Z3073-074 2 単位 秋学期 今出川 講義形式 △日本の文化A-74(日本文化の諸相) Japanese Culture A (Aspects of Japanese Culture) パイエ 由美子 高岸 雅子 <概要> この授業は, 高岸, パイエの2人の教員がオムニバス形式で 「日本の文化」 の授業を行う。 高岸は「京都の基礎知識」「京都の祭礼・行事」 を取り上げ京都への理解を深める。 そして「同志社大学 建学の精神」 で は, 同志社の創始者, 新島襄の生涯をたどりながら同志社の建学の精神について学ぶ。「日本の遊び」 では, 昔の日本の遊び を体験し,「日本の漫画」 では日本の 「MANGA 文化」 を考え,「日本の流行歌」 では戦後から現在までの流行歌の歴史をた どり,「関西弁」「若者ことば」 では標準語との違いを学び, 関西弁や若者ことばを取り入れた短いスキットを練習し, グルー プごとに発表する。 パイエは 「武道と神道」,「武道と禅」 を中心に, 神道の神々や神社について学び, さらに宗教から来る日本でのタブーに ついて考える。 神道と合気道のつながりを知る。 そして合気道の歴史・理念や技法についての考え方を学び, 実習する。 ま た, 禅の歴史や考え方について学び, 禅が日本文化に及ぼした影響について知り, 茶道も試してみる。 さらに, 武道の歴史 について学び, 禅と武道のつながりにも触れ, 実践として和尚と共に坐禅を行う。 <到達目標> 「日本の文化」 についてさまざまな側面 (京都の祭礼, 年中行事, 同志社大学の建学の精神, 日本の遊び, 日本の漫画, 日 本の流行歌, 関西弁, 若者言葉, 日本の神話, 神道, 合気道, 坐禅など) に関心をもち, 理解ができる。 <授業計画> (実施回) 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 (内容) (授業時間外の学習) [高岸, パイエ] コース全体の説明。 [高岸] 京都の基礎知識 (同志社大学周辺の数々の文化財の場所を地図 上で確認する。「京都クイズ」 の初級編, 中級編に答え, 京都の衣食住 や観光地について学ぶ。) [高岸] 京都の祭礼・行事 (京都三大祭 (葵祭, 祇園祭, 時代祭) な ど) について学ぶ。 その後, 各国のお祭りについてグループで話し合 い, 発表する。) [高岸] 同志社大学建学の精神 (同志社の創始者, 新島襄の生涯をたど りながら, 同志社大学の建学の精神について学ぶ。 その後, 同志社キャ ンパスツアーに参加する。) [高岸] 日本の遊び (昔と今の子供の遊びの違いについて考え, 日本の 昔ながらの遊びを実際に体験してみる。 各国の子供の遊びも紹介する。) [高岸] 日本の漫画 (「日本の漫画クイズ」 に答える。 日本の漫画の歴 史を学び, 今や世界中の人々に親しまれている 「MANGA 文化」 につい て考える。 日本の漫画の描き方の特徴を学び, 実際に漫画を描いてみ る。) [高岸] 日本の流行歌 (戦後初めての流行歌となった 『りんごの歌』 か ら最近の流行歌まで, 各時代の社会情勢とともに流行歌の歴史をたど る。 希望者は, 自分の好きな日本の歌をクラスで紹介する。) [高岸] 関西弁 (関西弁の音声的・文法的特徴, よく使われる表現を学 び, 発音やイントネーションに気をつけながら関西弁を使って短いス キットを練習し, 発表する。) [高岸] 若者ことば (「若者ことば」 はどのように作られ, どのような 特徴を持っているかを学ぶ。 さらに自分の国の若者ことばも紹介する。 そして若者ことばや関西弁を取り入れたスキットを練習し, 発表する。) [パイエ] 神道クイズ-神道についてどのくらい知っているか, クイズ に挑戦してみよう。 日本の神話を読み, 日本にはどのような神々がいる のか, また, 神社との関わりを知る。 各国の聖人やヒーロー, ヒロイン についてグループで話し合い, 発表する。 [パイエ] 神道の概観について学び, 日本人の生活との関わりを知る。 日本の生活の中でのタブーについて考える。 各国のタブーについてグ ループで話し合い, 発表する。 さらに, 神道と武道のつながりについて 学び, 次回に実習する合気道の歴史や基本的な考え方について知る。 [パイエ] 合気道実習。「調和の武道」 と呼ばれ, 力を使わない武道を実 際に体験してみよう。(堀川今出川の白峯神宮にて実習) [パイエ] 禅仏教クイズ-禅仏教についてどのくらい知っているか, ク イズに挑戦してみよう。 禅の歴史, 概観を学び, 禅と武道のつながりに ─1─ 今日の講義の復習, 関連資料を調べる 同上 同上 同上 同上 同上 同上 同上 今日の講義の復習, 関連資料を調べる 同上 同上 同上 13 14 ついて知る。禅のお坊さん, 一休さんのクイズにグループで挑戦してみ る。 [パイエ] 禅文化について知る。 禅画を見て何を感じるか, グループで 話し合いコメントを考えてみよう。 茶道を教室で試してみる。 坐禅実習 の前に, 坐禅について学び, 呼吸の練習をしてみる。 [パイエ] 坐禅実習。 和尚様と一緒に心を静めて坐禅を試してみよう。 [パイエ] 1学期の総括を行う。 同上 同上 同上 15 授業担当者および授業内容の順序は前後することもある。 また, 受講者の希望等により授業内容を変更することもある。 また受け入れ側の都合により予定が変わることもある。 <成績評価基準> 平常点 70% 出席回数, 授業態度, 授業中の発表など。 レポート 30% パイエ, 高岸のそれぞれの授業の中で, 一番印象に残った授業についての感想文を書く。 特記事項 5回以上欠席すると, 成績を出すことができない。 レポートは, 自分が使える日本語で書くこと。 <テキスト> 授業のはじめに, 毎回の授業で使用するハンドアウトを一冊にまとめた冊子を配布する予定である。 <参考文献> 京都新聞開発 (株) 編 『歴史都市・京都から学ぶジュニア日本文化検定テキストブック』(京都新聞出版センター,2006) 若村亮, らくたび 『京都12ヶ月年中行事を楽しむ』(ダイアモンド社,2008) 歴史探訪研究会編 『歴史地図本 知って訪ねる 京都』(大和書房,2006) 同志社 『現代語で読む新島襄』 編集委員会 『現代語で読む新島襄』(丸善,2000) 養老 孟司 他 『マンガの昭和史 昭和 20 年〜55 年』(ランダムハウス講談社 MOOK,2008) 岡本 牧子・氏原 庸子 『新訂版 聞いておぼえる関西 (大阪) 弁入門』(ひつじ書房,2006) 山下 好孝 『関西弁講義』(講談社,2004) 山口 仲美 『若者言葉に耳をすませば』(講談社,2007) 武光 誠 『知識ゼロからの神道入門』(幻冬舎,2007) 出雲井 晶 『親子で読める日本の神話』(日本教文社,2006) Gozo Shioda, Total Aikido : Master Course (Kodansha International, 1996). Morihei Ueshiba, The Art Of Peace (Shambhala Pocket Classics, 1992). Shodo Harada, How to do ZAZEN (The Institute for Zen Studies Hanazono Univ., 2010). ─2─
© Copyright 2024 Paperzz