第 2 回 10 月 京大本番レベル模試 採点基準 (2015 年 10 月 4 日実施) 世界史 ※ 以下の加点ポイントは目安です。実際は個々の答案の状況に応じて採点しています。 Ⅰ 儒教思想と中国の運動 (20 点満点) ※ 6 行目(101 字以上)に入っている答案を採点対象とする。 ※ (以上Ⅲも同) 15 行目(281 字以上)に入っていない答案は,加点ポイントを満たしていても満点にしない。 <I 洋務運動> ① 19 世紀後半に洋務運動が進められたこと…1 点 ② ①は近代化運動であったこと…1 点 ③ 同治帝の治世におこなわれたこと…1 点 ④ 漢人官僚(曾国藩など)によって推進されたこと…1 点 ⑤ 漢人官僚は太平天国の乱鎮圧で活躍したこと…1 点 ⑥ 「中体西用」が基本思想であったこと…1 点 ⑦ 儒教思想などの伝統的体制の変革はおこなわれなかったこと…1 点 ⑧ 西洋の近代技術の導入にとどまったこと…1 点 ⑨ 対外戦争(清仏戦争・日清戦争)に敗北したことなどで失敗したこと…1 点 <Ⅱ 変法運動> ① 19 世紀末に変法運動(戊戌の変法)が進められたこと…1 点 ② 政治体制の変革を目指していたこと…1 点 ③ 光緒帝の治世であったこと…1 点 ④ 公羊学派が運動の中心であったこと…1 点 ⑤ ④は『春秋』 「公羊伝」を注釈書とした(実践を重視した)こと…1 点 ⑥ 康有為や梁啓超が運動を進めたこと…1 点 ⑦ 戊戌の政変で失敗に終わったこと…1 点 ⑧ 19 世紀後半に仇教運動が起こったこと…1 点 <Ⅲ 新文化運動> ① 20 世紀前半に新文化運動が始まったこと…1 点 ② 国内外の問題(軍閥の抗争・対華二十一ヵ条要求など)が背景であること…1 点 ③ 中華民国期であること…1 点 ④ 『新青年』が運動の中心になったこと…1 点 ⑤ ④は陳独秀が発行したこと…1 点 ⑥ 封建思想や儒教思想などが批判対象とされたこと…1 点 ⑦ 文学革命がおこなわれたこと …1 点 ⑧ 胡適や魯迅が中心であったこと …1 点 ⑨ 学生や知識人層に影響を与えたこと…1 点 <Ⅳ 批林批孔運動> ① 1970 年代に批林批孔運動がおきたこと…1 点 1/4 ② (プロレタリア)文化大革命の末期であったこと…1 点 ③ 四人組によって提唱されたこと…1 点 ④ 孔子や儒教思想を否定する運動であったこと…1 点 ⑤ 林彪が批判の対象であったこと…1 点 ⑥ 周恩来が暗に批判の対象であったこと…1 点 【論理構成点】 (=上記加点ポイントの他に,論理展開を意識している答案に与えるプラスアルファの点。論述 問題の解答は, 単に歴史用語をつなげればいいというわけではないことを受験者に理解してほしいために設け ている。解答欄の右下欄外に, 「12+R1=13」などと記している。以下同) ① 4 つの運動についてすべて述べていること…R1 点 ② 4 つの運動と儒教思想との関わりがそれぞれ明記されていること…R1 点 Ⅱ A インド・アフガニスタンの歴史 B ロシアと清朝 (配点 30 点) ※漢字の誤りは不可 ※v音をb音で表記しているものは許容 ※b音をv音で表記しているものは不可 ※音引きの有無や位置が違うものは不可(以上Ⅳも同) A a シンド地方 許容 b カイバル峠 許容 c ポルトガル語 許容 d アショーカ王 許容 e ペシャワール 不可 f ナーランダ僧院 ナーランダー大学(学院) 可 g ラージプート時代・族 許容 h ロディー朝 許容 (1) アーンドラ朝 可 (2) 『リグ=ヴェーダ』 不可 (4) セレウコス朝・セレウコス朝シリア王国・シリア王国 可 バクトリア王国 許容 (5) 白匈奴 可 B i ネルチンスク条約 j 「ピョートル」のみ 不可 k キャフタ条約 許容 l アルグン川 許容 許容 m アムール(アムール川) 不可 n 露清北京・露清北京追加 可 北京条約 許容 o イリ地方 許容 (8) エルマーク 可 2/4 (11) ウラジオストク・ウラジヴォストーク港など 可 (12) 「コーカンド」のみ 不可 (14) 大連 不可 Ⅲ イギリスとドイツの対外膨張政策(3C政策と 3B政策) (20 点満点) <イギリス> ① 帝国主義政策を推進したのがディズレーリ首相であること・・・1点 ② スエズ運河会社株を買収したこと・・・1点 ③ ②でエジプトへの影響力を強めたこと・・・1点 ④ インド帝国を成立させたこと・・・1点 ⑤ ④の皇帝がヴィクトリア女王であること・・・1点 ⑥ ウラービーの反乱(ウラービー運動)を鎮圧したこと・・・1点 ⑦ ⑥の後エジプトを事実上の保護国としたこと・・・1点 ⑧ ⑥を行ったのはグラッドストン首相であること・・・1点 ⑨ アフリカ縦断政策をとったこと・・・1点 ⑩ ⑨はエジプトとケープ植民地を結ぶものであったこと・・・1点 ⑪ ⑨はフランスのアフリカ横断政策とぶつかったこと・・・1点 ⑫ ケープ植民地首相がローズであったこと・・・1点 ⑬ 南アフリカ戦争を起こしたこと・・・1点 ※「トランスヴァ―ル共和国やオレンジ自由国を併合した」なども可 ⑭ イギリスの対外膨張政策は3C政策と呼ばれること・・・1点 ⑮ 3Cとはカイロ・ケープタウン・カルカッタであること・・・1点 ⑯ イギリス・ドイツがアジアへ進出したこと・・・1点 <ドイツ> ① ビスマルクの時代に植民地獲得が始まったこと・・・1点 ② アフリカに植民地を獲得したこと・・・1点 ③ ヴィルヘルム2世が対外膨張政策を本格化させたこと・・・1点 ④ ヴィルヘルム2世は海軍を増強したこと(建艦競争)・・・1点 ⑤ ヴィルヘルム2世の対外膨張政策は「世界政策」と呼ばれたこと・・・1点 ⑥ ⑤は3B政策と呼ばれること・・・1点 ⑦ バグダード鉄道の敷設権を獲得したこと・・・1点 ⑧ ⑦はオスマン帝国から獲得したこと・・・1点 ⑨ 3Bとはベルリン・ビザンティウム・バグダードであること・・・1点 ⑩ イギリスと西アジアで対立したこと・・・1点 ⑪ モロッコをめぐりフランスと対立したこと・・・1点 ⑫ ドイツは孤立化していったこと・・・1点 【論理構成点】 ① 3C政策と3B政策の名称が両方明記されていること…R1 点 ② イギリスとドイツの膨張政策がバランスよく書けていること…R1 点 3/4 Ⅳ A アフリカの歴史 B ヨーロッパの議会の歴史 C イベリア半島とジブラルタル海峡 (配点 30 点) A a ガーナ王国 許容 b ブリストル 可 (1) アッシリア 可 (7) 砂糖 不可 (8) キャラコ 可 B (13) 2 点満点 ① 封建的特権の廃止を宣言したこと・・・1点 ② 領主裁判権や賦役(農奴制)などを廃止したこと・・・1点 ③ 特権身分の免税特権を否定したこと・・・1点 (13)(イ) 2 点満点 ① 第1回選挙法改正で労働者は選挙権を得られなかったこと・・・1点 ② 男性普通選挙などを求めたこと・・・・1点 ※「議員の財産資格廃止・毎年の議会改選・平等選挙区・議員有給制・秘密投票」のいずれかが書けてい れば可 C (18) 2 点満点 ① 西ゴート王国を滅ぼしたこと・・・1点 ② フランク王国に侵入したこと・・・1点 ③ トゥール・ポワティエ間の戦いで敗れたこと・・・1点 (20) グラナダ王国 可 (21) イサベル 1 世,イザベル 可 (22) 二つ完答で 1 点 蘭・墺・普 許容 以上 4/4
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