奥村 謙 (おくむらけん) 医師 専門 医師の紹介 医師のプロフィール

奥村 謙 (おくむらけん) 医師
弘前大学医学部附属病院(青森県)
循環器内科・呼吸器内科・腎臓内科 診療科長
弘前大学大学院医学研究科循環呼吸腎臓内科学 教授
専門
不整脈、心筋梗塞、狭心症、心房細動
医師の紹介
日本の不整脈治療と医師の教育を長年に渡って牽引してきた。特にカテーテル・アブレーション治療では
20 年以上のキャリアを有するパイオニアである。カテーテル治療、薬物療法、植込み型除細動器治療
(ICD)、心臓再同期療法(CRT)など、循環器のあらゆる治療法に精通しているだけに、疾患の機序や原
因、適切な治療法などを見極める診断力は確か。「本当に必要な治療だけを精査して行っています」と胸
を張る。2014 年のカテーテル・アブレーションの年間手術件数は 403 例で、ICD/CRT-D は 85 件。
医師のプロフィール
経歴
1976 年 熊本大学医学部卒業
1979 年~83 年 熊本大学大学院医学研究科(医学博士)
1983 年~85 年 米国アラバマ大学医学部内科循環器部門
1987 年 熊本大学医学部循環器内科講師
1993 年 同助教授
1996 年 弘前大学医学部内科学第二講座(第二内科)教授
2007 年 弘前大学大学院医学研究科循環呼吸腎臓内科学教授
所属学会・認定・資格
日本不整脈学会会頭(理事長)、日本内科学会評議員(認定内科医・指導医)、日本循環器学会評議員
(専門医)、日本心電学会理事、日本脳卒中学会専門医、日本脳卒中協会青森県支部長
年間症例数
【診療科の入院患者】
2014 年度:循環器疾患入院患者総数:1,484 例
(狭心症(AP、UAP、EAP、VAP) 265 例、陳旧性心筋梗塞 282 例、急性心筋梗塞(rMI 含)145 例、
心房細動(粗動) 289 例、上室頻拍 100 例、心不全 84 例、心室頻拍(細動)(Brugada、PVC 含) 77
例、徐脈(サルコイドーシス含) 59 例、弁膜症(Valve、ASD、PDA) 67 例、心筋症 (DCM、DHCM、
HCM、ICM、たこ)45 例、その他 71 例)
【心臓カテーテル検査治療およびデバイス治療件数】
2014 年度:心臓カテーテル検査・治療件数 1633 件(PCI 417 件、カテーテル・アブレーション 403 件)
2014 年度:デバイス治療件数 141 件(植込み型除細動器 42 件、心臓再同期療法 45 件(うち CRT-P
2 件)、ペースメーカ 54 件)
主な著書(編集・共著含む)
『アブレーション治療戦略の新たな段階 (不整脈治療 update)』(2014 年 医薬ジャーナル社)
『不整脈治療のためのカテーテルアブレーション―エビデンスに基づいた周術期管理 (インフォームドコ
ンセントのための図説シリーズ)』(2014 年 医薬ジャーナル社)
『脳卒中予防のための心房細動管理マニュアル』(2013 年 医薬ジャーナル社)
『ペースメーカ・ICD・CRT/CRT-D―トラブルシューティングからメンタルケアまで』 (2012 年メジカルビ
ュー社)
『もう迷わない!心房細動マネージメント』(2012 年メジカルビュー社)
『ガイドライン/ガイダンス不整脈―こう診る・こう考える』(2011 年 日本医事新報社)
『カテーテルアブレーション―基本から最新治療まで』(2010 年メジカルビュー社/共著)
『心臓リズムマネージメントを究める』(2009 年メジカルビュー社)ほか
予防に心がけたいこと
「あらゆる心臓血管病(脳卒中を含む)の原因としてもっとも重要なのは高血圧です。確かに高血圧の薬
物治療は大きく進歩しましたが、もっとも大切なのは塩分制限です。わが国の 1 日塩分摂取量は平均
10.5 グラムで(2008 年)、欧米よりも数グラム多いとされています。私が住む津軽地方は平均 12.6 グラ
ムで(2009 年)、全国平均を大きく上回っています。高血圧学会では高血圧と診断された方には 1 日 6
グラム未満を推奨しています。ここまでの減塩は確かに難しいかもしれません。しかしこれで血圧はよくコ
ントロールされ、心臓血管病のリスクは大幅に減じると思います。健康にも、そして経済的にも有用な減
塩を強くお勧めします」(奥村医師)
費用のめやす
カテーテル・アブレーションの自己負担は、保険 3 割で 20~60 万円ほど。ただし、高額医療制度を利用
すれば 10 万円以下に抑えられる。