精神的な戦いと論理的で数学的な戦い ポーカー攻略法 「ポーカー開始時は小額でプレーする!」 ポーカー開始時は、最初から高額で掛けずにまずは小額で掛けていきポーカーゲームに慣れる ことが大事です。ポーカーの勝ち負けは運よりもスキルに左右されるゲームなので、ポーカーを何 度も経験しながらスキルを磨いていきましょう。 「様々なプレイスタイルを取り入れる!」 プレーする相手によって場の流れは大きく変わるので、一つのプレイスタイルに固執せず、様々な プレイスタイルを取り入れながらプレーして行くと腕もぐっとあがります。 「絶対に自分の手を明かさない!」 あなたの手の内が他の相手に分かってしまえばもうほとんど負けへ直行です。当たり前のことで すが、あなたにとってどれが大事なカードか絶対に悟られてはいけません。 「あまりカードを引かない!」 最終回まで他のメンバーがカードを引かない場合や新しいカードを引いた方が状況が良くなると 判断した場合、恐らく最終回のあなたの手はそれほど良いものとはなっていないはずです。これ は既に引かれているカードと残されているカードが関係してくるためで、たとえ他のプレーヤーが 弱い手を持っていたとしても、良いカードが残っていなければ新しいカードを引く価値は無いと言え るでしょう。 「しょっちゅうテーブルを変えない!」 テーブルを変えてばかりいると、他の相手のプレイスタイルや癖を読むことができなくなるので、同 じテーブルで粘って相手を探り、流れを掴む方が断然有利です。 「全てのゲームで勝とうと無理しない!」 ポーカーで勝つと言うことは、ゲーム終了時に開始した 時よりも所持金が増えているということですから、全てのゲームに勝つ必要は無いのです。なるべ く支払いを減らし、勝てそうな時はそのチャンスを大きく利用してなるべく大きく勝つのがポイントで す。 「場に慣れるまでは所持金をなるべく無くさないようにする!」 周りのプレーヤーの癖をつかむことに重点を置き、それまでは所持金を減らさないように気をつけ てプレーしましょう。もちろん、あなたの癖を周りに悟られないようにもしましょう。周りのプレーヤー の癖をつかみ、場に慣れたら、いよいよ本気プレーです! © Copyright 2005 よくハリウッド映画で、大金をかけたギャンブルのシーンを目にする。ブラックジャックやポーカーと 言う賭け事であるが、その中での精神的なバトルは見るものにとっての醍醐味である。映画の中 では、悪玉の方が遂には耐え切れず感情的になってしまい、手の内を読まれてしまう。昔からポ ーカーフェイスと呼び、感情を表に出さない方法がギャンブルの世界だけでなく、心理戦を制する ためにスポーツにおいてもよく使われる集中力を保つ技法のひとつである。 心理戦とは、たとえばジャンケンをする前に、「今度はグーを出すからね」と言われてどうしても複 雑に考えてしまい、相手の術中にはまるのと似ていて、感情的な揺さぶりのことをここでは指すこ ととする。話しかける、ガッツポーヅで挑発する、大きい声を出して脅す、観客を利用して相手をイ ライラさせる、ジャッジに必要にクレームをつける、やる気のないしぐさをする、相手に強くボール を渡したり遠いところへボールを転がす、相手の目を睨みつける、チェンジコートの際に肩を当て る、チェンジコートの際に走ってベンチに戻る、などなど。 結局のところ、こういった心理面への揺さぶりを受けた結果、感情的になった選手は練習通りの確 率でショットを繰り出せなくなってしまう。それを狙っているのが心理戦である。 しかし、逆にこう考えてみるのはどうだろう。あなたが、心理戦を戦って負けたとしよう。そして、自 分が負けた試合をもう一度やり直せるとしよう。その試合を、いつもの心理状態で確率だけを追い 求めてプレーしたら、同じ結果になるだろうか。もちろん、試合独特の緊張感や対戦相手から受け る心理的プレッシャー(ボディランゲジー:身体からでるエネルギーのようなもの)もある。 しかし、もし上述した心理戦をあえて避けたとしたら同じ結果を生むだろうか。負けた試合も、自分 が冷静さを保ちプレーし続けることができたら、おそらく結果は正反対となったかもしれない。 よりコートを知り確率高く攻めた方が有利となる。これをパーセンテージテニスと呼ぶ。自分の立ち 位置を知り、相手の状況を把握し、その局面に合う最適なショットを選択することができれば、相 手を確率論的に上回ることができる。心理的な攻撃のやり取りをした場合、自分自身が冒頭で述 べたように映画の悪玉のように冷静さを失い、この確率論的な判断を見誤ることがたぶんに発生 することは事実である。確率論で攻めてゲームをコントロールしようと心がける方が得策である。 冷静な頭脳と熱く燃えたぎるハートでプレーするのがよい。 タイムプレッシャー 時間のゴールを設定する。勉強や仕事でも何でも時間が無制限にあれば、間延びしてしまう。そ の間延びした状態でいくら努力しても、驚異的な集中力や高い技術力は手に入らない。短くても良 いからその中で徹底的にやること。集中力が途切れたり、技術的に狂いが多く生じたらその時点 で休憩を挟むこと。 自分とテニスの距離をゼロにする 集中力を発揮して練習や試合をしているときの自分がどんな状態にあるか、思い出してみよう。テ ニスにのめり込み、自我と対象の区別がなくなるくらい没頭する瞬間である。テニスにせよ勉強に せよ、この「没我」の境地に達していないと、なかなか向上することがない。我を忘れるほどに集中 していない状態。それは、対象と自分の間に壁をつくっているということである。 つまり、練習や試合に対する苦手意識や嫌悪感、前に進めない苛立ちなどから、ボールを打って いてもため息をついたり、何となく他のことをしてみたりする。真剣に取り組んでいるように見えて も、ボールを打つことをどこか他人事のように捉えている。そして課題に向き合うことを避けて逃げ 回っているうちに時間が過ぎ、さらに状況が悪化する。 いわゆるテニスや勉強ができない人は、自ら没我を避けているケースが多い。 しかし、できる人は自分と目の前の仕事を一体化させている。自分とテニスや勉強が同一化して いるため、「問題があるな」と思ったらすぐに解決に着手する。ただ目の前のことにのみ集中し、考 えるまでもなく、どうすればよいかが頭の中に浮かび上がってくる。 時間が経つのも忘れ、雑音も耳に入らず、本人はただシンプルに課題を楽しんでいる状態。 これを「フロー状態」と呼ぶ。テニス選手が「ボールが止まって見えた」、「相手の動きがスローモー ションに感じた」と語るのは、まさにこのフロー状態にある瞬間の特徴である。 ここで最も大切なのは、本人が、行動に伴う結果ではなく、その行動自体に価値を見出していると いうことである。テニスや勉強で集中力を発揮するには、この「自分と対象の距離をゼロにして没 入する」ということが前提条件になる。 計画を立てることのデメリット 練習の計画を立てる際には注意が必要である。一般的に、計画を立てることは効率的な練習法 のひとつとされている。しかし、時にはこの計画自体が障壁になってしまう危険性がある。すぐに 練習を始めることのほうが大切なのに「計画を立ててからでないと練習ができない」と計画を重要 視するあまり、いつまで経っても練習が手につかない負のスパイラルにはまってしまうケースだ。 これは、心理的な障壁だ。この心理的な障壁に立ち向かうのは、難しいことではない。思い立った らパッと練習に入ってしまえばよいのだ。そして瞬間的に集中することである。 瞬間的に集中すること どんな人でも、やり始めというのは、なかなかエンジンがかからないものである。そして、出だしの ところでつまずくと、なんだかすべてがうまくいっていないかのごとく思うようになる。やがて、実際 にうまくいかないと、うまくいかなかったことに苦手意識や不安感を持ってしまう。しかし、苦手でも うまくいかなくても、強制的に始めてしまう。意外にこれは大切である。ありとあらゆる手を使って 「瞬間的に集中する習慣」を身に付けることである。脳の中に回路ができてしまえばしめたもので、 後は、身体が勝手に動いてくれるだろう。 他人との比較 成果を他人と比較しない。他人と自分を比較して、「あの人はあそこまでできているのに、私はここ までしかできない」というふうに、他人を基準にして自分を評価しがちなのです。進むペースが早 い人もいれば遅い人もいる。人それぞれなのだ。ペースの速さがどうであれ、とにかく少しでも前 に進んでいれば、喜びを感じられる。喜びのない学習は、どんなに努力しているつもりでもなかな か身につかないものである。「みんながこうだから、私もこのくらいでいいや」と言うのも、他人と自 分を比較して甘えていることになる。自発的に練習することが大切である。 真剣さ、集中力と情報処理スピードをあげるために 速さ ボール拾いやポイント間を含むすべての作業のスピードを極限まで速くすること 量 とにかく圧倒的な作業量をこなすこと 質 没入感が得られるくらい、夢中になること 名選手は同じ戦術的なミスを犯さない 大切なのは「ものごとを記憶すること」ではなく、「記憶した知識をどのように使うか」である。優秀 なテニス選手は、過去の様々な局面を覚えている。「あのときのあの場面と同じだ」、「ここへ攻め 込んできたらあそこへ返球すべきだ」と優れた記憶力を持っている。このことは、過去を知ることの 大切さを示唆してはいなであろうか。「過去を水に流す」などと言うが、本当は過ぎ去りし昔を決し て忘れず、そこから学び続ける姿勢が必要だと思う。これが「記憶する」ということの極意なのだ。 Those who forget history are doomed to repeat it. 「歴史を忘れる者は、それを繰り返す羽目になる」という格言である。歴史を知ること、過去を知る ことで未来を予測することができる。逆に言えば、過去のことを知らなければ、未来のことを予測し、 想像することができない。 自分の状態を把握する 自分がどんな状態にあるか、きちんと把握できていますか? 経験を積み学習したさまざまな情報を自分のものにするためには、自分の状態を常に分析できな くてはならない。スピードスケートの清水選手のトレーニング方法は単純に力学的な負荷をかける のではなく、自分の内面と常に対話しながら、そのときの自分の能力に対して、大きな負荷のかか るトレーニングを毎日積んでいるそうだ。 厄介なことに、難易度の基準は一定ではなく、同じ人でもその時々の体調や状況によって常に変 わる。最適な負荷をかけるには自分の身体や脳がどんな状態あるかを的確に把握し、それに合 わせて難易度を調整する必要がある。最適な負荷の量は、残念ながら他人が教えることはできな い。清水選手のように、常に自分との対話を行いながら、調整法を体得するしかない。 意外に多いのが、他人に言われた練習法をそのまま真似しているだけのケース。トップになる選 手は、自分なりのやり方を必ず見つけている。自分のベストプレーを脳に覚えこませ、その状態を 何度もイメージトレーニングして、実力を強化していく。絶好調の時の感覚を身体に覚えこませるこ とが大切である。 参考ドリル 優れた選手や優れた人物は、驚くほどの短期間に多くの難題を解決する力を有する。我々は実 際に限られた時間を設け、その期間中に物事を解決するように自分にプレッシャーをかけている だろうか。長く思われる青春時代しかり、また今日一日の課題しかり、「まだ時間はあるから」と後 回しにしていないだろうか。上述してきたとおり、優れた選手はわずかな時間の中で多くのことを やってのけている。最後に、どうやれば日々の練習にトッププレーヤーと同じようにプレッシャーを 巧みに加えることができるのだろうか。ここではそのヒントを上げてみる。実際にそれを自分で体 験してみよう。 ※ 5 分なら 5 分の練習時間中に、最高の集中を保ち、一度も足を止めないで、ボール拾いも早く し、途切れてもすぐボールを出す、1 回 1 回悩んだり止めたりすることなしに、アウトボールでも 何でもボールを打ち返すこと以外のすべてのことを忘れてラリーしてみる。できるようになった ら、その時間を延ばしてみる。 ※ 20 ポイントをやってみる。おのおの 5 ポイントでサーブ権を交替し、できるだけポイント間を早く し短時間に 20 ポイントを集約してみる。最初はあわただしく感じるだろうが、落ち着きを取り戻 し躍動感と集中力が生まれたら、もっと時間を計って時間を短縮してみる。もちろん、勝ちに行 くことを忘れないこと。 おそらく、最初は打つことに精一杯で、上手く打つことやリズムも失たり、オーバーペースになって しまったりと、すべて駄目にしてしまうかもしれない。少し落ち着いてできるようになったら、作戦、 良いイメージや打ち方については考えながら、ダメになるすべての動作は排除してしまう。試合中 の緊張感の中では、時間すら短く感じる。それを長く思えるようになるためには、集中するしかな い。集中こそもっとも大切な技術と言える。思い出してみよう、できる選手は、限られた時間の中で 物事を解決できる。
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