JP 2005-343851 A 2005.12.15 (57)【 要 約 】 ( 修 正 有 ) 【課題】本発明は、エラスチンのみに含まれるアミノ酸であるデスモシン及びイソデスモ シンを高濃度に含むことを特徴とし、コラーゲンペプチドとは明確に区別されるペプチド を提供する。 【解決手段】エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織、特に動脈球 を酵素、酸又はアルカリにより分解して得られるペプチド又はその水溶液を提供する。本 発明は、更に、エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織を酵素、酸 又はアルカリにより分解することからなるペプチドの製造方法も提供する。 【選択図】なし (2) JP 2005-343851 A 2005.12.15 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織を酵素、酸又はアルカリ により分解して得られるペプチド又はその水溶液。 【請求項2】 魚類の弾性繊維により構成される組織は、魚類の動脈球又は他の動脈組織である、請求 項1に記載のペプチド又はその水溶液。 【請求項3】 エラスチンに特有のアミノ酸組成を持ち、エラスチンのみに含まれるアミノ酸であるデ スモシン、イソデスモシンを、魚皮中に含まれる量より高濃度で含有する、請求項1に記 10 載の魚類由来のペプチド又はその水溶液。 【請求項4】 エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織を酵素、酸又はアルカリ により分解することからなるペプチドの製造方法。 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、魚類の弾性繊維により構成される組織、特に、心臓動脈球もしくは他の動脈 組織を原料として得られる、魚特有の味や臭いがない分解物(ペプチド)及びその製造方 法に関する。この分解物は各種医療用生体素材、化粧品素材及び健康食品素材等として有 20 用な可溶性のエラスチンペプチドを高濃度で含有している。 【背景技術】 【0002】 エラスチンは動物組織中では項靭帯や動脈のような常に伸縮性、弾力性が求められる組 織に存在している。また、僅かではあるが皮膚にも弾性に関与する成分としてコラーゲン と共に真皮結合組織に存在している。加齢や紫外線により皮膚中のエラスチンは減少し、 またエラスチン自体が変性して本来の弾性を保てなくなり、シワ、タルミの原因となる。 このためエラスチンは化粧品や健康食品分野への応用が有効とされ、現在多くの製品に適 用されている。 【0003】 30 また、エラスチンは血管構成成分として重要な役割を担っていることから各種血管病変 に関与していると考えられ、医薬品分野での利用も検討されている。 【0004】 エラスチンはその性質から、酸、アルカリ等の各種溶媒に対して強い抵抗性を示すため 、化粧品や食品で利用するためには可溶化する必要がある。低分子化することで水や各種 溶媒への溶解度を高め、生体内での吸収率が高くなると考えられ、生理活性を有すること が期待できる。 【0005】 エラスチンの生理的効果としては、外用剤の効果として、皮膚や頭髪に適用することで 、 質 感 の 改 善 が 見 ら れ る こ と (特 開 昭 60-258107号 公 報 )、 ま た 、 コ ラ ー ゲ ン 、 コ ン ド ロ イ 40 チ ン と 共 に 使 用 す る こ と で 、 創 傷 治 癒 に も 効 果 が あ る こ と (特 開 昭 60-64909号 公 報 )が 知 ら れ て い る 。 さ ら に こ の コ ラ ー ゲ ン 、 コ ン ド ロ イ チ ン 、 エ ラ ス チ ン の 3種 の 成 分 は 、 経 口 摂 取 す る こ と で も そ の 効 果 が 認 め ら れ る こ と ( 特 開 2003-55255公 報 ) が 知 ら れ て い る 。 以 上 のような背景から、現在では機能性素材として、飲食品や化粧品分野で盛んに利用される ようになっている。 【0006】 エラスチン高含有組織としては牛項靭帯が知られているが、日本国内で狂牛病感染の牛 が発見され、また豚口蹄疫のような家畜疫病の発生によって、哺乳類由来のエラスチンは 敬遠される傾向にある。健康食品素材として既に市場の構築されたコラーゲンペプチドで も、殆どが海洋性素材を利用した製品が主流になっており、畜産物由来素材の市場は次第 50 (3) JP 2005-343851 A 2005.12.15 に縮小しつつある。エラスチンペプチドについても同様のことが考えられ、牛項靭帯を原 料としたエラスチンペプチドに代わる素材が必要になっている。 【0007】 以上のような理由から、より安全な魚類由来のエラスチンペプチドが注目されるように なっている。 【0008】 エ ラ ス チ ン を 可 溶 化 す る 方 法 は 、 例 え ば 、 特 開 昭 53-101592号 公 報 や 特 開 昭 60-258107号 公報に記載されているが、これらの方法はエラスチンを豊富に含む牛や豚などの哺乳類の 項靭帯を原料としたものである。 【0009】 10 魚類素材を原料としてエラスチンペプチドを得る従来の方法は、魚皮を原料として使用 するものであり、洗浄した魚皮から酸性水溶液を使用してコラーゲンと共に魚皮中に微量 に 含 ま れ る エ ラ ス チ ン を 抽 出 す る 方 法 ( 特 開 平 5− 202097号 公 報 ) 、 洗 浄 し た 魚 皮 を エ ラ ス タ ー ゼ 処 理 す る 方 法 ( 特 開 平 2001− 72572号 公 報 ) 等 が 知 ら れ て い る 。 【0010】 しかしながら、本来、皮膚はコラーゲンをはじめとする膠原繊維が主体であり、エラス チンは極微量しか含まれていないことが知られている。ヒトの場合、乾燥皮膚真皮中にコ ラ ー ゲ ン は 約 80% 含 ま れ る の に 対 し て 、 エ ラ ス チ ン は 4% 程 度 と さ れ て い る 。 【0011】 同様に、魚皮の主成分も膠原繊維であり、アミノ酸組成からも魚皮の主成分は、ほぼコ 20 ラーゲンであることが認められる。さらにエラスチンを含有する証明となるデスモシン、 イソデスモシンは殆ど含まれていない。以上のことから、魚由来の高濃度のエラスチンを 得るための原料として、魚皮は不適当である。 【0012】 これに対し主成分が弾性繊維である動脈球はエラスチンタンパク質としての特徴を持ち 、またデスモシン、イソデスモシン含量も、通常の魚エラスチン中に含まれる量とほぼ同 じである。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0013】 30 本発明の目的は、魚類由来弾性繊維を原料として、エラスチンに特有のアミノ酸である デスモシン、イソデスモシンを高濃度に含有し、健康食品や化粧品等にも好適に使用でき 、魚特有の味や臭いが少なく、安全性に優れた魚類弾性繊維由来ペプチド及びその製造方 法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0014】 本発明によれば、エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織を酵素 、酸又はアルカリにより分解して得られるペプチド又はその水溶液が提供される。 【0015】 本発明によれば、更に、エラスチン含有量の高い魚類の弾性繊維により構成される組織 40 を酵素、酸又はアルカリにより分解することからなるペプチドの製造方法が提供される。 【0016】 上記目的を達成するために、本発明によれば、弾性繊維により構成される組織として、 特 に 、 エ ラ ス チ ン を 高 濃 度 で 含 有 す る ( 通 常 全 タ ン パ ク 質 中 30∼ 50% ) 弾 性 繊 維 よ り 構 成 される組織、特に、心臓周辺の血管、好ましくは動脈球が原料として用いられる。 【0017】 上記原料より血液、脂質、可溶性タンパク質、コラーゲン質を除去し、回収した不溶性 タンパク質を酵素、もしくは、酸又はアルカリで分解して可溶性のペプチドを得ることが できる。 【0018】 50 (4) JP 2005-343851 A 2005.12.15 本発明によれば、従来の魚皮由来の、コラーゲンを主体とするエラスチン含有ペプチド と比較して、エラスチンに特有のアミノ酸構成を持ち、更にエラスチンに特有のアミノ酸 であるデスモシン、イソデスモシンを魚皮中に含まれる量より多く含むペプチドを得るこ とができる。 【0019】 本発明による魚由来ペプチドは、上記した通り、エラスチン特有のアミノ酸組成を持ち 、エラスチンにのみ含まれるアミノ酸であるデスモシン、イソデスモシンを魚皮よりはる か に 多 く 含 有 し 、 か つ ヒ ド ロ キ シ プ ロ リ ン を 1% 以 下 、 ヒ ド ロ キ シ リ ジ ン を 1 % 以 下 の 量 で含有している。 【0020】 10 本発明において用いられる魚動脈球の起源は特に制限はないが、心臓より動脈球を回収 するためにある程度の大きさが必要であり、例えば、カツオ、マグロ、カジキ、タラ、ハ マチ、ブリ、サケ、マス等から得られる魚類原料を用いることができる。中でも、大量か つ安定的に入手できる魚種として、カツオ、マグロ、タラ、ハマチ、サケから得られる動 脈球が好ましい。 【0021】 本発明のペプチドは、慣用の化粧料成分中に配合することにより化粧料の有効成分とし て、また、健康食品中に配合することにより健康食品の有効成分として使用することがで きる。本発明の弾性繊維由来魚類ペプチドを含有する化粧料を皮膚に塗布することにより 、皮膚の弾力性、保水性等の質感の改善が期待され、また、本発明のペプチドを含有する 20 健康食品を摂取することにより、同様に、皮膚の質感等の改善が期待される。 【0022】 本発明のペプチドを化粧料の有効成分として使用する場合には、該ペプチドは、通常、 化 粧 料 成 分 の 合 計 重 量 の 0.01% ∼ 1% の 量 で 使 用 さ れ 、 ま た 、 本 発 明 の ペ プ チ ド を 健 康 食 品の有効成分として使用する場合には、該ペプチドは、通常、健康食品の構成成分の合計 重 量 の 1% ∼ 5% の 量 で 使 用 さ れ る の が 好 ま し い 。 ま た い ず れ も こ れ よ り 高 濃 度 も し く は 低 濃度でも使用することが可能である。 【0023】 本発明の魚類由来のエラスチン含有ペプチドは、以下に例示する製造法により製造する ことができるが、これに限定されるものではなく、通常の硬タンパク質可溶化方法である 30 ア ル カ リ -エ タ ノ ー ル 法 、 酸 分 解 法 等 も 使 用 で き る 。 【0024】 製造法1 心臓より動脈球を採取し、流水洗浄にて血液を除去する。原料の前処理としては、原料 の洗浄及びその後の抽出操作を容易にするために、アルカリに組織を浸漬する。この場合 のアルカリは、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウム、好ましくは水酸化ナトリウムの溶 液 で あ る 。 濃 度 は 0.01Nか ら 0.1N、 好 ま し く は 0.02Nで あ る 。 浸 漬 温 度 は 20℃ 以 下 、 期 間 は 12時 間 ∼ 5日 間 程 度 で あ り 、 好 ま し く は 3日 間 で あ る 。 ま た 浸 漬 中 は 溶 媒 を 1日 に つ き 2回 以 上取り替えることが好ましい。なおこれらの前処理の条件は魚種により原料組織の溶媒に 対する抵抗性が異なる為、これに限定されるものではなく、原料魚種により事前に検討す 40 ることが望ましい。 【0025】 浸漬後、流水洗浄により過剰のアルカリを除去し、原料の中和を行う。洗浄後、これに 蒸 留 水 を 加 え 、 95℃ に 加 熱 し 、 コ ラ ー ゲ ン 質 及 び 脂 質 の 除 去 を 行 う 。 こ れ を 抽 出 原 料 と し て酵素分解し、可溶性エラスチンを得る。分解に使用する酵素としては、食品、医薬品、 化粧品業界にて使用できるものであれば全て使用できるが、力価の大きいものが好ましく 、 例 え ば Alcalase2.4L FG( Nnovozymes製 ) 、 プ ロ チ ン AC-10F( 大 和 化 成 製 ) 、 プ ロ テ ア ー ゼ N「 ア マ ノ 」 G、 ペ プ シ ン ( 天 野 エ ン ザ イ ム 製 ) 等 が 望 ま し く 、 分 解 条 件 は こ れ ら の 使 用酵素ごとに決定される。添加量としては通常当業界でタンパク質分解に用いられる量で あ り 、 例 え ば 酵 素 と 基 質 の 重 量 比 は 1: 5000∼ 1: 10,000で あ る 。 ま た こ れ ら の 酵 素 は 単 独 50 (5) JP 2005-343851 A 2005.12.15 で 使 用 す る よ り も 、 2種 を 組 み 合 わ せ て 使 用 す る こ と が 好 ま し い 。 反 応 終 了 後 、 加 熱 失 活 を 行 い 、 化 粧 品 原 料 と し て 好 ま し い pHで あ る 4付 近 に 調 整 し た 後 、 濾 過 に よ り 残 渣 を 分 離 する。このとき必要であれば活性炭、濾過助剤等を用いて不溶物を取り除き、エラスチン 含有ペプチド溶液を得る。溶液で使用する場合は、ここでメンブレンフィルターを使用し て、除菌濾過を行う。 【0026】 酵素分解物はさらに濃縮し噴霧乾燥することで、化粧品原料だけでなく、健康食品原料 としても使用可能である。 【0027】 製造法2 10 製 造 法 1と 同 様 に ア ル カ リ に て 前 処 理 を 行 っ た 原 料 を 用 い て 、 無 機 酸 溶 液 中 に て 加 熱 し て、酸可溶性エラスチンペプチドを得る。使用する酸としては、塩酸、シュウ酸が好まし く 、 塩 酸 で は 1N、 80℃ 、 シ ュ ウ 酸 で は 0.25M、 90℃ で の 処 理 が 好 ま し い 。 可 溶 化 後 、 ア ル カリにて中和を行う。このとき使用するアルカリとしては水酸化ナトリウム、水酸化カル シウムが好ましく、特にシュウ酸を用いて可溶化した場合には、これを完全に除去するた めに、水酸化カルシウムでの中和が必須である。ろ過により残渣および生成した塩を除去 し、必要であれば脱塩を行い、エラスチン含有ペプチド溶液を得る。 【0028】 製造法3 製 造 法 1と 同 様 に ア ル カ リ に て 前 処 理 を 行 っ た 原 料 を 用 い て 、 1N-NaOH、 80% EtOH溶 液 に 20 て 室 温 に お き 、 可 溶 化 す る 。 濾 過 に よ り 残 渣 を 除 去 し た の ち 、 pH4附 近 に 調 整 し 、 必 要 で あれば脱塩を行い、エラスチン含有ペプチド溶液を得る。 【0029】 本発明の実施例を以下に示す。 【0030】 実施例1 新 鮮 な カ ツ オ 心 臓 動 脈 球 100gを 蒸 留 水 に て 流 水 洗 浄 し 、 内 部 の 血 液 を 除 去 す る 。 洗 浄 し た 動 脈 球 を 0.02N水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 溶 液 に て 常 温 で 3日 間 浸 漬 し 、 残 存 す る 血 液 を 除 去 す る 。 流 水 洗 浄 後 、 塩 酸 に て 中 和 し 、 3倍 容 の 蒸 留 水 を 加 え て 95℃ に て 加 熱 殺 菌 す る 。 上 清 を 取り除き、脂質と共にコラーゲン質を除去する。これを抽出原料とし、フードカッターに 30 て 細 片 化 し 、 酵 素 Alcalase2.4L FGを 1.0% 加 え 、 水 酸 化 ナ ト リ ウ ム に て pH8.5と し た 溶 液 中 で 6時 間 分 解 す る 。 分 解 物 に 塩 酸 を 加 え て pH3と し 、 ペ プ シ ン ( 天 野 エ ン サ ゛ イ ム 製 ) を 1: 10,000と な る よ う 添 加 し 、 16時 間 分 解 す る 。 pH4に 調 整 し 、 85℃ 以 上 達 温 で 酵 素 失 活 を 行 い 、 層 濾 過 に て 精 製 後 噴 霧 乾 燥 し 、 可 溶 性 ペ プ チ ド 粉 末 12gを 得 る 。 【0031】 実施例2 新 鮮 な ハ マ チ 心 臓 動 脈 球 100gを 蒸 留 水 に て 流 水 洗 浄 し 、 内 部 の 血 液 を 除 去 す る 。 洗 浄 し た 動 脈 球 を 0.01N水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 溶 液 に て 常 温 で 3日 間 浸 漬 し 、 残 存 す る 血 液 を 除 去 す る 。 流 水 洗 浄 後 、 3倍 容 の 蒸 留 水 を 加 え て 95℃ に て 加 熱 殺 菌 す る 。 上 清 を 取 り 除 き 、 脂 質 と 共にコラーゲン質を除去する。これを抽出原料とし、フードカッターにて細片化し、酵素 40 プ ロ チ ン AC-10F( 大 和 化 成 製 ) を 0.5% 加 え 、 2時 間 分 解 、 さ ら に 酵 素 プ ロ テ ア ー ゼ N「 ア マ ノ 」 G( 天 野 エ ン サ ゛ イ ム 製 ) を 0.1% 添 加 し 、 5時 間 分 解 す る 。 85℃ 以 上 達 温 で 酵 素 失 活 を 行 い 、 層 濾 過 に て 精 製 後 噴 霧 乾 燥 し 、 可 溶 性 ペ プ チ ド 粉 末 7.3gを 得 る 。 【0032】 実施例3 新 鮮 な カ ツ オ 心 臓 動 脈 球 100gを 蒸 留 水 に て 流 水 洗 浄 し 、 内 部 の 血 液 を 除 去 す る 。 洗 浄 し た 動 脈 球 を 0.02N水 酸 化 ナ ト リ ウ ム 溶 液 に て 常 温 で 3日 間 浸 漬 し 、 残 存 す る 血 液 を 除 去 す る 。 流 水 洗 浄 後 、 3倍 容 の 蒸 留 水 を 加 え て 95℃ に て 加 熱 殺 菌 す る 。 上 清 を 取 り 除 き 、 脂 質 と 共 に コ ラ ー ゲ ン 質 を 除 去 す る 。 0.2Nの 塩 酸 に 5日 間 浸 漬 し 、 上 清 除 去 後 、 ペ プ シ ン を 0.1% 添 加 し て 37℃ に て 24時 間 分 解 す る 。 NaOHに て pH4と し 、 85℃ 以 上 達 温 で 酵 素 失 活 を 行 い 、 50 (6) JP 2005-343851 A 2005.12.15 層 濾 過 に て 精 製 後 噴 霧 乾 燥 し 、 可 溶 性 ペ プ チ ド 粉 末 10gを 得 る 。 【発明の効果】 【0033】 従来の魚皮由来エラスチンペプチドと比較して、エラスチンの特徴であるデスモシン、 イソデスモシン含量の高い酵素分解物を得ることが出来る。また魚コラーゲンとも異なる 組成を持つことも確認された。 【0034】 実 施 例 1及 び 2に 従 っ て 調 製 さ れ た 酵 素 分 解 物 の ア ミ ノ 酸 組 成 (mol/1000mol)を 下 記 の 表 に示す。また比較対照として、マグロ皮より抽出されたペプチドのアミノ酸組成も示した 。 10 【0035】 20 30 (7) JP 2005-343851 A 2005.12.15 フロントページの続き 7 (51)Int.Cl. FI テーマコード(参考) // A23L 1/30 A23L 1/30 A A61K 7/00 A61K 7/00 K A61K 7/48 A61K 7/48 Fターム(参考) 4B018 MD20 MD74 ME10 MF10 MF11 MF12 4B064 AG01 CA21 CB06 CC03 CD21 DA01 DA10 DA20 4C083 AA07 AD41 CC02 DD23 DD27 EE06 EE07 EE12 4H045 AA10 AA20 AA30 CA52 EA01 FA16 FA70
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