FROM THE AUTHORS 受講者の皆さまへ 英単語を学ぶ楽しさを Ralph Sumner はじめまして。ラルフ・サムナーです。 英単語の学習は,本来,建設的で楽しいも の。おもしろい経験になるはずです。このコ ースを通じて,あなたにその楽しさをわかっ ていただけたら,と思います。 さて,学習を始めるに当たって,皆さんに お願いしたいことがあります。まず,鉛筆を片手に読んでほしいということです。 読み進むと同時に,答えを書き込んでいってください。これはあなたに2つの効 果をもたらします。1つは,作業をしながら読むことによって体を通じて覚える ということ,もう1つはあなたがどの程度理解し,また,先に進む前にどの程度 の復習が必要かを示してくれるということです。 つぎにお願いしたいのは,声を出して読んでほしいということです。新しい単 語は,なじむまで口に出して言ってみましょう。そうすれば,ここぞというとき に,使うべき単語が出てくるはずです。新しく覚えた単語を使って,あなたなり に文を作ってみましょう。 最後にこのコース開発の機会を与えてくださり,また想像力に富むコースに仕 上げるに当たって,惜しみなく協力してくださったJMAMの皆さま,このコー スの企画や準備,より読みやすくより役立つものにしていくために大きな役割を 果たしてくださった,パートナーの福田浩子さん,編集の三浦万里さん,そして イラストのまやまことさんに感謝いたします。また,私のボキャブラリー・セミ ナーの受講生の皆さんにもいろいろと改善点を指摘していただき,ありがとうご ざいました。 1944年テキサス生まれ。バトラー大学で心理学を専攻。企業に勤務ののち,メキシコ,日本 などに滞在。外国人のための英語教育を志し,テンプル大学大学院で教育学修士号を取得。専門は TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages) 。日本で数十年間,中学生か ら企業内教育に至るまで幅広く英語や英会話を教える。現在,千葉経済大学助教授。趣味は合気 道。 英語,日本語のほかに,スペイン語,韓国語に堪能。 2 C 2006 JMAM ○ リラックスして始めましょう 皆さんこんにちは。このコースでサムナー 先生とご一緒に講師をつとめさせていただく 福田浩子です。講師といっても,私自身,皆 さんと同じように単語力の足りなさを日頃痛 感しているのです。例えば,映画やニュース, 人々の話を聞いていて聞き取れない部分があ ったとします。その部分をたずねてみると,ヒアリングの問題ではなく,その単語やフ レーズを知らない場合がほとんどなのです。日本語なら,新しくできた造語などでも, その意味を類推し,感覚で使っていくことができますね。でも英語の場合はなかなかそ の類推が働きません。それはなぜでしょう。それは,言葉を構成する部分の基本的な意 味がきちっと頭に入っていないからです。例えば私たちは漢字を「へん」と「つくり」 に分けて覚えています。ですから,もしも知らない漢字に出会っても,木へんなら木に 関係のある言葉だろうと想像することができます。実は英語も同じなのです。英文は表 音文字で表す言語だということから,つい私たちはこのことを忘れてしまいがちです。 私が日頃「英単語の成り立ちは漢字に似ている。漢字との違いはその構成要素が中国語 からきたものではなく,ラテン語やギリシア語などからきたものだというだけではない だろうか」と思っていたところ,サムナー先生もたまたま同じことを考えていらっしゃ ったとか。そこで意気投合し,このコースの構想ができあがったわけです。 .. さて,このコースでは,1つ1つの単語を暗記するのではなく,英単語を覚える仕組 みを学んでいただきます。その上で,あなた自身が最も必要とするジャンルの単語をあ なた自身で身につけていってください。私たちはその第一歩として,皆さんを応援しま す。それでは早速始めましょう。 東京生まれ。 慶応義塾大学文学部卒。 青山学院大学国際部を経て,同大学院で国際コミュニケー ション修士号取得。 ㈱日本ユニシスで教材開発に携わった後, 文化外国語専門学校で外国人に日本 語を教える。 その後, ㈱バベル国際部で翻訳コーディネーターとして数多くの翻訳出版を手がける 一方,英語教育,国際人養成プログラムなど, 活動分野を広げる。 現在は茨城大学助教授として全 学の英語プログラムに携わっている。趣味は写真撮影など。 著書に“Jazz Up Your Japanese with Onomatopoeia for All Levels” , 『英語の作法 やっ てよいこと・悪いこと』などがある。 3 C 2006 JMAM ○ PART 1 福 田 浩 子 SPEAKING UP AND WRITING DOWN 発音とつづりについてのノート です。発音やアクセントのルール, 動詞形から名詞形,形容詞形など を作るときのつづりの変化などに ついて学びます。右ページはアク セント記号を付けたり,つづりを 書き込んだりするワークページ。 まず自分でやってみて,正解は本 書PART6で確かめましょう。ま た,このページでは,できるだけ 声に出して発音してみることをお すすめします。 12 C 2006 JMAM ○ す英単語を記入するものなどがあ ります。何度もチャレンジしてみ てください。間違いが多いときは, 本文をもう一度読み直しましょ う。 13 C 2006 JMAM ○ PART 1 REVIEW 学習では繰り返しが大切。3ス テップごとに REVIEWが入っ ていますので,復習をしましょう。 EXERCISEの問題形式には蜷, ■,蜻の意味をたずねるもの,英 文の説明を読んで,その意味を表
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