座談会 (平成8年卒〜平成13年卒) ■ 出席者:飯野 祐見・松藤 直子(平成8年卒) 園田 直子・甲斐麻見子(平成9年卒) 児玉伊知子・船谷 幸(平成 10 年卒) 大冨 百合(平成 11 年卒) 田川菜保子(平成 13 年卒) ■ 司会者:浜田 靖子(平成 13 年卒) ■ 全身全霊でかけぬけた4年間 松藤:様々な企業で合宿する機会があったんですが、 中でもユニチカの伝統ある床であちこち傷だら けになって練習したのを特によく覚えています ね。当時の全日本選手(中村・佐伯選手)から 直接指導して頂いたりして、とても感激したの を覚えています。中居さんの練習はとにかくレ シーブ・レシーブ・レシーブで、試合の前日で もスリーメンの嵐で終わった事もあったくら い!下級生の頃は体力的にも本当にきつかった ですね。でも、中居さんにはバレーを通じて技 術は勿論の事、バレー以外の事もたくさん教 わったのでとても感謝しています。ちょうど4 年になった時それまでコーチをして下さってい た麻生さんが監督になりましたが、やる事は一 つだったので特に動揺する事もなかったですね。 大冨:練習もハードでしたけど、思えば練習場所は記 念会堂以外に、早実・東伏見・人間科学部の体 育館を日替わりで借りていたので、何かと移動 が多くてきつかったですよね。でもそれが気に ならないくらい全身全霊でバレーをやっていた んだと思いますけど。 田川:私が4年の時は、 早実が移転する事をにらんで、 木曜日は女子が記念会堂を使用できるように なったんです。あと、部室が新しくなったので すが、冷暖房完備、電子レンジ付きになり、あ の夏暑く冬寒い部屋ともお別れすることになり ました。また、O.Bの故大竹さんのご寄付があっ たおかげで、冷蔵庫、テレビデオも設置されて、 まさに大変身!他にも男子部と同じサイズの部 旗を作成させて頂いたりと、とても恵まれた環 境下で練習に打ち込めるようになりました。 児玉:私の代は同期が自分をいれて3人しかいなかっ たので、下級生の時は荷物持ちがかなり大変で した。誰が何を持って行くかよくジャンケンで 決めましたね〜。 大冨:本当に部員は各学年少なくてまさに少数精鋭! だからこそ、一人一人の役割の大切さを感じる ことが多かったし、頑張れたんですよね。 浜田:私が4年の時は、部員も増え、レギュラーに 175cm が5人もいた位身長がみんな高くて、麻 生さんの目指す攻撃主体のバレーが展開しやす い環境になっていたと思いますね。 112 桐生西高校での合宿 バーベキューやスイカ割りもしました ■ 1部への挑戦の4年間 松藤:なんといっても、4年の春のリーグの嘉悦女子 短期大学との入替戦は、長い試合をすれば勝て る、2時間30分の試合をやろう!と意気込んで 挑んだのに、終わってみれば55分のストレート 負け。1部と2部の壁の厚さを感じました。 園田:ほんとにあれは負けた事は勿論悔しかったです けど、その試合時間の短さにショックが大き かったですね。 大冨:私も入替戦は2度経験していますが、3年の東 京女子体育大学との入替戦は忘れないですね。 直前まで記念会堂で練習して試合に挑んだ事を 覚えています。 浜田:私が1年の時、春は1位だったのに、秋が5位 という結果になってしまったんです。その時の リーグ戦で負けてしまった試合の後、悔しさの あまり、他のチームもまだ残っている中で、さ んざんスリーメンとかをやった事は今でも忘れ ないですね。 田川:私が入部した頃からリベロ制、サーブエリアの フリーやファーストボールのドリブルがO.Kに なったり、他にもラリーポイント25点制導入な どめまぐるしくルール改正があって大変でした ね。4年の秋、カラーボールが導入になった時 はボールが少ししかなかったので、急遽レギュ ラーだけが対人パスで使用したりしてましたよ。 ■ 私の4年間、一番の思い出 大冨:4年の秋、東京女子体育大学とのリーグ戦でブ ロックポイントを決めた事ですね。ブロックの 練習に特に力をいれていたので成果がでて本当 に嬉しかったです。 児玉:早慶戦に出場できた事!学連という立場だった のにもかかわらずこの伝統ある一戦に選手とし て出場できた事が本当に嬉しかったです。 松藤:中居さんの提案で、1年に1回思い出作り企画 があったんです。1年の時は大宮〜記念会堂ま での 30km ハイク(実際はもっとありましたが …)、 3年の時は秩父に山登りに行き、みんなで リーグ優勝を誓った事が懐かしいです。 甲斐:私も中居さんの思い出作り企画で3年の時高尾 山に登ったのが懐かしい!個人的にはモノマネ を披露した事かな〜 下級生:どうやらあれから打ち上げで芸を披露する習 慣ができたみたいですよっ! 田川:4年の秋リーグ最終戦。 ユウキ (現役 田辺友紀) が試合中に脱臼、戦線離脱を余儀なくされて今 まで以上に一丸となって戦わなければいけない 状況になったので、より思い出深いです。 園田:一番というのはなかなか決められないけど、自 分の気持ちでいうなら4年最後の名古屋インカ レの一試合、一試合かな。個人的には中居さん に初めてレシーブを誉められた時はレシーブが 苦手と言われ続けていたので、本当に嬉しかっ たですよ。 左より:田川、甲斐、松藤、児玉、大冨、浜田 ■ 4年間を終えて今思うこと 松藤:早稲田のバレー部で教わった事、そして、一番 大切にしていたのは、「人を思いやる」という 事。これは卒業して社会に出てからもとても大 切なことだと実感しています。だから、現役の 皆さんにも先輩方が受け継いできた気持ちを大 事にしてもらいたいと思います。それから、い い思い出を作るには中途半端な事をしていては 何も残らないので、 練習でも試合でもお酒でも、 何でもいいから思い切った事をやって欲しいと 思います。 甲斐:今、現役のコーチをやっていますが、是非1部 に上がりたい!過ぎた日々を後悔するのは誰で もできること。 後悔しないようにやっても悔いは 残るもの。 だから一生懸命頑張ってほしいです。 園田:自分が社会に出てみて、仕事をしながらも現役 の練習や試合に足を運ぶということがいかに大 変かがよくわかりました。そうした、現役のた めに時間を作ったり、動いて下さっているたく さんの方たちに支えられていたからこそ、現役 時代はのびのびとバレーに打ち込む事ができた んだなって思います。現役時代にしか感じられ ないこと、できないことってたくさんあります よね。バレーで自分を表現して、全力で頑張っ てほしいと思います。 大冨:邪心なく打ち込めることの素晴らしさを今、身 をもって感じています。早稲田のバレー部には 自分を伸ばすチャンスがたくさんあって、悩ん だり、行き詰まったように感じる時でも、前を みて、自分(達)を信じて、強さを身につけて 下さい。 船谷:4年間バレーボールしかしていなかったような 気がしているけど、素晴らしいスタッフの方や 環境の下でプレーできた事、本当に感謝してい ます。 児玉:自分は学連という立場でしたが、他の大学の方 に比べて早稲田の人はバレー以外の事でもとて も良質的でした。試合が終わっても学連の仕事 が終わるのを待っていてくれたり、みんな優し かった。自己管理がとても問われる環境でした が、そんなみんなだったからこそ、自分に厳し くしっかりやっていけていたのだと思います。 田川:4年間を終えて、 何事にも積極的になりました。 こだわりを持ってやりたい事はやらないと!と いう強気な姿勢をもてるようになれました。一 つ一つの経験を確実に成長のきっかけにして、 強さと思いやりを持った選手になって欲しいと 思います。 司会:本日はお忙しい中お集まり頂きまして有り難う ございました。卒業してまだ何年もたたないメ ンバーではありましたが、話はつきず、私たち も一緒に楽しませて頂きました。現役の皆さん に、少しでも私たちの気持ちが届いたら幸いで す。今後の現役の活躍に期待しています!!! 113
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