●環境マネジメントシステムについて 環境マネジメントシステムについて 財団法人日本環境衛生センターは、環境保全への積極的な貢献を 目的として1999年4月から環境マネジメントシステムをスタートさせ、 2000年3月17日には、国際規格であるISO14001の認証を 取得しました。 2006年3月には、ISO14001:2004への移行を終え、右の 環境方針のもと、国際規格に沿ったシステムの運用により、活動全般 に渡る環境保全への取り組みを、益々充実させています。 基本理念 財団法人日本環境衛生センターは、生活環境の向上を 事業目的とする公益法人として、活動全般にわたって環 境保全に積極的に取り組み、未来に向けてより良い地球 環境の創造に貢献する。 環境方針 ①環境保全のための環境目的及び目標を設定し、その 達成に努める。 ②定期的に環境目的及び目標を見直し、継続的改善に 努める。 ③環境に関する法令等を順守し、環境保全に努める。 ④調査、研究を行うに当たり、環境汚染の予防に努め る。 ⑤省資源・省エネルギーを積極的に推進し、資源の保全 に努める。 ⑥廃棄物の3R(発生抑制、再使用、リサイクル)を推進 することにより、環境負荷の低減に努める。 ⑦全役職員への教育・啓発を通じて、環境方針の周知徹 底を図る。 ⑧教育、出版、調査、研究等の事業を通じて、環境保全 の向上に 積極的に貢献する。 ⑨この環境方針は、一般に公開する。 平成20年 7月 1日 財団法人 日本環境衛生センター 理事長 奥 村 明 雄 ●環境マネジメントシステム 環境マネジメントシステム態勢及 マネジメントシステム態勢及び 態勢及び責任 理事長 役員会 内部監査委員会 環境管理責任者 環境管理事務局 環境管理会議 環境保全推進会議 【総局・東日本支局】 管理部・総務部 企画部 研修部 環境工学部 環境科学部 環境生物部 【西日本支局】 総務部 研修部 環境工学部 環境科学部 ●教育訓練 (2007年度実績) 全役職員研修 JQA-EM0770 登録日:2000年3月17日 更新日:2006年3月17日 有効期限:2009年3月16日 登録範囲:環境衛生等に係わる検査、調査・研究、 教育・講習、出版 事業所:総局、東日本支局、西日本支局 役職員 財団法人 日本環境衛生センター JESC環境報告2008 ―概要版― ●名称 財団法人 日本環境衛生センター Japan Environmental Sanitation Center ●所在地 神奈川県川崎市川崎区四谷上町10-6 西日本支局 福岡県大野城市白木原3-5-11 熊本支所 熊本県熊本市上水前寺1-9-20 酸性雨研究センター 新潟県新潟市西区曽和1182 ●創立 ●設立 昭和29年2月12日(任意法人) 昭和31年3月12日(厚生省東衛第186号による許可) ●目的 環境衛生団体等に対する技術指導、援助等を通じて 環境衛生思想の普及をはかるとともに、生活環境の 健全化を推進し、もって環境衛生を通じての地域 住民の福祉増進を期する。 総局・東日本支局 ●主務官庁 環境省、厚生労働省 2008/4/1現在 ●会員 特別会員(都道府県) 47 正会員(市町村、一部事務組合) 116 賛助会員(環境関連分野企業) 51 ●URL http://www.jesc.or.jp ●加入団体 廃棄物学会、大気環境学会、日本分析化学会、 環境文明21、3R活動推進フォーラム 他 ●組織図 総 局 管 理 部 総 務 室 人事職員室 財務管理室 企 画 部 企画調整室 広 報 室 国際協力室 224名 東日本支局 一般研修 環境教育 特定業務研修 部別研修 各部職員 224名 臨時研修 新規採用・中途採用職員、外部研修員 排ガス処理施設の適正な維持管理 排ガス処理施設維持管理担当者 廃水処理施設の適正な維持管理 廃水処理施設維持管理担当者 分析廃液の適正な取扱 分析廃液取扱担当者 微量物質分析室排ガス処理施設の適正な維持管理 内部監査員研修 環境管理研修 ECDの適正な取扱 ECD付GC使用者 内部監査員研修 内部監査員 新規内部監査員研修 新任内部監査員 維持管理担当者 5名 1名 新任等無し 8名 内部規定に基づき、 環境に影響を与えうる業務に 従事する職員に対し、 手順書等を基本にした 教育訓練の態勢を整備し、 新任者を中心に実施すること により、力量の確保に つなげています。 新任等無し 西日本支局 総 務 部 研 修 部 環境工学部 環境科学部 環境生物部 総 務 部 研 修 部 環境工学部 環境科学部 熊本支所 酸性雨研究センター ●事業規模 2,429百万円 (2007年度正味収入合計) 9名 ●対象員数 229名 新任等無し 新任環境管理責任者、事務局、環境保全推進員 JESC環境報告 JESC環境報告2008 環境報告2008 発行日:2008年8月 発行:財団法人 日本環境衛生センター 担当部門:総局企画部企画調整室 (環境管理事務局) Email : [email protected] 廃棄物の適正処理・3Rを推進するための事業 廃棄物処理に関わる調査・研究 一般廃棄物処理施設精密機能検査、定期機能検査 廃棄物処理計画等策定調査 循環型社会形成推進地域計画策定調査 廃棄物処理施設基本構想策定調査 廃棄物処理施設建設支援等 PFI事業支援 廃棄物実態調査等 最終処分場計画調査等 バーゼル規制事前相談業務 廃棄物処理技術検証事業 廃棄物処理施設技術管理者関連講習 一般廃棄物収集運搬・処分業者講習 産業廃棄物適正処理推進講習 廃棄物処理施設の 精密機能検査 廃棄物対策に関わる講習会 環境汚染物質対策を推進するための事業 環境汚染物質対策に関わる調査・研究 環境質の調査・分析 ダイオキシン類、POPs 等微量化学物質、大気汚染、 水質汚濁、廃棄物の組成、土壌汚染、悪臭 環境アセスメント 水道法に基づく飲料水検査 水道法に基づく簡易専用水道検査等 浄化槽法に基づく浄化槽の維持管理検査 有害化学物質の測定・分析 有害生物防除対策を推進するための事業 生活環境の害虫獣に関する調査・研究 殺虫・殺そ剤、防虫・防そ機器等の性能評価試験 害虫相談 ダニアレルゲン測定 ねずみ・衛生害虫駆除技術研修会 ペストロジー実習講座 有害生物防除に係る分析・試験 ペストコントロール技術者養成講座 国際協力に関わる事業 新任等無し 2007年度 ※総局、東日本支局、西日本支局、熊本支所における外部常駐事業者等含む。 ●環境マネジメントシステム ISO14001 環境マネジメントシステム監査 マネジメントシステム監査 内部監査 実施期間: 2008年1月15日~1月24日(内5.5日) 定期審査 対象部門: 環境管理責任者・事務局、全部門 監査工数: 2 人 × 11部門 結 果: 軽微な指摘事項 9件 観察事項 43件 対 応: 次回内部監査までに改善を完了。 ●事業概要 4名 実 施 日: 2008年2月12日~14日 (3日間) 審査機関: 財団法人日本品質保証機構 対象部門: 理事長、環境管理責任者・事務局、内部監査責任者 総局、東日本支局 全部門 審査工数: 3 人・日 審査の結果: ISO14001規格に基づく環境マネジメントシステムが 継続して有効であると判定する。 【改善の機会】 6件 前 回 発 行 :2007年9月 次回発行予定:2009年8月 ●資格者数 博士号 8名 (工学、環境科学、学術、理学) 2008/4/1現在 技術士 22名(衛生工学、環境、応用理学、森林) 環境計量士 8名 作業環境測定士 4名 臭気判定士 4名 放射線取扱主任者 5名 一級建築士 1名 測量士 2名 他 ●事業登録 計量証明事業(濃度、音圧、振動加速度、特定濃度) 水道水質検査機関、簡易専用水道検査機関 土壌汚染対策法に基づく指定調査機関 建設コンサルタント登録(廃棄物部門、地質部門) 測量業者登録 一級建築士事務所登録 他 2008/4/1現在 廃棄物対策、環境対策に関わる専門家の海外派遣、技術支援、 海外研修員の受け入れ研修 東アジア及び国内における越境大気汚染に関わる調査・研究等 (酸性雨研究センター) 情報発信・普及啓発活動 全国環境衛生大会の開催 (2008年度から「生活と環境全国大会」) 月刊誌「生活と環境」の発行 専門図書の発行 ホームページの運営 全国環境衛生大会(生活と環境全国大会) 環境報告の範囲 本報告は、2007年度(2007年4月1日~2008年3月31日)の事業活 動上における環境保全活動の概況及び成果についてまとめたもの です。対象範囲は、総局、東日本支局、西日本支局です。取りまと めにあたっては、環境省環境報告ガイドライン2007年版(2007年6 月)を参考にしています。 JESC環境報告2008の本編(詳細版)は、右記URLから参照ください。 ⇒⇒⇒ http://www.jesc.or.jp/centerinfo/e-report/index.html 地球温暖化 対策実行計画 実践例 1. 市町村における循環型社会づくりに向けた 一般廃棄物処理システムの整備に向けて 維持管理水準 実施 のための組織 のための組織づくり 組織づくり ・快適水準 ・警戒水準 ・措置水準 ・IPMコーディネーター ・担当者 他 目的・期間・範囲 目標 取り組み項目 ~環境省指針を受けた処理システムの評価・計画策定支援~ 生息実態調査の 生息実態調査の実施 ・原因調査 ・再処理 推進 ・目視調査 ・捕獲調査 ・管理体制等 市町村・一部事務組合 平成19年6月に、環境省から「市町村における循環型社会づくりに向け た一般廃棄物処理システムの指針」が公表されました。 日本環境衛生センターは、本指針の策定過程に参画した経験を活か し、本指針を活用した市町村の一般廃棄物処理基本計画策定を支援しま す。また、本指針に基づいて市町村が自らの廃棄物処理システムを客観 的に評価し、改善に取り組むための支援ツール(試行版)を公表するなど、 調査、相談助言、情報提供等、さまざまな角度から、市町村の一般廃棄 物処理システムの3R化をお手伝いします。 点検・評価 ・水準との照合 実践例 2. 市町村の地球温暖化対策促進に向けて ~廃棄物処理施設を中心とした地球温暖化対策 実行計画策定支援~ 行政施策等への 行政施策等への技術的支援 への技術的支援 2007年度の事業活動 に伴う環境影響の概要 は、右図のとおりです。 主に電力、都市ガスとい ったエネルギー、燃料と紙 類、試薬類をインプットとして、 環境保全等に係わる検査、分析、調査・研究、教 育・講習、出版等の活動によって報告書や成績書 等の成果を発信し、副産物として、排ガス、廃水 等の排出や、紙ごみ及び廃液を中心とした廃棄 物の排出が発生しています。2007年度は、環境 影響改善の目標として、建物設備に係る環境保 全策や、事業活動を通した環境保全の向上につ いて掲げ、取り組みを進めました。 パフォーマンス成果としては、事業遂行に伴う 環境負荷レベルは、事業活動上の要求により空 調設備及び自動車使用が増加し、全体として温 室効果ガス排出量を押し上げる結果となりまし た。事業活動を通した環境保全効果の向上につ いては、地球温暖化対策等に係る行政等への技 術的支援を柱に、事業活動の新規企画検討や拡 充に取り組みました。 【資源・エネルギー】 ・電力 1,519,470kWh ・都市ガス 40,064m3 ・LPガス 362m3 ・ガソリン 28,619 ℓ ・軽油 2,162 ℓ ・水道水 6,884m3 (5,470,092MJ) (1,794,867MJ) (28,685MJ) (990,207MJ) (81,521MJ) 総局・東日本支局=川崎市川崎区四谷上町10-6 別館:川崎市川崎区四谷上町11-15 西日本支局=福岡県大野城市白木原3-5-11 別館:福岡県大野城市瓦田3-11-62 消費 【情報】 業務依頼 各種関連情報 <総エネルギー投入量> 8,365,372MJ 【温室効果ガス】 1,004 t-CO2 【物品】 ・コピー用紙 9.1t ・試薬類 4.2 t ・機器、器具、資材他 インプット 【活動】 環境衛生等に係わる検査、調査・研究、 教育・講習、出版 利用 処理施設 役務 常駐業者 【委託業者】 ・建物設備修繕 ・検査、調査、分析 ・印刷製本 省資源・省エネルギーを通した環境負荷の低減 電力、都市ガス、ガソリン軽油等の消費量から算出した 総合的な指標である温室効果ガス排出量は、分析設備の増 設や自動車走行距離の増加などにより、漸増傾向にありま す。 今後中長期的な視点により、設備の更新によって排出量 削減に努めます。 温室効果ガス 温室効果ガス排出量 ) ガス排出量( 排出量(t-CO2) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 ※温室効果ガ ス換算係数 は、地球温暖 化の推進に関 する法律施行 令第3条(平 成18年3月14 日一部改正) を使用。 【環境保全の向上へ積極的貢献】 環境保全に関わる ○情報発信・普及啓発 ○技術支援 ○人材育成 適正 処理 モニタリング モニタリング 監視 排出 常駐団体 委託発注 排 出 【汚染の予防】 ・排ガス ・排水 ・悪臭 必要 な措置の 措置の実施 ・発生源対策 ・侵入対策 ・防除作業 人や環境に対する影響を可能な限り少なくするように配慮 実践例 3. ねずみ等防除における環境負荷の低減 市町村では、地球温暖化対策推進法に基づく実行計 画を策定し、自らの事務事業に係る温室効果ガス排出 量の削減に努めることが求められています。 日本環境衛生センターでは、長年にわたって廃棄物 処理施設の建設及び管理運営に関わる検査、調査、技 術支援等を実施してきた経験をもとに、廃棄物処理施 設を始めとする個々の市町村施設の実態に適した地球 温暖化対策実行計画の策定を支援し、温室効果ガス削 減に貢献します。 環境省「市町村における循環型社会づくりに向けた 一般廃棄物処理システムの指針」より 日環センター の環境保全 活動 発 生 【汚染の 予防】 ・騒音 ・振動 【一般排水】 下水道排水 【廃棄物】 ・事業系一般廃棄物 可燃ごみ 13.2t ビン缶類 0.7t 古紙(再資源化) 16.9t * ・産業廃棄物 金属くず等 7.9t ・特別管理産業廃棄物 廃有機溶剤 3.3t 廃酸・廃アルカリ 5.9t 社 会 に お け る 環 境 施 策 ・ 技 術 の 向 上 環 境 保 全 の 向 上 ~総合的有害生物管理(IPM)の普及 促進~ 平成20年1月の厚生労働省「建築物環境衛 生維持管理要領」の改定により、ねずみ・衛 生害虫等防除におけるIPM手法の活用が明確に されました。 日本環境衛生センターは、建築物環境衛生 分野におけるIPMの初期的な調査研究から 関わってきた知見を活かし、平成20年度には IPMを現場で活かすための解説書『建築物 におけるIPM実践ハンドブック』を発行す るなど、環境負荷の低いねずみ等防除の推進 に貢献します。 人材育成支援 1966年 廃棄物処理施設の技術管理者に対する講習の開講 ・ごみ処理コース ・当時「清掃施設技術管理者資格認定講習」 ・厚生大臣認定(~2000年まで) ・し尿処理コース 1972年 産業廃棄物処理コース プライベートから パブリック、 パブリック 、 そしてグローバルへ 1977年 最終処分場コース 1992年 産業廃棄物焼却施設コース 2001年 日本環境衛生センターによる 「技術管理士」認定制度スタート 破砕・リサイクル施設コース 2005年 ・有機性廃棄物 資源化コース ・地球温暖化対策への取り組み 処理処分/ リサイクル委託 報告 【許可業者】*回収業者 ・廃棄物の処理処分 ・リサイクル 事業遂行に 事業遂行に伴う環境負荷 117, 353人 技術者、 実務担当者を 延 べ 117 , 353 人 の 技術者 、 実務担当者 を 排出 情報発信・ 情報発信・普及啓発 実践例 5. 全国環境衛生大会の開催 ~2008年度から「生活と環境全国大会」に改称~ 排ガス、排水等のモニタリングによる法規制等順守 大気や水質、廃棄物等の分析業務には、排ガスや廃水、廃液の 排出が伴います。これらを適正に排出、処理するため、適用され る法規制を特定し、その基準値を順守するようモニタリングで監 視しています。また、法規制が適用されない項目についても、自 主基準を定め、その順守に努めています。 2007年度は、全ての法規制等について順守を確認しました。 防除 すべき害虫 すべき 害虫の 害虫の 防除管理水準の の確定 防除管理水準 効果判定( 効果判定(評価) 評価) 排ガス処理施設 2007年度で第51回を数えた全国環境衛生大会は、環境 衛生分野の事業功労者表彰のほか、環境保全や廃棄物、 環境衛生に関する今日的話題や取り組み等についての情 報交流の場を広く国民の皆様に提供し、社会の環境保全 気運の醸成に寄与しています。2007年度は北海道札幌市 において、延べ1,670名の参加者を得て開催しました。 2008年度からは、「生活と環境全国大会」と改称 し、シンポジウム、公開講座、展示会を通じてさらなる 情報発信、相互交流の場として展開してまいります。 実践例 4. 歴史ある廃棄物処理 施設技術管理者講習 により、廃棄物処理 施設の維持管理時関 わる技術者を養成 し、廃棄物の適正処 理に貢献します。
© Copyright 2024 Paperzz