写真 9-1

この図は小さなスプライス・プレート(継板)を除いたキャ
ノピー・フレーム・キットのすべての部品です。組立てる間
に機体に適したように調整し修正するために、3 つの溶接部
品で構成されています。
上の写真は、キャノピー・フレームの前方主要部の特徴を側
面からクローズアップしたものです。
キャノピー・フレーム構成品です。後部フイッテング、ドリ
ル穴あけおよびクレコ止めをした状態です。準備をしてリベ
ットを打ちましょう。
キャノピー・フレームがフィットすると、このよう状態で胴
体に沿います。フォワード・トップ胴体構造物は、この段階
ではまだ固定されていません。キャノピーをよりよくフィッ
トさせるために、特別の注意が必要です。
上の写真は、キャノピーリリーズ/投棄機構です。この状態 左とは別の状態の写真で、「クローズ」または「ロック」ポ
は「リリーズ」ポジションです。ベルクランクが回っていて、 ジションになっています。まだ機構の組み立ては終わってい
ピンも引っぱられています。
なので、ボルトにナットがつけられていません。
写真 9-1
キャノピーの慎重なトリミング作業をしているところです。
よい仕上げをするためには 3∼4 回の調整が必要です。
上記の写真ではキャノピーは最終的な形状になっています。
C603 サイド・スキンはクレコで適切に保持されています。
キャノピー正面の最終的なトリミング作業をしている間は、
この状態を保持することが需要です。
ドリルしてクレコ止めをするとこのようになります。キャノ
ピーに穴をあける前にキャノピーフレームを最終取り付けで
きるように、C602 フォワード・スキンを前もってリベット
止めしておくことに注意してください。
キャノピーにドリル穴をあけはじめたばかりの写真です。プ
レキシガラス・キャノピーに、だぶつきや緩みが生じにくい
ように、キャビン・フレームの中央上部から作業を始めます。
C627コンビングを所々クレコで止めた状態です。残りの
穴をドリルしてクレコで止めて完了します。
上の2枚の写真は、キャノピーラッチ機構です。上は「クロ
ーズ」、下は「オープン」状態です。ハンドルのノブは写真
に写っていません。
写真 9-2
この時点では、キャノピー・フレームはリベットで留められ、
C602 スキンをつけました。フォワード・トップ胴体スキ
ベアリング・ブロック作業も完了しています。写真はプロト ンがクレコされていることと、キャノピースキンがそこに接
タイプの・キャノピー・フレームで、製品版のキャノピーと 合しているのに注目ください。この段階では、C602 スキン
は、オープン・サイドが異なります。
はまだ計器盤フード用にトリミングされていません。
この写真は、トリミング作業中にキャノピーを固定する様
子を示しています。キャノピー・フレームに装着する前の、
大きなキャノピーは柔らかいです。
キャノピーの寸法を測り、マスキング・テープで最初のト
リム線を描きました。キャノピーのベース・フランジをトリ
ムするとき(左に示しましたが)、キャノピーを持ってくれ
る人が必要です。この作業をするときは、誰かにアシスタン
トを頼みましょう。
上は、C602 スキンにドリル穴を全部開け、クレコしたと
ころです。計器盤まわりもトリムしました。
「フード」のよう
に計器盤にはりだしているスキンの量は、ビルダーの好みで
調整してください。
この写真はキャノピーのフィッティング作業のわりと初
期の段階のものです。キャノピーの後部がスキンの下側にう
まくフィットしていないことに注目してください。キャノピ
ーの後部を持ち上げるために、前部が下がるようにトリムす
る必要があります。
写真 9-3
キャノピーは、高速グラインダーにノートン・カッテング・ 切断作業が完了したところです。作業中キャノピーがゆがま
ディスクを取り付けて2つに分割します。マスキング・テー ないように、板をテーブルに釘付けされているのに注意して
プでカット・ラインを作り、オペレーターが工具をしっかり ください。
と、プレキシガラスに直角になるように持って作業をします。
この写真は、リア・キャノピーの下に取り付けられたリベッ
ティング・ストリップを示しています。ポップ・リベットで
胴体スキンに付けられています。正確な形状のアルミニウ
ム・ストリップをカットするのが難しいため、数枚の短いス
トリップを使用しています。このストリップの目的は、リベ
ット頭の下のベアリング・ワッシャーとして使います。
キャノピーの最終フィッティング作業です。あらかじめ成型
されているキャノピー・ベース・モールディング・ストリッ
プがフィッティングされ、キャノピー・フレーム・スキンか
らキャノピーへドリル穴が開けられています。
この写真は、モールディングがファイバーグラス・マットの
薄い層とエポキシ樹脂で接着されているところです。ファイ
バーグラスが硬化するまでは、クレコで留めます。
ファイバーグラスが硬化した後、クレコを外し、エッジに紙
やすりをかけ、リベット穴に詰め物をします。エポキシ樹脂
を主原料にした充填剤が好ましいですが、
「ボンド」タイプ
のポリエステル樹脂も、プレキシガラスにはあまり接触しな
いエッジの周辺や、モールディングの端に充填するのには使
えます。
写真 9-4