卒業そして出発 校長 永井 萬里子 3月といえば、卒業式のシーズンです

卒業そして出発
校長 永井
萬里子
3月といえば、卒業式のシーズンです。
幼稚園から大学まで、いろいろな卒業式が
目白押しになります。横浜では、1日頃に
高等学校、8日に中学校と
校での勉強)が終わったということになり
ます。そしてまた、この先にも「すらりと
はいかない仕事」が待ってい
て、新たな段階へとチャレン
ジしていくことになります。
卒業生たちは、希望と不安
を抱きながら、未知の新しい世界へと旅立
続き、16日頃に小学校で
とうとしています。
そんな卒業生に、山本瓔子の「出発する
行われます。
のです」という詩を贈りたいと思います。
本校では、15日に小学部第46回、中
学部第32回の卒業証書授与式を行いま
す。今年度は小学部2名、中学部5名が本
校を卒業します。他に、直前に転出して地
元の小・中学校を卒業した(する)児童生
徒も6名います。
どの学校でも、卒業式は一番大事な学校
行事であり、喜びと哀感のあふれる儀式で
す。誰もが人生において何度か経験する一
つの区切り、事の終わりを
告げるセレモニーですが、
同時に新たな人生への門出
の祝いでもあります。
ところで、「卒業」という漢字の成り立
出発するのです
知らないところがいっぱいあるから
出発するのです
朝日が梢をはなれるように
風が林をふきぬけるように
出発するのです
暗い土の中から
つき出た
草の芽
とじこめられたものを
はねのけていくたのしさ
出発するのです
ちを調べますと、「卒」は十人ごと一隊に
なって引率される雑兵を表し、小さくまと
めて引き締めるの意から、最後に締めくく
る意となり、「おわり」の意
知らないところがいっぱいあるから
が派生しました。
「業」 はギ ザギザの とめ
汐鳴りが
出発するのです
よろこびが波を打ちあげるように
雲に向かって舟が進むように
空をかけめぐるように
出発するのです
木のついた台を描いた象形文字で、でこぼ
こがあってつかえる意を含み、すらりとは
いかない仕事の意となりました。ですか
ら、「卒業」は簡単にはいかない仕事(学
知らないところにむかって出発する子ど
もたちの前途が、光り輝くものであるよう
に私たち教職員一同心から願っています。
本校では3月6日(水)に、これまで児童・生徒の中心となって活躍して
くれた中学3年生に、在校生みんなで感謝の気持ちを伝えることを目的に、
卒業を祝う会を行いました。
当日までグループごとに出し物を考えてきました。本番で
は児童が作詞・作曲・振り付けを考えた「パンツマン」のダンスが披露さ
れたほか、ユニークな仮装でパフォーマンスを披露し
合い楽しい時間を過ごしました。また在校生から卒業
生へ、卒業生から在校生へ、それぞれが思い出の言葉を述べました。
浦舟での生活を振り返り、涙を流す姿も見られました。
卒業おめでとうございます。
小学6年生、中学3年生のみなさん
週に1回の指導では、いろいろな表情が見ら
れ、成長が感じられる場面もたくさんありまし
ご卒業おめでとうございます。
高村幸太郎の詩 「道程」の一節に
た。
4月からは中学生ですね。新しい担当教師
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出
来る」とあります。
たちとの出会いがあります。
6年生は中学生としての、中学3年生はそれ
楽しいこと、お気に入りの活動を増やしていっ
てくださいね!
ぞれ「自分だけの道」を作っていってくださ
い。
訪問指導学級
小学部担任
訪問指導学級
中学部担任
浦舟で経験したことや今までの努力を自
ご卒業おめでとうございます。
学習や行事、さまざまな面でこつこつと努力を
かさねてきましたね。院内学級で学んだことや
経験したことをいかしてこれからも一歩一歩進
んでいってください。でも、辛くなったときは、
立ち止まって休んでください。そしてまた歩き
信に、これからも色々なことに挑戦し、多く
のことを学んでください。そして、これから出
会っ て いく たくさん の 人との繋がりを 大切
に、人にやさしく、思いやりのある人になっ
てください。卒業おめでとう。
始めましょう。応援しています。
本校
市民病院
院内学級
小学部担任
中学部担任