スーパートレード展に初出展、新たな包装スタイル披露 12∼14日開催された「スーパーマーケットトレードショー(SMTS)」では、 他店との差別化を図る提案など、売場やバックヤードを支える機器・包材の 出展もあった。中村産業はSMTS初出展。「出品して正解だった」(中村剛 太郎社長)と好反応。新たな包装スタイルを探しているスーパーのバイヤー との接点を得たようだ。 出品したのはシールパッ ク社のトレーシーラー「Aシ リーズ」。生肉用などに新 トレーを提案した。ブース 奥に売場棚を再現し、包 装後の商品を陳列して、す ぐにイメージが湧くように 試みた。 同機の強みはトレーにガ スバリア素材を含ませるこ とで売場での突出感をなく す点。トップ素材を薄くして 中村社長(SMTSの同社ブースにて) “テカリ”も抑える。 またトップシールなので、ゴミの量も減らせる。惣菜では電子レンジ対応の トレーとすることで食器への移し替えの手間を省き、簡便でエコな商品を提 供できる。アルミトレーにも対応するので、そのままオーブンで調理する商 品が製造できる。 「数ある欧州の包装機メーカーの中でも、私がシールパック社を気に入っ たのは、トレーシーラーの特徴である『インサイドカット」(最初にフィルムを カットしてから、トレーにシールする方式、フィルムはトレーの外周端の内側 の位置でカットされる)をどこよりもきれいに仕上げる点です。より見栄えの 良い包装デザインが可能となりました」。中村社長はシールパック社のト レーシーラーをそう評価する。 本場の欧州はもちろん、韓国でも見られるようになったというトレーシー ラーだが、日本での導入事例がまだまだ少ない。そこに中村社長はチャン スを見る。 同じシールパック社の深絞り包装機「REシリーズ」とともに、この「Aシリー ズ」も、再興を進めている東北のユーザーに導入し始めているという。 大手スーパーマーケット各社のバイヤーから“この包装スタイル、欧州で はよく見かけるのに日本ではほとんど見かけない。しかし、最近、東北では 見かけるようになった”と声をかけられることも。これから普及が始まる包装 スタイルなのだ。 スーパーも差別化した品揃えを充実させようと必死。SMTSでもそのヒン トを得ようと多くのバイヤーが訪れた。 「当社にもテーマがあります。それは“売場を変える”、“売場に直接訴え る”こと。それには直接バイヤーを刺激するような今までにない包装スタイ ルを披露しなければなりません。包装に関しては何10年も扱っているプロだ という“自負”が我々にはあります。包装機商社という視点から売場を創造 していきたいですね」と語る。 シールパック社のトレーシーラー
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