全校道徳学習指導案 平成19年11月29日(木)2校時 1,単元名 ごめんねともだち 内田麟太郎 文 降矢なな 絵 2,ねらい 友達と互いに理解し、信頼しあえる関係を築こうとする態度を育てる。 3,展開 学習活動 支援(☆)と評価(◎) 準備物と分担 ①「ごめんねともだち」 ・写真 のビデオを見る。 ・記録 ・ビデオ ・放送設備 ② オ オ カ ミ と キ ツ ネ どうしてけんかになったので ・ワークシート が、なぜけんかになっ しょう。 て し ま っ た か を 考 え ○オオカミが悪い。 る。 ・インチキしていないのに、ひどい。 ・負けたのはしょうがないのに、我慢 しなかったから。 ・下手だからもっと練習してうまくな ればいい。 ・悪かったと思いながら、謝らなかっ たから。 ○キツネが悪い。 ・勝ったからって笑いすぎ。 ・少しぐらい負けてやればよかった。 ・オオカミにハンデをあげればいい。 ・素直に謝らなかったから ○どっちも悪い。 ③どうして仲直りでき どうして仲直りできたのでしょ たのかを考える。 うか。 ・たまたまアリにごめんなさい、と言 ったから。 ・オオカミは謝らなくちゃいけないと 思っていたから。 ・きつねが、自分も悪かったと思って いたから。 ・2人とも、仲直りしたいと思ってい たから。 ☆もし、アリがいなかったら仲直りで きなかったかを考えさせ、相手のこと を大切に思う2人の関係に気づかせる ようにする。 ④教師の話を聞く。 ⑤感想を書く。 今日の感想を書きましょう。 ◎友達と互いに理解し、信頼しあえる 関係を気づこうとする態度を育てるこ とができたか。 -1- ・振り返りカード 4,指導の実際と考察 (1)資料活用と板書について 本資料は、つまらない誤解からけんかしてしまったオオカミとキツネが仲直りす るまでの心の葛藤を描いた物語である。2匹とも、自分のした行動を後悔している が、なかなか謝ることができない。お互いに、このまま一緒に遊べないなんていや だ、と思っていたが、偶然通りかかったアリとのやりとりをきっかけに、素直に謝 ることができ、元通りの仲良しに戻る。この物語を通して、友達と理解しあい、信 頼しあえる関係を築こうとする態度を育てたいと考えた。まず始めに、けんかにな った原因を話し合い、状況を整理するとともに、それぞれの気持ちについて想像す る。次にどうして仲直りできたかを考え、相手のことを信頼し、素直に「謝らなく ちゃ。」と思える2匹のいい関係について気付くことができるようにする。ほとん どの児童は、図書室にある本を読んで、ストーリーを知っている。そのため、ビデ オで提示することにした。動きや音楽、キャラクターの会話の楽しさから自然にス トーリーに引き込まれ、興味を持って視聴することができた。 板書については、②の部分でオオカミとキツネの絵を貼り、それぞれの行動につ いての意見を下に分けて書くことで、対比させるようにした。また、②と③の発問 はただ大きな字で板書したが、発問から外れた意見が少数出てきた。画用紙に書い て貼ったり、囲んだりして、発問をはっきりと確認できるようにすればよかった。 (2)指導過程の工夫について なぜけんかになったのか考える②の場面で、ワークシートを使った。どの学年も よく手を挙げ、たくさん意見を述べることができた。しかし、オオカミの行動につ いて指摘する意見が多く、キツネの行動についての意見がなかなか出てこなかった。 そこで、「キツネは悪くなかったのですか。」と発問をし直した。そのため、予定よ り時間をかけてしまった。また、この部分がメインの発問ではなかったことを考え ると、ワークシートのスペースも、もっと小さいものにすればよかった。 ③の発問では 、「たまたま通りかかったアリにごめんなさいと言ったから仲直り できた。」という表面的な見方をした意見が出た。そのため、「もし、アリがいなか ったら、仲直りできたでしょうか 。」と問いかけた。挙手で確認すると、仲直りで きたと思う児童が多く、仲直りできなかったと思う児童も少数ながらいた。「どち らも謝らなくちゃ、と思っていたから、きっと仲直りできたと思う。」「謝らなくち ゃと思っていても、どちらも言い出せなくて、ずっと仲直りできないと思う。」「ま た一緒に遊びたいと思っていたから、仲直りできたと思う。」など、理由もよく発 表することができた。この部分では、ワークシートを使わなかったが、ワークシー トに書いてから発表すれば、さらに詳しく発表したり、友達の意見に対して発言し たりすることができたのではないかと思われる。 最後に私の体験談を話し、授業の振り返りとして、感想を書かせた 。「2人が仲 直りしてよかった。」、「悪いことをしたらごめんなさい、と素直に謝るようにしま す。」といったものや、「僕が幼稚園の時に・・・。」と、自分の体験を絡めて書く ことができた児童もいた。体験談は、勘違いからずっとごめんなさいと言えないで、 大人になっても心に引っかかっている話をしたが、ハッピーエンドですっきりと終 われる話の方がよかったと感じた。感想の中で、私にアドバイスをくれたものもあ った。 全体を通して、発問をし直したり、修正したりして時間を使ったため、③の発問 に時間をかけ、発言したり討論したりすることが十分にできなかったと感じる。授 業のあと、児童の何人かが「僕も発表したかったです。」と言ってきた。「発表した いことがあったんだけど、当ててもらえなかったので、書きました。」と、事後の 感想用紙に③の所の意見を書いていた子もあった。スムーズに流れるように、発問 を厳選し、シンプルで分かりやすくしておき、大事なところでもっと深く話し合え るようにする必要があった。 -2-
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