採点基準 世界史

第 2 回 10 月 京大本番レベル模試
採点基準
※
(2016 年 10 月 2 日実施)
世界史
以下の加点ポイントは目安です(加点ポイントは< >でくくり、得点を○の中に記入)
。実際は個々の答
案の状況に応じて採点しています。
※ 学習の成果を少しでも拾いたいため、部分点はできるだけ与える方向で採点していますが、実際の入試では
同じ扱いとは限りません。完全な答案を目指して、しっかり復習しよう!
Ⅰ
1919 年前後の中国・朝鮮半島
※
6 行目に入っている答案を採点対象とする。
※
15 行目に入っていない答案は、加点ポイントを満たしていても満点にしない。(以上Ⅲも同)
<I
(20 点満点)
中国>
① 中華民国が成立していたこと…1 点
② 第一次世界大戦に参戦したこと…1 点
③ 連合国側で参戦したこと…1 点
④ 段祺瑞政権が参戦を決定したこと…1 点
⑤ 戦勝国としてパリ講和会議に参加したこと…1 点
⑥ 二十一ヵ条要求の破棄を求めたこと…1 点
⑦ (二十一ヵ条要求は)日本が中国利権の拡大のために求めたものであること…1 点
⑧ 二十一ヵ条要求を袁世凱政権が受諾したこと…1 点
⑨ 二十一ヵ条要求の内容(鉄道権益の租借期限延長・日本人顧問官の採用など)…1 点
⑩ 列強が中国の要求を拒否したこと…1 点
⑪ 日本の山東省の旧ドイツ権益の継承が承認されたこと…1 点
⑫ 五・四運動が起きたこと…1 点
⑬ 北京(大学)の学生が中心であったこと…1 点
⑭ ⑫が全国へと拡大したこと…1 点
⑮ ⑫が反帝国主義(反封建主義,軍閥打倒運動)に発展したこと…1 点
⑯ ⑮の結果,中国政府がヴェルサイユ条約の調印を拒否したこと…1 点
⑰ 運動後に中国国民党が結成されたこと…1 点
<Ⅱ
朝鮮半島>
① 韓国併合により日本の植民地になっていたこと…1 点
② 武断政治をおこなっていたこと…1 点
③ 民族自決が背景となり独立運動が発生したこと…1 点
④ ロシア革命(十一月革命)の際に「平和に関する布告」で民族自決が提唱されたこと…1 点
⑤ アメリカのウィルソン大統領の十四ヵ条で民族自決が提唱されたこと…1 点
⑥ 三・一独立運動(万歳事件)が起きたこと…1 点
⑦ ⑥が全国へと拡大したこと…1 点
⑧ 軍隊や警察によって弾圧されたこと…1 点
⑨ ②から文化政治へと植民地政策が転換したこと…1 点
⑩ 上海に大韓民国臨時政府が成立したこと…1 点
1/4
【論理構成点】(=上記加点ポイントの他に、論理展開を意識している答案に与えるプラスアルファの点。論述
問題の解答は、単に歴史用語をつなげればいいというわけではないことを受験者に理解してほしいために設け
ている。解答欄の右下欄外に、
「12+R1=13」などと記している。(Ⅲも同)
① 中国の五・四運動,朝鮮半島の三・一独立運動の背景が明記されていること…R1 点
② 中国・朝鮮それぞれと日本の関係が明記されていること…R1 点
Ⅱ
A 中国と東南アジア B ムガル帝国の歴史 (配点 30 点)
※
漢字の誤りは不可
※
ひらがな表記は不可
※
b音をv音で表記しているものは不可
※
音引きの有無や位置が違うものは不可
※
空欄の後の語句を入れてしまった場合は許容(以上Ⅳも同)
A
b
ダイベト 可
g
ムラカ 可
(2) チューノム 可
(3) チャム族 可
(5) 朝衡(阿倍仲麻呂の唐名) 許容
B
h
チムール 可
ティムール朝×
不可(最初のhは「ティムール」のみなので)
k
アウラングゼーブ帝 可
n
セポイ 可
(12)
アムリットサル 可
(13)
ムンバイ 可
Ⅲ
<I
19 世紀後半のドイツ帝国の外交政策 (20 点満点)
ビスマルク外交>
①
(目的は)フランスを孤立させること…1 点
②
(目的は)ドイツの安全をはかること…1 点
③
三帝同盟が結ばれたこと…1 点
④
③はドイツ・オーストリア・ロシアが結んだこと…1 点
⑤
③が 1873 年に結ばれたこと…1 点
⑥
三国同盟が結ばれたこと…1 点
⑦
⑥はドイツ・オーストリア・イタリアが結んだこと…1 点
⑧
⑥が 1882 年に結ばれたこと…1 点
⑨
オーストリアとロシアが対立したこと…1 点
⑩
⑨はバルカン半島で対立したこと…1 点
⑪
⑨により三帝同盟が消滅したこと…1 点
⑫
ドイツとオーストリアが独墺同盟を結んだこと…1 点
2/4
⑬
⑫が 1879 年に結ばれたこと…1 点
⑭
ドイツとロシアが再保障条約を結んだこと…1 点
⑮
⑭が 1887 年に結ばれたこと…1 点
⑯
(ビスマルクが)ベルリン会議を開催したこと…1 点
⑰
⑯は 1878 年に開催されたこと…1 点
⑱
(ビスマルクが)ヨーロッパの平和維持や現状維持に努めたこと…1 点
<Ⅱ
ヴィルヘルム 2 世の政策>
①
ビスマルクが辞職したこと…1 点
②
①は 1890 年であること…1 点
③
世界政策を掲げたこと…1 点
④
新航路政策を掲げたこと…1 点
⑤
④により積極的な対外膨張政策に転じたこと…1 点
⑥
再保障条約の更新を拒否したこと…1 点
⑦
バグダード鉄道の敷設権を獲得したこと…1 点
⑧
⑦は 1902 年であること…1 点
⑨
3B 政策を進めたこと…1 点
⑩
⑨はベルリン・ビザンティウム(イスタンブル)・バグダードを結ぶこと…1 点
⑪
⑨でイギリスと対立したこと…1 点
⑫
イギリスは 3C 政策をとったこと…1 点
【論理構成点】
①
<I>ビスマルクの政策と<Ⅱ>ヴィルヘルム 2 世の政策がバランスよく書けていること…R1 点
②
<I>と<Ⅱ>のそれぞれで目的と問題に言及していること…R1 点
Ⅳ
A ギリシア・ヘレニズム文化
B 三十年戦争 C 黒人奴隷と南北戦争 (配点
A
c
エピクロス派
不可
(1) デルポイ,デルフィ 可
(4) ソフィステス
可
(5) ムーセイオン
可
B
d
領邦国家 可
(8) フッガー 可
(9) ヤン=フス 可
(10)
全国三部会 可
(11) ゴイセンはヘーゼンも可
(12)
ユトレヒト 不可
(13)
1 点満点
① 北方戦争でロシア(ピョートル 1 世)に敗北したこと…1 点
3/4
30 点)
C
(14)
2 点満点
① イギリスが砂糖法(印紙法・タウンゼント諸法・茶法)を制定したこと…1 点
② (印紙法に対して植民地側が)
「
『代表なくして課税なし』として反発したこと…1 点
③ (茶法に対して植民地側が)ボストン茶会事件をおこしたこと…1 点
(16)
2 点満点
※それぞれ経済政策と政治体制が正解でなければ加点しない。
① 南部が自由貿易と州の自治の強化(州権主義・反連邦主義)を主張したこと…1 点
② 北部が保護関税政策(保護貿易)と連邦主義(中央集権主義)を主張したこと…1 点
(17)
ミズーリ 不可
(20)
2 点満点
① 黒人に不利な州法が制定されたこと…1 点
※「黒人の公民権や選挙権が制限された」なども可
② 黒人はシェアクロッパーとして苦しい生活を送ったこと…1 点
③ クー=クラックス=クラン(KKK)が黒人を迫害したこと…1 点
以上
4/4