の3億SEKを含む 当四半期の純売上高は前年同期比14%増の318億SEK(280億SEK)、前四半期比では、季節的要因に加え、事業 者の設備投資が徐々に減少したことなどから、わずかに減少しました。為替による売上高へのマイナス影響は、前年同 期比で6%でした。第3四半期の受注高は、前年同期比3%増の290億SEK(281億SEK)、前四半期比は減少となり 3 Press Release 2004年 10月 22日 ました。 粗利益率は47.1%(35.9%)に増加しましたが、前四半期比の47.8%からわずかながらの減少となりました。財務 調整後利益は、前四半期における特別利益の3億SEKを除き、70億SEK(11億SEK)に増加、前四半期比では75億 SEKからの減少となりました。当四半期の為替による営業利益への影響は、10億SEKマイナスとなりました。 資金調達活動前のキャッシュフローは、第2四半期には43億SEKでしたが、当四半期はSEK 52億SEK(91億SEK) でした。当四半期の仕掛品は、事業活動の拡大により増加しました。財務基盤は改善し、金融資産・負債のネット(即 ち純現金)は368億SEKとなりました。 代表取締役兼CEOカール-ヘンリック・スヴァンベリのコメント 堅調な業績が継続したことを誇りに思っています。業界リーダーとしての地位を活用し、当社は現在世界各地で、技術 の種類を問わず発展しています。消費者ニーズ、技術的リーダーシップ、ユーザーへの対応を理解することが、当社の 主導的な地位をさらに強化する鍵となります。 当社は、引き続き健全な利益率と力強い業績を維持しています。この成果は、ユーザーのニーズに応え、業務の効率化 を実現することに絶えず集中している社員のおかげです。クラス最高の利益率を継続することは、当社の願望です。 消費者にとっての利便性は、業界の将来の発展に不可欠な要素です。ユーザーは、固定網、移動網の環境に関わらず、 ブロードバンド機能を備えた、信頼性が高く、利用しやすいパーソナルなサービスを望んでいます。さまざまな技術を 統合することにより、アクセス方法を問わないシームレスなサービスが可能になります。エンドツーエンド・ソリューシ ョン、最新のインフラストラクチャ、携帯端末技術、ネットワーク統合を提供できる当社の能力が、それを成功させる鍵 になると思われます。 HSDPAもサポートする、エリクソン「3G Evolved」ソリューションは、ユーザーへのサービスをさらに強化したモバイ ル・ブロードバンドを提供するための基礎となるものです。3Gでの優位と技術的リーダーシップにより、当社は早くか らHSDPAで優位に立つことができました。 当社は、組織の再編により、将来発展が期待される領域に一層集中することができるようになりました。当社は、収益 性を維持した成長と、市場における継続的リーダーシップを実現できる優位な地位を維持しています。 市場の動向 基調となる成長要因は依然として安定しています。音声およびデータ・トラフィックは、新規サービスに加え、より効率 化された技術の導入により着実に増加しています。新規サービスおよび利用度の拡大を通じた売上の増加が、事業者 に明確に現れています。インターネット加入者の増加が、高い水準で続いています。 ヨーロッパは、継続的な3GロールアウトおよびGSM容量拡張の結果、力強い成長を示しています。西ヨーロッパで は、WCDMA無線ネットワークへの投資がGSMに急速に迫っています。事業者のさらに積極的な料金戦略が、市場の 力を増大させています。ロシア、中央ヨーロッパ、中東、アフリカでは、複数の新規ネットワークの展開と加入者の堅調 な伸びにより、市場の動きが活発になっています。 4 Press Release 2004年 10月 22日 アジア太平洋地区では、利用度の拡大と加入者の増加により、引き続き健全な伸びを示しています。モバイル加入者 1人当たりの利用時間は、インドおよび中国で着実に伸び、現在すでにヨーロッパの倍の水準に達しています。日本 は、3Gの導入で他をリードしており、加入者数の堅調な上昇と、データ利用度の大幅な増加を示しています。 北米市場は、サービスの質をさらに重視し、健全な成長を続けています。Cingular社、AWS社間の合併にともなう法 手続きが、引き続き市場に影響を及ぼしています。事業者間の統合が実施された中南米は、現在堅調な伸びを示して います。特にブラジルおよびメキシコでは、GSMの普及改善と容量拡大により、顕著な伸びが見られます。 当四半期中に、9つの新規WCDMAネットワークが実用化し、WCDMAネットワークの総数は45に達しました。当四 半期におけるWCDMA加入者数は、約700万から1,000万以上に増加しました。CDMA2000 lxEV-DOの加入件数 は、現在900万以上に達しています。 世界全体での加入普及率は25%、総加入者数は16億人となっています。そのうち、11億人以上がGSMとなっていま す。世界全体の加入者数は、2006年中に20億人に到達し、2009年までに25億人を超えるものと予想されます。 5 Press Release 2004年 10月 19日 エリクソン・アワード2004 本年度の受賞者を決定 「エリクソン・テレコミュニケーション・アワード2004」 「エリクソン・ヤング・サイエンティスト・アワード2004」 日本エリクソン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:ローリー・バックレイ)は、日本における社会貢献活動の 一環として、情報通信分野の学術研究における、更なる発展、振興に寄与した研究者、技術者を表彰する「エリクソン・ テレコミュニケーション・アワード」を1997年から、また若手研究者を対象とした「エリクソン・ヤング・サイエンティス ト・アワード」を1998年から創設しています。 2004年度は、末松安晴氏(国立情報学研究所所長)を委員長とする審査員会の厳正な審査の結果、以下の5名の方 々が選出されました。 ◎エリクソン・テレコミュニケーション・アワード2004 中川 正雄氏 「移動通信技術の高度化」 (なかがわ まさお/慶應義塾大学 理工学部 情報工学科 教授) ◎エリクソン・ヤング・サイエンティスト・アワード2004 岩田 哲 氏 「証明可能安全なメッセージ認証コードに関する研究」 (いわた てつ/茨城大学 工学部 情報工学科 助手) 岡田 健一 氏 「超広帯域リコンフィギュラブル無線集積回路技術の研究」 (おかだ けんいち/東京工業大学 精密工学研究所 助手 益研究室) 原 隆浩 氏 「モバイル環境におけるデータ管理技術に関する研究」 (はら たかひろ/大阪大学大学院 情報科学研究科助手 マルチメディア工学専攻) 遊佐 剛 氏 「量子ドットを用いた光検出器に関する先駆的研究」 (ゆさ ごう/日本電信電話株式会社 NTT物性基礎研究所 量子物性研究部 量子電子物性研究グループ シニ アリサーチアソシエイト) 6 Press Release 2004年 10月 19日 将来への研究活動の奨励金として、 「エリクソン・テレコミュニケーション・アワード」受賞者には600万円が、 「エリク ソン・ヤング・サイエンティスト・アワード」受賞者には50万円が贈呈されます。 なお、アワードの授賞式は、11月22日14時より、スウェーデン大使館(東京都港区)にて、ミカエル・リンドストローム 在日スウェーデン大使閣下ご臨席のもと開催されます。 ご出席ご希望の方は、エリクソン・アワード事務局までご連絡ください。 エリクソン・アワードの詳細は、ホームページhttp://www.ericsson.com/jp/ericsson/award/index.shtmlでご覧いただけま す。 2004年審査委員会 メンバー 委員長 末松 安晴 国立情報学研究所 所長 委員 荒川 泰彦 東京大学 教授 相磯 秀夫 東京工科大学 学長 大見 忠弘 東北大学 教授 嵩 忠雄 奈良先端科学技術大学院大学 客員教授 齊藤 忠夫 株式会社トヨタIT開発センター 専務取締役 長尾 真 早稲田大学 教授 安田 靖彦 委員長 (50音順 役職は2004年4月現在のものです。) 7 Press Release 2004年 10月 11日 エリクソン、モトローラ、NEC、 ノキア、 シーメンスが、 テレマネジメント・フォーラムの枠 組みの下、ネットワーク管理のための共通アーキテクチャ推進で協力 (10月11日、ロングビーチ、カリフォルニア)―本日、テレマネジメント・ワールド・コンファレンスにて、大手携帯電 話ネットワーク機器ベンダー(エリクソン、モトローラ、NEC、ノキアおよびシーメンス)が、テレマネジメント・フォー ラム(TMF*注)の枠組みのもとで共同オープンOSS(運用サポートシステム)プロジェクト(Co-operative Open Operation Support System Project: CO-OP)を開始することを発表しました。CO-OPのメンバーは、ネットワー ク管理システム(NMS)のアーキテクチャ仕様作成、実験、および検証を共同で行います。CO-OPの最終目的は、携帯 電話事業者のネットワーク構築における、 マルチベンダのネットワーク機器および管理システムの統合を容易にするこ とです。 (*注)TMF:16年以上にわたり、通信事業者のネットワーク運用・管理に関する技術の標準化を進める世界的な業界 団体で、世界60ヶ国の主な通信事業者、通信機器ベンダー、ソフトウェアベンダーなど約400社が参加している。 「CO-OPの取り組みは、柔軟なオペレーション、低コスト、そして迅速な市場対応を実現する”リーン・オペレータ(無 駄のない効率的な運営を目指す事業者)”構想を携帯電話業界がサポートしていくための重要な一歩です。大手ベンダ ーが力を合わせてTMFの次世代OSS(NGOSS)フレームワークの非常に有用な実装を推進し、システム・インテグレ ーション作業における”インテグレーション負担”を軽減するために、オープンな精神で積極的に協力するというのは、 とても喜ばしいことです。他のサプライヤ、ソフトウェアベンダー、そして通信事業者もこの取り組みを検討し、支持し ていただきたいと思います。なお、TMFには、CO-OPの立ち上げに対して、アルカテル、シスコシステムズ、ルーセント テクノロジーズを含む世界中の他の主要通信ベンダーからの興味が寄せられています。」と、TMFの創立者・会長のキ ース・ウィレッツ氏は話しています。 CO-OPの共同作業は、TMFのプロジェクトのひとつとしてスタートします。主要な分野としては、共通OSS仕様作成、 ピア・ツー・ピアの機器管理のための標準化インターフェース、および「アウト・オブ・ボックス」 (導入後すぐに使える) 機能などであり、また共同で実験と検証を行うことについても合意しています。 このOSSは、より多くの「アウト・オブ・ボックス」機能とわかりやすいインターフェースを備え、相互運用性をあらかじ め試験で実証するため、通信事業者はコスト節減か可能になります。CO-OPが定義されることにより、 マルチベンダ環 境でのシステムの柔軟性と安定性が向上し、さまざまなベンダーのOSSシステム統合が容易になります。 最初の目標は、実行のベースとして使える相互運用可能なネットワーク管理システムに共通のシステム・アーキテクチャ を構築することです。その後、合意に達した標準に基づいて、実験および検証の手順とリファレンス実装(ソフトウェア を実装する際に参考とする雛形)を示します。 この作業に貢献できるベンダーは誰でも、CO-OPに参加できます。またCO-OPは、OSS/J、RGPP、3GPP2 、SPLCなど、他の主要な標準化プロジェクトと密に連携していきます。 フィル ホルムズ(SPLCの会長)のコメント 次世代のOSSを市場にもたらすTMFと主要携帯電話ネットワーク機器ベンダーによるCO-OPのイニシアティブを歓 8 Press Release 2004年 10月 11日 迎します。SPLCはボーダフォン、オレンジ、BT、NTT、AT&Tなど有力な通信事業者/バイヤーの集まりであり、COOPの活動を支持します。異なる機器を統合する際の問題点を解決し、通信事業者の事業能力を向上させるという CO-OPの目的は非常に歓迎できるものであり、SPLCもCO-OPの成功を応援していきます。 カールーウィルヘルム・シーベルト(ボーダフォンD2)のコメント CO-OPの活動が、通信事業者がとるべき最良のOSSのフレームワークへの、より結合力が高く合理化されたアプロ ーチを実現する鍵となると信じています。ボーダフォンを含む現状の通信事業者は、その経済状態からみな飛躍的に 簡素化されたOSSを求めていました。そして、TMFがそれを推進していることを喜ばしく思います。 エリクソンのOSS製品担当副社長 ジョン・モンゴメリのコメント このプロジェクトは、ネットワーク機器サプライヤ各社間の協力体制を更に発展させるための大きなステップです。通 信事業者にとっても、コストを削減し新しいサービスを迅速に市場導入できるなどのメリットをもたらすことになると 期待しています。 モトローラのグローバルテレコム・ソリューション・セクター OSS担当副社長兼General Managerトム・シャーリーのコメント モトローラは、CO-OPイニシアティブに力を注いでおり、ネットワークオペレーションの複雑性やコストを削減するた め、弊社の技術的ノウハウを活用していきます。モトローラは、他の大手OSSサプライヤとともに協力して、通信事業 者や、業界の成功を促すこの活動を全力で支援します。 NECネットワークソフトウェア事業本部 国田勉事業部長のコメント NECは携帯電話分野のトータルソリューションプロバイダであり、特に、世界で最もモバイルインターネット(第三世代 やiモードなど)サービスや技術が進んでいる日本において、大規模に商用システムを稼動させている実績があります。 このような経験や技術力・ノウハウをもとに、NECはCO-OPの目的達成に貢献していきます。CO-OPの活動により、 高度なサービスをタイムリーに実現するための、高性能で事業者にとって扱いやすく、効率的なシステム・インテグレー ションが可能なネットワーク管理が実現されることを期待しています。 ノキアのネットワーク事業部ノキア・オペレーション・ソリューションのOSSミドルウェア・ビジネス担当ディレクター ユハ・リピアイネンのコメント ノキアはこれまで、通信事業者やサービスプロバイダにシステム・インテグレーションの負担がかかっていることを見て きました。今後このようなOSS業界全体のパフォーマンスを上げるための具体的なソリューションを提供するべく、他 の主要OSSベンダー各社と協力できることを大変うれしく思っています。 9 Press Release 2004年 10月 11日 シーメンス・コミュニケーションズのモバイル・ネットワーク事業部プレジデント、OSS担当副社長 クリストフ カー ゼリッツのコメント 私たちは、長年通信インフラビジネスで経験し見てきたように、ピア・ツー・ピア統合の実現を、ネットワーク管理に適 用させることにより、OSSのインテグレーション負担軽減を提示するソリューションを推進・発展させるという、この重 要なステップを強力に支援します。 10
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