ネットパトロールだより平成２２年１２月２４日相模原市立総合学習センター＜学習情報班＞ 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 №16 要パス会員登録個人情報等掲載誹謗中傷不適切内容不適切画像問題ﾌﾟﾛﾌ総数総合学習センターで行っているネットパトロールにより確認された１２月 16 日現在の相模原市内中学校における『問題のある個人のプロフィールサイト』は８７６件となりました。（小学校はなし） 4 月から振り返ると件数が倍増しています。当初は進学や進級をきっかけにしたプロフィールサイトの開設が多く見られましたが、その後は友人関係の変化などによって件数が増加していきました。グループ単位で新規登録をするケースも増えつつあります。また、友人のプロフィールサイトとリンクを張っていることも多いので、そこから個人情報をたどることができてしまいます。パスワードや会員登録が必要なサイト数も増加しました。これらの多くはいわゆるゲームサイトによるもので、日記、サークル、ミニメールなどの機能が活用されています。年末には、飲酒、喫煙などの不適切画像が掲載されることが多くなります。冬休みの生活では、飲酒などの指導の他に、不適切な画像の掲載にも注意を喚起する必要があるようです。一方、『学校裏サイト』の総数については、大きな変化は見られませんでした（小学校～１５３件、中学校～３３０件）。更新されずにそのまま放置されているものが多いです。しかし、中学校の一部のサイトにおいては、誹謗中傷の書き込みがいまだに続いています。学校裏サイト数の検索状況 400 300 200 100 0 小学校中学校『小学生が無料と思ってゲームサイトを利用したところ、高額な利用料を請求された』このような事例が最近急増しており問題となっています。オンラインゲームサイトのＣＭでは「無料です」がうたい文句ですが、果たして何が無料なのでしょうか。実際にゲームサイトを利用して確認してアバターを作成する画面みました。ここから自分のお気に入りのアイテム（衣装など）を選ぶことができる。ゲームサイトに入会すると、「アバター」と呼ばれる自分の分身を作ります。自分の思うようなコスチュームにするため、アイテムという衣装や持ち物等を選びます。いくつかのアイテムは無料で選ぶことができました。（図 1）さあ、このアバターにさらに衣装を追加したいと思ったときはどうなるでしょう。例えば「月桂樹の冠」をかぶせたいとしましょう。しかし、ここからは無料で選ぶことができません。このサイト内だけに通用する「ゴールド」と呼ばれるお金で購入しなければなりません。 1000 円分をクレジットカードでオンライン購入すると、図 2 のように「月桂樹の冠」を身につけることができました。つまりここからが有料となり、実際に 1000 円支払ったわけで（図 1）す。無料で作成したアバター（図２）月桂冠の冠をつけた有料のアバター結局無料なのは最初だけで、ゲームが進むにつれ様々なアイテムが欲しくなるような仕組みになっているのです。これによってゲームサイトは運営されているわけです。子どもたちの中にはこのお金がゲーム内だけのものと思い込み、何万という高額な請求書が送られてくるまで気がつかないという事例が起きています。「無料」という甘い言葉に惑わされないようにする必要があります。まちかど講座の様子１２月２日（木）に田名公民館において、相模原市生涯学習まちかど講座として、市内の子どもたちのインターネットや携帯電話の利用から発生するトラブルについて、総合学習センターの指導主事が講師となりお話をさせていただきました。市内地域の子どもたちが実際に使用している学校裏サイトやプロフィールサイトの一部を紹介しながら、地域の実態とその対応について説明しました。参加者からは学校での取り組みや子どもたちへの対応などについて、数多くの質問をいただき、インターネットや携帯電話に関わる問題についての意識が高まっていることが伺えました。 ●保護者向けの研修会に講師として指導主事を派遣しています。 ●学校裏サイトに関する相談も随時受け付けています。連絡先相模原市立総合学習センター学習情報班 ℡ 042-754-2577