2 身だしなみは社会人へのパスポート

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2 身だしなみは社会人へのパスポート
1 社会人としての服装の基準は、人に不快感を与えないこと。
2 清潔感と機能性を考え、自分の仕事場にふさわしい身だしなみを心が
ける。
社会人としての服装
学生時代は決められた制服か、自分の好みで自由に服装を決めるかのどちら
かだったと思います。社会人としての服装の基準は決まっています。それは、
人に不快感を与えないということです。この基準は、仕事中だけでなく、通勤
時にもあてはまるものです。制服のある職場だからといって、どんな服装で通
勤してもよいというわけではありません。
身だしなみの基本
社会人の身だしなみの基本は、清潔感と機能性です。どんなに高級なスーツ
やのりのきいたシャツを着ていても、髪が乱れて肩にふけが落ちていたり、靴
がほこりだらけだったりしたら、だらしなく見えてしまいますし、動きにくい
服や靴では仕事にもさしつかえます。
おしゃれを楽しむことはすてきなことですし、流行の最先端も悪くはありま
せんが、あなたの仕事場にふさわしいかどうかを判断して、自分の身だしなみ
をチェックしてみましょう。
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第1章 ビジネスマナーは職場生活への第一歩
【身だしなみの点検】
男性
女性
【ヘアスタイル】
【ヘアスタイルと化粧】
●
・頭にふけが出ていないか。
●
・肩にふけが落ちていないか。
●
・髪はぼさぼさになっていないか。
●
・オフィスの雰囲気にふさわしいか。
●
・長い髪は仕事中には束ねる。
●
・勤務中はナチュラルなメイクにする。
●
・香水をつける場合は、できるだけ香りの
さわやかなものにする。
●
・ラッシュの通勤時は、口紅を他人につけ
ないよう注意する。
●
・マニキュアはナチュラルな色にする。
●
・デスクで化粧直しをしない。
【服装】
●
・服は汚れていないか、ボタンはきちんと
ついているか。
●
・ワイシャツのエリやソデは、汚れたり、
すり切れたりしていないか。
●
・ポケットが膨らみすぎていないか。
●
・ネクタイは派手すぎないか。
●
・ネクタイの結び方はおかしくないか。
●
・ネクタイがよれよれになっていないか。
●
・ズボンはプレスしてあるか。
●
・裾は長すぎないか。
●
・靴下は派手すぎないか。
●
・靴や靴下に臭いはないか。
●
・靴は汚れていないか、磨いてあるか。
【服装】
●
・基本はジャケットにブラウス(シャツ)。
●
・最先端の流行よりも、職場の雰囲気を考
える。
●
・動きやすく疲れない服装にする。
●
・アクセサリーは控えめにする。
●
・全体のコーディネートを考えて品よくま
とめる。
■あなたがつく仕事には、どのような身だしなみがふさわしいでしょうか。先
輩の服装を思い浮かべながら考えてみよう。
1-1
会社生活のマナー
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3 相談で信頼感を強める
1 相談は職場のコミュニケーションの第一歩であり、上司や先輩と互いに
理解しあうチャンスでもある。
2 相談する場合は、相手の都合を考えて了承を得てから行う。
相談はコミュニケーションの第一歩
仕事をしていると、いろいろな疑問や問題にぶつかります。そんなときは、
1人で悩んでいないで周囲の力を借り、少しでも早く解決するようにしましょ
う。
第2章でも学んだように、新入社員は何でも聞けるという特権(質問する権
利)をもっています。また、相談されたほうも、信頼されているという実感が
わき、うれしく感じるものです。上司や先輩にはどんどん質問や相談をしましょ
う。それを繰り返しているうちに、上司や先輩の人柄もわかり、緊張すること
なく話せるようになります。
相談はコミュニケーションの第一歩です。上司や先輩に、あなたの人柄をわ
かってもらえるチャンスでもあります。
相談は時間を選んで行う
「何でも聞きなさい」と上司や先輩に言われたので、相談に行ったら「悪い
けど後にしてくれないか」と言われ、何も聞いてくれなかった、というグチを
ときどき聞きます。これはどちらが間違っていると思いますか。
上司も先輩も、自分の担当する仕事をもって忙しそうに働いています。その
日までに、仕上げなければならない仕事を抱えているのかもしれません。相談
したいときは、前もって都合のよい時間を聞くか、時間の空いていそうなとき
に「いま、お時間よろしいでしょうか?」と、断ってから話をするのが正しい
相談の進め方です。
職場では、いつも相手の立場に立って考えることを心がけると、仕事がスムー
ズに進み、周囲からも信頼されるようになります。
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第4章 仕事の進め方
【報・連・相のポイント】
● 報告は聞かれる前にする。
● 報告は指示を出した人にする。
● 報告は結論から先にする。
● 報告はまず事実だけを話し、自分の考えは「私の考えでは」と断ってから話す。
● 悪い報告ほど早く話す(上司が早く対処できるように)
。
● 長期間の仕事は、途中で経過報告をする。
● 報告・連絡は相手の状況を配慮して行う。
● 連絡は速やかにタイミングよく、忘れずに伝える。
● 大切な連絡は文書を添えると確実。
● 伝言するときは、必ず確認する。
● 相談は相手の都合を聞いてからする。
● 仕事上でわからないこと、困ったことがあったら、1 人で悩まないで早く相談する。
■気心が通じ、ざっくばらんに相談できるようにするためには、日頃からどの
ような点に気をつけたらよいか考えてみよう。
4-2
報告・連絡・相談は仕事の基本
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