卒業してからのライフステージ。 女性の多様な働き方について 大学生

平成26年度 大阪市女性活躍促進事業
事業を実施して
卒業してからのライフステージ。
今回の事業を実施して、あなた自身が、
今回の事業を通じて、事業プログラム以外で、
「多様な 働 き 方 」 に つ い て 考 え る こ と
「多 様 な 働 き 方 」 を テ ー マ に 、 何 か 行 動 す る こ と
ができましたか?
がありましたか?(複数回答)
考えることができなかった 0%
まったく考えることができなかった 0%
家族や友人、知人と
「多様な働き方」について話し合った
57.7%
他の大学の事業や「多様な働き方」を
テーマとする講座などに参加した
34.6%
企業や社会の状況について、
独自に調査した
考えることが
できた
53.8%
とても
考えることが
できた
46.2%
その他
大学生たちが考えてみました!
7.7%
知人以外、または不特定多数の人に
「多様な働き方」についてPRした
女性の多様な働き方について
3.8%
0%
事業プログラム以外では、
特に行動していない
無回答
19.2%
就職までは考えているけど、その先は…。
19.2%
結婚や出産、育児など、これからのライフステージで
(%)
(今回の事業で企画・運営を担当した学生を対象 回答者:3 大学人 26 人)
自分らしく働き続けるためには、何が問題で何が必要なんだろう?
このような課題に関わる研究活動やイベント、フォーラム・シンポジウムを
大阪の大学生たちが実施しましたので報告します。
広く市民・事業者のみなさまにも考えていただくきっかけになれば幸いです。
大学コンソーシアム大阪について
大学コンソーシアム大阪は、大阪府内等の44大学の相互連携を深めながら、地域社会と協力し、
地域社会への貢献をめざしています。平成19(2007)年8月に大阪市との間で「連携協力に関する
包括協定」を締結したことを機に、平成20(2008)年2月に新たに地域連携部会を設置し、加盟
大学間における連携により、地域貢献の具現化を進めています。
事業名称:若者のためのライフデザイン支援事業
実施事業者: 特 定 非 営 利 活 動 法 人 大 学 コ ン ソ ー シ ア ム 大 阪
事業期間:平成26年9月~平成27年3月
事 業 テ ー マ と 実 施 大 学 ( 大 学 コ ン ソ ー シ ア ム 大 阪 会 員 大 学 か ら の公募により選定)
今回の「若者のためのライフデザイン支援事業」も地域連携部会の活動の1つとして、大阪市から
の委託により、加盟大学の教員と学生たちが考え、実施しました。
このプログラムの内容をお知らせすることによって、今後、自治体や経済団体、地域の皆様と
“協働して取り組める活動”等の取り組みにつなげていきたいと考えています。
知っておきたい
女性の活躍できる生き方
一生涯の”女子力”を
サポートします
結婚・出産・子育てしても、
仕事を続けて活躍したい!
社会人の先輩に学ぼう!
ワーク・ライフ・
キャリア開発・プロジェクト
幸福なライフステージへの
ホップ・ステップ・ジャンプ!
本プログラムのご相談等については、大学コンソーシアム大阪事務局までご連絡いただければ
対応させていただきます。
特定非営利活動法人 大学コンソーシアム大阪
電話番号:06-6344-9560 FAX:06-6344-9561
メール:[email protected]
ホームページ:http://www.consortium-osaka.gr.jp/
大阪女学院大学・
大阪女学院短期大学
大阪府立大学
大阪経済法科大学
実施 概要
知 っておきたい女性の活躍 で き る 生 き 方
~ 一生涯の”女子力”をサ ポ ー ト し ま す ~
大阪女学院大学
大阪女学院短期大 学
ワ ー ク ・ ラ イ フ ・ キ ャ リ ア 開 発 ・ プロジェクト
幸 福 な ラ イ フ ス テ ー ジ へ の ホ ッ プ ・ ス テ ッ プ・ジャンプ!
大阪経済法科大学
実施内容
実施内容
学生たちの企画・運営により、若者層が学び、考える
り、若者層が学び、考える
2つのテーマからなる学生たちの企画事業につい
て、若者層が学び、考える機会を設けた。
機会を設けた。
■テーマ A 「大学生が理想とする生涯設計を実現
するための働き方とは」
ワーク・ライフ・バランスについて考え、大学生
の 視 点 か ら「女 性 に と っ て 幸 せ な 働 き 方」(男 子 学
生には女性に求める働き方)に関する意識調査(ア
ンケート)を実施し、女性が無理なく仕事を続ける
ために必要なサポートについて事例を研究し、学生
間で意見交換しながら考えた。その結果を発表し、
社会人と交流するフォーラムを開催した。 (平成 27
貢献と
■第 1 回「生活形成及び社会貢献と
しての職業選択」 (平成 26 年 11 月
23 日実施、72 名の高校生が参加)
待遇や手当など企業の特徴を
知ったうえで就職を選択することが
ことが
できるように、会社選びから介護まで
介護まで
を一つのストーリーとするゲーム
形式で会社選びから始まる人生設計
生設計
ねらい
若年層の女性を中心に、これからの
ライフデザインを思考するために、
女性の人生において
分岐点となる会社選び・産休、
育休・介護について ゲーム形式で学ぶ
ことで、高校生を中心とした若者に
関心を持ってもらえました。
①自 身 の 生 活 形 成 及 び
社会貢献としての職業
選択
②家族形成としての出産・
育児
③人生中盤から後半期に
訪れる危機としての
家 族 介護と就労維持
に つ い て 焦 点 を 絞 り、
これら女性の社会参画に関する
重要な 3 項目について情報を提供
し、参加者とともに考えた。
効果
を疑似体験した。
■第 2 回「女性の活躍と出産・育児、男性の育休制度」
・育児、男性の育休制度」
(平成 26 年 12 月 6 日実施、63 名の高校生と 3 名の大学生が参加)
出産や育児は女性の役割とされる価値観がまだ社会
に根強いことから、産休・育休の制度をクイズ 形式と
講演により学び、考えた。
■第 3 回「人生中盤から後半期に訪れる危機としての
家族介護と就労維持」 (平成 27 年 1 月 10 日実施、94 名の
高校生と 1 名の大学生が参加)
「介 護」に つ い て の 基 本 的 な 知 識 を 学 び、介 護 に
必 要 な 社 会 資 源 を 考 え る た め、個 人 が 持 つ 介 護 の イ
メージ、知識を確認しながら、クイズ
ら、クイズ 形式と講演により
学び、考えた。
ねらい
女性のライフステージに合った理想的な働き方につ
いて、学生自身が考え、若者の感性を活かして企画し、
また同世代に向けた事業を実施し情報発信すること
は、こ れ か ら の 社 会 を 担 う
実施側の学生と参加学生の
両者にとって男女共同参画
育休や産休、リフレッシュ
の啓発に非常に有益である
休暇などが、企業の経営改善
と 考 え ら れ、そ の 効 果 を 高
にも影響していることが
めていく。
わかりました。
■テーマB 職場におけるワーク・ライフ・バランス
の配慮と経営改善効果
最近の経営学研究では、企業業績の向上には、顧客
の満足度向に加え、従業員の職場に対する愛顧も重要
であることが明らかになってきていることから、大阪
市 内 で 働 く 女 性 や 企 業、専
、専 業 主 婦 を 招 い た ワ ー ク
ショップを2回 (12 月 188 日、1 月 20 日) 開催し、職務
そのものの性質、職場環境な
環境な
どがもたらす経営改善効果と
効果と
の構造的な因果関係と影響力
影響力
の強度について広角的に分析
に分析
成 27 年
した。 (平成 26 年 12 月∼平成
加)
1 月実施、合計 71 名の学生が参加)
効果
●産休・育休、介護に関する事柄については、まだまだ女性
だ女性
の仕事や問題として社会の中で扱われていることを、参加
参加
者全員で共有することができた。
●また参加者自身が、制度について誤解していたり、間違った
違った
認識を持っていることに気づいてもらうことができた。
た。
●正確な情報や知識を得ることが、女性が活躍していく上
く上
で、重要であることを理解してもらうことができた。
●将来、家計を支えるという存在になり、地域や社会に出た
●将
になり、地域や社会に出た
時の設計図(キャリア)について学ぶことができた。
時の
て学ぶことができた。
●若者たちに向けたポスターやアンケート票を考えることに
●若
ンケート票を考えることに
より、チームメンバーとの意見交流が活発になり、様々な
よ
切り口からの企画案が出された。
切
結婚・出産・子 育 て し て も 、 仕 事 を
続けて
活躍
したい! ~社会人の先輩に学ぼう!~
を続
て活
躍し
ねらい
日本では多くの働く女性が、結婚・出産・育児を機に仕事
をやめている。主な原因は以下の 2 点。
●ライフステージに直面して初めて、自らのライフデザイン
を考えること。
●産休・育休の制度はあるが、利用可能な環境が整っていない
こと。
大学のキャリア支援は就職活動における内定獲得に重点
が置かれ、その後を見据えたライフデザインを考える機会が
ないことから、本事業によって、学生の手で学生のためのラ
イフデザイン支援を行った。
大 阪 府 立 大 学 の 理 系 女 子 大 学 院 生 チ ー ム IR IS
(ア イ リ ス)は、オ ー プ ン キ ャ ン パ ス な ど で 自 ら が
ロールモデルとなって、理系女子の裾野拡大を精力
的に行ってきた。これらの活動の中で、改めて自分
たち理系女子がマイノリティであることを実感
した。さらに、日本では働く女性の人数が増加して
いるものの、課題が多くあることがわかった。
年 2 月 9 日実施、学生 39 名、一般 15 名、合計 54 名が参加)
実施内容
本事業に参加する学生にプログラ
ムの内容が徐々に自身に近づくような
ような
構成にすることで、ライフデザインに
インに
ついて考える機会とした。
大阪府立大学
■講演会
①IRIS による話題提供【妊娠・出産・育児期の働き方の現状
を知る】
女性のライフステージ(妊娠・出産・育児)における働き
方の日本と世界の現状の違いについて調べ、発表した。
②パネルディスカッション【疑問の解決と問題意識の向上】
様 々 な ラ イ フ ス テ ー ジ に 直 面 し な が ら 働 い て い る 人 や、
働く女性の支援を行う団
働く女性の支援を行う団体・企業の方をパネラーとして招聘
し、就職活動では聞けない
就職活動では聞けない生の声や失敗談を聴くことによっ
て、ライフデザインを身
て、ライフデザインを身近な問題として考える機会とした。
■第1回
■第1回ワークショップ【自分の「働くこ
とへの
とへの価値観」や色々な働き方を考える】
少 人 数 の グ ル ー プ で 社 会 人 と 対 話 す る
ことで
ことで、
「自分にとっての働くとは何か」
を明
を明らかにした。
■第2回
■第2回ワークショップ【自分自身のライ
フキャリアについて考える】
フキャ
ゲーム形式のワークショップを通じて、
ゲーム
5 年後 10 年後のライフイベントとキャ
リアを考えた。
リアを
効果
●学 生 た ち が 女 性 の キ ャ リ ア の
現 状 を 知 っ て、将 来 自 分 の
働 き 方 を 身 近 に 考 え る たくさんの考え方・
機会を提供できた。
働き方があることを知り、
●男 子 学 生 の 参 加 に よ っ
将来のキャリアプランを
て、「女性の活躍促進」が
前向きに考えることが
男 女 と も に 働 き 方・生 き
できるようになりました。
方の課題であると参加者
に共有された。
●ワ ー ク シ ョ ッ プ の 実 施 に
よって、その後の参加学生
の具体的なアクション
プランにつなげていくこと
ができた。
平成26年度 大阪市女性活躍促進事業